異世界戦記   作:日本武尊

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新年明けましておめでとうございます。今年も本作をよろしくお願いします。


第二十話 テロル諸島の戦い

 

 幻影艦隊による帝国本土補給路遮断から二週間半が過ぎた。

 

 

 

 テロル諸島……

 

 

 現実で言うと『ソロモン諸島』に近い島々であり、グラミアム王国とバーラット帝国とは遠く離れた外洋に位置している。元々海洋国家であるグラミアム王国の領土であったが、帝国軍の侵略を受け現在は占領状態になり、現地に住んでいた住人は殺さずに労働力に使う奴隷にし、まともに飲食を殆ど与えられずに過酷な労働を強いらされている。

 現在テロル諸島は帝国海軍の戦列艦や補給艦の多くが停泊して補給を行う中間基地として使用している。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 その日の夜……

 

 

「やっと補給が来たかと思えば、いくらなんでも少なすぎるだろ」

 

 投錨して停泊している戦列艦の中の一隻の甲板に立つ見張りの兵士が苛々するぐらい遅く、しかも両手で数えるほどしかいない補給艦を見ながら愚痴を溢す。

 

「仕方無いさ。最近本土の運河が破壊されて、その後補給部隊は迂回路を通っているんだ。しかもそこを通った船は例外なく沈められてるらしい」

 

「フソウの船にか?」

 

「それが分からねぇんだとよ。何せ周りには船の一隻も見当たらないのに、突然攻撃を受けたって話だ」

 

「はぁ? 敵の船が見当たらないって言うのにか?」

 

「あぁ」

 

 兵士達が知る由も無いが、幻影艦隊による運河破壊によって帝国は以前の迂回ルートから補給物資輸送を行い出したが、そのルートに待ち伏せしていた様々な伊号潜水艦で構成された攻撃潜水艦隊の雷撃により、例外なく全て撃沈している。

 前までは民間船を除く輸送船、軍艦のみで行うつもりだった(帝国は軍艦、輸送船、民間船を識別するための旗を掲げる決まりとなっている)。だが、それだといずれ民間船は襲わないとして、その民間船に輸送船と軍艦を偽装する可能性があったので、民間船でも容赦なく撃沈すると見せ付けるために全て撃沈することを決定された。

 

「噂じゃ海の化け物に襲われたんじゃないかって話だ」

 

「海の化け物ねぇ。まさかあの怪物なわけねぇよな」

 

「おいおい。それは冗談でもきついぞ。もしあの怪物が実在したら、俺達だってただじゃ済まねぇんだぞ」

 

 兵士の一人が言った怪物のことでもう一人の表情が青ざめる。

 

「まぁ、それは置いておいて。かなり大きく迂回してようやく俺達の所の補給のために来たんだ。少なくても我慢しろ」

 

「……くそ」

 

 

 

「ん?」

 

 ふと、何か音が空の方からして一人が海を見る。

 

「おい、どうし―――――」

 

 もう一人が聞こうとした瞬間、空から何かが落とされて空中で眩い光が艦隊へと照らされる。

 

「うぉっ!?」

 

「な、何だ!?」

 

 眩い光に二人の兵士は思わず目を閉じるが、少しして戦列艦に砲弾が直撃し、大爆発を起こして轟沈する。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 時系列はちょっと前……

 

 

 暗闇の中、8隻の軍艦が海面を掻き分けながら突き進んでいた。

 

 先頭に『夕凪』『鳥海』『青葉』『衣笠』『古鷹』『加古』『天龍』『夕張』の8隻で構成された第八艦隊が単縦陣の陣形で進んでいる。

 

「司令長官。そろそろ作戦領域です」

 

「そうか」

 

 鳥海の艦橋内、艦隊司令長官『三川軍造』中将は艦長の方を見ると、軽く縦に頷く。

 

『見張り員より艦橋! 11時方向距離9000に明かりあり!』

 

 見張り所より伝声管から艦橋に伝えられると、艦橋要員と艦長、司令長官が一斉に双眼鏡を明かりが見えた方向に向けて覗く。

 

 距離は離れているが、小さな光がはっきりと見えた。

 

「素人が。この暗闇の中ではどんなに小さな光だろうとも見えるというのに」

 

 三川中将はそう呟きながら双眼鏡を下ろす。

 

「だが、意外と近かったな。艦長」

 

「ハッ! 全艦対水上戦闘用意!!」

 

『対水上戦闘用意!!』

 

 艦長の号令とともにすぐさま艦橋要員が戦闘配置に着き、僚艦へと伝えられる。

 

「砲雷戦用意! 吊光投弾投下後攻撃開始!」

 

 すぐさま鳥海他の重巡洋艦に指令が下され、主砲が左80度へ旋回し、砲身が上がる。

 

