NTRエロゲの竿役な俺はNTRない   作:黒色エンピツ

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13話:救援と兆し

 

 

 

 

クロムとサラが出てからしばらくして、ギルドの入口から3人のパーティが入ってきた。見覚えないな。俺の知らない新人か?まあ、よくある事か、冒険者は人数多いしな。

俺は一応すぐに動けるようにと酒は飲まずにのんびり待機していると、その3人の会話が耳に入ってきた。

 

「やばかったな……」

 

「やばかった……」

 

「やべぇって……」

 

やべぇ、やべぇしか伝わってこねぇ。なにがやべぇんだよ。

 

「ホブゴブリンいたな」

 

「一応報告しといた方がいいよな」

 

「そりゃそうだろ」

 

ホブゴブリンねぇ。

 

「おーい、そこの3人組ー」

 

「え?」

 

「うおっ、ゼニスさんじゃん」

 

「えっと……なんですか?」

 

「ホブゴブリンってどこにいたんだ?」

 

「5級が行く所っすね。俺らまだ5級なんで」

 

「なんであんなとこにいんだよな」

 

「寿命減ったわ」

 

「なんか他に音とか聞こえなかったか?」

 

「いやぁ……?」

 

「あ、でもなんか叫び声みたいなのは聞こえたような」

 

「でも結構離れてからだったしなぁ」

 

あー……これ、まずいかもな。

 

「サンキュ」

 

一言言うと俺は雷を纏ってギルドから飛び出した。

 

「……俺らなんかやっちまった?」

 

「「さあ……?」」

 

 

 

 

ふぅ〜……なんとか間に合った。

走ってる最中に聞こえた大きな音でここがわかった。多分クロムが殴られた音だったんだろ。知らんけど。

クロムは満身創痍でサラはローブ1枚で見せられないよ! 一歩手前ってとこか。

 

「ゼニス、さん……!!」

 

「来てくれたんだ……」

 

「あったり前だっての」

 

ぶっちゃけあの3人組が喋ってなきゃ気付けなかったけどな。

道中に見かけたゴブリンの死体の数がやたら多かったのを見るに調査員が見間違えたか、それとも完全なイレギュラーか。まあ、クエストはいつだってイレギュラーだらけではあるんだがな。

 

「グ、オオオ……!」

 

「ん? ああ、悪い悪い。痛かったか?」

 

俺に握られた手。いや、でかいから握っているのは指なんだが。ホブゴブリンが俺の手から逃げようと手を後ろに引いた瞬間に手を離すと後ろによろめいて尻もちをついた。

 

「おいおい、大丈夫かよ。随分怖い目に合った見てぇじゃねぇか」

 

ホブゴブリンに近付いて顔を見上げる。俺を見下ろすホブゴブリンの目には微かな恐怖が見て取れた。

 

「「「ギャギギャア!」」」

 

「『ファイアボール』」

 

俺の左右から飛びかかってきたゴブリンへと魔法を3発同時に打ち出して火達磨にする。

 

「本来なら、4級や3級のやつらの為にお前を狩るべきじゃないんだがな」

 

級位の高いやつが下のクエストを受けまくって仕事を無くす訳にはいかねぇからよ。

 

「でもなぁ……今ちょっと虫の居所が悪くてよ」

 

八つ当たりさせてくれよ──そう言った瞬間にホブゴブリンが逃げ出した。

 

「鬼ごっこか! いいぞ、10数えてやるよ。はいじゅーう!」

 

何度も体をぶつけながら洞窟から出ようともがいている。

 

「きゅーう、はーち、なーな」

 

着ていた上着を脱いでサラに被せ、持ってきたポーションをクロムに投げ渡す。

 

「ろーく、ごーお、よーん」

 

ズシンズシンと遠くから走る音が聞こえてくる。洞窟からは出れたみたいだ。

 

「さーん、にーい、いーち」

 

身体に雷を纏う。

 

「ゼロ」

 

スタート、洞窟の壁や天井を駆け抜けて外へ飛び出す。木の枝を踏み付け、しなった反動を利用して一気にホブゴブリンを追い越して目の前で止まった。

 

「ホブゴブリン、みーつけた」

 

「グ、オオォォ……」

 

ホブゴブリンが一歩後退る。

 

「ほら、最後の足掻きくらいしろよ。クロムとサラは足掻いて足掻いて足掻きまくって俺が間に合ったんだ。お前にも助けが来るかもしんねぇぜ?」

 

まあ、来ないだろうけど。

ホブゴブリンがまたしても背中を向けて走り出そうとする、その前にアキレス腱を斬る。すると、その場で盛大にずっこけた。

ゴブリンは骨格が人間に近いだけあって、弱点も大体人間と同じだ。つまり、アキレス腱が斬られたホブゴブリンは歩けなくなる。

ホブゴブリンの横を通って顔の真ん前まで来た。

 

「じゃあな」

 

ホブゴブリンの額に手を置くと雷を流して頭が弾け飛んだ。

よし、とっとと戻ろうと、また雷を纏って2人の所へと戻った。

 

「大丈夫か?」

 

「はぁ〜〜〜……助かりました。死ぬかと思った……」

 

「よく耐えたな。一発食らったろ?」

 

「死んだかと思いましたよ……」

 

「生きてりゃ上等だ。サラもよくがんばっ──」

 

どんっ、とサラがぶつかってきた。

 

「ぅぅぅぅうううう!!」

 

「……頑張ったな」

 

強く服を握られ、ぐりぐりと頭を押し付けられる。

最初からこんなクエストだとこうもなるか。

にしても、こんな所にホブゴブリンが来るってのもおかしなもんだ。イレギュラーにしてもおかしい。元々、この森は年輪みたいに層で区切られていて、その級位ごとにモンスターもある程度は管理、というよりはモンスターによって生息地みたいなものが作られている。

だから本来こんな浅い所、それも5級で見ても浅い所に来ることはないはず

あー……そういえばこんなイベントアペンドにあったような……ゴブリンキングの誕生だっけ?

1級クエストだから俺が出張るんだが、原作のゼニスは2級だからあいつ逃げんだよなぁ……。真エンドだとクロムが1級になるからゼニスどっか行くんだよなぁ。

ゴブリンキングか……1回しか狩ったことないからまたやりたいな。

 

 

 






13話ですこれで5級の話は終わりですね。次はちょっとのんびりした日常回をいくらか挟みます。

VRC楽し過ぎてモンハンの配信しようと思ってたのにしてないよぉ!!!!たすけ

1話辺りの文字数、投稿頻度とか

  • 1500前後で毎日
  • 3000前後で2日3日
  • 5000前後はわかんない
  • 10000前後はレヴォリューション
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