青春を失った囚人達に一時のユメを   作:朝乃 依時

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それにしても初めてガチで戦闘描写書いたわけなんですけど難しすぎませんか?めちゃくちゃ調べ物して書きました。

更新がいつも以上に遅いなって思ったら、戦闘描写で苦戦してる時なので「あーこいつまた苦戦してるんだな」とでも思っててください。


1-6 太陽と雨は便利屋と共に

「な、なんです?ここ校舎からまだ8kmも離れてるのよ?!」

 

「いや~おじさん公私をハッキリ分けるスタイルでね。襲撃をする者には目を光らせてるんだ〜」

 

何気ない圧が便利屋を襲う、私達は周りの建物に隠れながら元カタカタヘルメット団の人たちと協力して包囲している。なぜ連絡しただけでうまくいったのかと言うと、何故か今もバレずに先生が彼女達の後ろにくっつく様に見える位尾行してたからだ。

 

「あははは!アルちゃん、どうやらこの状況はめられたみたいだね。」

 

「じゃ、じゃあこれで終わりって事ですか?」

 

「いいえ!それは違うわ!むしろここで勝つのがアウトローじゃない?」

 

「流石はアル様!ひとり残らずぶっ潰しちゃいましょう!」

 

その言葉を境目に紫の少女から殺気が漏れ出す。戦いの合図かと思ったその瞬間だった。

 

「ちょっと待って、始める前に1個だけ確認したいことがあるんだけどいいかな…。」

 

「いいわよ。言ってみて」

 

「私が警戒してたのに今も尾行されてるってことじゃん。でも全然見当たらないんだよね。」

 

その時ホシノが口を開く。

 

「もしかしてまだ見えないの?」

 

「それってどういう意味で…」

 

“どうも”

 

そうして先生は黒と白の髪の少女の背中から現れたんだ。

 

「え?!」

 

その少女は驚いて先生と背中からぶつかったので生憎先生は尻もちを着いてしまったんだ。

 

“いっててて、驚かせるつもりは微塵も無かったんだ、ぶつかったから私の身体に君の汗が付いちゃったね。ごめんね。”

 

「……………………。」

 

 

先生が戦いの合図を送る。正直とてもひどい戦術だと思うけど乗ることにしたんだ。

 

<今がチャンスだよ!>

 

パリン

 

私は人格を囚人たちに被せ、生徒達に射撃を指示したことによって、戦場にはノノミを筆頭に大量の弾丸が降り注がれる。客観的に言って囚人たちはまだ出るべきではない。今はただ弾丸の雨が落ち着くのを待つだけ。先生はアロナのサポートに頼り切っているので安全面は大丈夫だ。

 

「よくも!よくも!よくも!アル様をここまでコケにするなんて!!!」

 

紫の少女がホシノに突っ込みフルスピードで発砲する。

 

乱れ打ち

 

ホシノは全弾を盾で受け止め、反撃しようとしたしたが紫の少女は盾に張り付きよじ登り、ホシノの頭頂部に発砲する。はっきり言って彼女の執念は異常そのものだったし、ホシノは盾を離す気はない。だからと言って負けることはなかったんだ。あの球が来るまで。

 

ハードボイルドショット

 

盾を持ってた影響か爆発の範囲は小さくなり、威力は増す。ホシノでもさすがにこれには耐えきれず盾を手放し体が吹き飛んだ。

 

「ホシノ先輩!!!」

 

「さすがアル様!完璧な攻撃です!!」

 

「できる限り爆発が当たらないようにしたけど大丈夫かしら?」

 

「えぇ! もちろんです!!」

 

「よくもホシノ先輩を!!」

 

「バイトちゃん、敵はちゃんと見た方がいいよ?」

 

「恩を仇で返すとか最低よ!!!」

 

セリカは白髪の少女に牽制され、ノノミはそもそも個人戦は向いていない、シロコは紫の少女を相手にしているがアルの支援がある。たった一人の紫の少女によって包囲網は瓦解しかけていた。それを阻止するために私達はいるんだ。

 

 

              黒雲会      剣契

 

黒と白の斬撃が戦場を舞い雇われた人たちが次々と戦場から脱落する。私は最適だと思う場所に囚人を配置した。

 

「そなた、この刀が必要や?」

 

「ええもちろん!行くわよ!」

 

「へぇ〜私、刀持ちと戦うなんて初めてだよ。でもさ、距離を取られたらあんたに勝ち目なんてないんじゃない?」

 

