空条承太郎の友人~原作介入~   作:herz

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・前回の続き。途中から6部開始前の話に入ります

・ご都合主義、捏造過多、キャラ崩壊あり。前半男主視点、途中からリゾット視点、最後に再び男主視点




協力者達は犬猿の仲

 

 

 

 

 何故かひたすら俺の頭を撫でる承太郎を落ち着かせて、露伴も交えて話を聞いてみると……とにかく俺を嫌う事は絶対に無いから安心しろ、と。そう言われた。

 最初は半信半疑だったが、彼らがちゃんと俺の記憶を読んだ事を確認し、嘘をついている様子も無かったため、ようやく信じる事が出来た。

 

 こんな方法じゃないと救済が出来ないどうしようもない俺を許してくれるなんて、心が広い。

 しかも彼らは、ほとんど迷わず俺に協力すると言ってくれた。

 

 

(やっぱり、最後には杞憂で終わったね)

 

(…………イージス……)

 

(分かっていたのなら、こうなる前に早く教えてくれたら良かったのに、って?

 でも、心の底から嫌われると思い込んでいた時の志人に何を言っても、素直には信じてくれなかったはずだよ?)

 

 

 心の中で、イージスにそう言われた。……確かに、そうだな。さすが、俺の半身は俺の事をよく分かっている。

 

 

 その後は承太郎達と話し合い、原作6部開始に備えて準備する事や、実際に始まったら具体的にどんな行動を取るのかを決めた。

 そして最後に。ヘブンズ・ドアーの能力を利用して、俺達の記憶の一部に"鍵を掛ける"。

 

 プッチ神父のホワイトスネイク対策で、念のために承太郎だけでなく3人全員の一部の記憶を、俺達以外の誰かに知られないようにしたのだ。

 また、こうなると承太郎の記憶に穴が開き過ぎて、後にその記憶を目にするプッチ神父や徐倫から不審に思われる可能性があるため、それに対して違和感を感じないような細工も施した。

 

 封じた記憶は、俺の前世の記憶と原作に関する記憶の全てと、ジョルノやパッショーネに、例の弓矢の真の力についての記憶。

 それから、俺達で計画した6部介入作戦に関する記憶や、後にアメリカに来てもらう予定の杜王町組と、その他のスタンド使い達の戦闘能力に関する記憶である。

 

 特に、俺の前世と原作に関する記憶は俺達だけの秘密だ。俺達以外の誰かには死ぬまで、いや死んでも明かさない、と。3人で約束している。

 

 

 ……そんな話し合いが終わったところで、俺は承太郎達に向かって頭を下げた。

 

 

「いろいろと迷惑を掛ける事になってしまいますが、どうか。この"物語"の最後まで、ご協力よろしくお願いします。

 そして……改めて、本当に申し訳ありませんでした。お二人に対して、かなり失礼な態度を取ってしまいました」

 

 

 何の説明も無しに強引な行動に出てしまったり、本来なら敬うべき年上を相手に偉そうな口を利いたり、その他諸々。

 こっちは嫌われる事を覚悟して行動してたからな……最後にはどうせ嫌われるのだから、と。自暴自棄になって割とやらかしていた自覚はある。

 

 

「……確かに、記憶を読む前の君の態度は目に余るものばかりだったなあ……何か罰を与える必要があるだろう」

 

「おい露伴、」

 

「承太郎さん!……いいんです。俺はどんな罰であっても受け入れます」

 

 

 露伴に文句を言おうとした承太郎を止めてそう言うと、露伴はニヤリと笑った。

 

 

「二言は無いな?志人君」

 

「はい。ありません」

 

「そうかそうか、それは何より。では、さっそく罰を受けてもらおう。

 

 

 ――今後、僕に向かって敬語を使う事を禁止する」

 

「な、……えぇっ!?」

 

 

 何故!?

 

 

「クククッ……君がとにかく真面目で律儀で誠実な人間である事を、僕はよく知っている。

 だからこそ、年上に対し敬語が使えないというのは地味にダメージになるだろうと思ってなぁ!どうだ!なかなか良い罰だろ!?」

 

「うぐ……っ!!」

 

 

 人が地味に嫌がる点を的確に突きやがって!さすが岸辺露伴……!!

 

 

「……ふっ……なるほど」

 

「……承太郎、さん?」

 

「他の人間にとっては全く罰にならないが、相手が志人に限っては確かに良い罰だな……」

 

「え、ちょっ、承太郎さん??」

 

「よし、俺もそうしよう。志人、今後日本語で話す時は俺に対しても敬語禁止だ」

 

「承太郎さぁぁん!?」

 

 

 まさかの承太郎の便乗で思わず叫んだ俺は、それだけは勘弁してくれと2人に頼み込んだが、彼らは許してくれなかった。その上……

 

 

「おやおやおやあ?良いのかい?この罰を拒否するなら敬語禁止だけでなく、敬語を使う度に何かしらのペナルティが付く事になるが?」

 

「え」

 

「……ほう?そいつは面白い……そのペナルティだが、敬語禁止の継続に加えて俺達の名前を呼び捨てで呼ばせる、というのはどうだ?」

 

「ああ、良いですね承太郎さん!それを採用しましょう!」

 

「ひぃっ!!」

 

 

 心の中ではいくらでも呼べるが、実際に口に出して呼び捨てなんてそんな恐れ多い事は出来ない!

