だいぶ駆け足で書き上げたので、もしかしたら後日加筆修正するかもしれませんが、とりあえず今回の投稿で最終話となります。
でもまずはアニメから観よう!
拡散メガ粒子砲とビーム砲からの砲撃の嵐。加えてIフィールド・バリアによる防御性能にアマテとジークアクス・カグツチは苦戦していた。
ツクヨと繰り広げた戦闘の疲労が影響しているのは否めない。彼女は文字通り命を懸けてアマテに挑み、ソレを全身全霊で受け止めたアマテに影響が出たのは必然だった。
しかし、一番の要因は戦闘中に感じるSガンダムパイロットの思念だった。
まるでミキサーで攪拌したかのような支離滅裂な思考の嵐だった。感応しようにも言葉が通じず、『敵を倒す』という外付けの指令によって辛うじて行動できている状態だった。
しかし、それでも。
アマテは諦めず交信を続けた。薬物と洗脳によってめちゃくちゃにされたイザナの心に、まだ別れる前の正常な父親の部分があると信じて。
なにも根拠もなしに続けている訳ではない。
実はSガンダムとの戦闘中、何度も撃墜の危機に瀕したことがあったのだ。
その原因は腹部にあるメガ粒子砲であったり、腕部や脚部に取り付けられたビーム砲であったり複数あるが、そのいずれもビームを発射する直前、ごく僅かながら動きが止まる瞬間があった。
まるで、何者かが抵抗したかのように。
だからアマテは諦めない。
愛する父親を救うため、より一層気合を入れる。
「力を貸してジークアクス。今度こそ、おとうさんを助けるんだ!!」
◆
【不死男の】 機動戦士Gundam GQuuuuuuX感想スレそのXX【帰還】
1:名無しのガノタ
このスレは現在絶賛放送中『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の感想スレです
次スレは>>450が立ててください
無理だった場合は>>470が立ててください
前スレ
【阿鼻叫喚する】機動戦士Gundam GQuuuuuuX 感想スレPartX【ユズリハ親子界隈Part3】
ttps://xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
2:名無しのガノタ
立て乙
3:名無しのガノタ
たておつ
4:名無しのガノタ
立て乙ー
5:名無しのガノタ
いや~真・最終決戦は熱かったですねぇ
6:名無しのガノタ
まさかゼクノヴァを起こしてガンダムOOみたいなGN全裸空間を展開するとは夢にも思わなかった
7:名無しのガノタ
でもそのおかげでマチュパパ正気に戻れたし
8:名無しのガノタ
一時はどうなることかと思ったけどなんとかなってよかった
9:名無しのガノタ
ハッチをこじ開けてマチュが操縦室に突入したシーン既視感覚えたよね
10:名無しのガノタ
ああエヴァの笑えばいいと思うよのシーンか
11:名無しのガノタ
で、正気に戻ったイザナとの感動の再会になるわけだ
12:名無しのガノタ
感応現象とかでさんざん交信してたけど、現実世界で直に対面するのはこれが初というね
13:名無しのガノタ
マチュめっちゃ泣いて抱き着いてたよな
14:名無しのガノタ
イザナ怪我人だったから抱き着かれてめっちゃ痛いはずなのによく表情に出さずに抱きしめ返したよな
15:名無しのガノタ
そりゃおめえお父さんなんだからそれくらい当たり前だろ
16:名無しのガノタ
愛が深すぎるマチュパパを基準にしちゃぁ……ダメだろ!
17:名無しのガノタ
ワイ父親やけどあんなシチュエーションになったら絶対我慢できずに泣き叫ぶ自信あるわ
18:名無しのガノタ
でも代償は重かったね
19:名無しのガノタ
左目を失った上に両足不随になっちゃったんだよね
20:名無しのガノタ
無茶な実験と洗脳で寿命も大幅に縮まっただろうし前途多難だな
21:名無しのガノタ
でもまぁなんとかなりそうな予感はする
やつの二つ名思い出してみ?