 

 少しして艦隊は重巡の主砲の有効射程に入り、砲身が上下に動いて微調整される。

 

 その直後鳥海より発進した零式水上観測機より吊光投弾が二つ投下され、辺り一面を明るくする。

 

 敵艦隊の正確な位置が判明し、各艦の主砲の砲身が最終位置に固定される。

 

「全艦! 左舷砲撃、雷撃戦! 第一斉射! 撃ち方はじめ!!」

 

「第一斉射! 撃ち方はじめ!!」

 

 艦長の号令を砲術長が復唱後、各重巡の主砲一門から轟音とともに砲弾が一斉に放たれると同時に左舷魚雷発射管から『九三式魚雷』が発射され航跡を見せずに艦隊へと突き進む。

 

 放たれた砲弾は弧を描いて飛翔し、7発中四発が海面へと着弾して水柱を上げ、残りの3発が戦列艦二隻に着弾し、大爆発を起こす。

 直後に補給艦に九三式魚雷が命中し、船体が爆発で真っ二つになって轟沈する。

 

『見張り所から艦橋! 着弾を確認! 7発中3発が敵戦列艦二隻に命中! 魚雷14補給艦数隻に命中! 共に轟沈!』

 

「よし。第二斉射はそのまま。攻撃を『見張り所から艦橋! 3時方向距離7000に敵艦隊捕捉! こちらに接近中!』! 探照灯、照射開始!」

 

 司令長官の指令ですぐさま鳥海と夕凪の探照灯から眩い光が停泊中の帝国軍艦隊へ照射され、主砲が右180度に旋回する。

 

 そのあいだに敵戦列艦のカノン砲が砲弾を放ってくるも、射程の短いカノン砲では届くはずも無く海面へと落ちて水柱を上げる。

 

「ってぇっ!!」

 

 号令とともに各艦の主砲と魚雷発射管より九三式魚雷が放たれ、攻撃していた戦列艦数隻に次々と命中し、爆発とともに轟沈する。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「いったい何事か!?」

 

 第八艦隊が襲撃した直後、テロル諸島の中で一番大きなハヴァ島に設置されている帝国の基地の指令所から司令官が慌てて出てくる。

 

 そして目にしたのは、炎上して沈んでいく補給艦と戦列艦の姿であった。

 

「補給部隊が……これはいったい、何が起きたというのだ」

 

 目の前の光景に司令官は呆然と立ち尽くす。

 

「補給艦隊が襲撃を受けています! 恐らくフソウ軍の攻撃かと!」

 

「ふ、フソウだと? やつらはジブラル海に向かったのではないのか?」

 

「そう聞いております。ですが、現に……」

 

「……」

 

「まさか、そちらは囮……」

 

 司令官は知る由も無かったが、扶桑海軍は敵の目を欺くために大規模艦隊をジブラル海にある帝国軍の重要防衛拠点へ向かわせ、現在総攻撃を行っている。

 そちらに目を向けさせるために、主力戦艦を中心に虎の子の機動部隊を大胆にも囮として使ったのだ。

 

 帝国は重要なジブラル海の拠点防衛のためにジブラル海に多くの艦隊を送り出して、テロル諸島に腰を置いていた艦隊も殆どを動員している。意識がそちらに向けて戦力が少なくなっているこの時を狙い、別働隊を占領されたテロル諸島に向かわせて、駐留している敵艦隊に対して夜襲を掛けた。

 

 今回の作戦目標は島の奪還と奴隷の解放、そして帝国軍の撃滅である。

 

 

「? 何の音だ?」

 

 と、妙な音が空からして司令官は顔を上げる。

 

 その直後、空気を切り裂く音とともに指令所を含め、軍事施設や補給物資が積載されている場所へ次々と砲弾が着弾して大爆発を起こす。

 

 爆風に巻き込まれ、司令官を含む兵士達が文字通り粉々に吹き飛ばされ、事態を理解する前に永遠に意識を失う。

 

 

 

 ハヴァ島の沖合いには、第四艦隊の金剛、榛名、扶桑、山城、伊勢、日向の戦艦6隻による帝国軍が島に居座った後に設置された軍事施設に向けて、奴隷が収監されている場所に着弾させないように艦砲射撃が行われていた。

 

「しかし、艦砲射撃を受ける帝国もかわいそうですな。これに加え、第二次攻撃も控えているのですから」

 

「全くだ。さすがに今回は帝国側に同情するよ」

 

 金剛の艦橋内で、『山下香織』大佐は副長と共に双眼鏡で艦砲射撃を受けているハヴァ島を見る。

 

 金剛及び榛名、伊勢は三式弾を中心に、扶桑及び山城、日向は零式弾を中心に砲撃を行い、次々と軍事施設を吹き飛ばしていく。

 