 俺は泣く泣く、呼び方はそのままで敬語禁止という罰を受ける事にした。……だが、これだけは確認しておかないとな。

 

 

「あの……敬語禁止は、俺達以外の誰かがいる時もやりますか、じゃなくて。やる、のか?

 そうなると、おそらく何人かがいろいろ騒いだり疑って来たりすると思いま、……思う、ぞ?主に仗助が騒いで、形兆さんが疑って来るはず」

 

「…………それは……確かに、あり得るな」

 

「……仕方ない。この罰は僕達以外の誰かがいない時だけにしてやろう」

 

 

 という事で、敬語禁止の罰は周りに俺達以外の人間がいない時のみ、と限定される事になった。

 

 

「それじゃ、露伴先生。俺達そろそろ帰りま、……帰る。6部が始まる年になったら、今回の件でまた連絡します、じゃなくて、する!」

 

「……それまでに違和感なく敬語無しで話せるようになれ、主犯格(・・・)

 

「主犯格!?」

 

 

 帰り際。露伴に別れの挨拶をしたら、そんな言葉が返って来た。

 

 ……ま、まぁ、あの作戦は黒幕の行動をあえて見逃した上で俺達以外の誰にも詳細を明かさずに実行する訳だし。

 そう考えるとある意味"犯罪"だから俺が主犯格というのも間違いではない、のか?

 

 

「……志人が主犯なら、俺と露伴は共犯者(・・・)か」

 

「ええ、そうなりますね。……ありがたく思えよ、志人君。この僕が誰かの共犯者になるなんて、本来ならあり得ない事なんだからな?」

 

「はい。本当に、ありがとうございます。心から感謝しています……あ、違う。感謝してる!ありがとな、露伴先生!」

 

「…………ふ、ふん!分かればいいんだよ、分かれば」

 

「……やれやれだぜ。相変わらず素直じゃねえな、センセイ」

 

「うるさいッ!!あんただって人の事言えないだろう!?」

 

「あー、はいはい露伴先生、クールダウンクールダウン」

 

 

 露伴が承太郎に突っ掛かり、承太郎はそれを冷静に受け流す。そして最終的に、俺が間に入って露伴を落ち着かせる。

 この流れは作戦会議中に何度も繰り返していたが、やり取りは毎回すぐに終わるので、実はそんなに困っていない。俺達なりのコミュニケーションだと思っている。

 

 ……おや?そう考えると、俺達って結構相性が良かったりする?……うん、そうかもしれない。

 相性の良さだけでなく、2人揃って頭良いしスタンド能力的にも頼りになるし、主犯格の俺にとっては実に得難い共犯者達である。

 

 

 この2人が協力してくれるなら百人力だ。原作6部が始まっても、きっとなんとかなるはず――

 

 

 

 

 

 

 ――なんて事を考えたのがフラグになってしまったのか、6部が始まる前に想定外の出来事が起こった。

 

 

(こんな大変な時期に財団の任務が入ってくるなんて……!タイミング悪過ぎだろ!?)

 

 

 任務内容は、とある資産家の男性を護衛する事。この男性はSPW財団のスポンサーのうちの1人で、財団側としては恩を売っておきたい相手だ。

 彼は現在、ある組織から命を狙われている。そこから放たれる刺客達から男性の身を護る事が、今回の俺の仕事だ。

 

 俺の本来の仕事は承太郎の助手役で、こういう任務はたまにしか回って来ない。だが今回は運悪く、その任務が原作6部開始前に回って来てしまった。

 何か理由を付けて別の誰かに仕事を変わってもらおうか、とも考えた。しかし、この仕事は俺じゃないと駄目だという。

 

 何故なら……いったい何処から情報を得たのか、護衛対象である資産家の男性が俺の事を知っていて、わざわざ指名してきたからだ。

 正確に言うと俺個人の事ではなく、"最強の盾"という二つ名を持つ財団職員の事を、だけどな。

 

 気づかないうちに勝手にそんな二つ名を付けられていた事を知った当時から、"最強のスタンド使い"と呼ばれている承太郎の苦悩を思い出して、あまり良い気分はしていなかったが……

 

 

 今回の想定外の任務のせいで、この二つ名の事がより一層嫌いになった。

 

 

("最強の盾"……この名前さえ無ければ、護衛任務を受けずに済んだかもしれないのに!)

 

 

 護衛任務の期間は、ちょうど6部開始から終了までの時期と被っていて、何か奇跡でも起こらない限り俺が原作に介入するのは不可能だ。

 

 承太郎達と共に実行する予定の6部介入作戦だが、俺は主に原作キャラの救済……F・Fとウェザーの死亡を阻止する役目を担っている。

 それに、後々プッチ神父に対してとある裏工作(・・・)を仕掛ける際、それに同行する役目もある。

 これに関しては、やり方さえ工夫すれば俺がいなくても出来ると思うが……それはともかく。

 

 

(担当する役割が重要なのもそうだが、そもそも主犯である俺が土壇場で計画に参加出来なくなるとかあり得ねぇわ!!)

