機動戦士ガンダムSEED FREEDOM AMBUSH   作:筆先文十郎

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第0章-9 布石

 ファウンデーション 会議室

「皆。忙しい中、今日再びこの場に集まってくれたことを心から感謝する」

 金髪の青年、ファウンデーション宰相を務めるオルフェ・ラム・タオが部屋に集まった者達に対して頭を下げる。

 この日。オルフェを中心に大臣達が集まり国内外の問題の確認とその対処についての会議が行われていた。会議は休憩を挟みながらも次々に進んでいく。

「……そして最後に」

 重苦しさと共にオルフェは口を開く。

「我が国での食糧自給率とエネルギー自給率についてだ」

 

 食料自給率とエネルギー自給率。

 

 その言葉に大臣達は黙り込む。

 荒廃したファウンデーションだがオルフェの無駄のない効率かつ的確な指導の下で復興を遂げた。しかし細部に目を移せば首都を中心に復興を優先した結果、地方との経済格差など問題は山積みだった。

「何かいい案はないか?」

「………………」

 全員が考え込む。そのまま数分。誰も一言も話さない無言の時間が過ぎる。オルフェが休憩を設けるが、その後も会議が進まない。

「……わかった。この件は後日に持ち越すことにしよう。次の会議には妙案が来ることを期待する」

 そうして会議は終了した。

 

「なるほど。これは使える情報だ」

 ファウンデーションに潜り込んだスパイによって、エネルギー&食料問題が最重要課題として持ち上がったことが知ったミケールの右腕、ソニファー・リーブランはほくそ笑んだ。

「ブルーコスモスにとって邪魔なキラ・ヤマトを始めとするコンパスの面々をこの世から葬り去るために利用させてもらうぞ、ファウンデーション!」

 その後、ブルーコスモスはミケールが軍事緩衝地帯に潜んでいるという情報をファウンデーションに流した。自分達が潜む軍事緩衝地帯を、キラ・ヤマトを始めとするコンパス主力を亡き者にするための布石として。

 

 

 

 某所 

 〈諸君らに最重要と言うべき命令を伝える〉

 モニターには黒い炎を模した仮面で目元を隠した女性が映し出されていた。

 ソニファー・リーブラン。

 ミケールから直接スカウトされミケールの右腕として作戦の立案、指揮、人材育成、有能な人物の引き抜きなど多方面で活躍する女性。その女性の言葉を一言でも聞き漏らすまいと兵士達は真剣な顔でモニターを見る。

 〈カイドリア近くのイルザで次の作戦のためにミケール大佐が潜伏している。その情報を得たのかどうかわからないが、コンパスがカイドリアに接近しつつあるという情報を得た。ブルーコスモスとしてはこれを看過することは絶対許されない。モント率いる部隊はこの部隊をすぐにでも排除して大佐の安全を確保してほしい。君達の奮闘に期待する! 〉

 画面が真っ黒に変わると白髪交じりの金髪を香油でオールバックにし、カイゼル髭をした厳格な顔つきの男、ガッシュ・モント大尉は自分と同じようにモニターを見ていた兵士達に訴える。

「リーブラン少佐の言葉にあった通りだ! 今我々は必ず勝たなければならない戦いに直面している。我らの活躍でブルーコスモスの将来は変わると言っても過言ではない! 全員、命を落としても敵を必ず殺す覚悟で臨め! では全員準備に取り掛かれ!」

 




ブルーコスモスのスパイがブルーコスモスに潜んでいる描写になっていたのでファウンデーションに変えました。

見直ししているはずなのですが(-_-;)
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