最強のエンジョイ勢(偽)が逝くジークァックス   作:ブラボ10周年…そんな僕を騙そうとしてる

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続きが出来てしまいました。
情報解禁に伴いフルスロットで映画内容に突っ込んで行きます。
ブラッドボーン10周年までかジークアクスのTV放送が開始するまでは頑張りたいです。

下にガンダムしか知らないよって人の為に説明置いときます。是非、AC6を遊んでみてください。



簡単なアーマード・コア関連の解説
・アーマード・コア:頭部、胸部、腕部、脚部、武装を自由にアセンブルして動かすことの出来るフロム・ソフトウェアの最初期から続くロボットアクションゲーム。10年間、続編が出ずネットミームにされたが最近、AC6が出た。

・AC6:シリーズ最新作。惑星ルビコンに眠る新素材コーラルを巡ってベイラム、アーキバスという企業達がしのぎを削るなか傭兵としてコーラルを目指す。みんなもハンドラーウォルターの猟犬になろう!ご友人!

・フロイト:AC6に出てくる強化人間部隊の首席隊長。……なのだが何故かこの人だけ強化されてない普通の人間らしい。
数少ない登場で自由人、プレイヤーの化身、スネイルに激重感情を持たれてそうと印象深いキャラクター。

・スネイル:フロイトと同じ部隊のNo.2だが実質的トップ。
ボイスのみなのにファンアートでオールバックの眼鏡というビジュアルで必ず描かれる。フロイトの行動で胃を痛めてそうだがそれと同時にこれくらいやってもらわなければという信頼を寄せてそう(妄想)

・ブラッドボーン
フロム・ソフトウェアのゲーム。そろそろ10周年が目前となりファンがそわそわし始めてきた。
それは―――不屈



2話 コンスコン艦隊殲滅

「アナザーガンダムもこれでコンプリート……と」

 

作成したディスティニーガンダムSpecⅡを置く。

 

 

「素組みだがこうも並べると壮大だな」

 

初代ガンダムから劇場公開されたSEED FREEDOMまでの主役機たちが目の前に繋がる並ぶ。

前の世界では品薄や予算の関係で出来なかった贅沢なディスプレイ。ちなみに棚板は鏡面仕様でLED照明付き。良いだろう?

形だけだが未来や別世界のMSを誰にも見える形で置いておくのは無用心に見えるが、この世界のMSはかなり工学的なデザインでこれを見てもガンダムだとは気が付かれない。

勘のいいやつでもMSモチーフの玩具としか見えないだろう。

 

背後では音もなくランナーを製作する3Dプリンターが忙しなく動いている。

MS用の3Dプリンターがある世界だ。家庭用の3Dプリンタはかなりの高精度で造形が可能だ。

 

「次はSDガンダムを攻めてみるか」

 

子供の頃は良くSDガンダムフォースや三国志を見たものだ。

3Dモデリングは当然自分でやる。この頭脳は頭にドがつくほどの天才で、記憶力、思考速度共に前の自分と比べるのも残酷なほどだ。

 

「しかしジオンの勝利した世界か……」

 

椅子を傾け足を机に置きながら想いにふける。

ジオンが勝った世界を考えたことはある。

ゲームでもキャスバル専用ガンダムなんてものを見たことがあるレベルで、だ。

しかし、現実として見ると違和感が拭えない。

だがヨーロッパ戦線で核が使用されジオンがゲリラ的な戦略で連邦のお膝元たる地球に掛かりきりにさせ、ルナⅡを孤立させたままにできてしまった結果がこれだ。

 

棚に手を伸ばしガンダムアレックスを手に取る。

そう、こいつが俺の……この世界で俺だけのファースト・ガンダムだ。

 

この世界での目覚めはコックピットの中。直前の記憶はソファーで動画投稿サイトを見ながら寝落ちした程度でこの状況に繋がるものは無かった。

 

どうやらMSの適正試験だったようでコックピットから解放されてからはこっ酷く叱られてから強制退場。

それからは身分証明書を辿って帰路へと着いた。

 

