灯火、使徒より賜りて   作:今津

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『Another』には2025年2月2日時点で村田版が未到達の要素が多分に含まれます。
ONE版を未読の方はご注意ください。




-Another
2-1


 

 

 

 

 

 

今から三年と少し前。

当時は、怪人の出現が少なく、またレベルもさほど高くなく、警察組織だけで対処出来ていたため、『ヒーロー協会』なる組織も存在していなかった。

 

 

そんな情勢で、巷にある噂が流れていた。

なんでも、街中に怪人が現れると、どこからともなく珍妙な出で立ちの男が出てきて、怪人を退治して去っていくという。

その男は、年がら年中ハロウィンっぽい格好をしているのだとか。

 

 

 

 

 

ある日、████が路上で街の清掃活動に勤しんでいるとき、怪人と遭遇した。

今と違いなんでもない一般人だった████には戦うすべがなく、震えて隠れることしかできなかった。

 

そんなとき、████の視界に、その男が現れた。

 

なるほど、確かに。早ければ9月くらいから売り出されていそうな、おそらく市販のパーティーグッズであろう、ペラっとした布の、ジャック・オ・ランタンの被り物。

首から下は無地のTシャツに短パンで、普段着。

珍妙と言うほかない、不審者だ。

 

その男は辺りを見回し、ぶつぶつと何かを呟く。『データ無し。()()()()()のやつか……』と言っているように聞こえた。その意味は理解できなかった。

 

 

怪人はその男より一回りも二回りも大きかったが、決着は一瞬のうちについた。

ただのパンチ、一撃で。

怪人の腹に穴が開き、倒れた。

 

 

通行人はみな避難した後で、目撃者は████しかいなかった。

腰を抜かしたまま唖然としていると、男はそこで初めて████の存在に気付いたようで、のんびりと近寄ってきて、████の目の前に屈み込んだ。

 

 

『大丈夫か?』

 

 

若い男の声に、████はハッとして、頷いた。

拾ったゴミを入れた袋をぎゅっと握る。

 

『ケガは?』

『し、してない……』

 

男があっという間に現れたので、████はそもそも怪人に気付かれてすらいない。

 

『そっか』

 

それだけ言うと、男はすっと立ち上がり、踵を返して去っていった。

警察が到着するより早く、お礼を言う暇もなく。

後から伝えようにも、男の格好は被り物一枚脱げば街に溶け込んでしまえるもので、素性はわからなかった。

 

 

████は思った。

もしこの世に"ヒーロー"というものが存在するならば、

きっと彼のような者を言うのだろうと。

 

 

 

 

 

 

三年前、ヒーロー協会が発足した直後に、████はヒーロー登録を済ませた。応募時に本名と素顔を晒さなければならなかったが、その書類はすぐに協会から盗み出して破棄した。

やがてC級からB級に昇格した████についたヒーロー名は、"シークレット仮面"。

 

同時に、例の男もヒーロー登録をしていた。ほぼ都市伝説と化していた男は実在していたと証明された。

その男の応募時のデータは、そもそも素顔の写真もなければ、名前の表記も「ウィル・オ・ウィスプ」。既にある意味ネームバリューがあったのも働いたのだろうが、当時のヒーロー協会がいかにザル審査だったかを物語っている。

今にして思えば、それもある意味本名のようだけれど。

 

ペラペラのジャック・オ・ランタンを被った彼は、身体検査の結果かB級からスタートし(今となっては手を抜いていたのだろうことが分かる)、

やがてA級に昇格すると、本物のカボチャをくり抜いたものを被るようになり、Tシャツ短パンスタイルもやめ、手袋やマントといったコスチュームを着用するようになった。

ついたヒーロー名は、見たままに安直な"パンプキンマン((カボチャ男))"。

 

シークレット仮面と同じく、素顔の知れないヒーロー。

ファンがどれだけ素顔を見たがっても、彼がカボチャを脱ぐことはなかった。

 

