ネイロスの一件から2週間が経ったある日の朝。
ドレミコードのみんなが、各々楽器の納められたケースを携えてホールにやってくる。エリーティアとビューティアは、それぞれ扱う楽器がコントラバスにハープと大きいから、前と同じく異空間に一時的に仕舞っているため手ぶらだ。
俺はと言えば、まず手伝わないとからかわれるという理由でエンジェリアのトランペット、さらにすぐ近くにいたファンシアのアコーディオンのケースをそれぞれ両手に持ち、全員が揃うのを待つ。
「なんだか、壮観ですね……」
「ごもっともです」
その様子を眺めていたプリモアは、呑まれたように呟く。俺もそれには同意だ。ドレミコードの全員が正装なのに加えて、音楽隊のように楽器を携えているのは、いつもとは違う洗練された雰囲気がする。
「お待たせ。全員揃ってるわね?」
最後にやってきたクーリアが告げると、俺を含めた8人のドレミコードは頷く。
「皆気をつけてね」
「無理はしないでくださいね……」
「大丈夫です。ちゃんと帰ってきますから」
見送りに来ていたミューゼシアが笑う。さらに、不安そうなプリモアは、俺を見上げて瞳を潤ませた。
しかし今日は、何もエニアクラフトとの戦いのような、行き先が絶望感漂う場所ではない。というか、相手は知り合いだ。
これも、数日前にラビュリンスから手紙を貰ったことに由来する。
その内容は、手紙を読んだクーリア曰く、演奏会の依頼に加え、食事会への招待だそうだ。
ドレミコードは度々迷宮城で演奏会を開いている。しかし前回は、ホストの迷宮姫がエグザムに汚染された結果、ひどいことになってしまいお流れになった。だから、改めて演奏会を開くのに加え、あの時のお詫び兼親睦を深めるために食事会を開くらしい。
迷宮姫の過去は、俺とクーリアも本人から聞いていた。
常人なら耐えられない孤独を経験しているからこそ、迷宮姫は人とのつながりを大切にしている。クーリアをはじめとしたドレミコードが数少ない友人だからこそ、よりつながりを強めたいのだろう。
そんな事情を知っているからこそ、クーリアは最初それを断りはしなかった。そして、俺や他のみんなの意向も確認したうえで、全面的に受け入れることにしたのだ。
ただし、ドレミ界を完全に無人にするのはマズい。そのため、ミューゼシアとプリモアは留守番となる。
特にプリモアは、ドレミコードの力のルーツ――これに関しては最早疑いの余地もなくなりつつある――なのに加え、本当に年端も行かない。そんな彼女を迷宮城という危ない場所に連れて行くのはリスキーだ。
だからこその留守番なのだが、プリモアは大層残念がった。彼女が行っても大丈夫かどうかは、大部分がラビュリンス側の意向次第になる。と言っても、迷宮姫の性格からして嫌がりはしないと思いたいが。
「今更ですが、悪魔族の迷宮姫と懇意っていうのは、中々凄いことですよね」
昨今の俺を取り巻く天使族の考えを知った今では、それがかなりグレーなものに思えてならない。口にしてみると、クーリアは指を振って答える。
「私たちは、別にラビュリンスと結託して悪巧みなんかをしているわけじゃないもの。それに、私たちの演奏会はある意味で姫様の救いになっている。私たちの『使命』とマッチしているから、問題ないわ」
あくまで、ドレミコードの使命の一環として、という理由で見逃されているわけだ。それはきっと、長年クーリアたちが築き上げてきた信頼の賜物だろう。俺がこうして一緒に行けるのも、そのおかげなはずだ。
余計、下手なミスはできない。
「それでは、行きましょう」
そしてクーリアが仕切り、タクトを振ると光のゲートが出現する。
俺は従者として、まず最初にゲートをくぐることにした。前まではしんがりを務めることが多かったが、自分の使命に従ってまずは先に行く。
真っ白なゲートをくぐり、その先にあったのは、相も変わらず白銀の輝きを放って存在感を主張する《
『む?』
――の前に、人が立っていた。足音か、あるいは気配で感づいたか、その人物は振り返る。
銀の甲冑、兜には赤い羽根飾り。背丈は俺とそんなに変わりなく、右手には大振りの剣を握っている。
そして一目見ただけで伝わってくる、只者ではないオーラ。何より、迷宮城という特殊な領域にいる、明らかにラビュリンスの悪魔ではないもの。
『さっきまで気配はなかったが……』
甲冑の人物の声は、少しだけくぐもっているが女性と分かる。聞いただけで、力強さと勇ましさを併せ持っているのが分かった。
『バトレアスさん? どうかした?』
「異常事態です」
ゲートの向こうからファンシアの声が響く。
答えた瞬間、甲冑の女性は一歩こちらに歩み出てきた。俺は自然と、持っていたトランペットとアコーディオンのケースを地面に置く。そして、ゲートに入らせないような体勢を取る。
