アンチ八雲紫協会吸血鬼支部長   作:覚め

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怨霊に取り憑かれた主人公、八雲紫はこれを察知する!


やったれ八雲紫

元々彼は実力がある。精神力以外はレベルが高いと言っても良いくらいには。だからこそ私は彼が好きだったし、守りたいとも思ったから姉を自称している。そんな私を知ってか、隠岐奈も華扇も彼を連れ回す時は私に許可を取る。まあつまりは、今回の件については何も知らなかった。隠岐奈も今回のことは許可を取らなかったから。

 

「…言い訳ね」

 

「なんだお前、俺は今この体を手に入れて機嫌が良いんだからよ、退け。それとも俺の相手してくれんのか?」

 

「私の弟の姿で喋らないで。不快よ」

 

目の前の彼は今怨霊に取り憑かれている。いや、乗っ取られている。こうなることなら地底自体を禁止にすれば良かった。そのせいで隠岐奈も転がる羽目になったのだから。いや勝手に連れ出した隠岐奈が悪い。そしてそれを察知できなかった私も悪い。彼の自由を制限する権利は姉である私にもないのだから。

 

「そうか。じゃあ死ね!」

 

「あら危ない」

 

「うわっ!?」

 

とにかく、先ずは彼の精神を取り戻すことから。乗っ取った怨霊の処理はその後で良い。彼の体を傷つけることは絶対にしてはならないし、後遺症なんてものはもちろんあってはならない。藍と橙に頼んで精神面からこの怨霊を追い出してもらう他ない。そうなればあとは私のやりたいようにできる。絶対に殺す。

 

「というわけ」

 

「なるほど」

 

「貴女達の式を剥がして、彼に付ける。怨霊を追い出してくれればそれで終わりだから。追い出すだけよ。絶対に。」

 

「…わかりました」

 

「橙は藍の手伝い。良い?」

 

「はーい!」

 

二人の式を剥がして彼に付ける。身体は隙間に仕舞う。怨霊が体を動かせなくなったのを確認したら彼を連れて私も隙間へ。ついでに隠岐奈も。後で説教するのは当然として、隠岐奈の体に怨霊を取り憑かせて隠岐奈ごと叩く。観念して出て来たら怨霊の方を叩く。後で霊夢も呼んで雑に殺してもらいましょうか。

 

「紫様」

 

「…その子の姿で紫様って呼んで欲しくないわね」

 

「わかりました。…姉様」

 

「よしっ。それで?怨霊は追い出せるの?」

 

「いつでも」

 

「じゃあ早く出して。隠岐奈に入らせるから」

 

「…」

 

出て来た怨霊を掴んでそのまま隠岐奈の身体にダンクシュート。私に許可取らずに、しかも私の弟と温泉旅行。私も長い間一緒にいたけど、出会ってから数日程度しか一緒に入れてないのに。もしや混浴ではという邪な考えが浮かぶ。流石に隠岐奈もそこのところは考えてはいるだろうが。いやでも混浴じゃなくてもダメよ。

 

「くっそ…この体になったが、この体も随分とぐぁ」

 

「じゃあ四肢から取っていくから。死にたくなかったら出て来なさい」

 


 

目が覚める。んー、さっきまで藍と誰かがいた気がする。俺の身体に。まあそれは良いとして…ここどこ?隙間なのは分かるけど、なんで俺こんなところに。怨霊が取り憑いて…摩多羅隠岐奈が四肢取れた状態で転がってるの気になるよな。あーもう、周りがよくわからない。こういう時に大体目覚めたら側にいる八雲紫もいないし。

 

「お目覚めになりましたか」

 

「藍か…え、藍?」

 

「はい」

 

「…八雲紫は?」

 

「紫様は今…えっと、博麗神社に」

 

「そうか。じゃあ聞こえないな。事の顛末教えろ」

 

「私も詳しくは…」

 

聞けばこうだ。俺怨霊に取り憑かれる。多分そこで隠岐奈をボコボコにする。そんでその後に地底で少し暴れて八雲紫登場。八雲紫が俺に藍と橙の式を貼り付けて怨霊を追い出す。その時に摩多羅隠岐奈の体に入ってボコボコにする。その後は藍が微調整して式を戻して今に至ると。うんよくわからん。つーかそういうことして怨霊って出るの?

 

「…八雲紫のおかげだな」

 

「勝手に場を離れても良かったのですか?」

 

「知らん。が、摩多羅隠岐奈くらいは良かっただろ。温泉旅行のついでだったし」

 

「ついでって…」

 

「後こいつ意外と重いな。藍はもう少し軽かったと思うんだが」

 

「いつの話ですか」

 

「四肢なくてこの重さだろ?椅子に座ってるからそうなるんだよな。立てよ歩け」

 

さて。八雲紫に礼かぁ…んー、何持っていけば良いんだ?あいつの欲しいものとは言え、日常会話くらいしか最近はないからな。欲しいものがわからん。なんかあったかな…あったかも…あったのかな…??まあでも、なんだかんだ言ってほぼ全員酒好きだし酒持って行けば間違いないだろ。俺の部屋にある酒は全部フランドールとその姉君のせいで全部壊されたし、買うか。

 

「というわけで作って来たぞ。妖精の力で光を屈折させ、月光のみで作った酒だ」

 

「あ、え、そう…」

 

「と、行きたいんだが。これを渡すことを博麗に言ったらこっちの方が喜ばれるって言われてな」

 

「?」

 

「ありがと、姉ちゃん」

 

「〜!?!?!?っぁ」

 

「あ、おい!?」

 

感謝を述べたところ、八雲紫は倒れた。顔を真っ赤にして。体を支えてやるが、まあそのまま寝かせる。ちなみに酒は置いていくつもりだ。まあお礼の品だし。ちなみに樽なので流石に八雲紫でも飲み干すのは時間がかかるだろう。度数はそんなに高くない。多分。さて…こいつはそんなに姉の立場にいたいのか?

 

「わからん…」

 

「弟様」

 

「やめい」

 

「…霞野様。お酒の名前は…」

 

「えー…紫で」

 

「わかりました。それでは保存庫に」

 

「俺も帰るかなー。八雲紫が寝ちゃってるしなー!」

 

「っあ!」

 

「うわ起きた」

 

「さ、まだ話しましょう」




他人目線大変。我知恵知能両方不足
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