まあ正確にはふっとんだんじゃなくて別のアイデアに変わったんですけどね。
アジトでの処理を終え、帰る道中でアルファ以外の七陰と話をしておいた。
もちろん、俺の過去の話のことについてだ。
そこで俺は、この世界に来てからの出来事を全部話した。
まぁ、話してるだけで辛いけどこれは説明しないといけないしな。
…ん?アルファが先に話してたって?
あれはあくまで一部だけらしいからな、残りは俺が言わないと。
「…とまあ、これが今までの経緯だな。」
「そう、だったのですね…あまりにも、ひどすぎます…!」
「ええ…あまりにもひどくて、報われない話です。」
「ボスが可哀想なのです…」
「許せません…許せませんわ、ディアボロス教団!」
「………とても、辛かったんだな。」
「ん…これからも頑張って、支える。頑張る!」
七陰は三者三様…いや、七者七様の反応を見せていた。
そして全員、俺を支えようとしているのがわかる…
その想いだけで、俺は十分幸せだ。
…その、はずだ。
なのに、何か満たされない。
皆は…七陰のメンバーは全員、本気で俺を心配し、そして支えてくれようとしている。
それはとても嬉しく、簡単には得られないもののはずだ。
それなのに、俺はそれだけでは満たされていない…?
なら…俺は、何を求めているんだ?
無意識に求めている何かは…どうやったら得られて、そして満たされるんだ?
俺が欲しいのは…誰かを、護るための…
「…ピエルデ、大丈夫?」
「ん?あぁ、大丈夫だ。」
…今考えても仕方ないか。
いつかは解決するとして、今は目の前の出来事に集中しよう。
後処理が終わり、翌日…いや、日付跨いでいたから今日だな。
俺は今、イータの研究室の扉の前にいた。
「ふぅ…やっぱり怖いな、行くの。」
果たしてどんな
想像するだけで恐ろしいが、行かないことには始まらない。
俺の力の正体を知るために、な。
俺は覚悟を決め、扉を開いた…
「ん…ピエルデ様?どうしたの?」
「ふぅ…研究、されに来た。」
「………!?本当に?」
「あぁ。正直言って怖いが…それじゃどうにもならないしな。」
「…ありがとう。それじゃあ、ここ座って。」
案内されるがままに、実験台に座る。
…今の所は、普通だな。
もしかしたら、俺は警戒しすぎていたのかも
ガシャン!
……いや、警戒して大正解だったな。
身体をガッチリ固定されて全く動けないんだが?
「…何する気だ?」
「ん…ちょっと、刺激の強い
「
「ここ。」
「……お手柔らかにな?」
「善処する…けど、
「………は?おいまて、お前何しようとしてゴガァ!?」
「……イータ、これはどういうことかしら?」
「ピエルデ様が実験されに来た、から実験した。」
「なるほど…じゃあ、どうしてああなったの?」
「おそらきれい」
「…多分、実験の痛み。」
「一体どんな痛みを与えたらピエルデがああなるのよ…大丈夫?」
「おそらとってもきれい」
「ここは室内よ?」
「かぜがふいててさわやか」
「……イータ、来なさい。ピエルデを部屋まで運ぶわよ。」
「わかりました…ごめんなさい、ピエルデ様。」
「…こわいな」
「「…?」」
「また…みんなしんじゃうのかな」
「「…!」」
「しんじゃ…いや、だな………」
「…寝た、みたいですね。」
「……誰も死なせるわけにはいかないわね。」
「!…そうですね。」
「……うん?」
目が覚めてあたりを見渡すと、俺の部屋だった。
……待て、なんで俺は自分の部屋にいるんだ?
確か俺は、イータに実験されに行って…
あそっか、そこで気絶して部屋に運ばれたのか。
にしても、バカだろあの痛みは。
まるで体を分解されて再構成されたような感じなんだが?
何をどうしたらあんなことになるんだか…まさか本当に体の分解を?
