登場人物紹介・用語説明 賢者の石編
■人物紹介
◯ダフネ・グリーングラス
本作主人公。1980年生まれ。
憑依転生者。原作知識を持っている。
グリーングラス家の家督を相続した当主。両親はすでに没しており、親しい親族も存在しないため、文字通りダフネがグリーングラス家の家長ということになる。
発現すると獣に変身するようになり、最終的には身も心も獣に堕ちるという「血の呪い」の一族に生まれ、自身も血の呪いを抱えている。
ハーマイオニーを庇ってトロールと戦った際に瞳が一時的に黒く染まるという変質が生じたが、本人はまだ気づいていない。
妹のアステリアが自由に結婚相手を選び、幸福な生活を送れるようにするためには、血の呪いというディスアドバンテージがあってもなお血に利用価値が生まれる純血主義社会が必須だと考えている。
戦後にハーマイオニー・グレンジャーのマグル融和的政策が押し進められるという未来を知っているため、それよりも早期に純血の家々を結束させる必要がある。
そのために、純血を貴族階級に押し上げる計画を進めている。
1988年に発足した純血子弟による秘密結社「
蒼の貴血は表向き純血子弟による勉強サークルの形を取っており、そこから有力株を引き抜いて純血主義社会の構築を目指す。
書に親しみ、歴史と文化を愛する人物。名言を引用することを好む。
原作を楽しんでいた頃の前世の価値観と純血の魔法族としての価値観が混ざりあい、魔法族でありながら魔法族を客観視できる点で他の魔法族より政治能力的に優位に立っている。
一方で妹アステリアへの愛が強く、妹のためを思いすぎるあまり視野が狭くなる悪癖がある。
また、何でもひとりで抱え込みすぎる癖があり、周りを頼るよう諭されることもある。
血の呪いを克服するための手段として賢者の石を求めていたが、結局入手することは叶わなかった。
しかし、ダンブルドアの紹介でニコラス・フラメルに師事して錬金術を学べることとなる。
錬金術に打ち込めば政治闘争が疎かになり、政治闘争に全力を尽くせば賢者の石には辿り着けない。難しい二択を迫られている状況。
現在の目標は2つ。
血の呪いを克服することと、戦後がやってくるまでに純血社会の結束を高め純血に貴族という地位を与えることである。
◯アステリア・グリーングラス
ダフネの妹。1982年生まれ。
姉同様、血の呪いを抱えている。
幼いながら姉を思って行動できる愛に溢れた性格。
賢く行動力のある姉を尊敬しており、わからないことがありつつも姉とその言葉を信じている。
闇祓いのガウェインやアイスクリームパーラーの店主であるフローリアンによく懐いており、人の懐に入るのが上手。
ドラコを「兄様」と呼んで慕っている。
社交や政治の面ではまだ未熟で、ダフネの庇護下にあるが、ハリーのために怒り、アークタルス・ブラックに反論するなど、時折誰もが驚くような勇気を発揮することがある。
ダフネが何よりも大切にし、誰よりも愛する人物。
時に行き過ぎる姉を心配しており、母のように死んでしまうのではないかと涙することもある。
トロールと戦ったと聞いたときなどは心配するあまり怒り、姉に説教した。
毎週ホグワーツから届く姉からの手紙を楽しみにしている。
◯ガウェイン・ロバーズ
グリーングラス家の警護兼監視につけられた闇祓い。
存命の闇祓いの中では若手。とはいえ新米というわけではなく、前回の戦争を生き抜いた魔法戦士。
純血の生まれ。
快活で感情が表に出やすい性格。
戦時中に多くの犯罪を目撃したこともあってか、闇の陣営への怒りを強く持ち続けている。正義感と善良さの両方を併せ持つ好人物。
一方で世渡りに関しては頭が回らないことがあり、ダフネの政略を解説されて初めて全体像を理解するなど、政治家としての手腕は今のところ発揮していない。
ただし、ガウェインの直球さが時にはダフネの救いとなることもある。
グリーングラス姉妹とはただの警護以上の関係を築いており、時折個人的な感情を覗かせることもある。
ダフネはその感情になにか背景があると考えているが、現時点では謎。
◯アーマンド・ディペット
ホグワーツの前校長。長い時を生きた魔法界の長老。
トム・リドルの時代に校長を務めた人物であり、当時の回顧録を残している可能性があることからダフネは彼を後見人に求めた。
現在は自らの屋敷で隠棲しており、外部とやり取りすることは滅多にない。
