その血は呪われている   作:海野波香

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1年目 1991年 - 1992年 ”賢者の石”
登場人物紹介 序章


◯ダフネ・グリーングラス

 本作主人公。1980年生まれ。

 憑依転生者。原作知識を持っている。

 グリーングラス家の家督を相続した家長。両親はすでに没しており、親しい親族も存在しないため、文字通りダフネがグリーングラス家の家長ということになる。

 発現すると獣に変身するようになり、最終的には身も心も獣に堕ちるという「血の呪い」の一族に生まれ、自身も血の呪いを抱えている。

 

 妹のアステリアが自由に結婚相手を選び、幸福な生活を送れるようにするためには、血の呪いというディスアドバンテージがあってもなお血に利用価値が生まれる純血主義社会が必須だと考えている。

 戦後にハーマイオニー・グレンジャーのマグル融和的政策が押し進められるという未来を知っているため、それよりも早期に純血の家々を結束させる必要がある。

 そのために、純血を貴族階級に押し上げる計画を進めている。

 1988年に発足した純血子弟による秘密結社「蒼の貴血(ブルーブラッド)」の発起人。

 

 書に親しみ、歴史と文化を愛する人物。名言を引用することを好む。

 原作を楽しんでいた頃の前世の価値観と純血の魔法族としての価値観が混ざりあい、魔法族でありながら魔法族を客観視できる点で他の魔法族より政治能力的に優位に立っている。

 一方で妹アステリアへの愛が強く、妹のためを思いすぎるあまり視野が狭くなる悪癖がある。

 

 現在の目標は2つ。

 血の呪いを克服するための伝手を得ることと、戦後がやってくるまでに純血社会の結束を高め純血に貴族という地位を与えることである。

 

 

◯アステリア・グリーングラス

 ダフネの妹。1982年生まれ。

 姉同様、血の呪いを抱えている。

 幼いながら姉を思って行動できる愛に溢れた性格。

 賢く行動力のある姉を尊敬しており、わからないことがありつつも姉とその言葉を信じている。

 

 闇祓いのガウェインやアイスクリームパーラーの店主であるフローリアンによく懐いており、人の懐に入るのが上手。

 ドラコを「兄様」と呼んで慕っている。

 社交や政治の面ではまだ未熟で、ダフネの庇護下にある。

 

 ダフネが何よりも大切にし、誰よりも愛する人物。

 時に行き過ぎる姉を心配しており、母のように死んでしまうのではないかと涙することもある。

 

 

◯ガウェイン・ロバーズ

 グリーングラス家の警護兼監視につけられた闇祓い。

 存命の闇祓いの中では若手。とはいえ新米というわけではなく、前回の戦争を生き抜いた魔法戦士。

 純血の生まれ。

 

 快活で感情が表に出やすい性格。

 戦時中に多くの犯罪を目撃したこともあってか、闇の陣営への怒りを強く持ち続けている。正義感と善良さの両方を併せ持つ好人物。

 一方で世渡りに関しては頭が回らないことがあり、ダフネの政略を解説されて初めて全体像を理解するなど、政治家としての手腕は今のところ発揮していない。

 ただし、ガウェインの直球さが時にはダフネの救いとなることもある。

 

 グリーングラス姉妹とはただの警護以上の関係を築いており、時折個人的な感情を覗かせることもある。

 ダフネはその感情になにか背景があると考えているが、現時点では謎。

 原作では1996年にルーファス・スクリムジョールが魔法大臣となった関係で後任として闇祓い局局長を務めている。その後はおそらくハリー・ポッターに闇祓い局局長の席を譲り、闇祓いとして働いている。

 

 

◯アーマンド・ディペット

 ホグワーツの前校長。長い時を生きた魔法界の長老。

 トム・リドルの時代に校長を務めた人物であり、当時の回顧録を残している可能性があることからダフネは彼を後見人に求めた。

 現在は自らの屋敷で隠棲しており、外部とやり取りすることは滅多にない。

 

 穏やかで善良な人物である一方、どこか壁があり、屋敷しもべ妖精に身辺を任せている。

 ダフネもまだアーマンドの心中には踏み込んでおらず、表面的な関係が続いているが、ダフネの招待に応えてニューイヤーパーティーに出席するなど、歩み寄りは見せている。

 

