話しかけてきた声の方を振り返ってみるとそこには女子高生くらいの少女が立っていた。
髪色は緑で、頭にはカエルの髪飾りをつけているようだ。また、服は巫女装束で腕が出た状態となっており寒そうだ。
相手の観察をしているといきなり少女が自信満々とでもいったように話し出す。
「んん~?もしかしてお兄さん迷い込んじゃった人ですか?いやー災難でしたね!ですがご安心を!ここにいるこの私、東風谷早苗にお任せください!」
「待て待て待て待て、俺はまだ元の世界に帰ろうとは思っていないんだ!それはやめてくれ!」
と、必死に否定する。この間目標を決めたばっかりだってのにこれで帰るのはなんだか悔しいからだ。
「ふーん、珍しいですねぇ。ならまあいいでしょう!」
「なにがいいでしょうなんだか...」
「で す が!もし元の世界に帰りたいってことになったら私にお任せくださいね!現人神である私が直々に元の世界に返してあげますから!」
「君自身が戻せるのか?]
現人神?というとこの子は神であり人間であるみたいな感じなのか?...幻想郷は妖怪などもいると聞いているからそこに関係があるんだろうか。
「はい!私の能力である奇跡を起こす程度の能力をつかうことで安全に戻せますからね!」
「そんな力があるんだな、若いのに頑張っててすごいな」
「ほめても私からは何も出ませんよ~?...まあ、大きな奇跡を起こすためには数日間私が頑張らなきゃって感じなんですがね」
大変なんだなぁと思い、うんうんと頷いているとそういえば、と言い早苗が話し出す。
「そういえばここの温泉は初めてですか?利用するためにちょっとお金が必要になってしまうんですけど...」
「えっ、そうなのか? ...お金持ってきていないんだが」
「あらら、じゃあしょうがないですねぇ。私が代わりに払ってあげましょう!」
「まじか、なんでそんなに良くしてくれるんだ?」
と聞くと早苗は興奮したような様子で
「そりゃ、私のことをしんこ___んんっ!困っている人を助けると気分がいいからに決まってるじゃないですか!」
みたいなことを最初は小声で言っていた...ような気がする。まあ温泉には入りたいし、厚意は素直に受け取らせてもらおう。
「なんだか怪しいけど、そんなこと言ってる場合でもないからな。申し訳ないんだが頼んだ」
「はい!お任せください!とりあえず行きましょうか!」
ずんずんと進んでいく早苗。幻想郷の人はみんないいひとばかりだなぁ。
自分もあとをついていくことにした。
早苗が勝手に動いてくれたおかげでめちゃめちゃ書きやすい