主人公ルーティは
命の恩人・マリのデュエルディスクを
取り返すため
レアカード強奪団アウトローのアジトに
乗り込んだ。
アジトの中は
使われていない会社のオフィスとなっているが
ひと気が無く
真っ暗で
壊れたパソコンが数台 置いてあるだけだ。
「誰もいないのか?」
ルーティが奥へ進むと「うぅ……」という
うめき声が聞こえてきた。
「あそこに誰かいるな」
ルーティは声の発生源を目指して走り出した。
「なんだこいつら!?」
アジトの奥では
2人のモヒカン男が
倒れていた。
モヒカンA「お、俺様のレッドアイズデッキが
通用しないだとぉ……!?」
モヒカンB「ちくしょう……
俺のデッキ破壊ロックも通用しねぇとは……」
「コイツらが、レアカード強奪団の
ボスなのか? いったい誰が」
???「待っていましたよルーティさん。
あなたが白瀬さんとデュエルした時から
ずっと監視していました」
灰色のスーツを着た
銀の長髪男が現れた。
「なんだ お前は!? うう!」
男を見た瞬間
ルーティに頭痛が走った。
「思い出してくれましたか?
私の事を」
「思い出したぜ。テメエはゴドウィン!
俺を実験台にして、
シグナーのアザのコピーとかいうのを
俺の腕に移植した悪い奴だ!」
「悪い奴とは心外ですね。
それに、移植したのは
あなただけではありません。
あなた のクローン4体にも
アザを移植しましたが
彼らは、アザのチカラに耐えられず
消滅してしまいました。
残る希望はあなただけ。
人造生命体である あなたなら
まがいものとはいえ
シグナーのアザのチカラを
使いこなせるハズです」
「待て。俺が人造生命体だと!?」
「そうです。未来人が教えてくれた科学力で
作り上げた最高傑作があなた。
そして、あなたが逃げたり死んだ時に備えて、
あなたのクローンも作り上げた。
しかし、人造生命体のクローンは
不完全だったゆえに全滅した。
だからこそ、あなたを迎えに来たのです」
「未来人が教えてくれた科学力だと?
まさかそいつは、
『15年後の未来を変えてくれ』とか
言ってなかったか?」
「ええ。丁重に お断りしたら
『チクショー!』 と叫んで未来に帰りましたが」
「あの未来野郎、
俺以外の奴にも接触していたのか!
それが、よりによってゴドウィンとは」
「彼に会ったという事は
未来のカードをもらいましたね?」
「ああ。だが渡さないぜ!」
「もちろん、奪うつもりはありません。
私も未来のカードをもらいましたから」
「なに!? だが、未来のカードは
この時代じゃ使えない。
デュエルディスクを改造しない限りな」
「それが使えるのですよ。
ある場所でデュエルをすればね。
ついてきなさい」
「断ったら、どうするつもりだ?」
ゴドウィンは女性用のデュエルディスクを
見せた。
「あ、それは!」
「断れば、マリさんのデュエルディスクを
破棄します」
「くそ」
「しかし、いい知らせもあります。
私に勝てば、自由の身にしてあげましょう。
あなたの監視を全て中止し
あなたの人生には
今後一切関わりません。
好きなように生きるといい。
私に勝てればの話ですが」
「それを先に言えってんだ。
アンタとのデュエル
受けてやんよ」
「では案内しましょう。
我々の決戦の舞台へ」
ゴドウィンに案内され
ルーティはアジトの地下まで連れていかれた。
「ここは一体……?」
竜の形をした魔方陣が描かれており
その中心には巨大な祭壇が設置されていた。
「ここは地下神殿。
ここで、あなたのクローン達は
散っていきました」
「いったい何をした?」
「アザから竜を呼び出す実験です。
あなたは今まで、何人ものデュエリストを
倒してきました。
そのたびにアザにチカラが宿っていき
より強いシグナー竜を
呼び出す事ができるのです」
「何を言ってるのか
よく分からねえな」
「今に分かります」
ゴドウィンは謎のボタンを取り出し
スイッチを押した。
すると、ルーティの右腕のアザが光だした
「この激痛は!?
クロウとデュエルした時に感じたのと同じ!」
「今こそ、シグナー竜のチカラを
我が手に!」
ルーティのアザから
赤い竜が飛び出した!
《グオオオ!》
「なんだ、このドラゴン!?」
「シグナー竜のコピーとはいえ
素晴らしい。実験は成功だ!
さあ我が元へ来い!」
ゴドウィンが白紙のカードを掲げると
赤い竜が白紙のカードに吸い込まれた!
白紙のカードは
《アルティマヤ・ツィオルキン》という
シンクロモンスターカードになった。
そのカードをデッキに入れるゴドウィン。
「これで全ての準備は整った!
さあルーティ、
君の死と自由を賭けたデュエルを始めよう。
この地下神殿では、
未来のカードも使用可能。
全力で来るがいい」
「俺のアザから竜が出た時に
かなり体力を持っていかれた……
このデュエルで負ければ
俺は確かに死ぬだろう。
だが、勝てば自由が手に入る!
この勝負、受けて立つぜゴドウィン!」
「では始めましょう。
未来のカードと
《アルティマヤ・ツィオルキン》のチカラ
試させてもらいますよ!」
【続く】