トリガーの王子様   作:ワシの煩悩は百八式まである

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第4話

 

「あんた、誰?」

 

「林藤支部長んかいはなしぬあいびーん。何処ぞの実力派エリートのせいでボーダーんかえーうぅるくとぅなたしやいびーん(入る事になったものです)

 

 迅が上手いこと嵌めやがった。

 オレはテニスプレイヤーになるっちゅうのに、それを差し置いて妨害工作をしてきた。あいつを何時かテニスで叩きのめしちょるけん。取り敢えず正式な書類は貰っとる……親のサインも貰っとる。保護者がNOと言えば引き下がるかと思ったがまさかこんな手を使っちょるとはのぅ。

 

「ごめん、なんて言ってるの?ボスに用事があるのは分かったんだけど」

 

「コレ」

 

「コレは……入隊書類じゃない!じゃあ、あんたも新入りね!!」

 

「まぁ、そうなるのぅ……悪いんじゃが、林藤支部長はおらんかの?書類を渡すのと色々と言いたいことがあるんじゃが」

 

「ああ、ボスなら部屋にいるわ。ついてきなさい」

 

 また訪れた玉狛支部に向かえば見知らぬ奴がおった。

 ボーダーが誇るパイセン買ったと覚えておるが名前を忘れちまったぜよ。まぁ、強くて頼れるおっぱいを詐称してるパイセンじゃったかの?

 

「さて……オレもキレる時はキレるぜよ。こんな回りくどい根回しまでして……言うちょくがボーダーが不要になりゃオレは切り捨てるぞい」

 

「いや……その事に関しては今知ったんだが……迅がここ最近なんかやってるなぐらいの認識はあったけど……なにをやった?」

 

「ボーダーがオレと契約したぜよ……しなきゃテニススクール追い出す感じの流れに、あの唐沢っちゅうんはめんどうじゃ」

 

「あ〜……唐沢さんはな……ちょっと強引にやるところがあるからな……」

 

 ここのボスこと林藤支部長が居る部屋に再び通されると林藤支部長が驚いていた。

 どうやらオレを強引にスカウトしたことを知らんかったみたい……裏で暗躍しとるがコレはちょっと度が過ぎとるぞい。

 

「人の人生潰す様な真似をしてからに、おまんらそこそこの権力と便利な道具持ってて傲慢になっとらんか?」

 

「その、なんだ……迅も色々とな……アイツが背負ってるものはボーダーで1番重い。力になってやりたいって思う時は沢山あるんだが力にならないことが力になる時もあってだな」

 

「つまらん言い訳を並べよって……まぁ、いい。スポンサー契約に関してはちゃんとマジみたいじゃからの」

 

「……え、スポンサー契約?お前何処かの御曹司?」

 

「この前なに聞いちょった。オレの親はこの街の市役所の職員じゃ……御曹司は別におる……ボーダーがオレのテニスに関するアレコレとか世話して契約交わした……スポーツ用具じゃのうていきなり数千万円寄越してきた。コイツは汚い金とかそういうんじゃなかろうな?」

 

 正式なスポンサー契約は別途で交わしとるが、いきなり数千万円をポンッと寄越してきた。

 コレが契約金とかの賄賂になっとらんか、法律関係に強い奴に心当たりは無いから心臓に悪ぅて使うに使えん。

 

「迅経由だったら予知能力で得た金とは思うけど唐沢さんが絡んでるからな……強引にスポンサー取ってるからな……」

 

「ボス、コイツ新人なの?」

 

「…………俺も裏で色々と起こりまくっててよくわからないから1度迅と話すとして、この書類があるってことは正式にボーダーに入隊するって事で間違いは」

 

「ちゃんと書類を見んしゃい」

 

「…………コレは…………いや……コレをするだけの価値があったと?」

 

 書類を認めようとするがまだちゃんと読み切っとらん。

 ちゃんと書類を見るように言えば林藤支部長はちゃんと書類を読んで固まった。

 

「C級からB級に上がる条件を満たしたらA級って……コイツはちょっとやりすぎじゃないか?」

 

「オレはテニスがメイン、ボーダーは副業じゃ……固定給が貰えるA級に上がるにはランク戦をせんといかんぜよ。それじゃあ本末転倒じゃい……そこを譲っちゃならん」

 