デュエルモンスターで、ラビュリンスのカードイラストに度々登場する「騎士」。わずかな情報だけでも超人と評せる人。
まさか、こんなタイミングで出くわすとは。
「何なに? どしたの?」
「あら、この方は……?」
そして後ろから、ゲートをくぐってきたエンジェリアやビューティアが、物珍しそうな声を上げるのが聞こえた。足音からして、もうドレミコードの全員はこちらの世界に入って来てしまっている。
『趣向を変えてきたか。全く彼女は、いつも楽しませてくれる』
騎士の声に、興奮もしくは楽しみの感情が混じり始めた。
俺は自然と、みんなを守るように左腕を広げる。
「皆さん、ゲートから戻ってください」
「え、バトレアスさんは知ってるんですか?」
『私は初対面だよ。姫様の入れ知恵かな?』
エリーティアの質問に答える前に騎士が口を挟み、さらに一歩踏み出す。
『何であれ……私の邪魔をするのなら容赦はしない』
剣を構えなおす騎士。
ヴァーディクトやミカエル、エニアクラフトを相手にした時とはまた違う、命の危機を感じた。迂闊に動けば、他のみんなにも危害が及ぶと理解する。
そこでクーリアが、俺の横に歩み出た。
「落ち着いて下さい。我々はあなたの敵ではありません」
『嘘が下手だな。この城の敷地内で、突如現れた連中が、私の敵ではないだと?』
話し合いが通じそうにない。クーリアも騎士の闘志を感じ取ったのか、避難用のゲートを開くことに躊躇している。
俺は、そんなクーリアを庇うように、さらに前に出た。
騎士はもう臨戦態勢。方や俺は、人間からドレミコードに変わったとはいえ、身体の強度は人間と大差ない。あの剣で斬られようものなら、すぐに三途の川を渡ってしまう。おまけに武術の心得もないので、リアルファイトに持ち込まれても一方的に負けるのが目に見える。
しかし、それは分かっていても後ろには引けない。ドレミコードの陰に隠れるなんて真似は、みんなを守ると自分に課した以上許されないのだ。
ならば最終手段として、俺が身を挺してでも時間稼ぎをして、みんなを逃がす。
『では、まずは君から切り伏せるとしよう!』
そして騎士は、ついに剣を構えて踏み込んだ。
「クーリア様! ゲートを――」
痛そう、と思いながらも覚悟を決め、クーリアに声を飛ばそうとした直後。
「スト――――――――――ップ!!」
空からそんな声が聞こえたと思ったら、金属同士がぶつかる音が響き渡る。さらに俺の目の前に、袖の長いメイド服を着た少女…… アリアンナが現れ、俺たちを守るように両腕を広げた。
「騎士様待って、この人たちは違う!」
必死な声は、騎士の前に突如現れたアリアーヌだ。彼女は手に持っている三叉で、騎士の剣を止めて素早く地面に向けさせる。
『違う? では何者だ?』
「姫様の友達! だから斬らないで!」
アリアーヌが必死に呼びかけると、騎士から闘志が消えたのを感じた。
そして騎士は、剣を鞘に納め、兜を脱ぐと精悍な顔立ちを露わにし。
「……姫様に、友達なんていたのか?」
「誰がぼっちですって!?」
信じられない、という騎士の言葉。さらに、ズバンと城の扉を開け放って外に出てきた迷宮姫。
俺を含めドレミコードの全員が呆気にとられ、アリアンナは俺の前で溜息をつき、肩で風を切って歩いてくる迷宮姫の傍らで、アリアスは額を押さえていた。
◆ ◇
迷宮姫やアリアーヌたちの状況説明を受けて、騎士はひとまず戦う姿勢を見せなくなり、一触即発の危機は免れた。
それから微妙な空気になったものの、元々ドレミコード側が演奏会を行う予定だったのと、前回が中止になっていため、演奏会は予定通り行われる運びになる。さらに、折角だからという迷宮姫の一言で、騎士も演奏会に同席することになった。
そして、ドレミコードが奏でるアイーダ――サッカーの応援歌などでよく聞くオペラ曲――に耳を傾ける迷宮姫と騎士の世話をアリアスに任せ、俺とアリアーヌ、アリアンナは食事会の準備のため離席する。
「本当に騎士様ってアポなしで来るんですね……」
「そだよー? ま、ある程度近くに来たら、城の探知魔術で感知できるけどね」
迷宮姫と並んで曲を聴く騎士は楽しそうだが、初対面で剣を向けられたあの衝撃と恐怖は忘れ難い。呟くと、アリアーヌがあははと明るく笑う。しょっちゅう騎士と戦っている彼女からすれば、いつものことらしい。
「というか、騎士様の前に丸腰で立つって結構な自殺行為だよ」
「ね。得物持ってる私たちだってボロボロになるんだもの」
「まぁ……皆さんの背に隠れるわけにはいかないので」
アリアンナとアリアーヌに忠告されるが、俺としてはああする以外にどうしようもなかった。肝が冷えたので二度は御免だが。
「そう言えば、《斬リ番》さんは?」
