【本編完結】マチュを拾った転生者のお話   作:アスラ

10 / 33
連載が進んでちょいと内容とのギャップがあると感じたのでタイトルとあらすじを変更しました。
後書きに変更前と後、どっちがいいかアンケートをとってますのでよろしければ回答をお願いいたします。


アマテ・ユズリハ6歳の入学

 日本文化が主体になっているイズマ・コロニーにおいて新年度は4月を採用しており、いわゆる『ピカピカの一年生』が溢れる月となっている。

 街を歩けば、ピカピカのランドセルや制服、卸し立てのスーツなど、様々な『一年生』を見ることができるだろう。

 そして、U.C.0073、4月某日。イズマ・コロニー某小学校前の正門にて。

 ピカピカの紫ランドセルを背負った新一年生ーーーアマテ・ユズリハが、入学式の看板と共に記念撮影を受けていた。

 愛娘の入学式という親にとって人生最大級イベントのひとつということで、イザナも気合い入れてわざわざ最新式のカメラ(一般スペースノイドの平均月収)を購入し、一瞬たりとも撮り逃すまいとシャッターを切っていた。

 

「(パシャパシャパシャパシャパシャパシャ……)」

「パ、パパ……もういいよ……」

 

 娘に苦言を呈されるほど撮っていることについては……愛情の大きさということで目を瞑ってもらいたい。

 

 

 

 

 

 

 アマテが小学校に入学する時、はっきり言って俺は不安だった。

 俺のエゴで幼稚園にも保育園にも行かせなかったことが、彼女の社交能力に悪い影響を与えているのではないかと思ったからだ。

 定期的に公園に行ったりルナさんたちと交流したりしてはいたが、同年代と比べて圧倒的にコミュニケーション量が不足しているのは明白だ。

 大丈夫だとは思っているが、贔屓目が入っているかもしれないと思うとどうしても不安感が安心感より勝ってしまう。

 周りからは『心配しすぎだ』『杞憂じゃないかしら』と言われたが……入学してからしばらくの間は気が気ではなかった。

 学校からアマテが帰ってくるたびに『なにかなかったか?』『学校はどうだった?』と質問していたことは反省せねばなるまい。アマテは迷惑そうな顔を一度もせず学校であった出来事を楽しそうに話してくれたが、毒親一歩手前の行動だったと思う。

 

 しかし、そんな俺の心配は全くの無駄で、杞憂に終わった。

 アマテは孤立するどころかクラスの中心的存在になっているらしい。

 授業では積極的に手を上げるし、放課も放課後もアマテの周りには人が集まってくる。

 集団行動では積極的にクラスメイトを引っ張っていく訳ではないが、いつの間にかアマテ中心に物事が進んでいる。

 同じ小学校に通っているハスネさんの娘さんに裏取りしてもらったから間違いない。

 彼女の印象では『ガキ大将』という感じだったそうだが、決して悪い方面ではないとのこと。一学期末に行った二者面談でも、同じ印象を受けたと教師から聞いたので間違いないだろう。

 

 うーむ。自分の娘のことは自分が一番よく知っていると思っていたが、まだまだ知らないことはたくさんあるもんだなぁ。

 確かにアマテは同年代に比べて男勝りなところがあり、猪突猛進なところもある元気っ娘だが、まさか男女の垣根を越えてまでリーダーシップを発揮するとは思わなんだ……。

 さすがハマーン様、というところだろうか?原作とは全く違う生活環境と成長を経ても、ネオ・ジオンを率いたカリスマ性は失われていなかった。

 ……そのことを喜んでいいのか、はたまた悪いのか。

 それはまだ判断できない。

 しかし、これだけははっきり言える。

 彼女は未来のネオ・ジオン総帥ハマーン・カーンではない。

 単なる一般人アマテ・ユズリハだ。

 俺の全てをなげうってでも、原作のような末路を辿らせはしない。

 

 

 

 

 

 

 Ω月×日

 

 デパートから連絡があった。

 去年アマテと一緒に選んだランドセルが近日中に届くらしい。

 ついにこの時が来たかぁ、とワクワクしてくる。

 娘のランドセル姿を拝めるなんて昔は露ほど思わなかった。

 届いたらさっそく背負ってもらおう。そして写真を撮るんだ。

 

 Ω月◇日

 

 ランドセルが届いた!

 配達員から受け取った時に足元でピョンピョン飛び跳ねて喜んでいるアマテ可愛かった!

 綺麗な包装なんて全く気にせずビリビリに破いて取り出そうとするアマテ可愛かった!