 C級からB級に上がると同時にA級に上がる。

 あまりにもおかしな条件だがそれを受け入れとる。林藤支部長はやりすぎじゃなかと思っとうがそこはやるからにはそれ相応の成果は出す。ただ視るだけの占い師の仕事をするだけじゃったらボーダーに入隊せんくても出来たからの。

 

「上の方から許可は取っとる。どうやって取ったかは知らんがの……どういう口説き文句を使ったんじゃい」

 

「予知を1回好きに使っていいとかか……まぁ、とりあえず入隊は認める。ようこそボーダーへ」

 

「アタシがボーダー最強の隊員の小南桐絵よ!」

 

「オレは5番,仁王雅治じゃい」

 

「5番?……なんか締まらないわね……普通こういうのは1番とかを自慢するものじゃないの?」

 

「パイセン、自慢しとるんかの?後輩に対して威張りたいのかの?後輩イビリはよくなか」

 

「え…………いや……それは……」

 

「オレは日本の中学テニス界で5番目に強い、上の4人が色々と化け物じゃからの……イリュージョンを完璧に出来んからの」

 

 色々とやっとるんじゃが中々にの……オレのイリュージョンはそれ以上を出すことが出来んデメリットがある。

 黒子のバスケの黄瀬涼太の完全無欠の模倣とは違うからの……

 

「まぁ、いいわ……とりあえずアタシが色々と教えてあげるわ!」

 

「頼みますわ、パイセン……この業界ははじめてじゃからの……林藤支部長、書類受け取りでOKかの?」

 

「あ〜…………いいのか?」

 

「いいもなにもあのグラサンが根回ししまくったんじゃ」

 

「迅一人じゃ限界があるのは分かってる。それを一部解消する事が出来るとは言え……ちょっと強引だな」

 

「ならあんたが常識ある大人として1回真剣に言うんじゃ……まぁ、あの男は既に精神が出来上がっとる。多少な事はなに言うても効かんぜよ」

 

「…………すまん……………」

 

「オレが一人立ち出来るようになったらスポンサー契約切っちょるね」

 

 今回の一件は仕方がないがやり過ぎだとは思っている。

 オレは一人立ち出来るようになったらスポンサー契約は迷いなく切る。そうしないように根回しするじゃろうが、切るぜよ。

 

「あ、仁王……仁王!?」

 

「三雲か」

 

「どうしてここに?」

 

「迅の奴に根回しされての、ボーダーとスポンサー契約を交わす代わりにボーダー隊員として活動する事になったんじゃ」

 

「迅さんが……」

 

「修、知り合いなの?」

 

「クラスメイトです……迅さんが……」

 

「む……この前、めっちゃ嫌がってたのにニオーは結局入るのか」

 

「外堀が埋められたからの」

 

 こっちよとパイセンに案内されれば三雲が居た。空閑もセットで居るが特には驚かない、外堀が埋められた事を伝えればそうかと軽く流す。ホントに嫌じゃと思っとるが……OTONAが汚い手を使う時はホントに汚いから嫌になるわい。

 

「言うとくが、オレは渋々で迅が必要な時の渋々の代理人じゃ……おまんらになんか力を貸すのは無かよ」

 

「ちょっと、いきなりなによ?」

 

「何度も言わせんでくれませんかの、オレは迅の根回しでボーダー入隊で玉狛支部所属になったぜよ……今、迅のサイドエフェクトで色々と見とるがおまんらが戦わないといかん相手をイリュージョンするぐらいしか力は貸せん」

 

「そう、か……仁王が部隊に居てくれたら頼もしいんだが……」

 

「お前等が実力を高めんといかんぜよ。最初っから公式チートありじゃ意味無い……」

 

 オレが入隊して玉狛支部所属ならば4人目にしようと考えとるところがあるみたいじゃがオレは貸さんぞ。

 オレのイリュージョンならばトリオン怪獣も真似れるじゃろうが、そういう楽してたら後で痛い目に遭うぜよ。

 

「ほぉほぉ、君が迅さんが言ってた超新星(スーパールーキー)だね!私は宇佐美栞だよ!」

 

「5番、仁王雅治……っと、色々と最初の基礎に関する説明を受ける前に1つ聞いてええですかのぅ?」

 

「ん、なにかな?」

 

「この支部に向けて銃口向けとるバカは放置の方向ですか?」

 