この城で暮らす、ラビュリンスの悪魔以外では唯一の人。俺がカードのデータを提供したことでラビュリンスの仲間入りを果たした彼女は、俺にとっても他人ではない。しかし姿が見えないので、聞いてみた。
「部屋で寝てる。騎士様の襲撃が中止になったから、寝なおすって」
「そろそろ起こさないと」
アリアンナが答え、アリアーヌも頷く。
そこで俺は、口を挟ませてもらった。
「……斬リ番さん、体調が悪いとか? でしたら無理に起こさなくとも――」
「ううん。昨日遅くまでネットしてて寝不足なだけ」
体調が悪いのならそのままでも、と思ったが、全然違った。アリアーヌの答えに気が抜ける。
「っていうか斬リ番さん、騎士様が来ない時って専ら部屋でネットやってるからね。生活リズムぐっちゃぐちゃだよ」
「だね。こないだなんて脇腹つついたら――」
「それ以上は俺が聞いてはいけない気がします」
斬リ番本人が猛烈に恥ずかしがるであろう話は、俺も聞くべきではない。手で制すと、アリアンナとアリアーヌは肩を竦めた。
その斬リ番を起こしに行くということで、以前使った食事用の大部屋に向かうのとは別のルートを行く。階段を上がったりいくつか角を曲がったりと、普通の家とはまるで全然規模が違うのを再認識した。
やがてアリアーヌが足を止めたのは、部屋がいくつも並ぶ階の、ひとつの扉の前。何かアウトローっぽいステッカーが乱雑に張り付けてある、そこが斬リ番の部屋らしい。
「斬リ番さーん、そろそろ昼食会だよ~? 手伝ってー?」
扉をノックしながらアリアーヌが呼びかけると、部屋の中からごそごそと音が聞こえる。
そして足音が近づいてきて、ドアノブが捻られると。
「おー……」
「ちくわ大明神」とプリントされたダボダボのTシャツを着て、ぼさぼさ頭を眠そうに掻く斬リ番が姿を見せた。
「……」
そんな彼女は、俺と目が合うと無言で部屋に引っ込み、ドアを閉じる。そしてガタゴトと部屋の中から音が聞こえ始め、それから数分で再びドアが開く。
「おー! 久しぶりだなぁ、バトレアス!」
何事もなかったかのように斬リ番が姿を見せ、朗らかに笑顔を向けてきた。今度はちゃんとセーラー服を着て、得物の刀を腰に差し、髪もさっきよりは整えられている。
俺は目礼をするが、斬リ番は一瞬で距離を詰めてきて。
「オメエは何も見なかった、いいな?」
「あっはい」
割と真剣に凄まれたので、元人間で一般人の俺は即座に頷いた。
そんな一幕を挟みながらも、俺とラビュリンスの3人で食事をする広間へ向かい、昼食会の準備を始める。斬リ番はイメージ的にそういうことをしないと思っていたが、意外とてきぱきアリアーヌたちの手助けをしており、義理堅いところが垣間見える。
食事は前回同様城の誰かが作ってくれているらしいが、料理を載せたワゴンを押してきたアリアンナは俺に向けてちっちと指を横に振る。どれだけ仲良くなろうとも、誰が作っているかは教えてもらえないようだ。
そして、壁際の《
「あなたも座っていいわよ」
みんなが席に着くのを見届けていると、迷宮姫にそう言われ、さらにはアリアスがキューティアの隣――末席にあたる――の椅子を引いてくれる。俺はどうすべきか少し迷ったが、迷宮姫の表情に毒気がないのと、クーリアに頷かれたので、お言葉に甘えて座らせてもらうことにした。前は従者として、アリアスたちと同様みんなの脇に控えていたのだが、今回は俺もゲストに含まれるというわけだろう。騎士はどこか訝し気な表情だったが。
ともあれ、俺が席に着いたことで、食事会が始まる。
並んでいる料理は和洋中と数多く取り揃えており、みんなが料理を取るのを待ってから、俺もちょっとずつ料理を取っていく。味に関しては、グルメではないので素材のよさとか拘りなどを汲み取れないが、それでも美味しいことは感じ取れた。
「お茶のおかわりはいる?」
「ああ、いえ。お気になさらず」
俺に代わってアリアーヌやアリアンナが給仕として働いてくれているが、さすがにそこまでしてもらうのは悪すぎる。だから俺は、自分自身、あるいは近くに座るキューティアやドリーミアの皿と飲み物に気を配りつつ食事を摂る。
「そういえばあの白紙のカード、どうなったの?」
「解決したわ。もう大丈夫」
その最中に迷宮姫が尋ねると、クーリア答えた。迷宮姫もかつてエグザムに汚染された人で、それは最終的に俺たちの方で回収した。迷宮姫もそれは気にしていたようだが、もう彼女が心配することはない。迷宮姫も安心したように一息つき、盛られたコロッケのひとつを取って食べた。
「バトレアス、そっちの料理取って」
「承知いたしました」
それから食事会がほどほどに進んだところで、ドリーミアに頼まれたので立ち上がり、取り皿に料理をよそる。
そこで。
「君、ちょっといいかな?」
騎士に話しかけられた。取り皿をドリーミアに渡してから、俺はそちらを向く。