 

 

 

そして、シークレット仮面もまた、その男に救われた。

 

「やや強い」程度のヒーローでは手に負えない怪人が現れた。コテンパンにやられ、あちこちが骨折して倒れ込んだシークレット仮面は、誰が見ても絶体絶命だっただろう。

A級に召集がかけられ、近場にいたパンプキンマンが一等素早く現着した。

 

カボチャで顔を隠し、マントを翻したその男は、シークレット仮面を背後に庇った。

 

『大丈夫か?』

 

その声は、誰が相手だろうと変わらない。

顔の醜い一般市民が相手でも、顔の知れない一介のヒーローが相手でも。

 

他のB級ヒーローたちは気絶していて、民間人はその惨状から逃げ出していて、目撃者はシークレット仮面だけ。

 

『データ無し。オリジナル』

 

そう呟いたパンプキンマンは、B級ヒーローたちが数人束になっても太刀打ちできなかった強力な怪人を、ただのパンチ一発で倒し、その場を去った。

 

シークレット仮面はというと、折れた肋骨が痛み、声が出なかった。

その場で、感謝の言葉を伝えられなかった。

 

ファンレターを書こうかとも思ったが、やめた。

いずれ彼と同じA級(たかみ)に立てたなら、その時に直接。

そう思って。

 

 

その思いは、予期せぬ形で裏切られることになるのだが。

 

 

 

 

 

 

ヒーローのランクに、『S級』が新設された。

実績や大衆人気に関わらず、災害レベル「鬼」を単独討伐するという、純粋な戦闘力のみで認められるという。

A級より上位のそれに、パンプキンマンの名は連ならなかった。

 

彼を認めなかった時点で、シークレット仮面は『S級』に対して不信感を抱いた。

……まあ、今にしてみれば、それはただパンプキンマンが辞退しただけなのだろうと分かるが。

 

 

それに加えて、シークレット仮面に事件が起きた。

ある日、戦闘中に仮面が割れ、素顔が──否、"偽りのイケメン顔"が知れてしまった。

人気が高まるほどに、注目が増すほどに、「もし素顔を見られたらどうなるか」という恐怖が膨れ上がっていた。その恐怖が、シークレット仮面を、████を、怪人にしていたのだ。

████は悩んだが、前向きに考えて、ヒーロー活動を続けることにした。

すると人気は瞬く間に跳ね上がり、あっという間にA級に昇格、ついにパンプキンマンを追い越して1位に上り詰めた。

 

████は思った。

こんな偽りの人気では、パンプキンマン(本物のヒーロー)に顔向けできない。

────いずれ直接感謝を伝えようという夢は、そこで潰えた。

 

 

 

"シークレット仮面"が、"イケメン仮面"へと変わり。

ヒーローとしてではなくタレントとして活動する時には、「アマイマスク」と名乗るようになった。

 

 

 

アマイマスクがA級1位として、パンプキンマンがA級2位として活動するようになってしばらく。

 

アマイマスクには天敵と言えるものができていた。いや、そもそも苦手ではあったのだ。自分が『同類』と成り果ててしまってからは、余計に同族嫌悪が働くようになっただけで。

 

 

容姿へのコンプレックスが人間を怪人に変容させるとき、そのコンプレックスがより誇張された姿になってしまうことから、それらの怪人は通称『ブサモン』と呼ばれていた。

 

 

避けていたはずのブサモン(それ)に街中で遭遇してしまったアマイマスクは、ただ震えた。ただ震えることしかできなかった。通行人がちらほらといた手前、喚き散らして醜態を晒すようなことだけは死んでもできなかったが、戦闘態勢にもなれず、ただ震えた。

 

怪人を前にして、棒立ちのまま、アマイマスクはぎゅっと目を瞑った。サングラス越しでも無理だが、視界に入れなければなんとかなるかと考えた。怪人の呼気が臭ってきてやっぱり無理だったが。

