空条承太郎の友人~原作介入~   作:herz

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・オリジナル話。最初は過去の話、続いて現在に戻ります

・5部介入前の導入部分?のような話なので、ちょっと退屈かもしれません

・今回はご都合主義、捏造過多がかなり激しいです。軽率に救済してます。キャラ崩壊あり。男主視点




初任務は、ベリーハードモード

 

 

 

 

 これは、俺がまだ高校2年生だった頃の話――

 

 

「人手不足、ですか……」

 

「はい。それが、SPW財団にとっての目下の問題なのです」

 

 

 承太郎達がアメリカに帰国してから、1ヶ月ほど経過したある日。六車さんが俺の家にやって来た。

 事前に"少し相談したい事がある"という連絡をもらっていたのだが、その相談というのが、財団の人手不足問題についてだった。

 

 

「といっても、単純に財団職員の総数だけを見れば、むしろ多いぐらいですが……その中に含まれる、スタンド使いの職員が少な過ぎて……」

 

「あー、なるほど。スタンドが絡む案件に対処できる人員が少ない、という意味での人手不足なんですね?」

 

「その通りです。……我々が主軸としている医療や自然動植物保護の事業では、人手は充分に足りています。

 しかし、スタンドやその他超自然現象に関しては、それに対処できる人員が不足している。

 

 そのせいで、今までに何度も空条さんやジョースターさんのお手を煩わせる事になってしまい……我々としては、申し訳ない気持ちでいっぱいなんです」

 

 

 そう言って項垂れる六車さんは、本気で心からそう思っているようだ。

 

 SPW財団は、財団の創設者であるロバート・E・O・スピードワゴンの遺言に従い、何年も前からジョースターの一族のバックアップを続けている……その話は、既に六車さんから聞いていた。

 だからこそ、財団職員としてはジョースター家の人間に迷惑を掛けたくないんだろうな。そんな悔しさと情けなさが、彼の声音や表情から読み取れる。

 

 

「特に、私は人事部に所属している人間ですので、この問題に対してはより一層、真剣に対処していかなければなりません」

 

「……そう言われると、いずれ同じ場所に所属する事になる俺も、真剣に考えなくてはいけませんね」

 

 

 そう。俺が財団に就職した後は、六車さんと同じく財団本部の人事部所属になる予定だ。主に担当する仕事は、他の職員の補佐。所謂、雑用係だと聞いて……いた。

 

 

 この時はまさか、所属は人事部だけど、雑用係以外にも承太郎の助手を勤める事になるなんて……というかむしろ、助手の仕事の方がメインだなんて、想像もしてなかったんだよなぁ。

 

 

「あ、いえ!申し訳ありません、園原さん。あなたにそれを強制するつもりは全く無かったんです!」

 

「いやいや、そんなに謝らないでください!それはちゃんと分かってますよ。俺はただ、六車さんの真面目さを見習いたいと思っただけですから」

 

 

 と、生真面目に謝罪する六車さんを宥めてから、本題に入る事に。

 

 

「それで……人手不足の問題についてですが、それを解決する方法に関して、出来れば園原さんの考えを聞かせてもらえませんか?」

 

「俺の?」

 

「はい。財団内部でもいろいろと意見は出ているのですが……私自身は、現状を客観的に見る事ができる第三者の声も必要ではないか、と考えています。

 

 そう考えた時、真っ先に園原さんの顔が頭に浮かびました。

 

 ある程度財団の事情を知っていて、しかし今はまだ財団職員ではないため、第三者の視点に立って考えられる人間……

 あなたは、この問題の相談相手として最も適している方だと思います」

 

「…………」

 

「どうか、お願いします。どんな意見でも構いませんので、園原さんの考えを聞かせてください」

 

 

 うーん……真面目だ!この人、本当にクソ真面目だな!そんなに真剣に頼まれると、こっちも"なんとかしてあげたい"という気持ちにさせられる。

 という訳で、先程ふと思った考えを言ってみる事にした。もしかしたら、既に財団内部で同じ意見が出ているかもしれないが……

 

 

「これで本当に問題が解決するかどうかは分からないし、別の問題が浮上しそうな考えなんですけど……それでも良いですかね?」

 

「もちろんです。先にどんな意見でも構わないと言ったのは、私の方ですから」

 

「……それなら、言わせてもらいます。俺が考えたのは、引き抜きです」

 