この食事会で、初めて話しかけられた。緊張が走るし、みんなの視線もこちらへ集まる。
「結構、強いようだな?」
唐突な言葉。穏やかに思えないその言葉に、場の空気が一瞬にして緊張で満たされた。
俺はというと、それに対して首を傾げる。
「……なぜ、そのように?」
「斬リ番から聞いてね。アリアスや迷宮姫をデュエルで倒した、と」
思わず斬リ番を見る。彼女は俺と視線が合うと、骨付き肉に齧りついて素知らぬフリをした。
その隣に座る迷宮姫は、少しだけ表情が曇る。あの時、デュエルで俺を殺しかけたことを悔やんでいるらしい。そんな迷宮姫を少しでも安心させようと、俺は少しだけ笑って首を横に振る。気にしなくていい、と少しでも伝えたかった。
「それに君は……普通の人とは雰囲気が違う。練り上げられた闘気を持っている」
それはきっと、俺が人間と天使、ふたつの存在の中間にあるからだろう。騎士はそれを闘気と思っているらしい。
「そんな君と、偶然とはいえこうして食事を共にしたのも何かの縁だろう」
言いながら騎士は立ち上がり、腰に手を回す。
そして見せたのは、盾のような形のデュエルディスクだった。
「どうかな。私と一局」
デュエルの申し込み。エンジェリアが「マジ?」という目で俺と騎士を見比べ、アリアーヌが「あちゃあ」と顔に手を当てたのが見えた。
そしてそんな騎士への俺の返事は。
「申し訳ございませんが、お断りさせていただきます」
「おや」
頭を下げて、断る。クーリアがこくこくと頷いているのを横目に確認した。
拍子抜け、という感じで声を上げた騎士だが、俺が頭を上げても視線を逸らさない。
「何故だ?」
「生憎、今の自分は自由にデュエルを受けるのが難しい故」
天使族裁判の後、俺はドレミ界の外ではデュエルを極力行わないよう決めている。クルヌギアスの前例もあったが、あれはクーリアとミューゼシア立会いの下、許可を得ていた。それに相手は、俺と親しい間柄である神のクルヌギアスだ。
しかし、騎士とは今日が初対面。その上ここは、来るのを認められているとはいえ、悪魔族の居城で天使族の領域外。そこでデュエルを何の考えもなしに行うのは、少しリスクが高い。
「では、前にアリアスや迷宮姫のデュエルを受けたのは?」
「あれは事情がありました。アリアスさんの時は姫様に命じられて。姫様とは……まぁ、色々あって」
「色々?」
「詳細は兎も角、彼の言うとおりです」
説明すると、アリアスも助太刀をしてくれた。
ふむ、と騎士は少しだけ考え込み、やがて迷宮姫を見る。
「姫様、彼に命じてくれないか。私とデュエルするように」
「な……」
騎士の言葉に、ビューティアが言葉にならない声を洩らした。その物言いが勝手に聞こえたのだろう。
しかし迷宮姫は、騎士の言葉を受けても、頷かない。
「……騎士様の頼みとは言え、それは聞けないわ。彼には借りがあるし」
「む」
エグザムの件で、迷宮姫は俺を殺しかけ、それを後悔していた。その際、クーリアと貸し借りの話をしていたから、それを無碍にしたくないのだろう。その時のことを覚えていることに、俺は心の中で感謝した。
「姫様に貸しを作ったとなれば、俄然興味深いが……デュエルを受けざるを得ない事情がなければ無理、と?」
「そうなります」
「なるほど」
答えると、騎士は嘆息して両腕を下ろす。かなりがっかりしているらしい。
「では、代わりと言っては何だが……バトレアス、左腕を見せてもらえないか」
「?」
言われて、俺はあまり深く疑わずに、言われた通り左腕を見せる。
そして次の瞬間には、手首に赤いロープのようなものが結び付けられていた。
「……え」
「は?」
「あ」
一瞬の出来事に、すぐそばにいたキューティアとドリーミアが戸惑いの声を上げ、アリアンナが口を開けた。
その赤いロープはすぐに見えなくなるが、猛烈に嫌な予感がした。
「……デュエルアンカー?」
「その通りだ、グレーシアさん」
「……聞きたくないのですが、これはもしやデュエルの決着がつくまで外れない?」
「察しが早くて助かるよ」
グレーシアと俺に問われても、騎士は悪びれず満足そうに笑っている。
外れてほしかったが、過去に俺は同じものをバスター・ブレイダーに付けられ、デュエルを強制された。しかもその時とは比べ物にならない早業で、反応して避けるなんてできないレベルだ。
そして騎士は、「さて」と区切り。
「これで、デュエルを受けなければならない『事情』ができたわけだな」
どうやら、どうあっても騎士は俺とデュエルがしたいらしい。
デーブルのうえで、クーリアがフォークを握り締めているのが見えた。エリーティアは空気が悪くなったのを感じ取ったらしくおろおろしだし、ファンシアは俺に対して心底悲しそうな目を向けている。
溜息を抑えられなかった。
「……なんだって、ここまでして?」
