NTRエロゲの竿役な俺はNTRない   作:黒色エンピツ

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3話:俺の考えた最高に冴えた天才的作戦

 

 

 

さてと、さっきあれだけNTRとかどうとか話していたが、実は俺はNTRは苦手だ。脳みそぶっ壊れる。

でも、それっぽい事はしてみたい。折角思い付いたは良いが丁度俺の狙ってる状態のパーティはいるのかと改めてギルドの中を見渡してみる。

う〜ん、酒飲みばっか!カスしかいねぇな。誰だよ飲ませたヤツ。

だが、よく見れば酒を飲まずに静かなやつらがいた。ちょっと聞き耳立ててみるか。

 

「アマネ、すまないが君にはパーティから抜けてもらいたい」

 

「何故……何故ですか……!?」

 

「……すまない。僕達の力不足なんだ」

 

見知った片手剣を帯剣した男と青髪の忍者の格好とした女がなにやら言い争っている。その近くでは魔法使いであろう女と自分の大きな盾を見ながら俯く重戦士の男がいた。

あ、あの忍者見た事あるな。原作キャラだ。

 

「それでも私は主様と──」

 

「やめてくれっ! その主様って呼ばれ方は嫌いなんだ……」

 

「なっ、何故……」

 

「……街で、浮くんだ」

 

ああ……うん……。

見た目が忍者の格好じゃ街で目立つし、主様なんて呼ばれ方をただの冒険者がされたら何事かと思われるだろうしな。

 

「そ、れは……」

 

自覚があったのか女が俯く。

ねぇこれそんな重大な話?

 

「で、では改めるので!」

 

「それだけじゃない」

 

「なんとっ……」

 

「君は……強過ぎるんだ。見てくれ、ラントを」

 

そう言って重戦士を指さす。

 

「本来1番前に出てみんなを守るべき立場なのに君が1番前で敵の注意を引き付けた上で全て避けるから自分の存在意義を失ってしまっているんだ!」

 

「回避盾……時代は回避盾なのか……?」

 

あーあ、ショック受けて重戦士辞めようとしてるな。

 

「見てくれ、リーザを」

 

今度は魔法使いの女を指さす。

 

「忍術ってなによ……なんで軽く手でなんかしただけで近接職が私の魔法より強力な忍術が出るのよ……おかしいじゃない……」

 

忍術も使えるのか……まあ、剣振れて動けて魔法並の火力出せりゃこうもなるか。

 

「それに僕もだ」

 

「主様も……!?」

 

「常に君が甲斐甲斐しくお世話してくれるから……自分でなにも出来なくなってしまうんだ……!!」

 

「そ、それは……」

 

「ちょっと飲み物を取ろうとしただけで先回りされて渡されるし、ご飯も作ってくれるし、翌日の荷物の準備も何故か先にされてる。モンスターの場所だって君の方が気付くし、僕達が辿り着く前に倒してしまっている」

 

「な、なにか不自由がありましたでしょうか……?」

 

「無さすぎて僕達のいる意味がないんだ……君は、もっと強い人と組んだ方が良い」

 

「そんな……私が強過ぎたばかりに……」

 

人によっちゃ煽りだろそれ。

そろそろいいか。

 

「リック、じゃあその子は俺が貰っちまっても構わねぇな?」

 

ニタリと人の悪そうな笑みを浮かべて近寄る。

 

「あ、ゼニスさん。聞いてたんですか……恥ずかしいなぁ」

 

「その、貰うと言うのは……」

 

「リック達のパーティじゃ無理だっつーなら俺と組もうって事だ。それなら実力だって文句ねぇだろ?」

 

「そりゃあ勿論。俺達としては問題ないですよ。むしろ、見知らぬ人のパーティじゃなくて安心します」

 

あれ、なんかリックの方は好感触だな……?

 

「で、ですが私は……」

 

「おいおい、あいつらはああ言ってんだからよぉ、大人しく俺と組もうぜ」

 

「それにしても今までほとんど誰かと組んでなかったゼニスさんがパーティを組むなんて珍しいですね」

 

「え、あー……そう、1人で来れる所まで来た感じあるからな。ここからは更に上を目指すためにパーティを組もうと思ってんだよ。なんでもそこのアマネは優秀そうだからな。抜けるなら丁度いいと思ったんだけど、どうだ?」

 

「私は……」

 

うーん、アマネはまだこのパーティにいたいって気持ちが強いみたいだ。でも、あれこれ抜きにしてもそのままじゃリック達が成長しないのも間違いない。

 

「わかった。じゃあ1回だけ俺とクエストに出よう。それで考えてみねぇか?」

 

「なるほど……」

 

アマネが目を瞑って考え込む。

俺はアマネがこの街に来ていたなんて知らなかった。リック達とは知り合いだったが、見たことがない。多分俺がいない間に入ってきたんだろう。

アマネの方も俺の事を知っていたかもしれないが、実際に会ったことはなかったから警戒しているんだろうな。

 

「……わかりました。とりあえず、1度だけ行ってみます」

 

「そう来なくっちゃ!」

 

パチンッと指を弾く。そしてハッと気付く。

いかんいかん、竿役っぽい悪そうな顔をしねぇとを

 

「……ヘヘヘヘッ、こいつは借りていくぜェ!」

 

これでアマネが俺の大活躍してパーティに入りゃ、リックは達は強力な戦力を失った事に気付いてめっちゃ悔しがるはずだ。

そう、悔しがる。これが重要だ。NTRにおいても、NTRれたら悔しがったり許せなかったりするだろう。俺はそれを今回狙ったんだ。

これぞ俺の考えた作戦──『お前の元パーティの女、(戦力的に)めっちゃ良かったぜ作戦』だ!

 

「いってらっしゃーい!」

 

……悔しがるはず!

 

 

 






3話です。
アンケートに書いたやつはもうちょっと投票数が増えてから反映しようと思うんで、しばらくは1500前後〜のやつで投稿させてもらおうと思います。良かったら投票してね〜。

VRCが楽し過ぎてやばいです。俺お喋りすんごい好きで人の話聞くのも好きだから沼っちゃう……みんなもやって僕と……お喋り!

1話辺りの文字数、投稿頻度とか

  • 1500前後で毎日
  • 3000前後で2日3日
  • 5000前後はわかんない
  • 10000前後はレヴォリューション
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