…ああもう、そんなのは考えるだけ無駄か。
今は、実験の結果が有益であることを祈るばかりだ…
あ、ちなみにクレアは明日王都へ向かうそうだ。
是非とも、頑張ってほしい。
まあルミナスとして戦った限りでは、おそらく大丈夫だろう。
実験の餌食にされてから1週間後…シドの部屋に、シドと俺と七陰がいた。
まあ、簡単に言えばシャドウガーデンの幹部全員集合だ。
シド曰く、アルファから七陰に関して大切な話があるそう。
大切なことと言われても心当たりがないが、そこは彼女たちの話なのだろう。
「集まったな。」
「それで、シド伝いに聞いた『七陰に関する大切な話』ってなんだ?」
「それは私から説明するわ。」
「先んじて聞いてはいる。話すがいい。」
「…結論から話すと、七陰を分散させるわ。」
「ほう?」
「それは…あれか、ディアボロス教団への対抗策としてか?」
「えぇ。調べたところ、ディアボロス教団は世界規模の超巨大組織だということが判明したわ。」
「世界規模…あいつら、そんなにでかかったのか。」
「だから、シャドウガーデンも世界中に散る必要があるの。悪魔憑きもディアボロス教団に処分されるより先に仲間として引き入れて、人員を拡大させていかないとね。」
「なるほど。で、具体的な案は?分散させてどうする?」
「ローテーションで1人はここに残って、残りは世界中のあちこちに分散。その後は各自、情報収集と人員確保に努める。そして、定期報告や重大報告の際はここに戻ってきて伝えるの。」
「もっと具体的に言えば、ローテーションは七陰の席順で、分散する方向はここを中心とした大まかな七等分の方向ね。」
「もしもの際は他の七陰も集める必要があるから、その際は自ら他の七陰の下へ向かって集合するわ。」
「なるほど…ではその案、採用しよう。そろそろ、我らも世界を知る必要があると感じたのでな、良い頃合いだ。」
「一応聞いとくが…アルファ以外の七陰も、それでいいな?」
「はい!」
「ええ。」
「ボスがいいならいいのです!」
「問題ありませんわ!」
「大丈夫だ。」
「…頑張る。」
「よし。それなら手筈通りに…で、他に何か報告はあるか?」
「あるわ、それもたくさんにね。」
「是非とも話してくれ。」
そこからしばらくは、教団の調査やら呪いの研究やらの報告が続いた。
どれもこれも興味深かったが、特に興味深いのが二つあった。
魔人ディアボロスと戦った英雄が全員女であること。
そして、種族ごとにディアボロスの呪いが発現する割合が違うことだ。
まず、英雄が全員女であるのは完全に予想外で驚いた。
いやまあ、ディアボロスの呪いが女性にのみ発現してたから予想はあったが…
それでも、そう簡単には想像できなかった。
もう一つ、種族ごとにディアボロスの呪いが発現する割合が違うのも中々興味深い。
調べたところ、発現する割合の大きさは[エルフ>獣人>人間]だそうだ。
ぱっと見だと寿命の長さ順と一致しているが…どうやらあってるようだ。
なんでも、寿命が長い種族ほど英雄の血が濃くなる傾向にあるらしい。
実際、シャドウガーデンメンバーで人間は俺とシャドウの2人で、悪魔憑きではない。
七陰は獣人2人にエルフはなんと5人、そして全員が悪魔憑きだった。
こうして論理を出されると、はっきりと納得できる。
とまぁ、そんなこんなで情報はある程度手に入った。
その後は解散して、早速分散…とはいかない。
あらかじめそれらの準備をする必要があるため、もうしばらくはここにいるそうだ。
…納得はできても、寂しいな。
まあ、グダグダ言っても仕方がないのは確かだ。
それに、俺とシャドウにもやらないといけないことがある。
それはズバリ、鍛錬だ。
15歳のミドガル魔剣士学園入学までに、十二分の実力を身に着けないといけない。
ディアボロス教団に対抗するために、な。
ある日の真夜中、俺は1人でこっそり外に出ていた。
場所は、シドと…実と出会った、あの池。
中央の島に寝そべり、空を見上げる。
月明かりが、俺とあたりを照らしていた。
…時間というのは、残酷なものだ。
問答無用で流れていき、誰もがその流れに逆らえない。
遡ることはもちろん、止まることさえ叶わない。
そんな非情な現実の中で、俺たちは生きているんだ。
あぁ、でも。
もしも、願いが叶うというのなら…
ずっと、この平和で楽しい
本ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ当に(ry
また×2こんなに開いちゃった…もうダメだなこれ。
改善する気持ちだけはあったんだけどな…なんでやろ。
今後もこのgdgdペースになるかと思いますが、気長にお待ちください。
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あと小説の腕が鈍ってないかも(ry
ここからは幕間の形にするとして、何を入れるべきか…