空条承太郎の友人~原作介入~   作:herz

21 / 63


・原作5部スタート。ブラック・サバス戦後のオリジナル話

・今回もご都合主義、捏造過多が激しいです。キャラ崩壊あり。途中まで康一視点。最後は男主視点




原作5部介入編
原作、開始――暗躍も、開始


 

 

 

 

「はあ……疲れた」

 

 

 イタリアにやって来て、いきなり今回の目的だったジョルノ・ジョバァーナと出会い、荷物を盗まれ、でも最終的に共闘して……

 今日だけで、いろいろあった。いろいろ、あり過ぎた。……本当に、疲れた。

 

 

 承太郎さんが財団を通じて手配してくれたホテルの一室で、僕は今、ようやく一息ついたところだ。

 

 もうこのまま、ふかふかのベッドで横になってしまいたいけど、荷物を盗まれてしまって手元に何も無い状態というのはまずい。

 今日のうちに、必要最低限の物を買い揃えておかなくちゃいけない。……まあ、それはちょっとだけ休んでからにしよう。

 

 その時。部屋の入り口の方から、ドアをノックする音が聞こえた。……誰かがやって来たみたいだ。ホテルの人かな?

 

 

「はーい!今開けます……って、あれ?」

 

 

 ドアを開けた先の廊下には、誰もいなかった。確かにノックの音が聞こえたはずなのに、なんで!?

 

 念のために辺りに誰もいない事を確認して、首を傾げながらドアを閉めて鍵を掛ける。

 

 

「悪戯、かな……?もー、勘弁してよ!ただでさえ疲れてるのに――」

 

「――あー……悪いな、康一くん。迷惑を掛けてしまって」

 

「ッ!?」

 

 

 背後から誰かの声が聞こえた瞬間、僕は反射的にスタンドを出して振り返った。

 そこにいたのは、1人の男性。ネイビースーツにグリーンのネクタイ、それから中折れ帽を被っている。

 

 そして、彼の背後には白い天使のようなスタンドが――って、

 

 

「……ゆ、……志人、さん……?」

 

「あぁ」

 

「久しぶり、康一」

 

 

 帽子でよく見えなかった顔が見えた。伊達眼鏡は今までと同じだけど、前髪の片側を耳に掛けた事で、その下にある整った顔立ちが目立っている。

 彼の後ろで、美しいスタンド……イージスホワイトがニコニコと笑って手を振っている姿も重なり、何というか、これだけで絵画になりそうな光景だった。

 

 

「どッ、どうしたんですかその格好!カッコいいけど!凄くカッコいいけど見違えましたね!?」

 

「おう?そりゃどうも。……今俺が遂行している任務の都合上、この方が相手に嘗められずに済むからな。10代のガキだって事を隠すために、こういう服装で行動している」

 

「な、なるほど……」

 

 

 確かに、今の志人さんは高校を卒業したばかりの人だとは思えない。20代前半か半ばぐらいの、大人の男性に見える。

 さっきは僕も、一瞬誰なのか分からなくて警戒してたし。イージスの姿を見て、ようやく志人さんだと分かったぐらいだ。

 

 ……あ!よく見たらあのネクタイピン、僕達が卒業と就職祝いでプレゼントしたやつだ!ちゃんと使ってくれてる!

 

 

「イージス、防音バリアを頼む」

 

「はーい」

 

「それから康一くん、君にはこれを」

 

「え?……何ですか?これ」

 

「下着とかその他諸々、最低限必要そうな物を買って来た。下着はサイズが合って無かったらごめんな?一応、大体当たりをつけて買っておいたんだが」

 

「えーッ!うわ、ありがとうございます!助かりました!!」

 

 

 本当に、本っ当に助かった。やった!これで今日はのんびり休める……!

 

 

「……あれ?でも、何で僕がこれを必要としてるって分かったんですか?」

 

「今日、君がジョルノ・ジョバァーナに荷物を盗まれた場面を、目撃したからだ。……助けられなくてすまない。

 言い訳になってしまうが、今の俺は自分の姿を周囲の誰かに見られたり、存在を知られたりする訳にはいかないんだ。任務のために、な。……本当に、すまなかった」

 

「え、あ、いやそんなッ!頭を上げてください!任務のためなら仕方ないですよ!」

 

 

 志人さんから深く頭を下げられてしまい、慌てた。高校の先輩にそんなに頭下げられても、反応に困ります!