不法移住者ではないアースノイド。かなり良いとこのお坊ちゃん。

そして名をフロイトと言うらしい。

少し調べた所、飛び級で17歳で大学院を卒業し研究職に就くが飽きて自分のやったことのない分野、それもMSの操縦にチャレンジし、その拍子で俺が憑依してしまったらしい。

 

学マスのガガンボこと篠崎広のようだ。

頭が良すぎる彼らはどうやら答えを急ぎすぎてしまうらしい。

いや、こんな戦乱の世だからこそだろう。

 

そんな彼を俺は殺してしまったようなものなので償いとしてちゃんとMSに乗れるようになることにした。

 

まずは肉体改造だった。

この体はひ弱すぎた。デスクワーク中心だったのを考慮しても弱すぎる。

取り敢えずハーフマラソンを完走出来る程度までの体力を付けるのを目標とした。

そして闇市からザクのフライトレコーダーを買い取りブラックボックスを解析し自作のMSシミュレーターを作り本格的に訓練を開始した。

初めは全くと言っていいほど上手くいかなかった。

オートバランサーがあっても上手く立てなかったのだ。

アムロ・レイの様に説明書を読み込めば操縦出来るのはやはりニュータイプだからこそだと実感できた。

 

それで諦める俺ではない。

フロムゲーと同じだ。何回も間違え、失敗を積み重ねながら不屈の精神で立ち上がり少しずつ上達していく。フロムゲーの醍醐味だ。

 

無事、適正検査を突破したはいいがやりすぎてしまったのだろか? 

成り行きで乗らされたフルアーマーのガンダムアレックスでのルナⅡ防衛戦が初陣だったのはなかなかに鬼畜だ。

 

ビグザム5機に大量のリックドムとザク。

それに対してこちらのガンキャノンは俺と同じ様な新兵かつ全てビーム兵器と負けかねない戦いだった。

 

ビグザムを攻略できたのは意外にも簡易モビルスーツのボールのおかげだ。

歴戦の戦闘機乗りたちが多く乗ったボールは俺を的確に援護してくれ。やりやすかった。

ボールは見た目で侮られがちだがベテランが乗るとジム以上の戦力だ。

サラミス2隻とボール12機と俺のガンダムアレックスによるビグザム5機攻略。アレほどスリリングかつ面白かった戦いは今でも出会えていない。

 

ついた二つ名が蒼い流星。

アムロ・レイの代わりとでも言いたいようだ。

まあ、あの後に大きな戦乱はなくルナⅡ防衛戦に参加し生還したごく僅かな知り合いたちに茶化されながら呼ばれるだけの名だ。

 

ディスプレイにアレックスを戻し初代ガンダムからGセルフとターンエーと宇宙世紀に連なるガンダムを見渡す。

 

宇宙世紀は地獄だ。

U.C.0079の一年戦争から始まりターンエーの正暦やGレコのリギルドセンチュリーに至るまで人は衰退を繰り返しながら戦い続けている。それも地球と宇宙の軋轢を元としたもので、少なくとも1000年以上経っても戦いと縁を切れないでいる。

 

「身体は闘争を求める……か」

 

 

新作が出るなどと大喜利のネタにされながらも何十年とヴァデクトウォーを繰り返し、地底人と揶揄されながら聖杯ダンジョンを潜り続けた己として馬鹿できる言葉ではない。

 

人は戦いを……競うことを忘れられない。

 

前の俺の場合はゲームで発散できた。この世界には残念ながらフロム・ソフトウェアはない。だからこそMSという挑戦し続けられる物に乗り続けている。

 

まだこの世界の行く末はわからない。連邦は宇宙の返り咲きを目論み、ジオンは連邦の真似事と財政で手一杯、コロニーはジオンと連邦に媚を売りながら独立を狙う情勢。

かなり早めのコロニー戦国時代になる可能性も秘めている。

これほど面白いことはない。

 

「俺はガンダムには少々厳しいぞ?」

 