 

 

  ……しかし、いつまでも現実から目を逸らしている訳にはいかない。何か対策を考えなくては。

 いや、考えるまでもなく今から出来る対策は1つだけだ。……承太郎と露伴以外で、俺の代わりに役目を果たしてくれる人間を探すしかない。

 

 ただし。その相手には俺の前世の話や原作の話など、全てを明かす事はできない。

 俺に前世がある事と、この世界が元は漫画の世界だった事を知る人間は、出来ればこれ以上増やしたくないからな。

 

 ――俺以外で全てを知るのは、承太郎と露伴だけでいい。

 

 本来。これらの話は今この世界を"生きている"人達にとって、知る必要の無い事だと思う。

 俺だって、必要に迫られたから承太郎達に明かしただけで、本当ならこの秘密は墓場まで持っていくつもりだったし。

 

 となると俺の代役になれる条件は、俺の頼みを引き受けてくれそうな人、スタンド能力的に俺の代わりになれる人。

 そして……あまり詮索する事なく、俺からの指示に素直に従ってくれそうな人。

 

 

(これらの条件に該当する人間は……2人、か)

 

 

 クールだが実は情に厚く頼りなるワイマラナー……もとい、元暗殺者と。明るく元気で心優しい黒柴……もとい、後輩の姿が頭に浮かんだ。

 

 

 

 

―――

――――――

―――――――――

 

 

「――あなたに、どうしても頼みたい事があります」

 

 

 "我が主"と認めている男……シドから、いつにも増して真剣な表情でそう言われた。

 それに対して一切迷う事なく頷くと、"それに関する話をするために、今から指定する日の予定を空けて欲しい"と言われ、それにも頷く。

 

 

「……何も、聞かないんですか?」

 

「……むしろ、聞いていいのか?」

 

「…………いえ。助かります。リゾットさんがそういう人だからこそ、俺は安心してあなたを頼る事ができる……本当に、ありがたいです」

 

 

 そう言うと、シドは申し訳無さそうにしながらも笑みを浮かべた。……お前のためならば、様々な疑問を呑み込むなど、些細な事だ。

 

 出会った当初からその傾向はあったが……俺は、心から信頼出来る相手に対してはとことん忠実になれるタイプ……だという。

 それは、あいつら……元暗殺者チームの奴らからそう言われて、初めて気づいた事だった。

 自分達もシドに対しては従順な方だが、俺のこの忠誠心には負ける、とも言われたな。

 

 それ程に強い忠誠心のおかげか、前もって指定された日に日本へ飛び、ある男に会いに行く……と言われても、あまり動揺せずに済んだ。

 

 

 シドに連れられてやって来た場所は、日本の杜王町。シドの故郷で、スタンド使い達が多数暮らしている地域だった。

 だが。自分の故郷だというのに、彼はここに来た瞬間からイージスを呼び出し、俺達の周りに不可視と防音のバリアを張った。

 

 ……詳細はまだ教えてもらっていないが、どうやら今回の件はかなり秘密裏に進めたい一件のようだな。

 

 

 やがて。とあるアパートの一室の前でシドの足が止まり、ドアホンを鳴らす。この先に、彼が会いに来た男がいるのだろう。

 ドアホンを鳴らしてからすぐに、扉が開く。……そこにいたのは、黒髪青目で空条と同じぐらい体格の良い男だった。

 

 

(…………似ている、な)

 

 

 見た目からはあまり結び付かないが、何故か空条とジョルノに似ている。……彼は、もしや?

 

 

「志人さん!お久しぶりっス!」

 

「よぉ、仗助。悪いな、お前の貴重な休日にお邪魔する事になって……」

 

「いやいや、志人さんならいつでも歓迎するっスよ!」

 

 

 ジョースケ……やはり、そうか。ジョースター家の1人で、空条の年下の叔父である東方仗助……どうやらここは、彼の家だったらしい。

 しかし。財団職員としてジョースター家の事は大体教わったが、ジョルノといい、彼といい、ジョースター家は血縁関係が複雑過ぎる……

 

 

 その時、東方と目が合った。……ああ、こいつは、

 

 

(おそらく……俺との相性が、悪い)

 

 

 気質的に俺とは気が合いそうに無いと、直感した。きっと、東方もそう思ったのだろう。俺の事を警戒しているようだ。

 ……そういえば、財団で得た情報によると彼の職業は警察官だったな。元犯罪者の俺と気が合うはずが無い、か。

 

 

「……志人さん、そいつは?」

 

「財団職員のリゾット・ネエロさんだ。今回は、この人とお前に協力して欲しい事があってな。3人で話し合うために連れて来た」

 

「………財団職員……?こいつがァ!?現役警官としては信じられないんスけど!?」

 

「あー……やっぱり、分かっちゃう?」

 

「分かるに決まってんじゃねェか!!どう見ても堅気じゃねェだろ、そいつ!!」

 

「いや、まぁ、昔はかなりヤバい仕事してたけど今は違うから!ちゃんと真面目に財団職員として仕事してるから!」

 

「本当っスかあ?」

 

「本当だって!」

 

 

 東方が俺に疑いの目を向けて、シドはそれを庇う。……このままでは、いつまで経っても話が進まないな。

 

 

「……シド」

 

「あ、はい。何ですか?」

 

「"シド"……?」

 

 

 俺が呼ぶとシドが首を傾げ、東方は……何故か、驚いている。普段聞き慣れない呼び方のせいだろうか?