「引き抜き?」

 

「はい。例えば――反社会的組織に所属しているスタンド使いの中でも、組織内で冷遇されている人達を引き抜く、とか」

 

 

 俺が思い浮かべたのは、原作5部に登場する暗殺チームだ。

 

 彼らは確か、パッショーネのボスに対して、自分達には実力があるのにちゃんと評価されていない、危険な任務を任せられる割に自分達への報酬が少ない……といった不満を抱いていたはず。

 それなら、交渉次第では引き抜く事も可能ではないか?……と考えてはみたものの、望み薄だな。

 

 財団がピンポイントで暗殺チームを見つけるとは思えないし、そもそも反社会的組織の人間を財団に引き入れる事自体がアウトだろ。

 だから、俺が話したのはあくまでも例え話だ。実際に反社会的組織から引き抜け、とは言ってない。

 

 でも、何処かの組織からスタンド使いを見つけ出して引き抜くというやり方自体は、悪く無いんじゃないかなと思っている。

 

 

「……と、考えたんですが、どうでしょう?」

 

 

 暗殺チームの事は除いて、俺の考えを話してみたところ。六車さんは目を見開いた。

 

 

「反社会的組織からの、引き抜き……」

 

「いや、それはさっきも言ったように例え話ですから!本気にしないでくださいよ!?

 

 実際にやるとしたら、その人達が財団でも上手くやっていけるのか、他の職員とトラブルを起こさないか、とか。

 また犯罪に手を出さないように見張らないといけない、とか……その他諸々の問題が浮上すると思いますし、あまり現実的ではない事は理解しています」

 

「…………場合によっては、そういった現実的ではない手段を取る事も、考えなくてはいけない……かもしれませんね」

 

「あの、六車さん……?」

 

「……貴重なご意見をありがとうございます、園原さん。とても参考になりました」

 

「それは良かったです。けど、俺の例え話を本気にしないでくださいね?ね??」

 

「…………申し訳ありません。その件については、確約は出来かねます」

 

「六車さん!?」

 

 

 結局、六車さんは不穏な言葉を残して帰って行った。……不安だ。もの凄く、とてつもなく、不安だ。

 

 

 

 

―――

――――――

―――――――――

 

 

 ――で、あれから2年後の現在。

 

 

「…………その話、マジですか……?」

 

「ええ――イタリアの大規模な反社会的組織パッショーネから、組織内部で暗殺者(Hitman)チーム(team)と呼ばれているスタンド使い9名(・・)を、財団に引き入れる事になりました」

 

 

 そんな六車さんの報告に対し、俺は唖然とするしかなかった。

 

 

 空条家から財団本部へ向かってシエルを引き取り、六車さんから人事部の財団職員達を紹介してもらった後。

 俺達は別室に移動し、昨日彼から聞いていた"厄介な任務"について、話し合いを始めた。なお、この場には承太郎も同席している。

 

 昨日は承太郎との再会と、財団職員としての仕事の確認やその他の手続きだけでかなり時間を使ってしまったから、その任務の話は後回しにされていたのだ。

 そして。その"厄介な任務"には、暗殺チームの財団入りが深く関わって来るらしい。……しかしその前に、俺にはどうしても今のうちに確認しておきたい事があった。

 

 

「あの、六車さん。ちなみに、そのスタンド使い達……9名(・・)について、何か資料とかありますか?」

 

「はい、こちらに用意してあります。それを見てもらいながら、話を進めようと思っていましたので。……どうぞ」

 

「ありがとうございます」

 

 

 ありがたい事に、資料には顔写真まで載っていたので、さりげなく全ての顔写真を確認する。

 ……そこには、本来なら原作開始前に殺されてしまうはずの、2人の男が写っていた。

 

 

(――ソルベとジェラートが、生きてる?)

 

 

 7名(・・)ではなく9名(・・)と聞いた時から、まさかと思っていたが……どういう事だ?