人を明確に害するシステムなど積んでいようものなら即刻破壊しなければならない。

俺の持論だがガンダムとはヘッドパーツの造形のことではないのだ。パイロットを助け時にはスペック以上の働きをして未来を、運命を切り開いてくれる。姿ではなくその精神に見出す物。

 

次はZだがアナハイムは正史とは違い大幅に弱体化している。ジオンも連邦も独自の工廠でMSを開発していて付け入る隙はない。

だからこそ、だからこそ、この世界の新しいガンダムを観てみたいのだ。

 

 

 

 

「全くこの様なパトロールに艦隊3隻も動員するとは」

 

前方にチベ2隻、後ろに当艦の計3隻の警戒陣形で船を進めている。そして各艦から3機のリックドムⅡを索敵員として警戒に出している。

 

「しかたないですよコンスコン提督。既にMS3小隊分はやられています。連邦は何を考えているのやら……」

 

「この亡霊騒ぎに本国は連邦には抗議文を送っている。が、反応は芳しくないな」

 

恐らく連邦の上層部は何も知らないと見える。

何故ならこちらの観測衛星がマスドライバー関連施設の動きが急に慌ただしくなったのをキャッチしている。

白を切るのを辞めるとしてもこうは動かない。

恐らくだがこちらが被害をでっち上げて戦争に持ち込もうとするのを危惧して、連邦宇宙最後の拠点であるルナⅡと協力関係にあるコロニーに資材と人員を打ち上げていると考えるのが普通だ。

 

「私はこの件に関しては連邦は関わってないと見える」

 

「ですが提督……」

 

「我々は1年戦争の他コロニー群に攻撃を仕掛けている。何処から恨みを買ってるかわからんのだよ」

 

「チベから通信。……ドム05!機体反応ロスト!」

 

副官と雑談していると突如アラート共に哨戒に当たっていた機体のロストが伝えられる。艦橋内に緊張が走る。

 

「何!」

 

「ロスト機周辺に熱源!障害物!」

 

「共にありません!」

 

これは

 

「第1戦闘配備!残りの艦載機を出撃!出遅れるな!」

 

「ミノフスキー粒子の散布も急げ!」

 

亡霊が現れた。

 

 

「やはりこの宙域で仕掛けてきたか」

 

敵機は何機いるのか?母艦は?

戦闘は始まったばかりで何も情報がない。

 

『宇宙が揺らめいて……1機!モビルスーツ1機です!うわぁぁ!』

 

「ドム03、04、ロスト!」

 

「敵機はまだ見えんのか!」

 

「モニターに敵機、写します」

 

モニターには布を纏った蒼と黒の機体が見えた。しかし一瞬で消えた。

ちらりと見えたメインカメラからすると恐らくガンダムタイプ。しかし、あの赤い彗星のシャア・アズナブルが鹵獲した物ともルナⅡの蒼い死神、アトラスと言われた盾持ちの6機のガンダム小隊とも違う見たことのないモビルスーツ。

 

「連邦はやりやがったってことなのか!」

 

衝動に駆られ机を叩く。じんわりと痛みが手を伝い怒りと共に血の気も下がった。

 

「ガンダムはどこに消えた……」

 

右前方のムサイの動力部から爆発が起き轟沈していく。

折れたのか柄のみになったサーベルを持った蒼いモビルスーツが出て来た。

 

まさか……

 

「あの距離を一瞬で移動したのか!」

 

無理だ!そんな速度を出したら中のパイロットどころか機体もデブリに当たりスクラップになる。

それをやってのけているのか?あの亡霊は……

 

『これ以上はやらせん。3機フォーメーションで行く!』

 

『『了解』』

 

母艦をやられた3機のリックドムⅡが隊列を組み。蒼いガンダムへと向かう。

ジァイアント・バスとビーム・マシンガンによる弾幕を真正面から速度を落とさず最小限のAMBACでくぐり抜けていく。

正面のドムに対して2丁のハンドガンによる銃撃によってメインカメラと拡散ビーム砲を破壊し怯んだ所を蹴られそのまま爆散する。

 