 

 

「不可視と、防音バリアを使用しているとはいえ……ずっと扉が開いたままでは、さすがに、周囲から怪しまれてしまうぞ……」

 

「おっと、そうでしたね。……悪い、仗助。そろそろ中に入ってもいいか?リゾットさんが、このままだといずれ怪しまれるからって」

 

「…………そうっスね。じゃあ、どうぞ」

 

 

 シドは俺との英会話から、東方との日本語会話に切り替えている。

 これでは我が主に、通訳という苦労を掛けさせてしまう……サプライズ(・・・・・)を仕掛けるなら、今日だな。折を見て話してみよう。

 

 中に入ると……意外と部屋が片付いている事に驚く。男の一人暮らしでは、部屋が散らかっているのはよくある事だと思うが……どうやら、彼は違うらしい。

 リビングの中央にあるテーブルに、椅子が4つ。そのうちの2つに、スタンド能力を解除したシドと隣り合わせで座り、テーブルを挟んだ先の椅子に東方が座る。

 

 

「あ、そうそう。話を始める前に、志人さんに報告したい事があるんスけど」

 

「んん?何だ?」

 

「――俺、英語話せるようになりましたよ」

 

「おぉっ!?」

 

「っ!!」

 

 

 東方が突然英語を話し始めた事に、シドが驚く。……先を越された!!

 

 

「すげぇじゃねぇか、仗助!いつから?」

 

「何年も前からずっと練習してて、最近になって聞き取りも会話も完璧に出来るようになったんスよ!

 志人さんや承太郎さんを驚かせたくて、完璧に話せるようになるまで黙ってました。すんません」

 

「いやいや、謝る必要なんか無いって!よく頑張ったなぁ!」

 

「へへへっ!まあ、俺が本気出せば英語ぐらいどうって事なかったぜ!」

 

 

 シドに褒められて得意気な顔をしていた奴が――一瞬俺を見て、鼻で嗤った。

 

 

 …………そうか……ああ、そうか。貴様がそのつもりなら俺もそうしよう。受けて立つ。

 

 

「……シド」

 

「はい?」

 

「――会話は、日本語でも構わない」

 

「えっ!?」

 

「っ!!」

 

 

 俺が日本語を話すと、シドだけでなく東方も"信じられない"と言いたげに俺を凝視する。そんなに意外だったか?

 

 

「リゾットさん……?あなたまでいつから日本語を!?」

 

「……財団職員として、仕事に慣れた辺りから、独学で学び始めた……今では聞き取りも、会話も……読み書きも、出来る」

 

「読み書きまで!?」

 

「ああ……今、書いてみせよう」

 

 

 懐に仕舞っていたメモ帳とペンを取り出し、2人の目の前で、ある文字を書いた。

 

 

「お……俺の名前だ!しかも字が綺麗!!」

 

 

 そう。俺が書いたのは我が主の本名、園原志人の漢字表記。……これだけは何百回も書いて練習したから、自信を持って綺麗に書ける。

 ちなみに、シドの本名については意味もちゃんと調べた。"志す人"と書いて"志人"とは、なんて美しい名前だろうか。シドにぴったりだな。

 

 

「外国人にとって日本語はかなり難易度が高いはずなのに……凄いですね、リゾットさん!さすがです!」

 

「……他ならぬ我が主の、故郷の言葉だからな……最優先で覚えた」

 

「あ、日本語でもそう呼んじゃうんですね……薄々そうじゃないかと思ってはいたが、やっぱり本気でそう呼んでるよな?この人……」

 

「……"我が主"?」

 

「あー、仗助。えっと……なんて説明すりゃあいいんだ、これは?」

 

「……俺が、本気でシドに忠誠を誓っていると、そう説明すればいい……本当の事だからな」

 

「いや、あの、リゾットさん??俺は今まで冗談だと思ってたので心の整理がつくまで待っててくれませんかね!?」

 

「断る」

 

「リゾットさん!?」

 

 

 俺は10年も前から何度もそう呼んでいたのに、ずっと冗談だと思い込んでいたシドが悪いのだ。待てる訳がない。

 それから。未だに呆然としている東方と、目が合う。――鼻で嗤ってやった。

 

 

 一気に鋭くなった目を、同じく鋭くした目で睨む。貴様にだけは、負けない。

 

 

「……ところで、志人さん?」

 

「んん?」

 

「今の"我が主"ってのも気になるんスけど、それよりも……そいつに"シド"って呼ばれてるよな?なんで?」

 

「なんで、って……」

 

「だって!あんたを"シド"って呼ぶのは俺だけの特権だと思ってたのに……!!」

 

「えぇー……?」

 

 

 何?どういう事だ?

