その後、ナズーリンはすぐに帰ってしまった。なんでもちょっとお寺にやることができたからだそうだ。
久々に一人になったなぁ。いや、ナズーリンのネズミがいるから実質一人じゃないのか。どちらにしろどっと疲れた。
「いつも一人のときは何してたっけなぁ...そういえばマンガ読むかスマホ見るかくらいだったか...」
どうせ暇だし部屋に置いてある漫画でも読むか...
「あっ、そういえばPCあったっけな」
そう思い棚の方を見てみる。あった。そういえばコイツの存在忘れたわ。
「久々にPCゲームでもやってみるか。とりあえず起動っと」
ゲーミングノートPCの中身は当時の型落ち品ではあるが、充分使えるスペックだ。例えば某ごみ拾いゲームなら余裕で動く程度の物だ。
起動すると時間表示が出てくるためすかさずエンター。するとパスワード画面が出てくる。
「パスワードはこんなんだったっけな...よし、起動完了」
そして起動すると下のタスクバーにズラッとアイコンが並んでいるのを発見する。
「なんか黄色髪の女性がアイコンのゲームだな、こんなんばっかり買ってたのか自分...」
とちょっとだけ自分が嫌になる。試しにアイコンを一つクリックしてみるが。
「ん?東方動作記録ってのが出てきたな...なんだこれ、まだアンロックされていません?」
アンロックってなんだよとか思いながら別のアイコンもクリックしてみるがなかなか反応しない。
その中の女性が青枠で囲まれているアイコンをタップしてみると画面サイズを聞かれた。
「お、これはプレイできるみたいだな。ちょっとやってみるか」
フルスクリーンで起動してみると読み込みが終わった後に東方星蓮船という文字が出てきた。
その画面を見た時、断片的な記憶がよみがえる。今までなぜ忘れてたのか意味が分からないといった感覚とともに、だ。
「...待てよ、そういえばナズーリンってこのゲームで出てくるよな?じゃあ俺が実際あっているナズーリンって何なんだ?」
訳も分からず混乱しながらそこに座っていると横から声が聞こえてくる。
「あっあー、うん。聞こえるみたいだな。外来人よ」
声はしっとりとした声で耳に甘美な喜びを感じさせるような感覚だ。
「なんだ貴様は。何の用だ、どこから話している?」
部屋の四方八方から聞こえる声にそう伝える。それに対して少し不機嫌そうに
「それをお前が知る必要はない。なに、時が来ればわかるとでも伝えておこう。今回はゆk...私の上司からの命であなたに伝言を伝えに来ただけだ」
と言われる。もしかしてこの世界に移動してきた理由がわかるのか?
「伝言か、聞かせてもらおう」
「ふん、気に入らん態度のやつだ。まあいい、伝言の内容だな」
そういうと声は、一度しか言わないからよく聞けよ。と話し出した。
「まず、貴様に制限をかけさせてもらっている。貴様がこちらの世界に来て、いろいろなキャラに会いたいということはよく知っているがそれで未来のことを伝えられても困るのでな」
「制限の内容としてはいくつかあるが、まず一つ。ゲームに登場する章ボス?に会わなければその人の分の知識が戻らないようにしてある」
「ふむ、どういうことだ?」
「例を挙げるならばナズーリンについてだ。彼女に会っただけでは記憶が戻ることはなかっただろう?全員そんなところだ」
「ふむ、おおむね理解した」
「...噂によるとステージ6の人と仲良くなるとその周りの記憶が戻る...みたいなことを言っていた気がするな」
「ステージ6がよくわからないがまあいいだろう」
「そして二つ目、特定の人物に出会った後にゲームをプレイすることでもその人の分の知識が戻るようになっている。とのことだ」
「というと?」
「お前が今起動しているその薄い金属のようなものでゲームとやらをやれるのだろう?人物にあった後にゲームを起動できるようになるとのことだ。そんな簡単に記憶が戻られても困るからな、確かステージ出現順で会わないと記憶戻らないようにしようかしら。とか言っていたはずだ」
「面白いじゃないか。わかった」
「次だ、お前の今いる部屋についてだがいくつか改造を施してある。先ほど見つけていたカーテンもそうだがそれ以外にも様々なものがあるから探してみるといい」
「ああ、探してみるとするよ」
「...あとは次で最後だな。これはメッセージだ。
『ようこそ幻想郷へ、あなたの理想が実現することを切に願っているわ』
とのことだ。以上だ、質問は受け付けないから自分でよく考えるといい」
そういうと声が止み、しーんと静寂が広がった。
うーん、これは楽しくなってきたかもしれない。
紫は微少女なんだよォ!
わかりづらすぎたのでちょい修正入れました。
次回もまた説明挟みますが、記憶が戻る条件としては
①キャラに出会ってから対応するゲームを起動すると記憶が戻る
②6面ボスにであって親交を深めるとExtra以外のボスキャラの記憶が戻る。
ってな感じを想定しています。