その爆発に乗じて後方のドム2機がビーム・サーベルによる挟み撃ちを行うがガンダムの両手に構えられたコールド・サーベルの餌食となり機能を停止する。

 

蒼いガンダムは布を脱ぎ捨て全貌が明らかになる。

 

蒼と黒のフレームに蒼いブレードアンテナと赤く光るツインアイ。

武装は肩部にロケット砲とミサイルユニットのようなもの。

サイドスカートに大型のサーベルラックと腰部にライフルを携帯している。そして何処にハンドガンを2丁格納している。

間違いない。連邦のガンダムだ。

 

「熱源とレーダーに敵機が映りました!」

 

オペレーターからの報告によりあの布が計器からあの機体を守っていた迷彩であることが分かったが今更なんの意味のない。

あの速度だ。あの速度ではリックドムⅡでは到底追いつけない……

だが、あのガンダムが隠密行動用のMSで恐らく位置を悟られるビーム兵器を一切搭載してないことは分かった。

 

ガンダムはその推進力を活かして最後のチベへと駆け抜けていく。瞬間移動やワープを想起させ計器の故障を思い起こさせる速度で。

 

「こちらの艦載機3機全てをチベに回せ!回頭60度。砲撃を行う!」

 

「何としてでもあのガンダムを落とす!」

 

こちらの防御など考えなくていい。どうせ近づかれたら終わりだ。

 

「砲身が焼き付いていい!ありったけの砲撃を叩き込め!」

 

グワジンとチベの砲撃を容易く躱されガンダムはドム3機と対峙する。

ドムはあのガンダムが実弾ベースであのコールド・サーベルとブレード付きの脚部による蹴りを警戒すれば

問題ないと判断しジャイアント・バズによる引き撃ち戦法を取った。

 

『何故当たらない……!』

 

『軸をズラされている!被弾覚悟で引きつけってんだ!』

 

ガンダムはジャイアント・バズにハンドガンを当て丁寧に対処し左肩部からミサイルユニットのようなものから6機のユニットが射出されるがドムたちを素通りし明日の方向へと飛んでいった。

 

『なんだ!ノーコンか?ガンダム野郎!』

 

ようやくこちらのドムが合流し6対1となった。

こうなっては奴も派手には動けまい。

 

『コンスコン隊はジャイアント・バズによる援護を頼む。我々の隊でジェットストリームアタックによる近接撹乱を行う』

 

『了解。ご武運を』 

 

双方の隊長機が接触回線で作戦を伝え合うと直ぐ様実行に移した。

1個中隊を一つのマヴとしたMAV戦術。

 

三機によるジャイアント・バズが降り注ぐなか、ドムがジェット・ストリームアタックを仕掛ける!

 

『はぁぁあ!』

 

1機目が胸部の拡散メガ粒子砲放ちガンダムに回避行動を取らせる。

空かさず2機目が影からジャイアント・バズを放つ。

そして最後に速度の乗ったドムがビーム・サーベルを振り下げ迫撃に出たガンダムのコールド・サーベルと鍔迫り合う。

通り過ぎたドムによる援護射撃で爆風によりガンダムが仰け反る。

 

再び離脱しジェット・ストリームアタックを再度仕掛けていく。

 

「そうだ!これを続けていけばいかにエースだろうと疲弊し隙ができる!」

 

突如、チベのエンジンが爆発した。

 

「観測員、何が起きた!新手!?」

 

「い、いえ……これは」

 

モニターに映し出されたのは3機の小型ビットがチベを攻撃している様子だった。

あそこまで小型化されたビットなど我軍でも見たことない。

 

「あのパイロットは6機を相手しながらビットの操作までやってのける……ば、化け物だ」

 

チベのエンジンの爆発によって戦局が動いた。

ガンダムはハンドガンから実弾ライフルとコールド・サーベルに持ち変えた。

ドムたちを振り切り回り込むようにスラスターをはためかせる。

 

『サテライトだと!』

 

隊長であるドム01が叫ぶ。

 