「単純に、君からはいい経験値を得られそうだからさ」
多分だが、その言葉を聞いた俺は、そんなにいい顔をしなかったのだろう。
先日、アロマの庭で、六花の人たちはアロマのみんなとの親睦を深めるため、あるいは相手を知るためにデュエルをしていた。だから、騎士も似たような理由かと思ったら、単なる経験値稼ぎだ。人によってはプライドに障ると怒っていただろう。
そして騎士は、俺を見ながら手で謝罪のポーズを取る。
「すまないね。私としてはこういう食事会も嫌いではないが、やはり身体を動かしてこそなんだ」
さらには何故か物欲しげな顔をして。
「ここはひとつ、ひとりの我儘な女の願いとして聞いておくれよ」
素の顔立ちがヅカ系な上、中々人たらしなことまでしてくる。俺の印象としては「悪女」だ。
かといって、俺はその程度で惑わされたりしない。何せ、心から愛しているのはクーリアただひとりなのだから。
「ちょっと姫様、あなたの騎士でしょ。早く何とかしなさい」
「こうなった騎士様は引かないのよね……」
「それに、デュエルアンカーは本当に危険な代物です。このままでは彼も帰れませんが、どうしたものか……」
そのクーリアは、騎士と懇意の迷宮姫に事態の回復を頼んでいる。だが、もうどうにもならないらしい。さらにアリアスの言葉も、なお選択の余地がないことを克明にした。
そしてこのままでは、いつまでも空気が悪いままだ。誰が作ってくれたのかは知らないが、折角の料理が不味くなってしまう。
「……最後に質問ですが」
最早デュエルが避けられないこの状況、聞いておくべきことはある。
「この勝敗に、対価や罰などは何もありませんか?」
「そのつもりはないが……なんだ、尻でも叩かれたいのか?」
「そんなアブノーマルな趣味はありません」
ぶふっ、とファンシアが吹き出したのが見えた。いや、よく見たら迷宮姫も顔を逸らして笑いを堪えているし、アリアンナも唇がプルプル震えている。
「……どの道、もうデュエルをする以外ないようですし、お受けします」
「感謝する。流石、姫様に貸しを作らせる人だ」
そして騎士は、席から離れる。
「では姫様、中庭を借りるよ」
「へ? なんで?」
「分かるだろう? 私のデュエルはちょっとばかり激しいからね。それに、彼も中々やりそうだ」
迷宮姫は素っ頓狂な声を上げながらも、騎士の言葉を聞いて頷く。訪れる度に城のトラップを破壊しつくすというのだから、デュエルひとつとってもそれなりの被害を出すのは自覚しているらしい。
つまり、これから俺が戦う相手はそれぐらいの人というわけで、余計気が重くなる。
◇ ◆
中庭に出て、俺と騎士は距離を保って相対する。そして俺は、ディスクを左腕につけてデッキをセットした。
デュエルをあまりしたくない理由は、一番は天使族としての体面を気にしているからでもある。
それに加えて、今セットしたのは、最初にアリアスと戦った時と同じ【罠モンスター】だ。
カードに注がれた力が薄まったのもあり、ドレミ界の外でこのデッキは【ドレミコード】でなくなるのは、もう仕方ない。
【ヒロイック】は、クーリアから屋敷に置いていくように言われていた。というのも、万が一デュエルを挑まれた際、使い慣れたデッキを持ち歩いていると、デュエルを受けるという選択肢を容易に取ってしまうからだという。
【罠モンスター】がファンデッキの域を出ないのは俺が一番よく知っているので、これで騎士とデュエルをするというのが、気が進まなかった原因のひとつでもあった。
「では、迷宮姫やアリアスを倒したそのお手並み、存分に拝見するとしよう」
そんな俺の気も知らず、騎士はどこか楽しげにデュエルディスクを展開する。盤面は剣のような形状の多角形が横に5つ並んだ形だ。
どうか痛い目に遭いませんように、と願いつつ俺もデュエルディスクを展開する。
「「デュエル!」」
バトレアス LP4000
VS
騎士 LP4000
先攻は騎士からだ。
最初の一手がどういうものか、不安で仕方がない。
不安になるのは、騎士が何のデッキを使うのか全く想像できないからだ。
ラビュリンスを攻略する側にあるから、まず【ラビュリンス】ではない。
となれば、騎士=戦士と仮定し、戦士族系だろうか。ぱっと思いつくものの中で、【ヒロイック】なら手の内が分かるが、そんな上手い話があるはずもない。【聖騎士】なんかも考えられるが、そちらは情報があまりなかった。【ウォリアー】、というものも考えられる。
いや、そもそもの前提条件が間違っている方があり得た。
相手は、ラビュリンスの罠を易々と突破し、人並外れた身体能力を持っている騎士だ。故に、デュエルでもえげつない戦術を使うかもしれない。
それこそ、マスターデュエルで横行している先攻完全制圧、n重妨害、盤面封鎖、ターンを回さず先攻ワンキルなんてしてくる可能性も――