 でも、彼の誠意は痛いほど伝わって来た。そのおかげで、見捨てられたんじゃないか、とか。そんなネガティブな気持ちを抱かずに済んだ。

 

 

「あの、それで?どうして志人さんがここに?あと、志人さんが今やってる任務って何ですか?」

 

「……任務内容は、詳しく話せない。だが、君がジョルノ・ジョバァーナから聞いた話が深く関わってくる、とだけ言っておこう」

 

 

 僕が彼から聞いた話?……それって、まさか!

 

 

「もしかして、この国のギャングの話ですか!?」

 

「あぁ……実は、そのギャングに関する情報収集の一環で、途中からジョルノ・ジョバァーナを尾行していたんだ。

 だから、康一くんが彼と共闘した場面も見ていたし、その後の会話も全部聞いたよ」

 

「尾行……よく気づかれませんでしたね?というか、僕も全然気づけなかった……」

 

「イージスのバリアのおかげだ。ここ数年の訓練のおかげで、バリアを二重に張れるようになってな。

 防音効果のあるバリアと、不可視のバリアを二重に張り、その上で承太郎さんから教わった気配を消す方法を利用して、ようやくまともに尾行出来るようになった」

 

「へ、へえ……」

 

 

 僕達の中で、あの定期訓練に対して最も真剣に取り組んでいたのは、志人さんだった。その結果がここで出てるんだろうなあ……さすがです、先輩。

 

 

「おっと、そろそろ本題に入ろう。俺がここに来たのは、康一くんから直接、承太郎さんに今日の出来事の全てを報告してもらうためだ。……俺の携帯電話を使ってくれ」

 

 

 そう言って、志人さんはスーツの内ポケットから携帯電話を取り出した。確かにこれなら、今ここで報告する事ができる。

 

 

「今は防音バリアを張ってあるから、ここでの会話は外に漏れない。ギャングの連中に目を付けられずに済むだろう」

 

「でも。その報告、僕からでいいんですか?志人さんだって、彼を尾行していたから事情は分かってる訳だし、あなたからの方が詳しく報告出来るんじゃ……?」

 

「もちろん、後で報告するさ。SPW財団本部にな。……だが、承太郎さんが例の件を依頼した相手は君だ。

 あの人は君が体験した事を、君自身の言葉で話して欲しいと、そう考えるはずだ。特に、ジョルノ・ジョバァーナという男が、君の目にはどう見えたのか、とかな」

 

「……分かりました。それなら、僕から報告してみます」

 

「ありがとう。じゃあ、今から承太郎さんに電話を掛けるぞ。ちょっと待っててくれ」

 

 

 志人さんが電話を掛け始めた。……やがて、向こうに繋がったらしい。微かに応答の声が聞こえた。それから彼も口を開いて、って、うわあ……

 

 

(英語だ……!しかもペラペラ!)

 

 

 志人さんって、英語が話せる人だったのか!凄いなあ、今の服装も合わせて一気に大人に成長したように見えてしまう。僕や仗助君達と、1つしか違わないはずなのに……

 

 

「……康一くん。さっそく報告を頼む……おい?聞こえてるか?」

 

「あっ、はい!ごめんなさい!志人さんの口から英語が出た事にびっくりし過ぎて……」

 

「あーそうか、悪い。杜王町にいた頃から、承太郎さんやジョセフさんと話す時はほとんど英語で、その癖が未だに抜けなくてな。ここからは日本語で話す」

 

 

 杜王町にいた時から!?……そんな衝撃の事実に驚きつつ、差し出された携帯電話を受け取る。

 

 

「承太郎さん、康一です」

 

「ああ。……大体の事情は志人から聞いた。次は君からの報告を頼む」

 

「はい」

 

 

 ……その後。ジョルノ・ジョバァーナと再び遭遇した後、パスポートを取り戻しに行った先で、彼と共闘した事。

 そして、彼から直接聞いた、イタリアで活動しているギャングの話と……彼が持つ黄金のような夢について、承太郎さんに報告した。

 

 

「…………そいつは、本気なのか?」

 

「はい。彼は、間違いなく本気でその夢を叶えようとしているんです」

 

「……康一君。君はどう思う?そんな夢を語る、ジョルノ・ジョバァーナという男は、君の目にはどう見えた?」

 

 

 志人さんの言う通り、承太郎さんは僕から見た彼の話を聞きたいらしい。言われた通り、僕の考えを明かす事にした。

 

 

「……最初は、こいつ正気なのか?って、ちょっと疑いました。でも……あの時、はっきりと感じたんです。

 

 ――ジョルノ・ジョバァーナの中にある、正義の心を!