サテライト戦術。

その名の通り衛星のように敵機を周回しながら攻撃する戦術。

相手よりも上回る速度で周回することが出来れば常に視界外から攻撃することができる。

速度を上回らなくても常に移動し続けることで距離を一定に保ちつつ回避行動をとり続けることができる。

 

昔のMSの基本戦術の一つだったが、MAV戦術が多くなった今、全く使われることのなくなった技術だ。

 

これは明白でこのサテライト戦術は1対1の時には有効な物だからだ。例えサテライトで敵を釘付けにしたとしてももう一人のマヴからは丸見えで逆に背中を見せてしまうからである。

 

『そんな古臭い手で!』

 

だがあのMSは違った。

高い推進力ですれ違いざまにコールド・ブレードでコックピットに突き刺し、ドムを盾にターンし横から実弾ライフルでもう一機のメインカメラを破壊し次のドムへと向かう。

その姿はまるでターンを駆使してディフェンスを掻い潜ってドリブルするバスケットボール選手。

 

『速すぎて捉えられない!』

 

右肩部のロケット砲が至近距離から放たれ爆散するメインカメラを失ったドム。

その爆風を盾にジャイアント・バズを構えてたドムの関節部に実弾ライルを放ち射撃を中断させ、ガラ空きの胴体にライダーキックの体勢で脚部のブレードが突き刺さりコックピットが潰された。

 

刺さった右足を抜くように右足を息絶えたドムに踏みつけ加速する。

 

迫撃に出たビーム・サーベルを構えながらビーム・マシンガンを放つ2機のドムに対して目の前でスラスターの逆噴射をし宙返りをした。そのままロケット砲とライフルの三連射をガラ空きの背中に放ち両機体が爆散した。

 

『し、死神!!』

 

ハンドガンに持ち変え2丁の連撃が隊長機を襲う。

固められた機体に向かってコールド・ブレードが突き刺さりガンダムがブレード部と柄の部分を取り外し一振りすると最後のドムが爆散する。

 

 

 

「か、艦隊2隻にリックドムⅡ12機が……たったモビルスーツ1機にこうも簡単に……」

 

艦橋の向こうでチベの轟沈する光が放たれる。

 

「本国になんでもいい!データを送れ!無駄死になど亡きドズル様に申し訳が立たない!」

 

目の前に蒼いガンダムのツインアイの光が刺さる。

 

「あ、蒼い死に……」

 

ロケット砲が艦橋を吹き飛ばし目の前が暗くなった。

 

 

 

 

「コンスコン艦隊が全滅?ですか……」

 

「はい、シャリア・ブル中佐。それに伴いキシリア様から帰投命令が下されています」

 

コモリ少尉からタブレットにキシリア様の命令書とコンスコン艦隊壊滅の報告書が送付される。

近頃、ジオンを騒がせている亡霊。

亡霊は破壊されたコロニーや撃沈された戦艦の残骸が漂う暗礁宙域に現れ、レーダーに映らず姿を見たものをあの世に連れて行くと噂になっていた。

それがジオン公国随一の知将コンスコンを討ち取った。

 

「ん……そうですか。ガンダムの足取りが掴めそうですが仕方ないですね。戻りましょうか」

 

「すんなり戻られるんですか?」

 

艦長から疑問を投げかけられる。

いくつものコロニーを周り大佐のガンダムの所在がサイド6の宙域に見られた直後なのだからこその問いかけだ。

 

「仕方がないでしょう。亡霊が誰であろうと今の戦力で遭遇したら一巻の終わりです」

 

艦長席の方へと振り向きそう発した。

 

このソドンには各サイドを刺激しない為に大した艦載機は積んでいない。

しかしキシリア様の命令書にはコンスコン艦隊の壊滅を受けてMSを何機か積み込むことが書かれていた。

それ程の事なのだ。

 

「所であの亡霊はルナⅡの蒼い死神だと噂がありますがシャリア・ブル中佐はどうお考えですか?」

 

隣のコモリ少尉からの新たな問いに顎に手をやりタブレットの報告書に目を滑らせる。

 