 

 

「……志人」

 

「っ、はい?」

 

「その資料、俺にも見せてくれ」

 

「あぁ、すみません。どうぞ」

 

 

 承太郎に声を掛けられて我に返り、慌てて資料を手渡した。危ない、危ない。考え込むのは後にしよう。

 

 

「……そろそろ、話を始めても大丈夫でしょうか?」

 

「ああ。問題無い」

 

「俺も大丈夫です」

 

「分かりました。……2年前。私は園原さんに、財団の人手不足問題について相談し、あなたから聞いた貴重なご意見を、財団の上層部に報告しました。

 その意見は多いに参考になり、人手不足問題を解消する上で、それを元にした計画が立てられる事になったのです」

 

「……志人の意見というのは?」

 

「あー、えっと、ですね。それが……」

 

 

 承太郎に、2年前の出来事について説明する。……それを聞いた彼は、呆れた目で俺を見た。

 

 

「お前、そんな事をよく思い付いたな……つーか、反社会的組織からの引き抜きって……」

 

「だ・か・ら!それはあくまでも例え話だって六車さんにも言ったんですよ!まさかそれを本気にされるなんて思わなかったんです!!」

 

「……すみません、園原さん。出来れば我々も、反社会的組織からの引き抜きは避けたかったのですが……

 いろいろと調査した結果。現時点で引き抜きが出来そうなスタンド使いは皆、何らかの反社会的組織に所属しているという状況でして……」

 

「いやいや六車さんは何も悪くな、って、え?そうなんですか!?」

 

「はい。……その中でも、比較的早めに引き抜きに応じてくれそうな者達が、先に述べた9名だったのです。

 そこで、優先的に交渉を進めたところ。最近になってようやく、引き抜きに同意してくれました」

 

 

 はー、なるほど。そういう状況だったのか……いやでも、よく考えればそうなるのも当然か。

 

 これは俺の個人的な考えだが、スタンド使いには善人よりも悪人の方が多いんじゃないかと思っている。

 スタンド能力は使い方次第でいくらでも悪用出来るし、強大な力を手にした事で欲望に負けてしまう人間なんて、世の中には腐るほど存在するだろう。

 

 だから、財団のような比較的まともな組織よりも、パッショーネのような反社会的組織に所属しているスタンド使いの方が多いんじゃないか?……実際はどうなのかは、調べようがないけど。

 

 

(にしても……暗殺チームが引き抜きに応じた、か)

 

 

 やっぱり、組織内での待遇が悪かったせいかな?……六車さんに、彼らが何故引き抜きに応じたのかを聞いてみた。

 すると。思っていた通り、働きに対しての報酬が少な過ぎる事がかなり不満だったようで、そのせいか彼らが引き抜きに応じる条件として真っ先に口にした事も、報酬の話だったとか。

 

 

「それで……ここからが、園原さんに遂行してもらう"厄介な任務"の話になります。

 

 ――パッショーネのボスにバレないように、暗殺者チームの面々を保護し、イタリアから脱出させる事。それが、上層部からあなたに任せられた任務です」

 

「…………はい??」

 

「もちろん、全てを1人でやれ、という訳ではありませんが……他の財団職員が協力できるのは、暗殺者チームをイタリアから脱出させる時のみです。

 よって、パッショーネのボスにバレないように、暗殺者チームを他の財団職員の下へ合流させるという、最も困難な過程を、あなたが1人でやらなくてはいけない……」

 

「…………」

 

「……私では力及ばず、こんな無茶な任務を止める事が出来ませんでした。本当に、申し訳ありません」

 

 

 深く深く頭を下げる六車さんに対し、最初に口を開いたのは俺ではなく、承太郎だった。

 

 

「……てめーらは、就職して間もない新人に――しかもこの俺の大事な助手に、そんな任務をいきなりやらせるのか」

 

「っ、申し訳、ありません……!!」

 

 

 声音から分かった。静かだが、承太郎はかなり怒っている。六車さんもそれを感じ取ったのか、真っ青になりながらも再び謝罪した。

 だが、彼は何も悪くない。承太郎には冷静になってもらわないと。

 

 

「承太郎さん、落ち着いてください。……この任務は、六車さんが決めた訳ではありません。決めたのは財団の上層部です。

 普通の職員であり……あくまでも部下であるこの人が、上司に逆らえる訳が無い。だから、六車さんにきつく当たるのはやめてください」

 

「…………志人。お前はそれでいいのか?こんなの理不尽だと、怒っても良いと思うぞ?」

 

「……それは、六車さんから詳しい話を聞いてから考えますよ。どういった経緯で俺にその話が回って来たのかを、まだ聞いていませんから。

 まぁ全てを聞いたとしても、俺は六車さんに対しては絶対に怒りませんけどね。この人は職務に忠実なだけですし、本当に何も悪くないので」

 