「行くぞ、バトレアス」
呼びかけによって思考が中断される。
こちらには手札誘発がないため、もう騎士の最初のターンは見届けるしかない。それで最初から動きを潰されたら、そこまでとしよう。
騎士が、手札のカードをフィールドに出す。鬼が出るか蛇が出るか――
「私は《ガガガマジシャン》を召喚!」
「……ん?」
暗い色合いの服と帽子、金属のアクセサリーを随所に散りばめた魔法使いが、現れるや否や厳しい目つきで俺を睨みつけている。
それは、およそ全く想像していなかったけれど、猛烈に見覚えがあるモンスターだ。
ガガガマジシャン
ATK1500 レベル4
「手札の《ガガガキッド》は、私の場に『ガガガ』モンスターが存在する場合に特殊召喚できる!」
さらに現れたのは、《ガガガマジシャン》のような帽子とマントを被る、アイスバーを持った男の子。しかし、マントの下は私立小学校の制服みたいなデザインだ。
そのモンスターも、知っている。
ガガガキッド
DEF1200 レベル2
「この方法で特殊召喚したこのカードは、レベルを他の『ガガガ』モンスターと同じにできる。私はキッドのレベルを《ガガガマジシャン》と同じ4に変更!」
ガガガキッド
レベル:2→4
「レベル4の《ガガガマジシャン》と《ガガガキッド》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!」
騎士の掛け声と共に、2人の魔法使いは紫の光となって舞い上がり、レンガ敷きの庭に出現した渦へと吸い込まれる。
まさか。
いや、そんなことが?
「現れろ、
その光を飲み込んだ渦が爆発を起こし、特殊な書体で「39」の数字が浮かび上がり、現れたのは白い剣のような形状のニュートラル体。輝きを放ちながら展開を始めると、白と金の鎧、背に白い翼、兜の下に赤い目が光る戦士へと姿を変えていく。
本当に、一周回って安心感すら覚えてしまうそのカードは。
「我が望み、その白き翼と剣に託す! 光の使者、《希望皇ホープ》!!」
騎士が名を呼ぶと、希望の名を戴く戦士は聞き覚えのある雄叫びを上げた。
No.39 希望皇ホープ
ATK2500 ランク4
「マジか……!」
こんな場所で、このカードを目にすることができるだなんて。
今まで抱いていた不安が、いともあっさりと興奮へ変わった。
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」
それ以上のこともなく騎士はターンを終えた。
これだけではまだ騎士のデッキは断定できない。しかし、もしかしたら、というほんの少しの推測は立てられた。
それにデッキがどうであれ、騎士が希望皇ホープを使うのには、どこか納得してしまう。
妙な昂ぶりを抱きつつも、俺のターンだ。
「俺のターン、ドロー!」
こちらの手札は、【罠モンスター】としてはそれなりにいい。まずは、このデュエルを観ているであろう斬リ番にゆかりのあるカードを発動する。
「永続魔法《
その永続魔法を発動し、ソリッドビジョンとしてカードがフィールドに現れた直後。
「テメェ、バトレアス! アタイの恥を晒してんじゃねえ!」
バルコニーでデュエルを見物していた斬リ番が怒鳴った。その理由は分からなくもないが。
「そういうな、斬リ番。そこに写っている君もすごく可愛らしいよ」
「そ、そうかよ……」
にっこり微笑んで騎士が告げると、斬リ番は恋する乙女みたいにしおらしくなった。人たらしの悪女だ、と改めて騎士に対する印象が固まる。
それはともかくとして、《BBS》に描かれているのは、自分が運営するサイトのアクセス数が増えて嬉しそうにしている斬リ番だ。その姿は、オラついている普段のイメージとは少し違うし、騎士の言う通り可愛らしいとは俺も思う。ドレミコードのみんな(特にクーリア)が観ている手前、そんなことは口に出せないが。
「手札の《天獄の王》の効果発動。このカードを次の相手ターン終了時まで公開し、その間フィールドにセットされたカードは効果で破壊されなくなる!」
罠デッキには欠かせないカードを提示すると、同じくデュエルを観ている迷宮姫が「あら」と声を上げた。彼女が使う【ラビュリンス】も罠カードを多用するから、このカードを知っているのかもしれない。
「《BBS》の効果発動。カード効果が発動した時、このカードにアクセスカウンターを1つ置く!」
とても容易い条件で発動する効果により、カウンターが置かれる。それを示すように、《BBS》のカードの上にデジタル時計のようなフォントの数字が現れた。
BBS
アクセスカウンター:0→1
「《賢瑞官カルダーン》を召喚!」
次に、古代エジプトの神官のような風体のモンスターを召喚する。このデッキにおいては優秀なスターターだ。