 

 ……少しの間、彼らの会話を黙って聞いて分かった事だが。

 どうやらシドは、東方と初めて出会った時に自分の名前の志人をシドと読み、あだ名としてそう名乗ったのだという。

 

 そして東方も自分の名前からジョーと名乗り、いつか再会した時に本名を名乗り合うと約束した。……その後に2人は再会し、約束を果たして本名で呼び合うようになった。

 

 

(東方の方が、俺よりもシドとの付き合いが長い……)

 

 

 羨ましい。……そう思うと、この"シド"という呼び方にも複雑な感情を抱くが、だからといって今さら志人と呼び始める訳にもいかない。

 もう10年もそう呼んでいるし、元暗殺者チームの仲間達もずっとシドと呼んでいる中、俺だけが志人と呼び始めたらあいつらが騒ぎそうだからな……

 

 

「この人や、その仲間達が俺の事をシドと呼んでいるのは、俺が彼らと出会った時に偽名としてそう名乗ると言ったからだ。

 彼らがそれ以降もシドと呼んでいるのは、当時の名残りでな……ほら、軽く話した事なかったか?俺が財団職員になってからの初任務」

 

「……イタリアに行ったやつっスよね?康一も承太郎さんからの依頼で行ってた時の」

 

「そうそう。彼らとはその時に出会って、その任務中に名乗る偽名として"シド"を使ったんだ。

 

 偽名を使うって決めた時に真っ先に思い浮かべたのが、お前との出会いでシドと名乗った時の記憶だった。

 シドっていう名前以外は思い付かなかったし、俺の中だとそれ一択だったんだよ……ごめんな、勝手に使って……」

 

「…………真っ先に思い浮かべたのが俺との出会い。志人さんの中だとそれ一択、かァ……」

 

「あぁ。そうだが?」

 

「うーん……じゃあ、しょうがないっスね。分かった、それで納得する」

 

「お、おう?……ありがとう?」

 

「いーえ、どういたしまして」

 

 

 その後。最終的にそんな会話をした事で、東方は矛先を収めたようだった。

 ……おそらく、"真っ先に"奴との出会いが思い浮かんだ事と、シドの中ではその呼び方"一択"だったというのが効いたのだろう。ガキのような独占欲だ。

 

 

「……で、そろそろ説明に入ってもいいか?リゾットさんと仗助に頼みたい事があって、その詳細を話したいんだが」

 

「あ、すんません。どうぞどうぞ」

 

「……問題無い。聞かせてくれ」

 

「んん、ありがとう。……イージス」

 

「はいはい、防音バリアだね?」

 

「あぁ。ここは一軒家じゃないし、念のために隣に聞こえないようにしよう」

 

「そうだね、了解」

 

「……これで良し、と。じゃあ、まず。今から俺が聞かせる話を、最後まで黙って聞いて欲しい。――最近目にした、リアル過ぎる"夢"の話を」

 

 

 真顔になったシドが日本語で語り出したのは……これから先の、未来の話。夢は夢でも、"予知夢"の方だったのだ。

 

 

 今月の終わりにアメリカで、空条の娘……徐倫が轢き逃げ事件に巻き込まれる事から始まる、とてつもない大事件。

 

 まず。徐倫が巻き込まれた事件は、ジョースター家に恨みを持つスタンド使い……かつてDIOの部下だった男が仕掛けた罠だった。

 その後、罠に嵌まって刑務所へ送られてしまった徐倫の下へ空条が向かい、彼女を助け出そうとするのだが……

 

 DIOの部下だった男の背後には、もう1人敵がいた。……そいつこそが、真の黒幕だった。

 真の黒幕……エンリコ・プッチの目的は、空条が持つ記憶。その記憶を自らのスタンド能力で手に入れるために、徐倫を餌にして空条を誘き寄せたのだ。

 

 空条はその策略によって記憶とスタンドを奪われ、仮死状態に陥ってしまう。

 それ以降は、徐倫が父親の記憶とスタンドを取り返すために刑務所に留まり、その最中に仲間になった者達と協力し……やがて、それらを取り返した。

 

 しかし、話はそれで終わらなかった。

 

 空条の記憶を奪ったプッチの目的を知った徐倫は、目的を果たすために刑務所から離れたそいつを追って、脱獄する。

 プッチの目的が果たされると、取り返しのつかない事態になってしまう……それを阻止するには、プッチを倒して止めるしかない。

 

 そして。彼女と同じく脱獄した仲間達と、仮死状態から復活した空条と共にプッチを追い詰めたのだが……

 奴との戦いの末に、徐倫とその仲間達は1人の少年を残して全員が死に至り、空条もまた、戦いの最中に娘を庇って死んでしまった。

 

 最終的に、生き残った少年が徐倫達の意志を受け継いでプッチを倒し――

 

 