「…………え?」

 

 この支部の建物に入る前に銃口が向けられている事に気付いた。

 迅のサイドエフェクトと過去にイリュージョンした人間の能力を合わせたから出来たことじゃが、銃口を向けてきとる奴が居るからの。

 

「大丈夫だ、銃口向けてきてるけどこっちに攻め込む事は無い……おれの監視ってところだな」

 

「そうか……ならそれ以上は深くは言わん……」

 

 空閑を監視してる感じなのを教えてくれた。撃ってくる事が無い……迅のサイドエフェクトでそれを理解することが出来る。

 だったらそれ以上は深くは追求せん……

 

「さて、修くん達にはもう説明したけど君には1から説明しないといけないね」

 

「剣を持って戦う、銃を撃って戦う、エネルギー弾を撃って戦い、狙撃銃で戦う……そんな感じのジョブがあったりMP的なのが人体にあるんじゃろ?」

 

「お〜流石は迅さんが直々にスカウトしただけの事はあるね!じゃあ、まずは……トリオンを測定しようか」

 

 宇佐美先輩が1から説明しようとしてくれちょうが、オレも少しだけ覚えとる。

 剣を使って戦う、銃を撃って戦う、エネルギー弾を撃って戦う、狙撃銃で戦う、そんな感じのジョブで人体の目に見えん不可思議なMP的なのがあるんじゃろ?少しだけ覚えとるし世間の情報なんかから大体は覚えとる。ボーダーに入隊が決まった時点で知識は会得した。

 

「……ゲームボーイじゃの……」

 

「なんだかんだ色々とあるけどこの見た目が1番しっくり来るみたいだよ」

 

 MP的なものであるトリオンを測定する言うた宇佐美先輩が持ってきたんが何処からどう見てもデカいゲームボーイじゃ。

 AとBがあって十字キーがあるからそれ以外は特に不要……まぁ、ゲームボーイな見た目がしっくり来るじゃろうの……任天堂に怒られんかの?

 

「え〜っと……お!結構トリオンあるね!」

 

「1から10段階で言うところのどれくらい?」

 

「9だよ!玉狛支部じゃ2番目……あ、千佳ちゃんが加わるから3番目に多いね」

 

「ふ〜ん……ま、迅が色々と根回ししてスカウトしただけの事はあるじゃない」

 

「まだなんもしとらんのにその評価はちょい反応に困るのぅ」

 

 トリオン能力9,高い方じゃがトリオン能力がぶっ壊れた奴がここにはおる。

 パイセンは迅がスカウトしただけの事はある言うてくれるが上には上どころのレベルじゃないぐらいに上がある。まだなんもしとらんのにその評価をされたのは普通に困るぜよ。

 

「トリオン能力9だからポジション選びは自由に出来るしトリガー構成もある程度自由に出来るわね……」

 

「仁王くんはチェスみたいな戦術ゲームとかチームスポーツ経験は?」

 

「テニスをやっとるぜよ」

 

「成る程……じゃあ、体を動かす系は大丈夫だから攻撃手は可能」

 

「テニスなので球を当てる感覚とか空間認識能力にも優れてると思いますよ」

 

 どのポジションが出来るのかを考える宇佐美先輩。

 三雲の奴がテニス経験から空間認識能力なんかが優れてると一言入れてもらう。

 

「じゃあ、銃手も射手も可能……トリオン多いから武器になる」

 

「終わらせるのに30分ぐらいかかったラリーもあるから忍耐力もあるぜよ」

 

「狙撃手も可能…………なんでも出来るんだね!スゴいね仁王くん!」

 

 オレはなんでも出来る、それは充分にスゴい武器だと宇佐美先輩が褒めてくれる。

 まだなんにもしとらんからなんとも言えん。

 

「仁王にしっくりと来るポジションって……あるのか?」

 

「失礼じゃのぅ、オレとてオフの日はガンシューティングゲームで遊んどるんじゃぞ?野比のび太レベルの射撃技術があるわい」

 

 どのポジションがいいのか会議になれば三雲はどのポジションがええんか考えよる。

 オレのテニススタイルを三雲は知っとる。じゃからしっくり来るポジションがあんま浮かばんが、オフの日はガンシューティングゲームで遊んどるんじゃぞ?野比のび太レベルの射撃技術があるぜよ。