賢瑞官カルダーン
ATK1400 レベル4
「カルダーンが召喚した時、手札または墓地から永続罠カード1枚をセットできる。俺は手札の《メタモル・クレイ・フォートレス》をセット。そして《BBS》の効果を発動!」
BBS
アクセスカウンター:1→2
「《BBS》のアクセスカウンター1つにつき、俺のフィールドのモンスターの攻撃力は100ポイントアップする」
賢瑞官カルダーン
ATK1400→1600
この程度のパワーアップは微々たる量だが、このカードの真価は別にある。それをこのターンに発揮するのは難しいだろうが。
「カルダーンの効果でセットしたカードはこのターンに発動できる。よって、《メタモル・クレイ・フォートレス》を発動! このカードは、俺の場のレベル4以上のモンスターを対象に発動し、モンスターとなってフィールドに特殊召喚される!」
カルダーンの効果で伏せたカードをすぐに発動させると、土でできた巨人が俺のフィールドに出現した。
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK1000→1200 レベル4
「そして、対象のモンスターを装備カード扱いとして装備し、その元々の攻撃力分だけ、攻撃力と守備力がアップする!」
《メタモル・クレイ・フォートレス》が両腕を伸ばし、フィールドにいたカルダーンを抱え込むようにして自分の身体に取り込む。そして、土の巨人は黄土色のオーラに包まれた。
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK1200→2600 / DEF1000→2400
「さらに《BBS》の効果発動!」
BBS
アクセスカウンター:2→3
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK2600→2700
「バトル!《メタモル・クレイ・フォートレス》で、ホープを攻撃!」
土の巨人が右腕を引き、パンチの構えを取る。
だが、予想通り騎士は動いた。
「ホープの効果発動! オーバーレイ・ユニットを1つ使って、モンスター1体の攻撃を無効にする。ムーンバリア!!」
No.39 希望皇ホープ
ORU:2→1
自身の周りを漂うオーバーレイ・ユニットのひとつを、ホープが自らの剣で叩き斬る。そして背中の翼を盾のように自分の前に展開させ、《メタモル・クレイ・フォートレス》のパンチを受け止めた。
「《BBS》の効果発動!」
BBS
アクセスカウンター:3→4
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK2700→2800
ホープの効果は勿論知っている。だから、攻撃を止められるのも分かっていた。
それでも、何度も見たことがあるホープの「ムーンバリア」を現実で見ると、興奮とでも言える感情が俺の中で湧き上がってきた。
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
「私のターン、ドロー!」
カードを仕掛けて今度は騎士にターンを回す。
果たして、騎士は次に何を見せてくれるのか、とても楽しみだ。
「《ガガガシスター》を召喚!」
召喚されたのは、ピンクをベースにしたゴスロリ風ファッションでまとまった金髪の少女。その手には大きな鍵が握られている。
ガガガシスター
ATK200 レベル2
「このカードの召喚に成功した時、デッキから『ガガガ』と名のつく魔法・罠カード1枚を手札に加えることができる。私は《ガガガリベンジ》を手札に加える!」
「《BBS》の効果発動!」
BBS
アクセスカウンター:4→5
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK2800→2900
「装備魔法《ガガガリベンジ》発動! 墓地の『ガガガ』モンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する。甦れ、《ガガガマジシャン》!」
騎士のフィールドに、「我」という漢字にも見える棺がせり上がり、《ガガガマジシャン》がその蓋を蹴破って姿を現した。そんな《ガガガマジシャン》を《ガガガシスター》は憧れの眼差しで見上げている。
ガガガマジシャン
ATK1500 レベル4
「《BBS》の効果!」
BBS
アクセスカウンター:5→6
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK2900→3000
ついに《メタモル・クレイ・フォートレス》の攻撃力が3000に達する。しかし、騎士にはこの程度屁でもないのだろう。