 ――と。そこでシドが見た夢が終わり、目を覚ました。……なお、その夢にはシドの姿は一度も出て来なかったのだという。

 

 

「……実は、こういう夢を見たのは初めてじゃないんだ」

 

「初めてじゃない……?」

 

「……というと?」

 

「今までにも2回、こういう夢を見た事があった。それを初めて見たのは……仗助。俺とお前が出会った後だった」

 

「えっ!?」

 

「そして2回目は……リゾットさん。俺が、例の任務でイタリアに行く前だったんです」

 

「!」

 

「1回目も、2回目も。その夢で見た出来事と同じ事が現実でも起こった。……だから、今回もおそらく同じ事が起こるはず」

 

 

 俄には信じがたい話だが、彼が嘘を言っているようには見えなかった。

 ……まあ、"全てを明かすつもりは無い"という意思をなんとなく感じているが。少なくとも、嘘を言っていないのは確かだろう。

 

 

「なるほど……それはヤバイっスね。で、俺は何をすればいいんスか?」

 

「……俺も、シドの力になろう」

 

「…………2人共、信じてくれるのか……?」

 

「志人さんは、そんなたちの悪い嘘をつくような人じゃないっス」

 

「……そいつに同意するのは、癪に障るが……俺も、そう思う」

 

 

 本気で癪に障るが、東方の言葉は間違っていない。シドなら、本気で頼みたい事がある相手にそんな嘘は吐かない。"我が主"と認めた男はそういう人間だ。

 

 

「……やっぱり、2人を頼って良かった。承太郎さんが相手なら、こうはいかない」

 

「承太郎さんには話さないんスか?」

 

「…………まぁ、あの人に協力を求めたいなら、一から十まで全てを説明しないと納得してくれないだろうし……

 今回の件は、疑問を感じても何も聞かないでいてくれる人に協力してもらいたいんだよなぁ」

 

「ああー……そうっスね。それは確かに承太郎さんじゃあ無理だな。あの人、気になる事はとことん追求しないと気が済まないタイプだろ?」

 

「そうそう」

 

 

 空条には何も話していない……珍しいな。シドなら真っ先に彼に相談しそうなのに。

 ……しかし。それも気になるが、今はそれよりも確かめたい事がある。彼の話を聞いていて、思わずぞっとした事だ。

 

 

「……シド」

 

「何ですか?」

 

「お前が見た、夢の話、なんだが……2回目に見た夢は、例の任務で、イタリアに行く前に見た……と言っていたな?」

 

「…………はい」

 

「では――お前が見た、その夢の中では……誰が死んでいた?」

 

「…………」

 

「はあ?おい、何の話だ?」

 

 

 軽く突っ掛かって来た東方をあえて無視して、シドを見つめる。……彼は、ゆっくりと口を開いた。

 

 

「……リゾットさんと、あなたの仲間達8名。それから、アバッキオさんとナランチャくんとブチャラティさんです」

 

「っ、…………そう、か……」

 

 

 嗚呼……やはり、そうだったのか!

 

 

「おい!だから何の話だよ!?」

 

「…………東方」

 

「あ?」

 

「今、シドが名前を出した奴らは……現実では、俺も含めて、全員……生きている……」

 

「……それがどうした?」

 

「分からないのか?……シドが見たのは、"予知夢"。そして彼は、嘘をついていない……つまり。

 我が主は――本来死ぬはずだった俺達、全員の命を救った……」

 

「!!」

 

「……シドは、その"予知夢"を……お前と出会った後にも、見ている……ここまで言えば、あとは……分かるな?」

 

 

 ここまで言ってようやく、東方も気づいたようだ。恐る恐る、シドに問い掛ける。

 

 

「志人、さん……杜王町の時は、夢の中で誰が死んでたんスか……?」

 

「…………良平さんと、形兆さんと、重ちーくんと、彩さんだ」

 

「…………マジ、かよ……ッ!!」

 

「……東方。どうだった?……そいつらは、今も生きているか……?」

 

「……ああ……ああ、生きてるぜ!全員ちゃんと生きてるッ!!」

 

 

 なるほど……これで確定した。シドは今までに、何人もの命を救って来た。そして今回も、同じ事をやろうとしている。

 そう確信して彼に答え合わせを求めると、頷きで肯定された。やはり俺が考えた通りだったらしい。

 

 そして、シドの表情が強張る。……ここからが、本題だな。

 

 

「俺は、夢の中では死んでいた人達を助けながら、承太郎さん達と共に黒幕と戦うつもりでいた。

 でも……俺が彼らを助けるどころか、そもそも戦いに参戦出来なくなって……」

 

「えっ!?……それは、どうして?」

 

「その大事件が始まるのは今月の終わり頃なんだが、俺はその前日から、数ヶ月に渡る長期任務を遂行する事になった。

 その任務が終わる予定日も、事件が終わる日よりも後だ。何か奇跡でも起こらない限り、俺はその場に立ち会う事ができない……」

 

「……だから、シドの代わりに……これから先死ぬ運命にある者達を、助けて欲しい、と?」

 