 

 杜王町で仗助君と承太郎さん、ジョセフさんの3人と出会ったからこそ、僕には分かる。彼の目の輝きは、あなた達3人の目の輝きと同じだった。

 彼の体の中には、ジョースターの意志を受け継いだ血が流れている!僕は、そう確信しました」

 

 

 そう。何故か、僕は確信していた。彼は間違いなく、ジョースターの一族の人間なのだと。……きっと彼には、僕にそう確信させる程の"何か"があるんだろうな。

 

 

「……そうか……ありがとう。とても参考になった」

 

「そ、そうですか?なら良かったです」

 

「ん。……とりあえず、これで俺からの依頼は終了という事で構わない。……いろいろと、手間を取らせてすまなかったな。お疲れ様」

 

「あ、はい!ありがとうございます」

 

「では、志人に代わってくれ」

 

「分かりました」

 

 

 携帯電話から耳を離し、志人さんに手渡した。彼はその場で、今度は日本語で話し始める。

 

 

「……博士。お電話代わりました、園原です。この場には康一くんも同席しているため、ここからは日本語で対応いたします。ご了承いただけますでしょうか?」

 

 

 わあ、ビジネスマンって感じだ。……と思いきや。志人さんの真面目な表情が、急にきょとんとした表情に変わった。

 

 

「はい?…………あー、……ははっ、すみません。仕事モードに入っていたせいか、つい…………はいはい、すみませんでした!

 今からいつも通りに対応するので、そんなに拗ねないでくださいよー承太郎さん」

 

 

 どうやら、今の丁寧な対応について文句を言われたらしい。今度は砕けた話し方になった。……正直に言うと、僕としてもその方が安心する。

 さっきまでの志人さんは、出来る男って感じがしてカッコよかったけど、その分だけ彼が何処か遠くに行ってしまったような感じがして、寂しいなと思ってたから。

 

 

「んん?……俺から見たジョルノ・ジョバァーナ、ですか?俺は康一くんとは違って直接会話して無いんですけど、それでも?

 …………そうですか……了解しました。では、俺の考えも話します」

 

 

 志人さんの考え?それは僕も気になる。彼の目には、ジョルノ・ジョバァーナという人間がどう映ったのか。

 

 

「――彼は、"トリックスター"ですね。彼の存在そのものが、膠着とした状況を次の段階へと進めるきっかけになる……その行動の一つひとつが、"物語"を、動かしていく。

 

 俺が遂行している任務の方も、彼が例の組織に入団する事で、一気に動き出すはずです。

 しばらくは目が離せませんね。近いうちに、彼が何らかの大きな騒動に巻き込まれる可能性はかなり高いと、俺は思います」

 

 

 トリックスター……って、何だっけ?でも、志人さんの話には納得した。

 確かに、ジョルノ・ジョバァーナにはそういう"流れ"を動かす力があると思う。ジョースターの血を受け継いでいる、承太郎さん達のように。

 

 

「……えぇ。その大きな騒動に、俺も必ず巻き込まれます。

 

 というか、実際に騒動を起こそうとしているのが、俺自身なんですけどね」

 

 

 えっ?……どういう事?志人さんが騒動を起こす?この人、何を考えてるんだ!?

 

 

「あぁ、いやいや!そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。正確に言えば、俺自身が騒動を起こすのではなく、別の誰か……

 今回。財団が保護する予定である"彼ら"の手で、騒動を起こしてもらいます。

 

 俺の仕事は、大きく分けて3つです。1つ目は、その作戦を彼らに実行してもらうための情報収集。

 2つ目は、組織内部から彼らに協力してもらう人達との交渉。3つ目は……彼らとその協力者達を、護る事。

 

 今のところは、これぐらいですかね?後々必要に応じて、仕事がちょっと増えるかもしれませんが」

 

 

 別の誰かに騒動を起こしてもらうって何!?彼らって誰!?……何故だろう?真っ先に"暗躍"という二文字が頭に浮かんでしまったのは。

 

 

「えっ?…………あっははは!そうですね。これではジョルノ・ジョバァーナではなく、俺がトリックスターですね!