穏やかで善良な人物である一方、今まではどこか壁があり、屋敷しもべ妖精に身辺を任せていた。
ダフネもまだアーマンドの心中には踏み込まず、表面的な関係が続いていたが、ダフネの招待に応えてニューイヤーパーティーに出席するなど、歩み寄りを進めていった。
現在はダフネとアステリアを最後の教え子と可愛がりつつ、トム・リドルの再来を見抜けずにいるのではないかと怯えてもいる。
アーマンドをトム・リドルの野心を見抜けず重用していた凡俗と蔑む風潮もある。ある時点でトム・リドルがヴォルデモートであることを知り、自らの無能さに絶望して校長職を辞した。
原作では1992年の夏に「実験的な飛行呪文の失敗」によって死亡する。
◯フローリアン・フォーテスキュー
ダイアゴン横丁にあるフォーテスキュー・アイスクリーム・パーラーの店主。
その実態は魔法法執行部の民間協力者であり、漏れ鍋の2階から見通せるところにテラス席を置くことで諜報を容易にしている。
また、個人としては元ホグワーツ校長で古代ルーン文字学者のデクスター・フォーテスキューの子孫。
フォーテスキューという姓が示す通り旧家の生まれだが、純血かは定かではない。
朗らかで誰にでも愛される紳士であり、ダイアゴン横丁組合にも強い影響力がある。
愛書家かつ魔法史家という側面を持ち、ダフネに本の貸出を依頼されたことがきっかけとなって交流が始まった。
あまりダフネの活動に口出しはしないが、蒼の貴血の発足にあたって場所を貸したことで立ち会った人物でもある。
活動家としてのダフネにどこか冷たい目を向けることがあるが、その意図はまだ明かされていない。
原作では1996年に闇の陣営に拉致され、最終的に殺害されている。
◯グリンゴット8世
魔法界唯一の銀行であるグリンゴッツ魔法銀行の頭取。創設者グリンゴット1世の直系の子孫でもある。
確かな価値のあるサービスを提供するために自ら全国行脚を厭わない行動的な性格。
また、ゴブリンらしく貸し借りを気にする人物である。
ダフネからゴドリック・グリフィンドールの剣の返還を提案されたことをきっかけに協力関係が始まる。
現在は「蒼の貴血」のスポンサーを務める。
杖持ち、すなわち魔法族に対する偏見と悪意が強く、協力に関してもどこまで本心かは不明。
原作では1997年にヴォルデモートがグリンゴッツの行員たちを虐殺したため、その際に死亡したと思われる。
◯アークタルス・ブラック
ブラック家の現家長。投獄中のシリウス・ブラックを除けば直系のブラック家最後の男性。
かつてのブラック家が魔法界の王家だった時代を覚えており、ヴォルデモートによって歪められる以前の正統な純血主義を知る貴重な人物。
現在はグリモールド・プレイス12番地の最奥、裏庭にある魔法の薔薇園で薔薇の手入れをする日々を過ごしている。
妹のためと生き急ぐダフネに助言を与え、戦う意味を考えさせた。
ダフネの計画に賛同しており、彼女のために自らの家名を利用することを許している。
シリウスやレギュラスのような孫たちとは違った面白さをダフネに見いだしており、単なる後継者以上の感情をダフネに向けている。
今や没落したブラック家ではあるが、それでもダフネにとっては先達であり、同時に理解者でもある。
原作では1991年に死亡するが、本作ではダフネという後継者を得たことで健康状態が改善し、現在も存命。
◯ヘスティア・カロー
カロー家の幼き当主。強気で勝ち気、言いたいことを言う性格。
元死喰い人であるアミカス・カローとアレクト・カローに脅されていた過去を持つ。
本家の直系だが、父をアミカスに呪い殺されたことで権勢を失った。
元々はヤックスリー閥の末席にいたが、妹のフローラを助けるためにマルフォイ閥に乗り換えて力を借りようとしていたところをダフネに捕まえられる。
ダフネの策略によってアミカスとアレクトは逮捕され、カローの男系が潰えたことでヘスティアは正式にカロー家の当主を名乗ることができるようになった。
ダフネの手腕には信頼を置いているが、その一方で陰謀家だと警戒している節がある。
純血社会を求めるダフネの思想には賛同しており、結社の一員としてホグワーツ内の人脈形成に一役買っている。
ダフネを警戒しつつも、なんだかんだで軽口を叩く程度には気に入っているのかもしれない。