「はい。その通りです。仗助とリゾットさんのスタンド能力なら、俺がやろうとしていた事が出来るはず……お願い、出来ますか?」

 

 

 不安そうな様子で俺を見つめる彼を見て、迷う事なく頷いた。

 

 

「それが、例えどんな事であろうとも――我が主のためならば、俺は何でもやり遂げてみせよう……任せてくれ」

 

「お、俺もッ!志人さんのためなら何でもやってみせるっスよ!!」

 

 

 俺に続いてそう言った東方と視線を合わせ、睨み合う。

 

 シドはこいつと俺が共闘する事を望んでいるようだし、彼の前でいがみ合う事は無いが……やはり、気質的に相性が悪い。

 しかし。我が主の願いを叶えるためには、こいつと仲間割れをしている場合ではない。当日になったら、いろいろと我慢するしかないな。

 

 

「……あ、そうだ!志人さん!」

 

「んん?どうした?」

 

「もっと簡単な解決方法を思い付いたっスよ!夢で見た出来事が実際に起こるのを、わざわざ待つことないんじゃねえか?

 それが起こる前に、その黒幕だっていう神父をぶっ飛ばしちまえばいい!」

 

 

 確かにそれは俺も考えた。……しかし、俺や東方が考える事をシドが思い付かない訳が無い。現に、彼は気まずそうに目を逸らした。

 

 

「……悪いな、仗助。それは駄目だ」

 

「え、なんで!?」

 

「…………」

 

「…………ああ……なるほど。そういえば、さっき言ってたっスね。

 "今回の件は、疑問を感じても何も聞かないでいてくれる人に協力してもらいたい"って……それって、今のこの状況の事を言ってたのか?」

 

「……あぁ、そうだ。……ごめんな」

 

「いやいや、謝らないでください!今のは俺が悪かったっス。これ以上は、何も聞かないっスよ」

 

 

 そうか……あの言葉は、そういう意味だったのか。彼は俺達に"一部"は明かすが、"全て"を明かすつもりは無いらしい。それなら俺も、シドの意思を尊重しよう。

 

 

「……シド。俺も、同じだ……今後、何か疑問に思ったとしても、何も聞かない……」

 

「…………2人共、本当に、ありがとう」

 

 

 そう言って、彼は安堵の笑みを見せてくれた。……見返りはその笑顔だけで充分だ。

 

 

 その後、シドからアメリカで起こる出来事の詳細と、その際死ぬ運命にある者達を助ける方法と、それ以外で俺達がやるべき事を聞き、その内容を頭の中に叩き込んだ。

 

 最初に彼が見た夢の大まかな流れを聞いていたから、あまり驚かずに済んだが……"天国"やら、世界を"一巡"させるやら、その黒幕はディアボロ以上に頭のおかしい奴だな。

 出来る事なら俺が暗殺してやりたいが、おそらくそれも駄目なんだろう。シドの性格からしても、そういった手段は好まないだろうし。

 

 

「……そして最後に、これだけは忘れるな。――俺が見た夢は、絶対ではない。未来は突然変化するものだと、それを前提に行動して欲しい。

 今までも想定外の出来事が起こって、その対処に苦労した事があった。今回もそうなるかもしれない……気をつけてくれ」

 

 

 そんな忠告を最後に、話は終わった。……未来は突然変化するもの、か。胆に命じておこう。

 

 

「……あぁ、そうだ。念のためにこれも言っておく。俺が見た夢の話は……2人には悪いが一生、誰にも言わないで欲しい」

 

「……了解した」

 

「分かりました、俺達だけの秘密っスね。……つーか、まさか警察官の俺が誰かの……それも志人さんの"共犯者"になるなんてなァ。グレートだぜ」

 

「…………"共犯者"、か……」

 

「志人さん?」

 

「いや、何でもない」

 

 

 "共犯者"……言い方は悪いが、ある意味間違いではない、のか?俺達は志人の指示で、秘密裏に動く訳だから。

 それに対し、シドが複雑な表情を見せる。……まあ、現役警官にそんな事を言われても反応に困るだろうし、そのせいだろうか?

 

 

 ……その後。話し合いを終えて東方と別れ、シドが再び不可視と防音バリアを張ってから奴の家を出た時。ふと、思った事を口にする。

 

 

 

 

 

 

「今回の件は、つまり――我が主が、冗談抜きで"我らが幸運の女神"だった、という訳だな……?」

 

「ちょっ、何ですか突然!?というかあんたまでその呼び方はやめろよ!?我が主の方がまだマシだ!!」

 

 

 財団職員になってからしばらくして、イルーゾォがシドの事を"幸運の女神"と呼び始めた。

 

 確かに、彼が財団の任務で俺達の前に現れてから、俺達の周りの環境は良い意味で激変したからな。そう呼びたくなるのも分かる……

 と思って納得していたら、それもそうだが理由は他にもあると、イルーゾォはそう言った。

 

 あいつは、"任務前にシドと話すと、どういう訳かその日1日絶好調になる"……などと言って、任務で外に行く前は必ず彼に声を掛けるのだ。

 それが俺を含めた他の仲間達にも伝わり、やがて俺達もイルーゾォと同じ行動を取るようになった。

 