 ランドセルを取り出して目をキラキラさせているアマテ可愛かった!

 ランドセルを背負ってポーズ決めるアマテ可愛かった!

 もう何もかも可愛かった!

 

 Ω月□日

 

 昨日はあまりの可愛さに我を失っていた。反省。

 とりあえずランドセルは入学式当日まで大事に仕舞っておくことにした。

 アマテはいつものお出かけカバンをランドセルにしたいと駄々をこねていたが我慢してもらった。

 公園から帰ってくるときはいつも泥だらけになっているアマテの性格からして、かなり乱暴に扱うことが容易に想像できたからだ。

 個人的には好きにさせたいが、さすがにすでにボロボロになっているランドセルを背負わせて入学式には行かせられない。

 本人は全く気にしないだろうが、俺が娘を変な目で見られたくないのだ。

 余談だが、ランドセルの色は紫だ。

 女の子のランドセルは赤が一般的だと思い込んでいたが、今の女の子は紫系や青系を好んでいるとのこと。

 赤が不人気という訳ではないらしいが、1位を取ることはここしばらくないらしい。

 

 〇月×日

 

 今日はアマテの入学式があった。

 正門で写真を撮りすぎて怒られるというハプニングがあったが、おおむね問題なく入学式は進行した。

 アマテもさっそく同年代の友達ができたらしく、帰りに寄ったファミレスで楽しそうに語ってくれた。

 アマテはほんとに良い子だなぁ。もう友達ができてるなんてパパ誇らしいぞ!

 俺はね……ママ友やパパ友はできなかったよ……。

 先生にもちょっと怯えられてる……というよりこちらをはかりかねているようだ。

 まぁ、無口で大柄な成人男性なんて初見では恐怖まで行かなくても警戒対象になるだろう。

 PTAとかに積極的に参加して無害アピールしないとな……。町内会ではその方法で信頼を勝ち取れたし、なんとかなるだろう。うん。

 でもここ数年は狭いコミュニティでしか行動してなかったから結構ショック受けた。

 禁酒してたけど、久しぶりに酒でも飲むか……。

 

 〇月△日

 

 うおおおおお……頭痛い……。

 久しぶりの酒だったから飲む量を間違えた……。

 入学式と初登校日が離れていて助かった。さすがに二日酔いで付き添い登校はシャレにならん。

 アマテには心配されるし父親として情けないし最悪だ。

 また禁酒しよう。ストレス発散方法は別のを考えるしかないや。

 

 △月〇日

 

 入学式からそれなりに日にちが経った。

 学校に馴染めているか心配だったが、毎日元気よく帰ってくるし、どんなことがあったか楽しそうに話してくれている。

 俺に心配をかけさせまいと嘘をついている可能性も考えたが……今のところ無理しているような兆候は見られないし問題ないとは思う。

 だけど、万が一なにかあるようなら全力でアマテを守るつもりだ。

 俺はアマテにとってただひとりの父親だからな。

 親の義務は果たさなければならない。

 

 △月γ日

 

 俺の心配しすぎだったらしい。

 アマテは学校で何の問題も起こしていないどころか、いじめに積極的に首を突っ込んで解決してるようだ。

 正義感からかいじめが気に入らないからかは知らないが、とにかく問題解決しているとのこと。

 そしていつの間にか男女の垣根を越えてリーダー的存在になったようだ。

 父親として鼻が高いが、無理だけはしないでほしいところだ。

 

 □月×日

 

 一学期が終わり、アマテが通知表を持って帰ってきた。

 俺に渡すとき無駄にドヤ顔していたからなんだなんだと開いてみれば、成績は5と4しかなかった。

 勉強に関しては通信教育で優秀な成績を修めていたから心配していなかったが、図工や音楽でも好成績を修めていたのは予想外だった。

 通知表から顔を上げると、ん!ん!とアマテがこちらに頭を突き出していた。

 娘がなにをしてほしいか……もちろん俺は即座に理解した。

 もうめっちゃ褒めまくって頭を撫でた。なんなら抱きしめてやった。

『うきゃ~~~』と嬉しそうな悲鳴を上げるほど可愛がったぜ!!

 今夜は御馳走だな!!

 

 




公式さん、4DXに加えて新規映像追加とか観に行くしかありませんよ!


面白いと感じていただけたら、ぜひ感想と高評価をお願いします<(_ _)>
『面白かった』の一言だけでも作者は泣いて喜びます。

タイトル、どっちがいい?

  • 変更前
  • 変更後
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。