「園原さん……」

 

「という事で、六車さん。もっと詳しい話を聞かせてください」

 

「は、はい!」

 

 

 何故か、目をキラキラさせて俺を見つめる――まるで犬(シェパード)のような――六車さんの様子はさておき、彼から事の経緯を聞いた。

 

 

 そもそもの発端は、上層部の下に"暗殺者チームが引き抜きに応じた"という報告が届いた時。

 彼らをどうやって保護するかどうかの議論が始まった中で、上層部のある男が口にした、こんな提案だった。

 

 

「――その任務を、園原志人に任せてみては?元々、反社会的組織からスタンド使いを引き抜くという案を出したのは彼なのだから、本人にそれをやらせればいいじゃないか」

 

 

 その提案は、最初こそ他の上層部の人間から反対されたが。

 その男が"空条博士の助手を勤めるのに相応しい人間かどうか、その実力を確かめるのにちょうど良い機会だ"……などと言い出して、反対する人達を丸め込んでしまったという。

 

 六車さんによると、実はその男は、俺を財団職員にして承太郎の助手を勤めさせる事に関して、最初からずっと反対していた人物だったそうだ。

 結局は、上層部の人間の大半が俺の財団入りに賛成した事で、表立って反対するのは止めたらしいが……

 

 おそらく内心では、俺が財団職員になった事に対し、未だに納得していないのだろう……というのが、六車さんの考えだった。

 

 

「しかし……改めて考えてみると、あの男…っ、失礼。あの方は園原さんが財団職員になった事ではなく、空条さんの助手になった事に対して、不満を抱いているのかもしれません」

 

「何?」

 

「それは、どういう事です?」

 

「……あの方はジョースター家……特に、空条さんの事を慕っている。どうやら、あなたに対して強い憧れを抱いているようです。

 財団内部にはジョースター家に憧れている者がたくさんいますが、中には過激派と言っていい程に熱狂的な者達もいまして……その筆頭が、あの方なんですよ」

 

「…………つまりその男は、志人が俺の助手になった事を妬んでいる、と?」

 

「そうかも、しれません……あ、いや、もちろんこれは私が勝手に想像しただけで本当にそうだという確証はありませんので……!」

 

 

 六車さんは慌てて否定しているが……承太郎の眉間の皺は消えない。

 多分、彼の想像が当たっている可能性が高いと考えているのだろう。俺の考えも、承太郎と大体同じだ。

 

 そういういざこざに巻き込まれるかもしれないなと、財団職員になる前から、想像だけはしてたんだよなぁ。

 

 だって、ジョースター家の人間はどいつもこいつもカリスマ性があるから。

 そんな彼らを間近で見て来た財団職員達が、俺のような若造がジョースター家の人間の側にいる事に対して、何とも思わない訳がないだろ?

 

 アイドルに憧れるファン達のように、ジョースター家に魅了され……それが行き過ぎて過激派になってしまっても、おかしくないと思うんだよ。

 俺だって、前世では"空条承太郎"というキャラクターに憧れてたしな!

 

 

 それはさておき。……六車さんの話が本当なら、この任務を放棄する訳にはいかないな。

 

 

「……志人。六車が言ってる過激派とやらの筆頭には俺が直接文句を言ってやるから、この話は断れ。後の事は俺が何とかする」

 

「いえ、承太郎さんは何もしないでください。……今の話を聞いて、俺は逆にこの任務を引き受けようと心に決めました」

 

「志人……?」

 

 

 承太郎が心配してくれるのは嬉しいが、この任務は俺がやりたい。否、他でもない俺自身がやらなきゃいけないんだ。

 

 

「――俺は、あなたの隣に堂々と立てるような助手になりたい」

 

「――――」

 

「そのためには、財団職員の誰もが認めてくれる、明確な実績が必要なんです。

 

 資料を見る限り、このパッショーネというギャングはかなり危険な組織のようです。

 そんな組織からスタンド使いを秘密裏に引き抜くという任務を、実質1人で遂行する……これは、相当な功績になると思います」

 

 

 原作キャラ救済のため、という目的もあるが、今回ばかりは承太郎に相応しい助手になるため、という目的の方が強い。

 今後、承太郎の助手として生きていくのであれば、今のうちに俺の事を認めようとしない奴らを黙らせてやらないとな。

 

 

