空条承太郎の友人~原作介入~   作:herz

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・承太郎の友人シリーズの男主が、4部時空で前世の記憶を取り戻し、後に矢が刺さっても死亡せずに、スタンドを発現させたら?というIF設定

・ご都合主義、捏造過多。男主が記憶を取り戻し、スタンドに目覚めるまでの話。男主視点




原作介入編――プロローグ
前世の記憶、そしてスタンド発現


 

 

 

 

「じゃあな、少年。健闘を祈るぜ」

 

「あ、待った!あんた、名前は?」

 

「…………シド」

 

「シドさん?……名字?名前?」

 

「どっちでもない。今、即興で考えたあだ名さ。……次会えた時に、本名を教えてやるよ。で、お前の名前は?」

 

「俺はじょう…いや、ジョー!今考えた、俺のあだ名っス。俺もまた会えた時に、本名を名乗る!」

 

「いいぜ。約束だ。――またな、ジョー」

 

「うっす!――絶対、また会おう!シドさん!」

 

 

 "ジョー"というあだ名を名乗った少年と別れた日から、数日後。突然の高熱に襲われた俺は、夢の中で前世の記憶を見た。

 

 

 三次元――「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズが、漫画になっていた世界で生きていた時の記憶を。

 

 

("ジョー"ってどう見ても中学生Ver.東方仗助じゃねぇか!?)

 

 

 つまり、俺は4部時空に転生した訳だ。さらに、仗助が中学生って事は、まだ原作が始まる前……

 そして。仗助の話で彼が中学3年だって事が分かったから、彼が空条承太郎と出会い、原作開始となるのは来年という事になる。

 

 

 それまでに俺ができる事は――無い。

 

 

(転生特典でスタンド使いに……なんて、都合良くはいかなかったかぁ)

 

 

 現状は、スタンドが見えないモブの立ち位置。そんな俺が迂闊に動いて万が一、某手フェチとか形兆ニキとかの犯行現場に居合わせてしまったら?……口封じのための殺害待った無し、だな。

 あるいは何もしていなくても、最終的に岩と融合させられる某殺人鬼に殺される可能性もある。俺、ただの一般市民だし。

 

 二次創作の中で、原作に転生した人間がよくやるような救済は……今のままじゃ、無理だろう。それに、どうせ転生するなら3部でスタンド使いとして転生したかった。

 俺はシリーズの中でも3部が一番好きだ。スタクルメンバーはもちろん好きだし、特に好きなキャラは承太郎。

 

 だから。彼が後々悲しい思いをしないように、スタクル救済を目指したかった。……なんて、欲張り過ぎか。所詮、無い物ねだりだ。

 既に3部は終わってるし、俺はスタンド使いじゃないし。承太郎や老ジョセフ見たさに一般人のまま原作に関わっても、多分死ぬだけだし。

 

 前世は40代で死んでしまったからな。今世では、できる限り長生きしたい。スタンド使いじゃない俺が原作に関われば、それが遠退く。

 出来れば仗助と何食わぬ顔で再会したかったが、それも避けた方が良さそうだな――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――そう思っていた時期が、俺にもありました。

 

 

「……お、お前、は――」

 

「――俺は、君自身だよ。志人」

 

 

 純白の鎧と、翼が生えた男……肌も真っ白で、目付きは鋭く、顔には不思議な模様の金の刺青があった。髪と瞳は黒い。それから、長くて細い杖を手にしている。

 彼は俺に向かって微笑み、"自分は俺自身だ"と言う。――これが、俺のスタンドとの出会いだった。

 

 

 事の発端は、高校の春休み中。バイトが終わった夜中、自宅に帰るために人気の無い道を早歩きで進んでいた時の事。

 

 本当なら、こんな人気の無い道は通りたくなかった。しかしここを通らないと、早く帰れない。他にも周り道はあるが、そっちを使うと家に帰るまでに倍以上の時間が掛かってしまうのだ。

 だから仕方なく、せめてさっさと通り抜けようと早歩きしていたのだが……

 

 