 言うなれば、彼が"良い意味"でのトリックスターである事に対し、俺はどちらかと言うと"悪い意味"でのトリックスターでしょうか?」

 

 

 怖いよ先輩怖いよッ!!本当にどういう事なの!?いったい何をしようとしてるんですか志人さんッ!?

 

 

「しかし――それでも俺は、何としてもこの任務を達成させます。…………そして、俺自身の目的も……」

 

 

 ……僕の目の前にいるこの人は、本当に志人さんなのかな?服装のせい、とかではなく。実際に今まで長い人生を送ってきた大人の男のように見える。

 僕にそう思わせるのは、彼が纏う雰囲気と――ジョースターの一族と似たような輝きを放つ、瞳。

 

 きっと志人さんにも、ジョルノ・ジョバァーナと同じく、何らかの叶えたい"夢"があるんだ。その夢を絶対に叶えようとする、強い意志があるんだ!

 

 

「…………もちろんです。約束通り、任務を成功させて必ずアメリカに帰りますから。待っていてください。…………はい。では、また明日も連絡しますね。失礼します」

 

 

 志人さんは電話を終えると、携帯電話を懐にしまった。そんな彼に向けて、僕は思わず声を掛ける。

 

 

「志人さん!」

 

「んん?」

 

「志人さんの"夢"も、叶うといいですね!」

 

「――――」

 

 

 すると。彼は大きく目を見開いて、それから穏やかに笑う。……良かった、いつもの志人さんだ。

 

 

「ありがとな、康一くん。…………お前が周りから好かれる理由が、よく分かったぜ」

 

「え?」

 

「さーてと、じゃあそろそろ帰るわ。日本に帰ったら、仗助達によろしく言っといてくれ」

 

 

 そう言って、志人さんが手を掛けたのはこの部屋の窓で、って待ってください!?

 

 

「何でドアから出ようとしないんですか!?」

 

「さっきみたいに不可視のバリアを使って、ドアから出てもいいんだけどな……それだと康一くんの協力が必要なんだよ。

 君が何らかの用事を作ってこの部屋を出る時に、一緒に出てしまえば、ホテルの監視カメラで撮られていても怪しまれないからな。

 

 だが。どうやら君は相当疲れているようだし、これ以上迷惑を掛けないためにも、1人で勝手に出て行く事にする」

 

「いや、まあ疲れてるのは本当ですけど!というかそもそも窓からどうやって出るつもりですか!?ここは7階ですよ!?」

 

「んん?……あ、そうか。そういや、康一くん達にはまだ俺とイージスの切り札を見せて無かったよな」

 

「切り札……?」

 

 

 切り札って何だろう?……首を傾げていると、イージスの体が志人さんの体に溶け込み――彼の背中から、翼が生えた。

 顔にはイージスと同じ金の刺青が現れ、片手には白い杖が握られている。……僕が唖然としていると、志人さんが説明してくれた。

 

 彼が言うには、これはスタンドとの完全同化で、この状態であれば空を飛べるし、普段は出来ない攻撃をする事も可能だとか。まさか、そんな凄い力を隠し持っていたなんて!

 

 

「これを使えば、比較的安全に地上に下りれる。心配しなくても大丈夫だ。……って事で、じゃあな康一くん。Arrivederci(アリーヴェデルチ)!」

 

「あっ!?」

 

 

 次の瞬間。志人さんは窓を開け放ち、そこから飛び降りた!慌てて窓から外を見ると……志人さんの姿は何処にも見えなかった。あれ!?

 ……いや、いた!一瞬だけど、地上で突然姿を現して、イージスと共に僕に向かって手を振っていたのが見えたぞ!

 

 多分、空を飛びながら不可視のバリアも使っていたんだな。

 そして地上で一瞬バリアを解除し、自分が無事である事を僕に伝えて、再び不可視のバリアで姿を消した……

 

 

「……って、今気づいたけど。志人さん、最後にイタリア語でまた会おうって言ってたよね?

 僕とは違って、露伴先生の力じゃ無いよね??……凄いなあ、英語だけでなくイタリア語まで自力で話せるんだあ……」

 

 

 ちょっと会わない間に、僕達の頼れる先輩は、SPW財団の立派なエージェントに大変身していたらしい。

 仗助君達に今日の志人さんの話をしたら、きっと凄く喜んでくれるだろう。良いお土産話が出来た。

 

 

 

 

―――

――――――

―――――――――

 

 

 イタリアでの任務に就いてから、何度も思う事。

 

 

(――高校生活の間にイタリア語を真面目に勉強しておいて本っっ当に良かった……!!)