剣契イサンは言われた言葉とは裏腹に華麗に敵をひんねじり、地雷をまるでなかったかのように避けて進む。ここは安心して任せることにした。

 

次にアルと呼ばれる少女は…

 

「このままハルカの支援を続けてれば行けるわね。」

 

「私がそうはさせませんよ。」

 

みんなが作ってくれた隙をユウリが飛ぶ斬撃を飛ばして不意を突く

 

「やっぱりうまく事は進まないのね。」

 

「私から言わせてもらうとこの依頼は不確定情報が多すぎて受けない方がいいと思いますけどね。」

 

「言ってくれるのね。なんてったってどんな依頼でも便利屋は必ず遂行するから便利屋なのよ。」

 

「それに、まだ反撃の余地はいくらでもある。」

 

パニックブリンガー

 

空に発砲する事によって発動する不可視の広域攻撃、囚人や一部生徒はそこまで影響はないけど元カタカタヘルメット団の人達を一掃するには十分だった。

 

「はぁ…私をこんな辱めにしておきながら放置って…。戦術が上手いのか下手なのか分からないよ。」

 

「それで、私と戦うのは誰?」

 

「俺で十分だ。」

 

白と黒の髪の少女には黒雲会良秀をぶつけることにした。そして紫の少女に関しては問題ないだろうと思う。なぜなら…

 

《ホシノ先輩!これを!》

 

「ありがとう、ごめんね。シロコちゃん、アヤネちゃん、おじさん油断してたよ。」

 

「そ、そんな…アル様の渾身の一撃が利いてないなんて…ただでさえ私が潰さなきゃダメなのに…!」

 

アヤネがドローンでホシノのために盾を運び神秘の力で治癒を施す。もちろんこのままでもホシノは軽々しく立ち上がっていた気さえするがこれにて紫の少女はチェックメイトだ。

 

戦術的鎮圧

 

ホシノは無慈悲にも全弾全てを何度も当てる。だがしかしまだ立ち続けている。何時でも火事場の馬鹿力を相手にするのは恐ろしいが今はそこをカバーしてくれる存在がいる。

 

「ま…まだ…!」

 

「ん、仇討ち。」

 

最後はシロコがヘッドショットを決めてようやく倒れた。

 

「ようやく倒れてくれたよぉ〜おじさん若い子にはかなわないなぁ…。」

 

《ホシノ先輩も大概おかしいと思いますけどね…。》

 


 

セリカ&剣契イサンvs雇われた生徒達&ムツキ

 

一人一人は大してそこまで強くない生徒達も、ここまで居たら驚異でしかないこの戦場において、ここは長期戦になっていた。

 

「あんたたち一体どれだけ雇ったの?!あまりにも人が多すぎるじゃない!」

 

「うふふ、何て言ったって今回の依頼で依頼主が莫大な軍資金を出してくれたからね。」

 

「されど朋達のおかげで、十分なまでに減った。」

 

地雷と生徒が的確にばら撒かれていて進路が見つからない様に見えるけど、それでも少しずつこちらに戦況が傾いて来たんだ。

 

「ふ~ん、だからってそれだけだと思った?私にはまだ爆発(メインウェポン)があるからね!」

 

灼熱のセレナーデ

 

邪魔よ!

 

空中に投げられたカバンをセリカが神秘を放出し1点に収束させ貫き爆発させる。雇われた生徒すら今の光景は近づかないけれどその下には確かに隙間があったんだ。

 

「剣はそこに届きたり。」

 

異面賛刺

 


 

黒雲会良秀vs雇われた生徒達&カヨコ

 

 

「ふぅん。雇ってる奴らはやはり腰抜けだな、こいつらはお前どころか俺にも近づこうとしない。」

 

「それって…多分だけど私以上に顔が怖いっていうか言動も怖いからじゃないかな。」

「そもそも近接武器じゃないから距離を取るのは当たり前なんだけどね。」

 

良秀は銃弾を華麗に弾き少し考えた後こう言った。

 

「その普通に、芸術を作ってやろう。」

 

「ナメプするつもりだったら、やめたほうがいいよ。」

 

その一声と共に良秀に銃弾が降り注がれる。けれどもうそこには良秀はいない。

 

「一人…。」

 

その時には良秀のスピードには間に合わない。弱体化してるとはいえ確かに今一人の無力化に成功した。

 

「二人…。」

 

「三人…。」

 

「四人…。」

 

「こっちも体力が消耗してるとはいえ、まるで通過するだけで倒れるようにすら見えるなんて…。」

 

その様はまさに芸術、非常識なほどに刺激的だ。だからこそ良秀が多少の銃弾を受けてることすらも気づかない。

 