 アーマンドをトム・リドルの野心を見抜けず重用していた凡俗と蔑む風潮もある。

 また、原作では1992年の夏に「実験的な飛行呪文の失敗」によって死亡する。

 

 

◯フローリアン・フォーテスキュー

 ダイアゴン横丁にあるフォーテスキュー・アイスクリーム・パーラーの店主。

 その実態は魔法法執行部の民間協力者であり、漏れ鍋の2階から見通せるところにテラス席を置くことで諜報を容易にしている。

 また、個人としては元ホグワーツ校長で古代ルーン文字学者のデクスター・フォーテスキューの子孫。

 

 フォーテスキューというノルマン系貴族に由来する姓が示す通り、マルフォイ家に並ぶほどの旧家の生まれだが、純血であると主張してはおらず、マグル生まれの客にも喜んでアイスクリームを振る舞う。

 朗らかで誰にでも愛される紳士であり、ダイアゴン横丁組合にも強い影響力がある。

 愛書家かつ魔法史家という側面を持ち、ダフネに本の貸出を依頼されたことがきっかけとなって交流が始まった。

 

 活動家としてのダフネにどこか冷たい目を向けることがあるが、かといって妨害するわけでもなく、場所の提供など協力姿勢を取っている。その意図はまだ明かされていない。

 原作では1996年に闇の陣営に拉致され、最終的に殺害されている。

 

 

◯グリンゴット8世

 魔法界唯一の銀行であるグリンゴッツ魔法銀行の頭取。創設者グリンゴット1世の直系の子孫でもある。

 確かな価値のあるサービスを提供するために自ら全国行脚を厭わない行動的な性格。

 また、ゴブリンらしく貸し借りを気にする人物である。

 

 ダフネからゴドリック・グリフィンドールの剣の返還を提案されたことをきっかけに協力関係が始まる。

 現在は「蒼の貴血」のスポンサーを務める。

 

 杖持ち、すなわち魔法族に対する偏見と悪意が強く、協力に関してもどこまで本心かは不明。

 原作では未登場。1997年にヴォルデモートがグリンゴッツの行員たちを虐殺したため、その際に死亡したと思われる。

 

 

◯アークタルス・ブラック

 ブラック家の現家長。投獄中のシリウス・ブラックを除けば直系のブラック家最後の男性。

 かつてのブラック家が魔法界の王家だった時代を覚えており、ヴォルデモートによって歪められる以前の正統な純血主義を知る貴重な人物。

 現在はグリモールド・プレイス12番地の最奥、裏庭にある魔法の薔薇園で薔薇の手入れをする日々を過ごしている。

 

 妹のためと生き急ぐダフネに助言を与え、戦う意味を考えさせた。

 ダフネの計画に賛同しており、彼女のために自らの家名を利用することを許している。

 

 今や没落したブラック家ではあるが、それでもダフネにとっては先達であり、同時に理解者でもある。

 原作では1991年に死亡する。

 

 

◯デメテル・ザビニ

 英国魔法界三大派閥の一角、ザビニ閥を取り仕切る魔女。ブレーズ・ザビニの母。

 主に寡婦や有色人種などの弱者の声を汲み取ることでのし上がってきた成り上がりの派閥だが、度重なる戦争の被害者救済によって他の派閥に劣らない影響力を有するようになった。

 絶世の美女として知られ、6人の夫を次々に亡くして莫大な遺産を受け取っている。

 

 弱者救済を謳うのであれば、グリーングラス家はその対象になってもおかしくないが……?

 原作では名前含む詳細が一切不明。




Twitterでアンケートを取ったところ「登場人物紹介がほしい」という意見が多数だったので、原作の主要人物以外の独自設定が強めな人物に限って各章ごとに紹介を書くことにしました。
今後は各章の開始時に前章の登場人物紹介を書こうと思っています。
登場人物紹介に賛否があることは理解していますが、需要があるのなら試してみようかと考えています。何か他にいい案があればお知らせいただければ幸いです。
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