 

 

そんなアマイマスクの様子が通行人に知られる前に、その男は現れた。

 

目を瞑ったその一瞬の間に、ドンッという大きな音がして、アマイマスクはつい反射的にうずくまった。音の発生源を見る気にもなれなかった。

 

『大丈夫か?』

 

若い男の声が、小さく聞こえた。

 

その声は、誰が相手だろうと変わらない。

顔の醜い一般市民が相手でも、顔の知れない一介のヒーローが相手でも、人気絶頂のイケメンヒーローが相手でも。

 

ハッと瞼を上げると、カボチャ頭にマントを翻した男が、アマイの目の前に屈んでいた。

彼の背後には、頭部が吹き飛んだ怪人の死体が倒れている。

 

『パンプキンマン……』

 

アマイが絞り出した声は、震えてかすれていた。

 

『な、……なぜ、助けたんだ? 僕は君より順位が上で……キミよりも()()のに……』

 

彼よりも強いなんて、本心ではなかった。

しかし世間はそう考えているはずで、ろくに面識のないパンプキンマンもアマイマスクのことなど詳しくは知らないはずで。

増援なんて。

 

『でも、苦手なんだろ。こういうの』

 

声は少し気遣わしげで、しかし断定的で、

それが図星だったアマイマスクは、時が止まったような錯覚を覚えた。

 

知られている。なぜ。どこから漏れたのか。

よりにもよって、彼に。

 

『無理はすんなよ』

 

パンプキンマンはそれだけ言うと、凄まじい脚力でどこかへ跳躍していった。

 

 

結果的に、アマイマスクの天敵が世間にバレることはなく、醜態が晒されることもなく。

彼の情報源は分からず、されど彼はアマイの秘密を誰にも漏らさない。

 

アマイは、アイドルとしての仕事に向かう送迎車の中で、誰にも知られることなく少しだけ泣いた。

 

 

 

 

 

 

アマイマスクは、アイドルとして歌をリリースしている。

 

ある日、多少の()()をして新曲のシングルCDの売り場を偵察していたとき、偶然、キャップの上から上着のフードを被った男が現れた。

よほど顔を隠したいのか、ちらりと見えた感じではマスクまでしているように見えた。

"イケメン"であるアマイマスクにとって、男のファンは割合的に希少だ。どうしても目に留まる。

 

その男は、小さなモニターに映るサンプル映像をしばし眺め、CDを手に取り、小さく口ずさみ始めた。

 

聞き覚えのある声。

アマイは、考えるより先に体が動いてしまった。自分が()()していることも忘れ、その男につかつかと歩み寄り、グッと肩を引き寄せる──ことができなかった。

怪人のアマイは尋常ではなく力が強いはずだが、その男、より尋常ではなく体幹が強かったのだ。でもそんなことはもうどうでもよかった。勢いのままアマイから顔を覗き込んだ。

 

『パンプキンマンか?』

 

フードの奥、キャップの下、長い睫毛の中、幾重にも隠されてなお煌々と輝く瞳が、アマイの目を捉えた。

男はぎくりと固まり、顔を青ざめさせた。

 

『うっ、うわぁ…………。……マジか……』

 

ついこぼしたような声も、聞き紛うはずもない。

アマイは、彼の素顔(ひみつ)を知った。

 

 

 

 

 

アマイはその後の仕事を全てキャンセルし、嫌そうにしているパンプキンマンを引きずって、完全個室のある飲食店に入った。そこはアマイが何度か訪れたこともあり、守秘義務を果たしてくれる店だと知っていた。

 

テーブルを挟んで対面に座り、彼がよそ見をしている間に()()を解いた。

気付いた彼は眉間に皺を寄せた。

 

『うわ……やっぱり……アマイマスクだよな……』

『キミも、やはりパンプキンマンだな?』

『まあ……。ああ、よりにもよって……』

 