 後ろから腰に、何かが刺さった感覚がした。

 

 

「は、……っ!?」

 

 

 ――俺の腰に、前世のジョジョシリーズで何度も見た、スタンド使いを生み出す矢が刺さっている。

 

 

 そこからの展開は、あっという間だ。正直、生き残るのに必死過ぎてあまり覚えていないが、簡単にまとめると……

 

 まず、俺のスタンドはまさかの自我あり&防御特化の能力。

 次に、俺が混乱している最中、何処からともなく現れた玩具の兵隊さん達()による襲撃。スタンドからアドバイスを受けつつ、その襲撃から身を守り……

 最後に。暗がりから現れた某兄貴から、"防御しかできないのか"と問われ、それに対してスタンドが勝手に"その通りだ"と答える。某兄貴は舌打ちして去っていた。

 

 ……という訳で。スタンド使いとしての初戦は、どうにか無事に終わったのだ。

 

 

「お前が、俺自身という事は……もしかして俺の前世についても?」

 

「うん。知ってるよ。……志人はスタンド使いとして目覚めた。目覚めてしまった。

 それはつまり、スタンド使い同士がひかれ合うというルールに、逆らえないという事。今後は間違いなく、原作の騒動に巻き込まれる」

 

「まぁ、そうなるよな……」

 

 

 帰宅した俺は、スタンド能力についての説明を受けた結果。結界……否、次からはバリアと呼ぶか。

 そのバリアに俺のイメージ次第で、様々な効果を付与する事が可能だと気づいた。試しに防音バリアを作り、彼との会話を続ける。

 

 

 目下の課題は、これから原作にどう関わっていくのか、だ。

 

 

「救済……出来る範囲でやりたいんだが」

 

「無理をしたら、高確率で死んでしまうだろうね。俺は攻撃力がほとんど無いし、現状は攻撃手段自体が無いし」

 

「……現状は(・・・)?って事は、俺のイメージ次第で攻撃手段を手に入れる事も可能なんだな?」

 

「おっ、正解!……でも、攻撃手段を手に入れても、その攻撃力までは期待しない方がいいよ?スタンドのパラメーター的に言うと、俺の破壊力はEだから」

 

「そうか……」

 

 

 原作は来月から始まる。それまでにスタンド能力を検証して、攻撃手段も編み出そう。

 それに。この防御特化の能力は1人ではなく、他のスタンド使いと共闘してこそ活躍できるはず。どんな形で、仗助達と合流するのか……それも考えておかなくては。

 

 

「ところで、そろそろ俺の名前が欲しいなぁ。何か考えてよ」

 

 

 と、俺のスタンドがそう言うので、いろいろ考えてみたところ……

 ギリシア神話に出て来る戦女神、アテーナーの盾であるアイギスを英語に直した、イージス。全身が真っ白である事から、ホワイト。それらを合わせて、イージスホワイトと名付ける事に。

 

 

 アイギスは、ありとあらゆる災厄を払う、魔除けの力を持つとも言われている。

 その力にあやかり、俺の手で味方を護りたい――そんな、願いを籠めたのだ。

 

 

 

 

 

 






・4部で死亡しなかった場合の男主

 仗助と出会った数日後に発熱し、前世を思い出したおかげで、形兆に殺されずに済んだ男。

 最初はスタンド使いじゃないからと原作に関わる事を避けようとしていたが、スタンドを発現したので、今後は半強制的に原作に巻き込まれる事になる。
 それを察して自分から関わる事にしたが、どんな形で関わるのか、どのタイミングで仗助達と合流するのか、悩み中。
 記憶が無い頃に会った仗助、素直な良い子だったし……出来れば、その祖父を助けてやりたいところだが――


・男主を襲撃した形兆ニキ

 イージスの力がどんな物なのかを試すため、襲撃を実行。
 しかし、防御しかできないと知って"使えない奴だ"と思い、立ち去って行った。園原と4部時空で仲良くなれるかどうかは、不明。


園原「こいつの家庭環境には同情するが、不意打ちの襲撃には腹が立ったし――でも、助けたいなぁ」




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