「だから……承太郎さんは何も手を出さずに、俺を見守っていてください。必ず、この任務を成功させて帰って来ますから」

 

「…………本当に、帰って来てくれるか?」

 

「……承太郎さん?」

 

「――どっかのフランス人のように、俺と連絡を断つなんて事は、しないよな……?」

 

 

 表情は変わらないが、彼の翡翠の瞳が昏くなるのを目撃した瞬間。俺は迷わず、彼の両手を自分の両手で包んだ。

 

 

「約束します。どんなに遅くなっても1日に一度は必ず、あなたの携帯に何らかの連絡を入れますから。それに、必ず任務を成功させて帰って来る事も、約束します」

 

「…………絶対だぞ」

 

「はい。……あ、"嘘ついたら針千本呑みます"ね!」

 

「っ、ふ……!」

 

 

 よっしゃ、笑った。……"指切りげんまん"の一節をふざけて言ってみたが、効果はあったらしい。

 冗談だけど、それぐらいの事をやる覚悟でイタリアに飛ぶつもりでいる。この任務は必ず成功させようと、改めて決意した。

 

 

「……という事で、六車さん。その任務、是非とも俺にやらせてください」

 

「…………園原さん」

 

「はい?」

 

「あなたが空条さんに選ばれた理由が、なんとなく分かったような気がします。

 

 

 …………というか、この強固な信頼関係を目の当たりにすれば、過激派のほとんどが降参するんじゃないか……?」

 

「六車さん?」

 

「アッ、いえ!何でもありません!!で、ではさっそく任務について、現在の状況や事前の準備など、さらに詳しくお話していきます」

 

「お、お願いします」

 

 

 何やらボソボソ言っていたようだが、気を取り直して話し合いの続きだ。

 

 

「あぁ、そうだ。ところで、その任務はいつから開始すればいいんですか?助手の仕事もありますし、先に予定を決めておかないと」

 

「…………その事、なんですが。あの……」

 

「……どうしました?」

 

 

 

 

 

 

「5日後、です……」

 

「…………んん?」

 

「任務開始は、5日後、とされています」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

「…………つまり。その5日の間にイタリアに行く前の準備や手続きを済ませて暗殺チームの面々を秘密裏に保護する作戦まで考えなくてはいけない、と。そういう訳ですね……?」

 

「はい、そうなります!本当に申し訳ありません!!上層部でこの任務を誰に任せるかが決まったのがつい最近で、園原さんにそれを伝える機会も全く無かったんです……!」

 

「すみません。ちょっとその上層部で俺にこの任務を押し付けた方をぶん殴って来ていいですか??」

 

「よし、俺が許可する。いけ」

 

「空条さんっ!?」

 

 

 ――とまぁ、そんな感じで。難易度:ベリーハードモードに突入したらしいです。

 

 

 

 

 

 

 






・とんでもない任務を押し付けられた助手君

 財団の人手不足問題について、反社会的組織からの引き抜きというぶっ飛んだ提案を出した。まさか、この提案がきっかけで救済がスタートするとは……

 財団本部の人事部所属職員(雑用係)になったが、メインの仕事は承太郎の助手。助手の仕事が無い時は、他の職員達を補佐する予定……
 ……のはずが、いきなりとんでもない任務を押し付けられてしまった。難易度:ベリーハードモードに突入したらしいです。

 これ以降、承太郎の助手の仕事も満足に出来ず、イタリア行きの準備や暗殺チーム保護作戦の内容を考えるのに掛かり切りになる。


・助手君を心配する海洋学者

 大事な助手にとんでもない任務を押し付けた相手に対し、強い怒りを抱いている。俺に憧れているだと?んなの知るかよ。

 園原が自分から離れていく事について、現在音信不通の"どっかのフランス人"を思い出し、非常に不安になった。
 園原が必ず連絡を入れる、必ず帰ると約束したおかげで不安は収まったが、ほんの少しだけヤンデレ要素が入っている。

 今後、しばらくはあまり出番が無い……かもしれない。


・実は救済されてた2人

 ボスの事を探り始める前に財団職員から(暗殺チーム丸ごと)勧誘されたため、調査を保留。
 その後。どう考えてもボスの事を探って組織内でクーデターを起こすよりも、かなり給料が高い財団職員になった方がリスクが低いと判断し、調査自体を止める事にした。

 という事で、ソルベとジェラートは(作者によって軽率に)救済完了。






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