 三式弾によって帝国軍の竜騎士の兵舎とドラゴンの小屋を次々と破壊し、補給物資の中にある火薬に引火して地上に巨大な花を咲かせる。

 

 帝国軍兵士は慌てふためいて逃げようとするも、三式弾から放たれた焼夷弾の直撃を受けてミンチになるか、火達磨になって炭になるか、零式弾の着弾時の爆風に巻き込まれて粉々に吹き飛ばされるか骨も残らずになるかのどれかであった。

 砲撃の中生き残った兵士は山奥にある洞窟へと向かう。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「馬鹿な、こんな事が……」

 

 ハヴァ島と補給艦隊が居た海域で炎が上がっているのを見た、第八艦隊の襲撃を受けた補給艦隊とは別の艦隊の旗艦の装甲艦に座乗する司令官は呆然と見つめていた。

 だが、最も彼が呆然としていたのは、自分が率いる艦隊が壊滅したことだった。

 

 数十分前に比叡、霧島率いる第一艦隊が姿を現し、戦艦二隻による計十六門による砲撃で戦列艦と、最近配備されたばかりの蒸気機関で動く鉄で出来た装甲艦を次々と撃沈され、先行して駆逐艦夕立が敵艦隊へと単艦で突入し、主砲と魚雷を使って次々と戦列艦と装甲艦を撃破していく。

 続けて朝雲や時雨、白露、村雨、春雨、夕暮、五月雨などの駆逐艦で構成された水雷戦隊の猛攻の前に風が無く、蒸気が無くすぐには動けない戦列艦と装甲艦を次々と海の底へと沈めていった。

 

 このテロル諸島に配備された戦力はバーラット帝国海軍の中でも精鋭を揃え、最新鋭の装備で固めた艦隊だ。それが手も足も出せず、為す術もなく壊滅したのだ。

 

 呆然となるのも無理は無い。

 

「……化け物が」

 

 司令官の呟き、覚悟を決めたかのように表情を引き締め、残った艦艇へ「突撃せよ!! 一隻でも多く道連れだ!!」との号令とともに装甲艦は五隻は煙突より吐いている黒煙を濃くして艦隊へと突撃し、艦首にある旋回式砲塔を持つカノン砲を放ち、比叡の艦首に砲弾が命中するもガーンッ!!という音とともに弾かれる。

 

 その直後に比叡の第一、第二より放たれた零式弾が装甲艦に命中し、その直後轟音とともに大爆発を起こし、司令官が座乗していた船体は粉々となって海のそこへと沈んでいく。

 

 続けて霧島の右舷副砲群の一斉砲撃によって一気に二隻が轟沈。残りの二隻も時雨、夕立の二隻より放たれた魚雷の餌食となり、船体を真っ二つにして沈んでいく。

 

 

 

 

 

「第一、第四、第八艦隊が戦闘を開始しました!」

 

「そうか。我々も負けてはいられないな」

 

 その頃阿部少将率いる第三艦隊は急ぎ足でテロル諸島の海峡を突き進んでいた。

 

『見張り所から艦橋! 1時の方向距離7000に20隻の輸送艦を確認!』

 

 重巡『鈴谷』の艦橋の伝声管から見張り所の見張り員の報告が艦橋へ届き、長官を含む艦橋要員は双眼鏡で1時方向を覗くと輸送船と思われる船が逃げようと動き出していた。

 

「敵艦隊は逃げ出そうとしていますね」

 

「そのようだな。だが、輸送船ならば逃がすわけにはいかんな」

 

 補給は根こそぎ絶つ。それが今回の戦闘目標でもある。

 

「全艦に伝え! 輸送船団へ突撃せよ!」

 

「はっ! 艦橋から見張り所!!」

 

 すぐに長官の指令は見張り所へ伝わり、探照灯で光信号を後方に控える駆逐艦に伝える。

 

 鈴谷と熊野を筆頭とする重巡2、軽巡1、駆逐艦10隻で構成された水雷戦隊はすぐさま前へと出て輸送船団へ突撃する。

 

 輸送船団は水雷戦隊の存在に気付いたが、既に射程内に捉えられており、重巡と軽巡が砲撃を行い、直後に全艦が一斉に左舷の魚雷発射管から九三式魚雷を放つ。

 

 砲撃は三発輸送艦一隻の舷側に着弾してそのまま傾斜が生じ、航跡を見せない九三式魚雷が次々と輸送船に襲い掛かり、粉々に粉砕する。

 

 だが、ちょうど島影に隠れて見えなかったが、戦列艦と装甲艦が砲を向けて待ち構えており、一斉にカノン砲を放ってくる。

 