「確かに蒼い死神と似通った部分は多くあります。しかし彼ではない要素が多すぎる」

 

報告書では概要だけ掻い摘めば亡霊はMS1機、隠密行動型でビットを扱うことのできるMSで連邦の関与が伺えると書かれている。

そして蒼い死神と判断する上で重要な戦法は廃れたサテライト戦法に高い推進力に物を言わせた機動力、正確無比な武器捌き。

 

蒼い死神の彼はニュータイプでもなければ強化人間でもないのでビットを扱うこともできなければ強烈なGがかかる挙動をわざわざ行わない。

性格はそうではなさそうだが……動きに関しては最小限の動きで最大限の利益を追求している。バカスカと推進材と体力を使うような動きをする人間ではない。

 

「私は亡霊は蒼い死神ではないと現状では判断します。それに連邦が仕掛けてくるには時期早々でしょう」

 

「だとすると……蒼い死神の教え子やジオンと連邦を戦争にさせようとする誰か」

 

「私はそう思いますがね。アナハイムあたりは狙ってそうじゃありませんか?」  

 

戦前から怪しかったがついにMS部門に手をつけ始めジオン、連邦共に取引をしている死の商人。

一年戦争時はただの連邦の下請けでガンキャノンを生産していただけだがMS製造のノウハウを積んだからか今ではMSの共通パーツや自社オリジナルMSなどを拵えている。

企業利益の為なら戦争すら行うだろう。

 

「ですが……もし彼なら対処は簡単です」 

 

「あるんですか!本国にさっそく報告を……」

 

「ソーラ・レイをぶち込めば勝てます」

 

「身の蓋もないですね!なんですか?個人に対して戦略兵器って」

 

攣んざいた驚愕の声が突き刺さる。

突拍子のないことを言ったつもりはあるが仕方ないのだ。

 

「彼と真面目に戦う方が馬鹿を見ますよ」

 

彼には殺意もなければ、怒りもない。ただ戦闘を楽しんでいる人間。勝ち負けも気にしない究極のバトルジャンキー。

感知能力による思考盗聴など彼には無意味だ。

単純な実力と初見殺ししか通用しない個の暴力。

引かせるのみならやりようがあるが撃墜させるとなると話が変わってくる。

追い詰められてからが強いのが連邦の蒼い死神だ。

通常なら死を目前にするとミスが多くなり機体制御が疎かになるが彼はより磨きが掛かり覚悟を決めて挑まなければ死神の鎌は己の首に突きつけられる羽目になる。

 

故に彼には腕の立つエースを宛てがい作戦目標を完遂して撤退するのが最適解なのだ。

死神は戦闘のプロフェッショナルだ。

しかし我々ニュータイプの様に戦略級の働きはできない。できて戦術級。

なので彼を無視して本丸を堕とせばいいのだ。彼を倒せて得られるのは連邦の二つ名持ちを倒した栄誉のみ。

 

「もし帰還中に遭遇したならば私が出ざるを得ませんね」

 

エグザべ君はまだ機種転換中ですしね。そう呟きブリッジを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 





・ブルーディスティニー1号機改
一年戦争時、EXAMシステム検証機であった機体を改修したもの。コックピットはドラムフレームに換装し強化人間OSであるBUNNySを搭載している。

なお見た目はRX-78-2があの見た目なので鉄血のオルフェンズのガンダムヴィダール風味が強いというかイメージで書いてる。
ヴィダールスタイルが隠密行動用アセンで頭をガンダムヘッドに付け替えてる。
普段は漫画ザ・ブルーディスティニーのフルアーマーをベースに遊んでいる。頭はジムヘッド

このフロイト(偽)はアレックスのフルアーマーに脳をこんがり焼かれてるのでショルダーキャノンに盾付き2連装ビーム・キャノンと追加装甲を付けてフルアーマースタイルにしたがります。可愛いね




1話で全天周囲モニターに文句言ってますが単純に矛盾です。あえて残します。見切り発車だからね……申し訳ない
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