22:名無しのガノタ
『不死男』だよな
23:名無しのガノタ
それ抜きにしてもニュータイプだしなんやかんやオールドタイプ基準の長生きまで生きてそうな予感ある
24:名無しのガノタ
それにマチュとツクヨが介護してるっぽいし普通に生活送れそう
25:名無しのガノタ
なんかしれっと同居してて笑うんだわ>ツクヨ
26:名無しのガノタ
まぁ裏取引やらいろいろやった結果なんだろうけどよく収監もされずにユズリハ家に来れたな
27:名無しのガノタ
まぁ戦争犯罪はやってなかったし、ジオン側が無理して罰する理由もないだろ
28:名無しのガノタ
マチュの希望もあったっぽいしな
29:名無しのガノタ
でもユズリハ家で長女の地位を争ってるのは笑っちゃうんすよね
30:名無しのガノタ
肉体年齢的にはツクヨの方が年上なんだろうけど見た目はマチュの方が上に見えるしなぁ
31:名無しのガノタ
微笑ましくてなによりだよ
32:名無しのガノタ
まぁそうだな
33:名無しのガノタ
ワイはマチュとイザナがまた仲良く生活してるシーン見れただけでも満足
34:名無しのガノタ
戦争前の日常が戻ってきてて、ほんとよかったね
◆
「知らない天井だ……」
前世ではお約束だった覚えがあるセリフを呟きながら、俺は病室のベッドから身を起こした。
ジオンと連邦との戦争が決着したあの日。つまりは俺の洗脳が解けた日から三ヶ月が経過していた。
その間はいろいろあった。つーか激動だった。
洗脳が解けたが重傷を負った俺はすぐさま病院に搬送され治療を受けた。
助かる確率は五分五分だったそうだが、むしろその確率まで持っていける頑丈さには驚くしかないとは主治医の弁。
まぁSガンダムに乗っていた時の記憶は曖昧だが、無意識的にでもニュータイプ能力を使用して致命傷を避けていたのだろう。
だけど、代償はあった。
生命の危機を脱する代わりに、俺は左目と両脚の感覚を失った。
世間一般からは憐れまれるだろう。可哀想だと思われるだろう。
しかし、俺が抱いた感想は『この程度でよかった』という安堵だった。
実は目覚める直前、俺は『向こう側』でとある女性と話した。
6年前、『向こう側』の底で出会った女性だ。
久しぶりに会った彼女が言うには、本来ならば俺はアマテに殺されるはずだったらしい。
暴走するSガンダムを止めるためやむなく撃墜し、その心に大きな傷を作ってしまうとのこと。
それが、彼女が見た歴史の1ページだったらしい。娘を救うために出撃した時点で定められた、逃れられない悲劇だと。
しかし、その悲劇を防いだのがアマテだった。
彼女はジークアクスと共鳴し、人々の『想い』を一つに束ねて運命を無理やり改変したらしい。
結果、俺の死の運命は左目と両脚の犠牲という結果にまで軽減されたそうな。
『こんなことは初めてです』と、彼女は微笑んでいた。
……さて、いつまでも物思いに耽っている暇はない。
今日は記念すべき退院の日だ。
薬の後遺症など、未だに通院し治療する必要はあるが、とりあえずは自宅に帰れるまでには回復できたからだ。
……正直、ある程度まで回復したら俺は戦争犯罪人としてジオン軍に拘束されるものと思っていた。
洗脳されていたとはいえ、連邦軍のオオト特務中佐*1として数々の軍事作戦に参加していた。その記憶は、今も俺の中に残って苛んでいる。
しかし、シャリア・ブルが色々と手を回してくれたのか、連邦軍のオオト特務中佐は最終決戦でSガンダムと共に死亡した、という扱いになっていた。
俺の知らないところで色んな裏取引があったのだろうが……今は感謝するしかない。
いずれ、何かしらの形でお礼をしないといけないな。
「おとうさーん。入るよー」
入院着から私服に着替え終わると、見計らったかのようにアマテが入室してきた。
なんという偶然!と言ったところだが、おそらくニュータイプ能力を使ってちょうどいいタイミングを探っていたのだろう。
なんと無駄な能力の使い方……と呆れるところかもしれないが、俺は逆に喜び笑ってしまった。
そうだよな。戦争なんて物騒なものに使うより、こんな日常のちょっとしたことで使った方が有意義ってもんだよな。
「? なに笑ってるの?」
「いや、なんでもない。それよりツクヨはどうした?」
「ジャンケンに負けたからねー。下でタクシー捕まえさせてる」
「……まさか能力使ってないだろうな?」
「……ノーコメント」
……これは使ってるな。目が泳いでいるから心を読まなくても分かる。
ったく、あの子はもう一般人みたいなものだし、不公平だからやめてあげなさい。
「はーい」
アマテは返事をしながら、電動車椅子をベッドの側まで運びこちらに手を差し伸ばしてくれた。乗るの手伝うよ、という意思表示だろう。
正直に言うと練習の甲斐あってひとりで乗り降りできるのだが……ここは娘の好意に甘えておこう。
アマテの手を借りて電動車椅子に乗り、ハンドルを握る。ボストンバックに詰めた私物はアマテが持ってくれるというので、またも好意に甘えて一緒に病室を出た。
ちなみにこれは余談だが、何故か流暢に話せるようになっていた。
おそらく連邦の実験でいろいろ体や脳を弄られた結果なのだろうが……そこだけは感謝してもいいかもしれないな。
電動車椅子の速度に合わせて歩いてくれる娘をチラリと横目で見る。
入院中に聞いたのだが、この子はマハラジャ・カーンの娘『ハマーン・カーン』ではなくイザナ・ユズリハの義娘『アマテ・ユズリハ』として生きていくと決めたそうな。
正直に言うと俺はアマテがカーン家に帰るものだと思っていた。いくら17年間の積み重ねがあろうとも、血の繋がりに勝るものではないと思っていた。始まりが誘拐同然ならばなおのこと。
それに、生活レベルもあちらの方がずっと上だ。生活に全く不自由しない程度の大金はあれど、ジオンで絶大な力を持つカーン家と比べてしまえば勝てる部分はほとんどない。
それでも、アマテは俺を選んでくれた。たとえ血は繋がっていなくとも、間違いなくあなたは私の父親なのだと。
それが堪らなく嬉しかった。娘の前ではあったが、思わず涙を流すほどに。
「? なーにおとうさん?私の顔になんか付いてる?」
「いや、俺には勿体無いいい子だなってな」
「そりゃま、おとうさんの娘だからね!」
答えになってない返答に笑いながら、一階に到着したエレベーターから降りる。
遠目に見える正面玄関には、こちらを発見して手を振るツクヨの姿があった。どうやら無事タクシーを捕まえられたらしい。
「さ、私たちの家に帰ろ♪おとうさん!」
「……あぁ、そうだな」
差し伸べられた手を空いている手で握り、ツクヨとタクシーの下へと歩みを進める。
懐かしの我が家へ、家族と共に帰る為に。
皆様のおかげで無事完結できました。
ありがとうございました。
ネタが思いつけば、ちょくちょく番外編として投稿するつもりです。
最後にもう一度お礼を。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!