つまり作者はそういう人間です
「朝食〜」
「おお、なんか豪勢な」
俺のいつもの飯よりも多いぞ。まあ俺が少食の可能性も捨て切れはせんか。とにかく、食べ切れるかわからんぞ。中国の作法であれば食い残しても問題はないが…残念ながらここは日本。そーゆーのは不可能な話である。はぁ…食べるか。味付けは俺の好みではあった。食材?聞きたくないね。人間とか平気で言ってきそう。つーか多分人間。
「朝から獲りに行ったのよ」
「でしょーな…八雲紫、飯食ってる時はそういう話はやめてって言ったよね?」
「あ…ごめん」
「後俺の着替えをお前達の服と同系統にしないでくれ」
「でも着替えが他になかったの…その、仮想上の貴方で作った服しか…」
「緑で作るそれ?」
「私は満足だから」
かーっこいつ。まあ良いけどさ。良いけどさ!!はぁ。とは言っても俺の着替えだよな。これで帰って摩多羅隠岐奈やら華扇やら巫女やらに見られたら駄目だし。フランドール辺りが一番面倒じゃないかな。そもそもアンチ八雲紫協会会長がこの服ってだけで駄目か。協会員にバレないようにしなきゃな。最悪式に間違えられかねん。
「紫〜」
「何〜?」
「俺の部屋どこ行った?」
「…迷ったの?」
「生憎にも」
「でもここじゃない」
「そこを俺の自称姉が占拠していてな…」
「虎穴に入らずんば虎子を得ず。試しに入ってみたら?」
「わっ、お前引っ張るな」
「んちゅー」
「やめい!」
こいつとうとう昔でもやらなかったやつ仕掛けて来たぞ。まさか昔からやりたかったけど出来なかった的なこと言うんじゃなかろうな。一矢報いるぞ?片方の乳凹ませるぞ?…なんだろう、喜びそうな気がした。根拠のない感覚だけど、なんだろ、わかんねーけど。口には出さないようにしようか。まあ何を喚いてももう俺の布団から出られないわけだが。
「強い…っ、違えこの布団濡らしやがったな!?」
「残念、濡らしたのは服。こうすれば抵抗できないでしょう?」
「気付かなかったぞ…」
「さあ、お姉ちゃんに全てを委ねて寝なさい」
「すまん信用ができない」
「なんで?」
そりゃ、引き摺り込んでキスする奴なんか誰が信用するよ。怖すぎるわ。悪質なストーカー!悪質なキス魔!酔っ払ってもないのに!…俺にはストーカーおらんはずだし、こいつをストーカーとして接近禁止を華扇あたりにお願いしてみようかな。と言うかマジで抱きしめられると動けない。どうすれば良いんだ…?
「ん〜っ…っ!」
「抵抗しないの。さ、お姉ちゃんと一緒に二度寝を」
「残念だな、久しぶりに一緒に幻想郷を練り歩こうと思ってたんだけど」
「えっ」
「姉ちゃんに言われるなら仕方ない。二度寝するか」
「え、え!行きましょう!ちょっと待ってて、着替えてくるから!」
「俺の着替えもくれ。弱体化しない奴」
「は〜い!」
ちなみに本日天気は雨である。傘…風見幽香から貰った傘があったな。後で取り出すか。その前にこの服脱いだ方がいいかな…八雲紫がいつくるかわからないし脱がないで良いか。んー、なんつーかな。こう言う服は色とか関係なしに八雲紫みたいな妖怪やら人間やらが着るものでは。一時期の文学者のような西洋かぶれが炸裂したセンスだな。
「待て。待て」
「んもぅ、この服も気に入らないの?」
「それはもう女物だろ?流石にもうそれがわかる年齢だぞ?」
「…じゃあこっちは?」
「それはもうセーラー服だろう。駄目だ」
「…じゃあもうその服しかないわよ」
「なんてことだ…!」
しゃーなし、これで歩くか。まずは博麗神社の辺りから巡ろう。博麗の巫女がなんとかしてくれるやもしれん。まあ多分どうもしない。あいつ妖怪同士のアレコレにはそんなに関わらないし。さっさと神社に降り立つ。この服意外と着心地良いんだよな。俺が弱体化することを除けば。唯一の欠点が唯一の死路になるの怖すぎる。どうにかしろ
「どうにもしないわ」
「どーもならないわね」
「巫女助けて〜」
「自分の服は?」
「八雲紫に任せた」
「アンタのミスでしょ…しっしっ」
「アンチ八雲紫協会会長がこんな服着てたら存在意義が問われるぜ?」
「安心して。大半の教会員はアンタのわがままってわかってるから」
恥ずかしいことがすでにバレていたか。え、恥じゃん。八雲紫め、許さん。まあアンチ八雲紫協会は設立当時はブチギレた勢いだったのはあるが…。実際、月の戦争で死んだ仲間に関して何も貰ってないですしねぇー。妖怪だから墓はいらんし、亡骸らしきものも大して残らんから俺の記憶にしかいないが。
「…次の戦争って、何があったのよ?」
「俺は止めたっつーか、俺と同じ組合の奴らは止めた。でも八雲紫はそいつらまとめて最前線に送ってな…」
「死んだわけね。妖怪だし当然よ」
「楽園の素敵な巫女がそれ言っちゃ駄目じゃない??」
「まあ、確かに…そうね。霊夢、めっ、よ?」
「きっ…なんでもない」
「さて。こっからどこ行く?」
「ん〜…そうね。冥界でも行く?」
「そこは幻想郷なの?」
「違うと言えば違うわ」
「もう趣旨がずれたか」
そもそもな話、今日はそこで花見をする予定だったらしい。つまりそこに八雲藍と橙がいるのだとか。一日延長ってのはつまり、そう言うことだったのか。冥界に友人がいるのは聞いてはいたが…ん?じゃあお前、先に予定が埋まってたってこと?…え、八雲紫は何してんの?
「まあまあ…」
「はぁ…で、どうやっていくの?」
「私は上に行ってたら着いたけど」
「冥界って上にあるんだ…」
幽々子「…遅いわね」
藍「多分弟様と…」
幽々子「おそいわね おそおそいわね おそいわね」
妖夢「そんなもので俳句を詠まないでください」