ハイスクールD×Dの女性キャラがヤンデレたら   作:ヒロアキ141

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今回はあまり出来が良くないですが・・・・


白音の場合

白音の場合

「兄様、もう朝ですよ。起きてください」

そういって私に声をかけてきた彼女は白音。血は繋がっていないが、私の妹だ。

更に告げるならば、彼女は人間ではなく、猫又という妖怪である。

「うっ、うーんもう朝か。白音お早よう」

「おはようごさいます、兄様。朝ご飯もうできてますから、早く降りてきてくださいね」

白音は私にそう言うと部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夕方白音の部屋に呼ばれた私は、白音からこう聞かれた。

「兄様、洗濯の時見つけたのですが、あのハンカチはいったい誰のなんですか?兄様のではないですよね」

白音の目からハイライトが消えた表情を浮かべ、こちらを追及し始めた。

「それかい?実は指を少し切ってしまってね、止血用に貸してくれたんだよ」

あの時、横の娘が貸してくれなければ、大変な事になっていたよ。

そういえば、そのあとハンカチを洗って返そうかと思ったんだけど、その娘が返さなくていいよって言ってたんだけどアレってどういう意味なんだろう?

「えっ?兄様怪我をしたんですか?まだ痛みます?」

私が怪我をしたということを聞いた白音は表情を一変させ、私の身を案じてくれました。私には過ぎた義妹ですよ。

「怪我したと言っても、浅く切れただけだから、白音が心配する事はないよ」

私はそう言うと白音の頭を撫でた。

「大きな怪我じゃなくて良かった……………あの血は兄様のだったんですねそこだけ切って残しておけば良かったな」

白音が安堵の声を上げたので私は撫でるのを止め、自分の部屋に戻るためにドアに向かい始めたとき、白音が小声で何かを呟いた。

「白音、何か言ったかい?何か小声で喋ってたみたいだけど?」

「えっ?何でもない、気のせいだよ」

気になったので聞いてみたがはぐらかされてしまった。

「…………そっか、言いたくなったら、何時でも話、聞いてあげるからな」

そういって私は白音の部屋から退出した。

「兄様………ずっとずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと愛していますよ」

退出間際白音がそんな事を小声で呟いていたが、私には聞こえていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またある日、白音からこんな事を聞かれた。

「兄様、何か私に隠し事や嘘をついたりしていませんか?」

その時の白音の目は虚ろで焦点が合っていなかった。

「嘘を吐いたり、隠し事なんてしていないよ」

「へえ、そうなんですか………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日告白を受けた事もそれを承認したのも全て嘘なんですよね?」

彼女の口から出た言葉に思わず絶句してしまった。

「フフフッ、何で私が知っているかって顔をしていますね?兄様の考えている事なんかお見通しですよ」

そう告げる白音の表情は何時もの無表情ではない、妖艶な表情を浮かべていた。

「し、白音。私達は兄妹なんですよ?「知ってますよ」だったら何故こんなことをしたんですか?」

白音は私の問いに答えず、私を押し倒し、いきなりキスをした。

「兄様の事、始めてあった時からずっと好きだったんですよ?」

口付けを終わらせた白音は私にそう言った。

「し、しかし白音。さっきも言ったけど、私達は兄妹なんですよ?」

私は白音を嗜めようとした。

「そんな事、どうだって良いんですよ。兄様が私だけを見てさえくれれば」

しかし、白音は聞く耳を持ってくれなかった。

私は白音の拘束から逃れようとしたが

「兄様、逃げようとしても無駄ですよ。仙術で兄様の気を一時的に乱しました、これでもう逃がしませんよ」

白音は仙術を使い、私の動きを封じてしまった。

「兄様は何時もそう………困っている娘に手を差し伸べて………何人その行為に勘違いした娘がいたか兄様は知らないでしょう?」

白音の一言一言がまるで私を弾劾しているかのようだった。

「し、白音、私は貴女を妹としかこれからも見ませんよ!それに、私は白音とは付き合えませんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄様、幾ら兄様でも今の発言は傷つきましたよ。これから兄様には罰を受けてもらいます」

白音はそう言うと、私の左腕を掴むと思いっきりねじ切った。

「痛い、痛いイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」

あまりの痛さに意識が飛びそうになるも、ギリギリの所で堪える。

「痛いでしょう?でもね、兄様。他のゴミが兄様が告白したのを見たときの私の心のほうがもっと痛かったんですよ?兄様が何処ぞと分からないゴミ虫に汚されてしまうって事に………」

白音は鬼気迫る勢いでこちらを責めてきた。

「一寸待ってください、何故白音がその事を知ってるんですか?」

「何でそんな事まで知っているんだって顔をしていますね?さっきも言った通り兄様のことはなんでもお見通しですよ」

 

「そして私は、こう結論付けた。兄様を監禁してしまえば、ゴミに塗れて汚れる事なんかないって事に」

「兄様は私だけ見ていればいいんです。兄様は私だけ愛してさえくれればいいんです。兄様さえいれば他は何もいらない」

白音のあまりの形相に私は恐怖を感じてしまった。

そして折れていない方の腕を動かし、仙術が少し解けていたのを確認した私は、その場から這って逃げようと試みた。

しかし

「ニイサマ、ドコニイクツモリデスカ?ソンナニイサマニマタバツヲアタエナキャ」

そう言うと、白音は私の左足を掴むと思いっきり馬鹿力で圧し折った。

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

腕の時とは比べ物にならない激痛が走り動きを止めた。

「ウフフフッ、ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと愛していますよ兄様……………………………アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

意識が段々と無くなっていく中、白音が高笑いしていた光景を見たのを最後に私は意識を手放した。


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