機動戦士ガンダムSEED FREEDOM AMBUSH   作:筆先文十郎

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ガルガリン
艦長はエリオス・テイラー。
アークエンジェル、ドミニオンの運用データをもとに、大西洋連邦で開発・建造されたアークエンジェル級戦艦。
推進機関には従来のレーザー核融合パルス推進の約1.5倍にあたる第二世代レーザー核融合パルス推進を採用しているため、軽量化と推進効率上昇に成功している。
装甲には重量はラミネート装甲とほぼ同じながらビーム耐性は従来の1.1〜1.2倍。実体弾耐性も向上した第二世代ラミネート装甲を採用している。
武装はアークエンジェルと大きな差はないが、照準OS・電力配分機能が向上しているため、アークエンジェルと比べ命中率やチャージ速度が向上している。

分類  :アークエンジェル級強襲機動特装艦
全長  :420m
推進機関:第二世代レーザー核融合パルス4発推進
装甲材質:第二世代ラミネート装甲

【武装】
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
対空防御ミサイル「ヘルダート」
110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
225cm 連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」
陽電子破城砲「ローエングリン」
艦尾大型ミサイル発射管
多目的射出機
アンチビーム爆雷



第5章-5 会敵

 レクイエムを回避したミレニアムの航路をたどるように追跡するガルガリンはミレニアム同様レクイエムを回避すると宇宙へと上がった。

 無事宇宙に上がったガルガリンはミレニアムに集中する敵の意識外から移動。放たれた矢のような速さで移動するミレニアムになんとかついていた。

 その間。戦局は大きく動いた。

 フリーダムに乗るアスラン・ザラの陽動でアルテミス要塞への侵入に成功したキラたちがラクスの奪還に成功したのだ。

 

 ラクスが奪還されれば「ラクス・クラインもファウンデーションに賛同している」というファウンデーションの大義名分が無くなる。

 

「クッ! シュラとイングリットがいながら奪還を許すとは……!」

 敵を過小評価した自分を一瞬だけ恥じるとスサは意識を変える。

「スサ・スクトゥム、ガネーシャ、出る!」

 予備戦力として待機していたスサは、ラクスの再奪還、そして彼女が「自分はファウンデーションの見解に同意していない」と訴える前にその口を封じる。あるいはミレニアムを撃沈するため、随伴機スレイヴを引き連れ、愛機ガネーシャとともに出撃した。

 ラクスがミレニアムに到着する前にミレニアムに接触する。その時、スサは見た。

 自分とミレニアムの間に割って入るかのように猛スピードで接近するガルガリンの姿を。

 

 

 

《エウノミア》級特務攻撃指揮艦エウノミア。

 スサの設計を基に軍の技術部が作り出した軍艦であり、スサが指揮官を務めるスクトゥム艦隊旗艦である。

 そのエウノミアを守るように配置する電子戦装備が強化されたバルドル級巡洋艦二隻とナスカ級高速戦闘艦が一隻。

 秩序を司るギリシャ神話の女神、エウノミアを名前を冠(かん)する戦艦の艦長席には不在のスサに代わり、作戦参謀のコウム・テストゥドが座っていた。

「……スサ様」

 コウムは戦術モニターを凝視する。

 そこには、ガネーシャ特有の高出力反応を示す赤い大型アイコンが動き出し、その後方には随伴機スレイヴの識別マークが連なるように表示されていた。

 コウムはスサが出撃した理由がラクスの奪還、そして手薄になったミレニアムの撃墜だと感づいた。

「……スサ様」

 コウムは静かに息を整えた。

 尊敬する上司の出撃──その意味を理解しつつ、彼女はモニターを凝視し、次の展開を読み始めた。

 

 

 

 ガルガリン ブリッジ

「艦長! ミレニアムに近づくモビルスーツ部隊を確認!」

 現在。ミレニアムはゲルググに乗るヒルダ・ハーケンとインパルスに乗るルナマリアを護衛機にファウンデーション軍のモビルスーツ部隊を辛うじて迎撃している。

 そんなミレニアムの側面を突こうとする新手のモビルスーツ部隊。

 ミレニアムの死守がこの戦いの勝利条件の一つ。そう位置付けるエリオスはすぐさま命令を下した。

「進路はそのまま。新手のモビルスーツ部隊にミレニアムを攻撃させるな! モビルスーツ部隊発進!」

 

 

 

〈進路クリア。ジム、発進どうぞ〉

 オペレーターのオーロラ・アンソニーのアナウンスにジムのパイロットたちは出撃する。

〈ドラント・ヒイラー。ジム、出撃する!〉

〈クレア・バートン。ジムで行くよ~!〉

〈……イーサ・ゼイデューク。ジム、行きます〉

〈ヒューズ・レイン。ジム、出るぜ!〉

〈ハボック・サニー。ジム、出撃します〉

 次々と飛び出していく機影を、ミレイユは黙って見送った。

 彼らの背中がハッチの向こうに消えるたび、胸の奥がわずかに締め付けられる。

(……誰一人欠けさせずガルガリン(ここ)に戻る。それが私に課された役目だ!)

 短く息を整えると、彼女はヘルメットのバイザーを下ろした。

〈進路クリア。サンライズ、発進どうぞ〉

「ミレイユ・パットン。サンライズ、行きます!」

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