 それ以来。半分冗談、半分本気でシドの事を"我らが女神"と呼び、そうやって時々彼をからかう事がお決まりになった。

 俺としてはそれよりも"我が主"と呼びたかったから、そう呼ぶ事は無かったが……

 

 

「…………お前の夢の事を知った俺だけは、本気でそう呼んでしまいそうだな……」

 

「やめてくださいおれのライフはもうゼロです」

 

 

 

 

―――

――――――

―――――――――

 

 

 ……うん。とりあえず、なんとかなった……と、思っておこう。2人の間の空気が不穏だったのは気になるけどな。

 

 

 リゾットを日本へ連れて行き仗助と対面させて、2人に俺の代役を任せた。

 俺の期待通り、彼らはこちらの事情を詮索せずにあっさりと引き受けてくれた。……本当に、ありがたい事だ。罪悪感を感じる程に。

 

 仗助から"共犯者"という言葉が出て来た時は、どう返事をしようか迷って、結局何も言えなかった。

 

 

(――俺にとっての共犯者は、承太郎と露伴だ。彼らではない)

 

 

 仗助達は、なんというか……協力者?そう、協力者だな。真の共犯者達の存在は、協力者達にも秘密だ。

 

 仗助から、承太郎には話さないのかと聞かれた時も、嘘は言ってないが本当の事も言っていない……

 という形で騙して、承太郎は何も知らないのだと思い込ませた。露伴の事も、俺が何も言わなければバレないだろう。

 

 

 ……それにしても、リゾットと仗助は少し相性が悪かったようだ。

 表面上は争いなどは無かったが、彼らの間に流れる空気が……うん……あの人達、大丈夫かな?

 

 

(まぁ、既に依頼してしまったし2人を信じるしかないな……どうか、何事もなく無事に終わってくれますように!)

 

 

 

 

 

 

 






・協力者達を心配する主犯格

 実際に睨み合いを目撃した訳ではないが、ワイマラナーと黒柴の間で不穏な空気が流れている事には気づいている。大丈夫かな……(´・ω・`)

 失礼な態度を取った罰として、周囲に自分達以外の他人がいない時に限り、露伴と承太郎への敬語禁止が言い渡された。
 園原にとっては、仗助達よりも承太郎達の方が共犯者。仗助達は共犯というよりは協力者だと思っている。

 護衛任務のせいで原作介入が出来なくなったので、原作の話を"予知夢"という形でリゾット達に伝え、自分の代わりに介入する事を依頼。
 あ、待ってリゾットさんあなたまで女神様呼びはやめてくださいおれのライフはもうゼロです。


・共犯者(真)の海洋学者と漫画家

 漫画家は助手くんの真面目な性格を逆手に取った罰を与え、海洋学者はそれに便乗。2人揃って助手くんをからかって遊ぶのが楽しい。

 利益よりも相手をどう打ち負かすかを重要視している露伴、冷静沈着かつ頭脳明晰である承太郎、そして原作知識を持つ園原の3人で作戦会議。
 実は意外と性格的にバランスが良く、互いの相性も良い主犯と共犯者組。大した衝突もなく、作戦会議は滞りなく終わった。

 飼い主と忠犬組……もとい、主犯と協力者組とは大違い。


・共犯改め協力者のワイマラナーさん

 彼の仲間達曰く、心から信頼出来る相手に対してはとことん忠実になれるタイプ。

 我が主のためならば、と。園原からの頼み事を内容も聞かずに迷わず引き受け、突然日本に行くと言われてもホイホイついて行く。
 その先で仗助と初対面したが、目が合った瞬間気が合いそうに無いと直感。それ以降は飼い主(園原)の目を盗んで定期的に睨み合うようになる。

 実は密かに日本語をマスターしていた。園原に対しサプライズを計画していたが、似たような事を考えていた仗助に先を越され、鼻で嗤われた事に対抗して自分も日本語を披露。

 園原の"予知夢"の話を聞いて驚愕。しかし、そのおかげで自分達の命が助かったのだと分かり、好意的に受け止めている。
 なお、この度。主への忠誠心だけでなく、幸運の女神様()への信仰心が芽生えた……??


・共犯改め協力者の黒柴くん

 恩人にして憧れの先輩に対してはとても従順だし、素直。ちなみに、リーゼントは警察学校に入る前に止めた。

 事前に園原から"頼みたい事があるから空いてる日を教えて欲しい"との連絡が入り、当日は自宅を念入りに掃除して彼が来る時を今か今かと待ち望んでいた。
 園原と共に来た、どう見ても堅気じゃない男に対し警戒Max。こちらもリゾットとは気が合わないなと直感した。そして睨み合いが始まる。

 仕事の合間に英語を勉強し、英会話だけは完璧にマスターして園原にサプライズ……が、即座にリゾットに対抗されてイラッとした。この野郎……!!
 園原の"予知夢"の事はすんなりと受け入れ、その後の頼み事も快諾。リゾットの事は気に入らないが、園原のために頑張って我慢する。






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