「終わりだ。」

 

雲の撹乱

 

手に持っていた銃が弾き飛ばされ、上からの一撃によって気絶した。

 

「まぁまぁだな。」

 


 

 

遠くの校舎からチャイムの音が聞こえる。それを聞いてアルは宣言した。

 

「完全敗北よ。正直へとへとだわ。」

 

腹が柴関ラーメンで膨れてうまく動けないというのもあるだろうけど、それ以上にそちらは戦力不足。そして雇われた生徒の勤務時間の終了という理由もあった。

 

「終わった〜!!これ激務すぎるよ〜!!!」

 

「はい撤退! 撤退!」

 

「あ~もうクタクタだよ〜ほとんどみんな気絶しちゃうしさぁ…ほら立って!帰りに蕎麦屋でも寄ろうよ〜」

 

その様子を見ながらユウリがアルに一声かける。

 

「まあ、依頼内容のわりにはよくやった方じゃないですか?」

 

「ま、まぁ…そう言ってくれると嬉しいわね…。」

 

「あははは!まさか私達がこんなにコテンパンにやられるなんてね、あんなにアルちゃんが準備したのに私もやられちゃったよ。」

 

作戦は成功、雇われた生徒は撤退、今回の襲撃の終わりを噛しめ私たちは戦場の片付けに着こうとする。

 

その途端、ビルが爆発しなければ。

 

<み、みんな避けて!>

 

爆発した別々のビルから2台の戦車が飛んでくる。その戦車は計算され尽くしたかの様に地面を荒らし綺麗に着地し、その戦車の間から仮面をつけた黒い狐の少女が現れた。

 

“こんなところに一体どうして来たんだい?”

 

“ワカモ”

 

「会えて嬉しいです。あなた様♡今回の要件といたしましては突然、先生に仕えることになった銭ゲババスの皆様方をテストしに来ました。」

 

「つまり…私たちとは関係ないってことですか?」

 

「えぇ、もちろん。アビドスの生徒など眼中にありませんので。」

 

異様な雰囲気が漂い始め、思わずヒースクリフが口を開く。

 

「おい!今オレたちのこと銭ゲババスって言わなかったか?それにテストってどういうことだよ!!」

 

「あらら、先生に仕えると言うのにこんな荒々しい方々なんて…私をことごとくイラつかせるようですね。本来ならこの私があなた様に仕えたいのですが…本当にイライラします。

 

「うふふ、私としたことが、テストの内容はいたって簡単です。私と相手しながらこの2台の戦車を破壊してみてください。説明は終わりです。」

 

「は、話が通じていませんね…。」

 

「すぐに襲いかかってくる、刺客に備えろ。」

 

頭目ムルソーの指示に従い、体制を整え次の戦いが始まった。今回は生徒の意思に従ってなのかは定かではないが先生は支援しないみたいだ。

 

早速、砲弾2つが私を襲う。私の命なんか彼女にとってはどうだっていいらしいが、私もそれはそれでまっぴらごめんだ。咄嗟にドンキホーテに指示をして私を運んでもらうことにした。

 

<ありがとう。ドンキホーテ>

 

「うむ!このくらいこれくらいお安い御用である!」 

 

なぜか私がお姫様抱っこで運ばれているがそんなことはどうでもいい。

 

「ダンテを攻撃したからには私からの反撃を忘れない方がいいかもね〜」

 

呼吸は整えられ条件はしっかり満たしている。前回の戦車とは違い硬そうだがこちらも前回とは違いかなり強い威力を出せる。

 

快刀乱麻

 

戦車全体を強力な斬撃が襲う。銃身はまだ折れるには至らないがそれでも私にとって十分すぎるくらいだった。なぜならワカモの視線を一瞬ずらせるからだ。

 

「まあ、戦闘開始直後からこのスピード、悪くはないですね。」

 

それでもワカモはひたすら私を狙ってくる。回復能力はバレたのかもしれないが、とてつもない勢いで襲いかかってきているので黒雲会イシュメール、ヒースクリフ、グレゴール、良秀の4人に足止めしてもらう。

 

私は7囚人について情報だけ知っていたけどやっぱり強い。4人の剣を回避し、時に銃で防ぐし、攻撃を食らったところで、ビクともしない。それどころか遠距離は銃で発砲、近距離は銃刀で刺す。攻防遠近隙がない。こんなに強い人を惚れさせた先生は本当に何なんだろう。

 

こんな時だからこそ、いつも通り私は戦車への攻撃の命令をやめてはいけないと意思を固く締める。

 