終始嫌そうな彼の態度に若干傷つきつつ、アマイは一方的に店員を呼び出し、勝手に食事を頼んだ。彼の正体が声でバレることへの対策として、彼を店員の前で喋らせないために。

 

『キミが顔を隠す理由は、僕が顔を隠していた理由と同じなのか?』

 

これは嘘。

 

『キミのことを知りたいと思っていた。今までずっと』

 

これは本心。

 

店員が席の扉をノックをしてから現れ、注文した品を全て届けてくれた。

店員が去れば、完全に二人きりだ。アマイは、彼にフードと帽子とマスクを取るように言った。

 

大きな、それはそれは大きなため息をついてから、彼はフードを取った。

キャップを脱ぐと、ウェーブのかかった黒髪が現れた。

睫毛は頬に影を落とすほど長かった。

マスクを取り払った。マスク美人なんて言葉があるが、彼の場合マスクを取ったほうがよほど美しかった。

美しい。どこをとっても。彫刻のように、完成されている。

 

心が震えるのを感じた。

 

『名前は?』

 

声も震えていたかもしれなかった。

彼は不快そうな表情のまま名乗る。

 

『ウィリアム。……顔を隠してる時以外なら、ウィリアムでもウィルでもなんでも呼べよ。あと、顔を出してる時はヒーロー名で呼ぶな』

『勿論心得ている。経験者としてね。……改めて、僕はアマイマスク。よろしく、ウィリアム』

 

平静を保ち、笑顔を作る。この瞬間、俳優業をやっていてよかったと心の底から思った。

彼の名はウィリアム。口の中で反芻した。

 

『……うん、まあ、よろしくな。アマイ』

 

彼の美しい(かお)は、不快そうな表情から、何となく怪訝な表情へ変わった。

 

 

今にして思えば、このとき彼は、アマイマスクが本名を名乗らなかったことが気になったのかもしれない。

 

それは申し訳なく思うがアマイにものっぴきならない理由があった。

 

人によっては、誰かの秘密を知った時、「自分ばかり秘密を知っているのもなんだ」と、自分の秘密をその相手に打ち明けたりもするだろう。対等な関係を保つために。

 

████は、自分が思う『本物のヒーロー』が、自分の思う『理想のヒーロー』そのものであることを知った。

 

……そう、知ってしまったがために、アマイは彼に、自分の醜い部分を絶対に知られたくなくなった。

 

たとえそれがフェアでなくとも、不誠実と捉えられようとも、彼に自分の醜い本性を晒すよりずっとマシだと思えた。

本名を明かして、万が一にでも本当の素顔と結びつくようなことがあれば。

過去に助けられたことを明かして、万が一にでも、「あの時のブサイクか」なんて言われようものなら、本気で命を絶つことを考えてしまう。

そう思って、隠した。

今となっては、それは杞憂と分かるが。

 

 

『踏み込んだ話かもしれないが……よければ、顔を隠している理由を聞いてもいいかな?』

『いや、大した理由は無いけど。まあ、目立つのがあんま好きじゃないんだよ』

『なるほど……。確かに。僕も、そういったデメリットは否定できないな。美しさは、ヒトの目を曇らせるからね……』

 

そして、僕もその内の一人だ。

内心でそう付け加えた。

 

『苦労したろう?』

『ん? うん……そうかもな。確かに、親はめちゃくちゃ喧嘩して離婚したっけ……。血が繋がってないんじゃないかって、DNA鑑定までして』

『…………それは……"本物"だな……』

 

ウィリアムは平然と口にしたが、アマイは"偽物"なので、"本物"のエピソードに共感することは出来ず同情した。

彼は目立つことを疎んでいる。

元A級1位が何を、とも言えるが、そういうことではないのだろう。力が評価されるのはいいが、顔で目立つのは避けたい。そう考える人間がいるのはアマイにも理解できる。

 

