ハイスクールD×Dの女性キャラがヤンデレたら   作:ヒロアキ141

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年内更新できず、誠に申し訳ございませんでした・・・
追記
出来があまりにも自分の中でひどかったので少し加筆


アーシア・アルジェントの場合

僕は今日も隣町の教会に遊びに来ていた。

「こんにちはアーシアさん。今日も来たよ」

「いらっしゃい。今日も来てくれたんですね」

彼女の名前はアーシア・アルシェンド。此処の教会のシスターをしている。

「アーシアさん、今日はお菓子を焼いてきたんだ。一緒に食べようか」

「じゃあ、お茶淹れてきますね」

そう行ってアーシアさんはお茶を淹れに部屋から出ていった。

暫くして、アーシアさんが二人分のティーカップとティーポットを持って戻ってきた。

「初めて私一人で淹れたので口に合うかどうか判りませんけど……どうぞ」

「では、頂きます」

アーシアさんの淹れたハーブティーを一口口に含んだ。

「美味しい。こんな美味しいハーブティー初めて飲んだよ」

「フフフッ、ありがとうございます。そう言ってくれると此方も淹れた甲斐がありました」

アーシアさんとそう話ながら、お茶会は進んでいった。

「ところで今、好きな人とかいますか?」

と、アーシアさんが質問を投げ掛けた。

「好きな人…………ですか?今はいないですね」

アーシアさんの質問にそう答えた。

「そうですか……………まだチャンスはあるんですね」

アーシアさんは先程の答えで納得したようで、嬉しそうな表情を浮かべていた。

それから時間はすぎ時計が六時を示していた。

「アーシアさん、今日はご馳走様。またくるね」

「はい、何時でもお待ちしております。またいらしてくださいね」

僕はアーシアさんと次の約束をした後、家路に着いた。

しかし、この束の間の平穏は脆くも崩れ去ってしまう事を、この時誰も知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

その日は突然やってきた。

その日、何時もと変わらないお茶会の最中、不意にアーシアさんが此方に寄ってきて、臭いを嗅ぎはじめた。

「ねぇ、一つ聞いてもいいかな?

 

 

 

 

 

 

他の女の臭いが貴男からするんだけど、どうしてなの?」

その時の彼女の表情は、何時もの穏やかな表情ではなく、怒りと殺気の入り混じった、どす黒い何かが籠もった表情をしていた。

私はアーシアさんの豹変した態度に驚いて声が出ませんでした。

アーシアさんはこう話し始めた。

「でも、安心して。貴男はこれ以上汚される事は無くなるんですよ」

「それは一体ど………うい………う事」

椅子から立ち上がろうとした瞬間、急に眠気が襲いかかってきた。

そう言えば、アーシアさんが今回新しいハーブティーを勧めてきたなということを思いながら、私はその場に倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ……………此処は何処…………だ?」

「やっと目が覚めたんですね。いつまでたっても起きないから心配したんですよ?」

アーシアさんが話しかけてきたので体を起こそうとしたが、両手足をロープで縛られていて、起こすことが出来なかった。

「アーシアさん、どうしてこんなことを?」

僕はアーシアさんにそう質問したらいきなり、キスをされた。

「私のファーストキスあげちゃいました」

アーシアさんはそう無邪気に話すと、次の瞬間、表情を一変させた。

「フフフッ私は貴男がいないとダメみたい」

「アーシアさん?」

「私、最初は貴男とお茶を飲んだり、お話をしたりするだけで良かったんです。

 

 

 

 

 

 

 

アノ光景ヲ目撃スルマデハ」

そう話す彼女は、瞬き一つなくハイライトも消えていた。

「貴男が他の女とイチャイチャしているのを見て、何度神に神罰を下すよう祈ったことか」

そう告げるアーシアさんは、まるで阿修羅のような表情だった。

「どうしてこんなことをしたんだ!」

「鈍いですね。貴男のことが好きだからですよ」

そう言うとアーシアさんは再びキスをした。

「これ以上貴男を他の牝豚に触らせたくないんです、これ以上貴男を汚されたくないんです…………だから……私と一緒になろう?」

アーシアさんがそう言い此方にのしかかってくると、腹部に鋭い痛みが走った。

視線をそこに向けると、血濡れの刃物を持ったアーシアさんが恍惚の表情を浮かべながら此方を見ていた。

「ワタシモイマカラアナタノモトニイクネ。ワタシダケノオウジサマ。アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

その姿は何時もの彼女を見慣れている僕でも御惚れてしまうほど美しかった。

「コレデ、ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥット一緒ダヨ」

意識を失う直前、僕が見た光景は、アーシアさんが僕を刺した刃物を自分の首へともっていき切り裂いた瞬間だった。


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