<シンクレア!そこ!>

 

「分かりました!」

 

ホンルが軽く切り払いしてヘイトを稼いだので、戦車はロージャとホンルに体当たりを狙うなどの単純な攻撃しか出来ないので逆手に取って攻める。

 

骨断

 

殺手であるシンクレアは一撃で車体をへこませ煙を上げさせる。これであと1台だ。

 

「ふふふ…それではこちらも準備が整いました。お覚悟を。」

 

そう言ってワカモの神秘によって作り出されたと思われる花びらが舞い、銃口を私の方に向けて放たれた。

 

深紅の花占い

 

私は命令して間一髪で良秀にかばってもらった。良秀を中心に4人が神秘の力で傷口から血を吹き出させられる。

 

「チッ!後で借り返せよ…。」

 

次に良秀が生み出した起点をグレゴールで着火する。

 

パリン!

 

「臭い…これは一体…何です?」

 

幾ら強いと言ってもワカモは生徒だ。だからこそ酒瓶を投げつけ動揺を誘う事ができる。

 

「うへ、どうやらお酒は効果ありみたいだな。それじゃあこっちの番だ。」

 

墨雲裂割

雷鳴斬り

 

グレゴールとヒースクリフが隙を作らせず、攻撃を止めずに黒い雲のように斬りイシュメールにつなげる。

 

肆式

 

墨塗り

 

最後の3回の斬撃によってようやく膝をつく。黒雲会の驚異的な黒の連撃はさすがにワカモに効いたらしく、出血による明確なダメージを与えることできた。

 

「もう私達を認めたらどうですか?」

 

「クッ…まさか私が先生の前でここまで醜態をさらすなんて…。先生にくっつく忌々しい銭ゲバ風情なのに……!!!

 

<もちろん戦車も潰させてもらうよ。>

 

「まさか?!」

 

神秘で操られている戦車が血迷ったかのように至近距離でムルソーに放つ、ファウストが紅梅をしっかり付与しこちらももちろん準備は済んでいる。

 

肉斬 骨断

 

1の斬で装甲に傷をつけ、2の斬で形を凹ませ穴を作り、3の斬で弱点を広げ

 

4の斬で空からの斬撃で締めとする。

 

これによって見事に戦車は潰れ、ワカモの言った条件を軽々しく乗り越えることが出来た。

 

「テストが終わったからって、私が認めるとお思いで?本当にとても都合のいい頭をしてるんですね!!!」

 

感情を昂らせワカモが立ち上がったその時。

 

「ひゃん!」

 

“約束は守らなきゃだめだよ。ワカモ。”

 

さりげなく先生はワカモのお尻から背中を触り肩に手を置く。なかよし夫婦なんだなと少し頭に浮かんできたが私も私でドンキホーテにお姫様抱っこされていることに気がつきドンキホーテから降りる。

 

「あなた様♡」

 

 

「コホン、今回はまあ許してあげましょう。ですが私はまだ銭ゲババスの皆さんを認めてないので。では」

 

その言葉を最後に、颯爽と現れた黒い狐の少女は煙と共にすぐさまに消えた。

 

「かっ、カッコイイ!これこそ真のアウトローね!!」

 

アルが目を輝かせてこちらを見てるのが少し気になるけど、今度こそ本当に襲撃が終わったことに心底安堵する。

 

《す、すぐさま傷の手当に向かいますね!って…》

 

私は安堵から、すぐさまいつもの癖で人格を解除し時計を回す。

 

《傷が…治っていって……》

 

アヤネの声をはっきり聞いて気づく、便利屋どころか、アビドスのみんなが見てることをうっかり頭に入れてなかったんだ。

 

 

その後ショッキングな光景を見せてしまったことを謝り、戦場を戦利品含めて綺麗に片付けをし、便利屋とアビドスの皆の傷の手当てをしてその日は終わった。そのことについて先生に少し叱られたが正直何言ってんだと一瞬思ってしまった。

 

 

次回 【ブラックマーケットへ】

 

 




正直言って戦闘描写が苦手すぎて改善ポイント色々ありそうだけど全く把握できない状態に陥ってるので指摘してください。優しく教えてくださると助かります。
あとクソコラってハーメルンで使っても大丈夫ですか?

この話作ってる途中でブルーアーカイブアニメ3話見たんだけどゲームでは思った以上に雇われた生徒達って勤務時間少ないのかなって思ったらアニメでがっつり夕方まで戦闘してて正直笑った。

それではハレΔキャンやってきます!!
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