それ以上、彼の身の上話を聞くのは、アマイの決意を揺らがせる気がした。

アマイは、どうにかして、受け入れてもらわなければならなかった。

彼を"本物"の、そして"理想のヒーロー"に仕立て上げることを。

 

 

 

 

 

『いや、無理。ごめん』

 

アマイは数十分かけて言葉巧みに勧誘したが、すっぱり断られた。

 

『……キミしかいないんだ。人々の理想を維持するには、決して負けないのが絶対条件。ヒーローは強さこそが最上の華々しさなんだ、決して顔だけで言っているわけじゃない。君は負け無しの最強のヒーローだ。違うかい?』

『違うし、悪いけど、顔出すのはマジで無理だわ。なあ、今のままじゃダメか? 顔隠したままなら、企業コラボとか、歌出すとか、考えてもいいんだけど……』

『…………そうだな……キミはまだメディア露出に慣れていないから、顔出しはいずれとして、一歩ずつ進めていくのもアリだね。性急だったな、すまない』

『いや、顔出すのは無理なんだけど。話聞いてる?』

 

この頃は、アマイの精神の汚染も、そこまで進行していなかった。今より少しは余裕があったのだ。

だから、アマイが本当に進めたいそれらは一旦保留として、手始めに企業とのコラボやCM起用の話を進めることにした。

A級2位の知名度を誇るパンプキンマンは当然、引く手数多だ。"パンプキン"や"ハロウィン"という絶対的なモチーフがあるだけ、イメージ戦略に使いやすくもある。秋は忙しくなるだろう。

 

仕事について軽く話しただけで、ウィリアムの顔色はみるみる悪くなり、すごくつまらなそうな顔をした。

 

『うわ……お前、常にそんなことやってんの? 疲れるだろ……』

『……ほんの少しだよ』

『アマイ、お前なぁ……。人間、ストレス溜まると怪人化するんだぜ、マジで』

 

──その言葉に、心臓を掴まれたような心地になる。

 

『しかも、怪人化はメンタルの悪化に伴って進行する。お前、自分のこと大事にしろよ。手遅れになる前に』

『ストレスで怪人化が……? 仕事柄、怪人について調べることもあるが、そんな研究を読んだ記憶は……』

『知らないのか? ああ……、そうか……うーん……』

 

彼は眉間の皺を揉みつつ、言った。

 

『お前、よくやってるよ。すげーし、ヒーローにかける想いも立派だ。けど』

 

やれやれと首を振り、瞼を伏せる。

 

『肩肘張りすぎだ。理想が高いせいか他のヒーローに当たり強いし、なんか心配になるよ俺』

『……………………』

『お前さ……本当に大丈夫なの? 今はひとりの人間として言わせてもらうけど、いつかぽっきりいきそうで怖ぇわ。そんなの見て、二の舞になりたいやつはいない』

 

彼の真摯な思いは、アマイの心に針のように刺さった。

 

『事務所になんて言われてるか知らないけど、アイドルの仕事減らして、そのぶん養生した方がいいんじゃねーの』

 

アマイが理想を語っている間は、話をまともに聞いてるのか聞いてないのかわからない様子だったのに、今の彼は間違いなく、アマイ個人の身を案じている。

痛いほどの正論で、何も言い返せなかった。

 

しかし、こちらも諦める気はない。互いに譲れないものがある。

顔の筋肉を意識して動かし、なるべく自然な笑みを作った。

 

『キミが少し受け持ってくれるなら考えるよ』

『それは無理』

 

彼は死んだ目でアマイを睨んだ。

 

 

────"パンプキンマン"のいちファンでしかない自分が、心のどこかにいて。

アマイの理想をばっさりと切り捨てる彼を、彼らしいと納得してしまうところがあって。

ただ純粋に心配されているのも分かっていて。

そういうわけで、アマイは彼に強く出られないのだ。

 

 

 

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