 

「のび太は流石に無いでしょ……アレでしょ?空中に浮いてる空き缶に6つの弾丸を撃ち込むレベルでしょ?」

 

「それぐらいは可能じゃよ……まぁ、言うて上に上がれば即座に使わんくなるがの」

 

「ん、どういうこと?」

 

「唐沢のおっさんに言って迅を交渉の場に引きずり出した。迅が言うにはA級にはトリガー開発権利がある、オレはそれを使う……迅もオレは直ぐに上に上がるからC級から上に上がるまでの場繋ぎとしてボーダーの規則に従いボーダーのトリガー使っとれ言われたからの」

 

「……A級に?A級にはランク戦で」

 

「色々といちゃもんなりなんなり付けてB級に上がれば自動的にA級になるようにしたぜよ……」

 

「なっ!?」

 

「嘘……」

 

「ホントよ。ボスも流石にどうかと思ってたけど、それをする価値がコイツにはあるみたい」

 

「まぁ……あんな事が出来るなら、な……」

 

 迅悠一の代名詞をコピーすることが出来る。

 それほどまでに恐ろしい事は無い、A級に上げておけば色々と便利にコキ使う事が出来るじゃろうしの。

 

「やぁやぁ、特訓に励んでるね!」

 

「おう、グラサン。おまんをどういうふうに処刑するか考えてたところじゃ」

 

「え……っちょ……ホントにやめて。テニスは人を傷つける為にあるものじゃないよ!?」

 

「戦争しとる戦争屋がなに言うちょる」

 

 とりあえず銃手になればいいかと思っていると迅が現れた。

 手にはなにかある……なにを持っとるんじゃ?丸い……DVDじゃの……

 

「いや〜探すのに苦労してさ……もう昔の事だから消されてると思ってて」

 

「迅、それなんなの?」

 

「ソロランク戦の映像、仁王に見せるように用意したんだ……どれを見せればいいかピックアップが結構シビアだった」

 

「……おまん……」

 

「大丈夫だ、お前の言った通りの物は作ってる。それで戦うことに関しても文句は無い……けど、オレはメガネくん達にも頑張ってもらいたいんだ。少しでも可能性を上げるには仁王のイリュージョンが1番良い……とりあえず、お前は今日一日だけのオレの弟子だ」

 

「はぁ……おまんに師匠になってもらわんくてもなんとかなるぞい……っ……おまん、結構な無茶振りするのぅ」

 

 迅を見ているせいか迅のサイドエフェクトを真似てもうた。

 迅の奴、明日にオレを戦線に立たせるつもり……ホントに厄介な事をしてくれるのぅ。

 

「風刃は1本しか無いから無理だけど、そもそもで風刃とオレが相性良いから強さが成立してる。オレの真骨頂はサイドエフェクトを使った戦闘、大凡を理解して盤面を作る技術だ……お前の価値を理解させるのにもいいし頼んだ」

 

「まったく……食えん男じゃ……それがいいのはわかるがムカつくのぅ」

 

 オレの価値を知らしめる為に太刀川と戦わせる、オレのイリュージョンで迅を再現する。

 生身の肉体なら無理な部分はあるがトリオンというエネルギーで出来たトリオン体、基礎的な運動能力が足りない問題は解決する。じゃから技術だけを真似する。

 

「迅、おまんの戦闘スタイルのイリュージョンは流石に時間がかかるぜよ」

 

「大丈夫大丈夫、メインで活躍するのはオレだから……本質的な深い部分以外を1日で完璧にコピーするとは……お前ホントにヤバいな」

 

「コピーじゃない、イリュージョンじゃ」

 

 モノマネはいい。じゃがコピーは認めん。イリュージョンと呼べ 




現在仁王がイリュージョン出来ないもの(仮)

天衣無縫の極み
無没色
至高のゾーン
無限進化
蜃気楼の鏡
修の精神性
迅の精神性と迅の戦闘スタイル(それっぽいのは可能)

他にも幾つか出来ないのはある
A級特権で作ってもらうトリガーはトリオンを弾くラケットとトリオンで出来るテニスボールだから、安心してね。
序盤の方とか修達のランク戦対策の時にボーダーのトリガーを使うだけだから。
急ピッチで作ってるトリガー名は言うまでもなくテニヌです
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