「《ガガガマジシャン》の効果発動! 1ターンに1度、レベルを1から8の任意の数に変更できる。私はレベルを3に変更!」
ガガガマジシャン
レベル:4→3
「《BBS》!」
BBS
アクセスカウンター:6→7
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK3000→3100
「続いて《ガガガシスター》の効果発動! フィールドの他の『ガガガ』モンスター1体を対象に、このカードとそのモンスターのレベルを、互いに合計した数値にする。つまり、《ガガガマジシャン》と《ガガガシスター》のレベルは5になる!」
《ガガガマジシャン》と《ガガガシスター》は視線を合わせて頷き合い、さらに《ガガガシスター》が腕を構えると、両者とも黄色いオーラに包まれた。
ガガガマジシャン
レベル:3→5
ガガガシスター
レベル:2→5
「《BBS》!」
BBS
アクセスカウンター:7→8
メタモル・クレイ・フォートレス
ATK3100→3200
《メタモル・クレイ・フォートレス》の攻撃力は、容易に突破できない数値まで上がっている。しかし、騎士の場にはレベル5のモンスターが2体。来る。
「私はレベル5となった《ガガガマジシャン》と《ガガガシスター》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚! 現れろ、No.61!」
またしても紫の光となる、2人の魔法使い。それらは地面に出現したエクシーズの渦に吸い込まれ、虹色の爆発を巻き起こす。そしてその中から現れたのは、火山弾のようなニュートラル体。
「大いなる太古の王者よ、燃え盛るマグマの果てより君臨せよ!《ヴォルカザウルス》!!」
火山弾の中央に亀裂が走り、二つに割れて展開していく。やがて形成されたのは、まさに溶岩のような赤黒く隆起した身体を持つ恐竜だ。
No.61 ヴォルカザウルス
ATK2500 ランク5
「ナンバーズを2体も……」
バルコニーに出て、みんなでデュエルを観ることになったが、騎士の展開にビューティアが慄いている。ナンバーズがどれほどのものか理解しているからこそ、みんなも騎士の力量に息を呑んでいた。
「大丈夫かな……?」
「まぁ、騎士様も流石にデュエルで相手を殺そうとはしないし、命の保証はできるわ」
エンジェリアは不安そうだが、騎士の性格を理解している迷宮姫は慌てない。むしろ、騎士のデュエルを観ることができて嬉しそうにしていた。
一方のクーリアは、その言葉だけで安心はできない。
「そう慌てなくて大丈夫よ、クーリア」
そんな不安を見透かしてか、迷宮姫が笑う。
「ここは私の城、何かあればすぐに対処できる。もしもバトレアスが死にそうになったら、何とかしてあげられるわ」
「……」
「あなたたちには借りがあるし」
エグザムに汚染され、バトレアスを殺しかけた迷宮姫。その時のことがあるから、一応はこちらのことを考えてくれているらしい。それに、このデュエルを止められなかったのも気にしているようだ。
「ま、デュエルについては騎士様を応援させてもらうけど。実際、ナンバーズを2体も並べたら行けるでしょうし」
あくまで迷宮姫は、騎士に心酔しているからこそデュエルでもそちらを応援するようだ。それについては別にいい。むしろ、迷宮姫までバトレアスを応援するとなれば、それはそれでクーリアもちょっとモヤっとしてしまう。
ただ、騎士がナンバーズを2体も並べているのはやはり脅威だ。あれを何とかしない限り、バトレアスに勝機はない。自分が置かれた状況が不利なのも、分かっているだろう。
「……でもさ」
そこでファンシアは、何かに気付いたようにバトレアスを指さす。ドレミコードのみんなや、ラビュリンスの面々がファンシアの声につられてそちらを見ると。
「バトレアスさん……すごい楽しそうだよ」
ファンシアが指摘した通りだ。
不利な状況にもかかわらず、バトレアスは笑っている。
これまで見せたことのない、前にクルヌギアスが見せたような、昂りを抑えられていない笑顔だ。
《誰だ今の》
アリアーヌ「斬リ番さんが着てたシャツの『ちくわ大明神』って何だろ?」
アリアンナ「アレじゃない? 確か極東の島国は何にでも神様が宿るっていうし、ちくわにも神様が宿っているってことだよ、きっと」
アリアーヌ「えー? だからってあんな緩いフォントでシャツにそういうこと書く~?」
アリアンナ「でも、何でも美少女化する文化があるぐらいだし、神様も親しみを持ってもらおうって意味で寛容なんじゃないかな」
アリアーヌ「うーん、そういうものかなぁ」
バトレアス&斬リ番(全然違うんだけど説明するのも面倒だしそういうことにしておくか……)
ここまで斬リ番にフィーチャーする作品があるだろうか(困惑)