 

 

 当時の自分の判断を褒め称えたい。あれが無かったら、任務開始日の前にわざわざ日本まで行って、露伴の力を借りなければいけない事態になっていただろう。

 で。そのせいで時間ロスになり、満足に準備が出来ないまま、イタリアに飛ぶ事になっていたはず。

 

 イタリア語が既に話せる状態だったからこそ、スムーズに準備を進められたし、任務開始日の前日にイタリアに来る事が出来た。

 そのおかげで、5部がスタートする瞬間をこの目で見られたし、俺が必死に頭を捻って考えた作戦に関する情報収集も順調……

 

 今のところ、問題は無さそうだ。あとは、明日の夜中に暗殺チームと顔合わせして……おっと。その前に、またジョルノを尾行しないと。

 明日はジョルノがポルポの所に行き、拳銃をバナナに変えてしまう日だ。そして、その瞬間をビデオカメラで収めておけば――

 

 

「……志人」

 

「どうした、イージス」

 

「無理、してるよね」

 

「んん?……いや、してないぞ?」

 

 

 イージスの不可視のバリアと防音バリアは継続しているから、周りの目を気にする事なく会話する事ができる。

 それで……無理をしている、だって?確かにちょっと忙しいが、無理はしてないはずだ。まだまだ、余裕で動けるし。

 

 

「――――自覚して、無いのか……」

 

「イージス?」

 

「あぁ、何でもないよ。でも、疲れを感じた時はしっかり休んでね。任務の途中で倒れてしまったら大変だ」

 

「そうだな、それはまずい。俺が倒れたら、暗殺チームも護衛チームも……ポルナレフも、救済できなくなっちまうからな。体調管理には気をつけないと」

 

「…………」

 

 

 さて……ひとまず、財団が用意してくれた拠点に帰ろう。そこにはシエルが待っている。

 彼には念のため、俺の護衛として一緒に来てもらったが、今日だけは留守番だ。イタリアに来たばかりで疲れているようだったから、休ませている。

 

 

 あ、しまった。そろそろシエルのご飯の時間だ!急いで帰らなくては。

 

 

 

 

 

 

 






・助手君と再会した康一君

 原作と同じく承太郎からの依頼を受けて、イタリアへ飛んだ。その先で園原と衝撃の再会。一瞬誰かと思った……
 実はこの依頼。承太郎は本来なら園原に任せるつもりでいたのだが、厄介な任務と合わせてこの依頼まで任せるのはさすがに酷だろう、と断念した結果、康一に回ってきた。

 園原が一気に大人に成長したように見えて、少し寂しく思っている。なんだか遠い存在になっちゃったなぁ(´・ω・`)でもスーツ姿カッコいい。

 暗躍の気配を察知。園原がいったい何をしようとしているのか全く検討が付かず、不安を抱いている。怖いよ先輩怖いよッ!!
 しかし。承太郎との会話の中から園原の強い意志を感じ取り、最終的に彼の"夢"を応援する事にした。

 窓から帰って行った事には唖然。……でもカッコいいなあ。仗助君達に良いお土産話ができた。


・暗躍を開始した助手君

 スーツは六車を、帽子は承太郎を意識して身に付けている。年齢詐称中の新人エージェント。

 不可視&防音バリアで、康一がいるホテルの一室に難なく侵入。尾行にも情報収集にも利用できる能力であり、これのせいで暗躍し放題。
 盗まれた荷物の代わりを買って来たのは、康一を助けられなかった事へのお詫び。見て見ぬ振りのまま終わらせるなんて駄目だよな、うん。

 園原曰く、ジョルノは"良い意味"でのトリックスターで、自分はどちらかというと"悪い意味"でのトリックスター。
 しかし。"悪い意味"でのトリックスター役は、決して好きでやっている訳ではない。どうしても必要だから、やらなくてはいけないから、仕方なくやっているだけ。

 俺は、尾行も盗撮も不法侵入も交渉も護衛もやらなければならない。
 だってそれが任務を成功させて堂々と承太郎の隣に立つためだし救済のためにも必要な事だから……えっ、無理してる?別にしてないぞ?





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。