原作では映画版にのみ登場。台詞はなく、スラグ・クラブに参加している姿が確認できる。
◯フローラ・カロー
カロー家の当主である姉を支える幼き参謀。物静かだが、はっきりと物を言う性格。
元死喰い人であるアミカス・カローから卒業後は嫁にと求められていた。
もしフローラがアミカスのもとに嫁げば、カロー家の本流は途絶え、傍流男子であるアミカスが当主となる。
運命を受け入れ諦めようとしていたが、姉ともどもダフネに捕まえられる。
ダフネの手腕に期待しており、姉よりも積極的にダフネの計画に乗ろうとしている。
計画の全体像を掴む能力に長けており、ダフネからも期待を寄せられるほか、ホグワーツ内の人脈形成に一役買っている。
ダフネに振り回される姉を支える良き参謀。
原作では映画版にのみ登場。台詞はなく、スラグ・クラブに参加している姿が確認できる。
◯デメテル・ザビニ
英国魔法界三大派閥の一角、ザビニ閥を取り仕切る魔女。ブレーズ・ザビニの母。
主に寡婦や有色人種などの弱者の声を汲み取ることでのし上がってきた成り上がりの派閥だが、度重なる戦争の被害者救済によって他の派閥に劣らない影響力を有するようになった。
内心では戦争被害者や弱者を見下しており、自身こそが真の強者であると考えている。
絶世の美女として知られ、6人の夫を次々に亡くして莫大な遺産を受け取っている。
1992年のニューイヤーパーティーでダフネの取り込みを画策するが、ダフネに拒絶されたことで敵対したと判断し、グリーングラス家を潰すつもりで動いている。
その理由には戦災孤児で英雄であるハリーの囲い込みに失敗したことがあり、ダフネが弱者の筆頭として自身に代わる救済者になることを恐れている。
ある時期に手に入れた謎の杯によって精神が侵されており、本来の性格は不明。
原作では名前含む詳細が一切不明。
◯ブレーズ・ザビニ
デメテル・ザビニの息子。母譲りの美貌で知られる。
原作のプレイボーイな雰囲気とは異なり、弱々しく臆病なところがある。
しかし、その幼さがかえって上級生の庇護欲を掻き立てており、原作とは違った意味で女子人気が高い。
母親の命令を受けてダフネとハリーを探っており、ドラゴンのノーバートを密輸送することを知った際にはダフネの失点を期待してフィルチに告げ口したりもした。
一方でハリーを傷つけるつもりはなかったと語るなど、その本心はまだ明らかになっていない。
原作では貴重なドラコと対等なスリザリン生だったが……?
■用語説明
◯血の呪い
発現すると獣に変身するようになり、最終的には身も心も獣に堕ちる呪い。
保呪者のことをマレディクタスと呼び、サーカスの見世物などにされている。人狼や
原作では蛇のナギニが該当する。
グリーングラス家には代々女系に血の呪いが遺伝しており、獣に堕ちる恐怖から自ら死を選ぶ者も少なくはない。
ダフネは治療法として賢者の石が有効である可能性を見出している。
◯三大派閥
英国魔法界の政治を裏で操る3つの派閥。
まず、ルシウス・マルフォイが率いるマルフォイ閥。ルシウスの政治的手腕の高さから高い求心力を誇り、また伝統も有することで同じ純血貴族が多いが、政治的無能が集っているという弱点を持つ。
次に、コーバン・ヤックスリーが率いるヤックスリー閥。コーバンの財力に期待している者が多く、スポンサーを求めている危険な研究者などが集まっているが、他派閥と比較してまとまりに欠ける。
最後に、デメテル・ザビニが率いるザビニ閥。弱者救済を謳っており、度重なる戦争で傷ついた市民感情に強くアプローチしているが、魔法族の自己救済能力の高さゆえに焦りを感じている。
◯
ダフネ、アステリア、ドラコ、ヘスティア、フローラが立ち上げた純血子弟による秘密結社。
純血の、純血による、純血のための社会を求めており、当面の長期目標は純血を貴族階級にすること。
表向きは純血子弟が集まる勉強クラブを装っており、そこから思想に共鳴する有力な子弟を引き抜いて結社の一員としていく。
現在のメンバーは以下の通り。
ダフネ・グリーングラス
アステリア・グリーングラス
ドラコ・マルフォイ
ヘスティア・カロー
フローラ・カロー
アーネスト・”アーニー”・マクミラン
ラベンダー・ブラウン
加えて、スリザリンのクィディッチチーム全体と連携を組むことが決定しており、今後はチームメンバーやそのファンを中心にメンバーをスカウトしていくことになる。