サテライト付近の無人の荒野で
BFデッキのクロウとデュエルし
引き分けた主人公ルーティ。
そこへ、Dホイールに2人乗りした
セキュリティ隊員達がやってきた。
Dホイールから降りた隊員2人が近づき
叫んだ。
セキュリティA「クロウとルーティ!
お前達を逮捕する!
デュエルの続きは
収容所でやってもらおうか!」
「俺が何をしたっていうんだ!?」
ルーティが喚く。
クロウ「俺の思った通りだ! やっぱり
ガキ共からカードを奪っていたのは
お前だったんだな! カード泥棒め!」
ルーティ「それは違うと何度も言ってるだろ!」
セキュリティB「カード泥棒は
お前の方だ、クロウ!」
「なに!?」
「お前はセキュリティ保管庫から
何度もカードを盗んでいる。
今日こそ捕らえてやるぞ!」
ルーティ「おいクロウ!
俺の事を泥棒呼ばわりしやがって!
人の事 言えないじゃないか!」
「うるせえ! 保管庫のカードは全て
サテライト住民が
セキュリティに押収されたカードなんだ!
俺はそれを取り返し
子供達に配ってるだけだ!
カード達も、セキュリティの所にいるより
子供達に使われた方が幸せなんだよぉ!」
「元々誰のカードであろうと
保管庫のカードはセキュリティの物。
それを盗んだ貴様を
我々セキュリティは許さない!」
「うるせえ! 俺の盗みは
優しさの証だぁーっ!」
「その言い訳は聞き飽きたわ!
インチキ理論も いい加減にしろ!」
「インチキだと!?
相変わらず話の分からねえ奴等だぜ!」
クロウは自分のDホイールに飛び乗った。
「じゃあなルーティ!
いつか決着をつけようぜ!」
「逃がすか!」
セキュリティAもDホイールに飛び乗った。
セキュリティB「おい相棒!
それ俺のDホイールだぞ!
勝手に使うな!」
「悪いが借りるぜ!
今度こそクロウを倒す!
ルーティの相手は任せた!」
セキュリティAはDホイールのスイッチを押した。
『デュエルモード オン
オートパイロット スタンバイ』
「Dホイールが喋ったぁーっ!」
ルーティが驚くと
クロウのDホイールからも
『デュエルモード オン
オートパイロット スタンバイ』の
音声が流れた。
「懲りねえ野郎だぜ! またこのクロウ様と
ライディングデュエルする気か!」
「当然だ。これで貴様のDホイールの速度は
制限された。俺に勝たなければ逃げられんぞ!」
「上等だ! ぶっ飛ばしてやるぜ!」
「「ライディングデュエル
アクセラレーション!!」」
クロウとセキュリティAは
ライディングデュエルをするため
走り去った。
セキュリティB「待ってくれ相棒!
あいぼーーっ!!」
セキュリティBの叫びが
虚しく響いた。
「くそ、運転の粗い相棒の事だ。
またDホイールを壊すだろうな……
今日は徒歩で帰る羽目になりそうだ」
「それは気の毒に」
「俺の心配をしている場合ではないぞ
ルーティくん。我々は君を
捕らえに来たのだからな」
「何の罪で捕らえるつもりだ?」
「君に罪は無い。
ゴドウィン長官に連れて来るように
言われているだけだ。
理由は全く分からんがな」
「ゴドウィン? 聞いた事があるような」
「当たり前だ! ネオドミノシティと
サテライトを守る偉い人で、
我々の上司の上司の上司なのだからな!」
「へえ、そうなんだ」
「そんなわけで
セキュリティの中で君は
指名手配されているんだ。
君を捕らえたセキュリティ隊員には
ゴドウィン長官から莫大な報酬をいただける。
俺の出世のために
おとなしく ついてきてもらおうか」
「断る! ついていくと
良からぬ事が起こりそうな気がするのでな」
「そうか。ならばチャンスをやろう。
俺とのデュエルに勝てば見逃す。
負ければゴドウィン長官に会ってもらうぞ」
「良かろう。デュエルに勝って
逃げ延びてやる」
「仮に勝てたとしても
逃げきれるかな?」
「なに!?」
遠くからヘリの音が聞こえてきた。
「この音は!?」
「セキュリティのヘリだ。
お前がクロウとデュエルしている時に
ここに来るように連絡しておいた。
これで徒歩で帰らずに済みそうだ!」
「だが、お前とのデュエルが終わるまで
邪魔はしてこないだろう。
デュエルの間に
逃げ延びる策を考えてやる!」
「無駄な抵抗は辞めておくんだな」
「抵抗してやるさ。デュエルだ!」
「おう! やるか!!」
「「デュエル!!」」
■
ルーティ 対 セキュリティBのデュエルを
監視している上空のヘリには
ゴドウィン長官が乗っていた。
「ようやく見つけましたよルーティさん。
私の研究所から逃げ出した時から
今までの間に
あのチカラを
どれだけ使いこなせるようになったか
見せてもらいますよ」
【続く】