 対応が遅れたことで、いくつかの砲弾の一発が駆逐艦『初風』と『秋雲』の前主砲塔や煙突に着弾して破壊し、鈴谷の艦尾に着弾するなどの損害を被る。

 

 しかしすぐさま鈴谷と熊野、軽巡『長良』の右舷魚雷発射管から九三式魚雷が放たれ、戦列艦と装甲艦を一撃で粉砕して返り討ちにする。

 

 

 

 

 この事態に気付いて逃走を図ろうとした艦隊もあったが、この事態を予想して既に諸島の出入り口の海峡には近藤中将率いる旗艦を愛宕とする第二艦隊所属の艦艇が南と東に配置し、『伊13型潜水艦』4隻と『伊54型潜水艦』3隻の潜水艦隊が北と西に待ち構えており、駆逐艦と巡洋艦、潜水艦の雷撃を受け、脱出も叶わず海の底へと沈められた。

 

 

 一夜にしてテロル諸島に停泊していた帝国海軍艦隊は壊滅に至り、後は島に駐留する帝国軍のみとなった。

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 それから数日後、扶桑海軍は作戦の第二段階としてテロル諸島の島々に対して上陸作戦を開始。

 そのため、テロル諸島の海は無数の扶桑海軍の軍艦とこの日のために造船所をフル稼働して建造した輸送艦他補助艦船に覆い尽くされていた。そして中にはさっきまで艦砲射撃を行っていた長門、陸奥、今回が初陣である戦艦美濃も含まれていた。

 

 手始めに司令部が置かれていたテロル諸島の中で一番デカイハヴァ島へ強襲揚陸艦『あきつ丸』『にぎつ丸』『熊野丸』『ときつ丸』を含む数十隻より無数の特大、大、小の上陸用舟艇を放つ。

 同時に甲板に駐機していた『カ号観測機』が5機ずつ空へと舞い上がり、飛鷹、隼鷹、祥鳳、瑞鳳、信濃、伊勢、日向より彗星が発艦する。伊勢と日向より発進した彗星は信濃が受け入れる手筈となっている。

 

 ちなみにこのカ号観測機は史実のより若干大型化しており、航続距離が400kmへと延長され、エンジンのパワーも強化されているので爆装しても二人の乗員を搭乗させることができている他、後部座席に『一式重機関銃改(九二式重機関銃改と同様の改装をしているが、重量はこちらの方が軽い)』を設置している他、『九糎噴進砲改(噴進弾の改良で弾道安定性が向上しているが、それでも命中率は五割から六割程度)』を後部機銃手兼で後部乗員が撃つ。

 

 浜に乗り上げた上陸用舟艇の前部装甲板が降りて渡り板となって、多くの陸軍、海軍陸戦隊の歩兵が大声と突撃喇叭の音色とともに突撃し、特大発動挺からは四式中戦車や三式中戦車が降りて歩兵と共に浜を走る。

 

 事前に艦砲射撃をしたお陰で浜辺の防衛戦力は皆無であり、上陸部隊は僅かな時間で浜辺を覆い尽くし、廃墟と化していた司令部を占拠した。

 周囲の安全を確認して輸送船から物資が揚陸され、臨時指揮所を設立。

 

 

 別の浜辺より上陸した部隊はすぐさま奴隷が収監されている建造物へ突入。占拠していた帝国軍兵士を素早く殺害し、奴隷を解放する。

 奴隷の人数は劣悪な生活環境と管理、更に暴力によって当初より多く減ってしまっていたが、それでも5万ほどのグラミアムの民を救出することに成功する。

 

 

 その後は上空からカ号観測機が島を偵察し、帝国軍の動きを見張ったり、威嚇攻撃を行って威圧し、抵抗を見せる帝国軍に対して彗星と連携して爆撃を行い、敵の戦意を大きく削る。

 

 

 しばらく帝国軍はハヴァ島他の山々に篭城していたが、揚陸した物資に含まれた陸軍の榴弾砲と加農砲の度重なる砲撃で一部の山が崩れて生き埋めにされるか、精神的に参って発狂して中には自殺する者が多発。士気はガタ落ちして戦う気力を削いでいた。

 一部は玉砕覚悟で突撃を敢行するも、防衛陣地を構築した扶桑陸軍と海軍陸戦隊の前にただその命を無駄に散らさせただけだった。

 

 

 

 その後玉砕突撃する帝国軍兵士は絶えず、自害する者も続出し、今回の戦闘で降伏した帝国軍兵士はたったの170名程だった。

 

 

 

 後に『テロル諸島の戦い』と呼ばれる激戦で、完全な奇襲を成功させた扶桑側の損害は数隻の駆逐艦及び巡洋艦に損傷を受けたが、逆に奇襲を受けた帝国軍は甚大なる損害と出血を強いられることとなった。 

 

 

 

 


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