機動戦士ガンダムSEED FREEDOM AMBUSH   作:筆先文十郎

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戦況が進むにつれ、

「今のサンライズガンダムでは“火力不足”で生存率が低い」

と考えたウズメがMA形態がなくても高機動力と高火力でミレイユの最大の戦闘スタイルが確立できる機体を目指す。
変形を捨てたことでサンライズでは搭載できなかった“可動域を塞ぐ大型武装”を搭載できるようになった。
その結果、目論見通りMS形態で機動力と火力を両立した高速突撃型MSとして完成する。

全高(頭頂高):18.4m(サンライズガンダム18.2m)
重量:82.6t(サンライズガンダム74.1t)
装甲:ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力源:バッテリー

●高効率ビームサーベル
改修前のサンライズのビームサーベルを出力調整が可能にしたもの。

●高効率ビームライフル
改修前のサンライズのビームライフルを出力調整が可能にしたもの。

●近接防御機関砲ドーンブリンガー
頭部バルカン。改修前のサンライズと同様の物。
 
●背部固定式ビームキャノン
ウズメがサンライズの火力不足を補うために新規開発した固定式高出力ビーム砲。
可変機構の可動域に干渉するため素体では搭載できなかったが、変形を廃したグローリアでは主砲として運用可能となった。
高い照準安定性を持ち、高速機動中でも正確な射撃が可能。MS形態でありながら戦闘機の機首砲のような運用ができる。

● 腰部ハイブリッド・レールガン
電磁加速と小型エネルギーパックを併用するハイブリッド式レールガン。
物理貫通力に優れ、重装甲MSや防御フィールドに対して高い有効性を持つ。
変形時に腰部と干渉するため素体では搭載不可だったが、変形不能となった本機では主力中距離兵装として採用された。

● 肩部高出力ビーム砲
肩部に内蔵された高出力ビーム砲。
主翼展開と干渉するため可変機では搭載できなかったが、MS専用機となったグローリアでは正面火力強化のため採用された。
正面突破力が大幅に向上し、敵の迎撃ラインを力押しで突破することが可能。

● 背部スラスター&脚部スラスター
背部と脚部に増設された小型高効率スラスター兼軽量装甲。
重武装化による重量増加を推力で相殺し、MS形態でも戦闘機並みの加速・急制動・跳躍力を実現する。
近接戦時の被弾リスクを軽減し、突撃型MSとしての生存性を向上させる。

● ブレードウィング
肩部前縁に内蔵された折り畳み式切断ブレード。
高速突撃時に展開し、機体ごと敵を斬り抜ける戦闘機的戦法を可能とする。


これらの改造によって
① 火力:軽量可変MS → 重武装高速突撃MSへ進化
中距離火力獲得
貫通力獲得
正面火力増加
突撃斬撃強化
→ 火力不足という致命的弱点を完全克服。

② 機動力:MS形態でも戦闘機並みに高速化
脚部スラスター
背部スラスター
重量増加を推力で相殺
→ MS形態で一撃離脱が可能になる


戦闘スタイル:MA形態の戦闘機戦法をMS形態で再現
高速突撃
前方集中火力
斬り抜け
離脱
→ ミレイユ専用の“高速突撃MS”として完成。

デメリットとして
機体重量増加による機体負荷増加、サンライズガンダムの持つ宇宙・地球圏の運用や機動力、航続距離という汎用性が失われ、重武装高速突撃MSという限定的なものになっている。
また増量増加と姿勢制御の点から盾は省かれている。

サンライズガンダムの改修機ではあるが、別物レベルの再設計機体であるため新型と言ってもいい。なのでサンライズガンダムのように可変機構に戻すことはほぼ不可能になっている。


第5章-1 輝かしい朝日

 オーブ 地下格納庫。

 ほのかな電灯だけが点々と灯る薄暗い場所に、ミレイユはウズメに連れられて静かに足を踏み入れた。

 湿った空気と機械油の匂いが漂うその場所は、普段の喧騒とは無縁の静寂に包まれている。

「こっちよ」

 疲労が隠せていない顔のウズメが短く告げる。

「……あぁ」

 親友の体調を聞こうとしたミレイユだったが「私のことはどうでもいい」というオーラを察し、無言でその背中を追った。

 格納庫の奥へ進むにつれ、闇の中に巨大な影が浮かび上がる。

 それは、見覚えのある輪郭だった。

 胸が高鳴る。

「……まさか」

 輪郭の正体を察知し驚くミレイユに微笑みながらウズメが操作盤に手を伸ばし、スイッチを押す。

 格納庫の照明が段階的に点灯し、影がゆっくりと姿を現した。

 鋼色の装甲。静かに佇む巨体。ディアクティブモード特有の無機質な輝き。

「……あぁ!」

 ミレイユは息を呑んだ。

 そこにあったのは自らの愛機、サンライズだった。

「……サンライズ!」

 久しぶりに見る愛機にミレイユの声が震えた。

 離れ離れになって数日しか経っていない。

 しかし胸の奥から溢れ出す感情は、まるで数年ぶりに親友と再会したかのような熱量だった。

 肩部や腰部には新たな武装が追加されている。

 しかし、その姿は紛れもなく自分が乗り続けてきたサンライズだった。

 変わったのではなく進化した。

 ミレイユはしばらく言葉を失い、ただ見つめ続けた。

 サンライズもまた、主の帰還を待ちわびていたかのように静かに佇んでいる。

 やがて、ミレイユが落ち着いたのを見計らい、ウズメが口を開いた。

「サンライズは良い機体だ。だが今の戦況では火力不足が否めなかった。そこで私は、可変機構をあえて捨てた。宇宙と地上の両方で運用できる利点より──ミレイユ、お前の戦い方を最大限に活かすことを優先した」

 ウズメの声は淡々としていたが、その奥に強い決意があった。

「高機動力と高火力。MS形態だけで戦闘機の戦い方を再現できるようにした。……ただ、改修に精一杯で試験は一切行っていない」

 そこでウズメは視線を落とした。申し訳なさそうに、悔しそうに。

 ミレイユはその理由を痛いほど理解していた。

 サンライズ強化型の試験中に起きた事故──ガルガリン隊MS部隊隊長であり、自分の恋人だったリムバス・シュタイナーの死。

 ウズメは自分の技術不足が彼を殺したのだと、ずっと心の奥で抱え続けている。

 たとえそれが想定外の事故であったとしても。

 そして

 

 ミレイユまで同じように失ってしまうのではないか。

 

 そんな恐怖が、ウズメの胸に巣食っていることをミレイユは知っていた。

 ミレイユは静かに言った。

「安心しろ、ウズメ。私はお前を──そしてサンライズを信じている」

 その言葉に、ウズメはわずかに目を見開いた。

 ミレイユは生まれ変わった愛機、グローリアサンライズを見上げる。

 鋼色の巨体はまるで再び共に戦えることを喜んでいるかのように、静かに光を反射していた。




グローリアサンライズガンダムの設定に難儀し投稿が遅れました。
最終的にはサンライズガンダムを強化した可変型か、可変を潰した超攻撃型で迷った結果。ラスボスのスサを倒せるのはどっちかを考えた結果、後者にしました。
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