今更ですが、私が書いている作品全般は原作既読推奨です。
ビートライダーズに先んじて真実を知る回となります。
御覚悟を…
鳴海探偵事務所 沢芽支部(仮)。
そこは助けを求める人々の駆け込み寺。
今日も助けを求める依頼人が1人…2人…3人。
彼らの一声は同じであった。
「「「ウチの子を助けて下さい!」」」
"えーと、話を纏めますと、
お三方とも飼われていた猫が攫われていて、
犯人の目星も付いている。という事でお間違いないですか?"
「「「そう」」」
"そして、依頼は、'救助又は証拠を押さえる'と"
「「「はい」」」
3つ子か?と思ってしまうほどの息のあった返事だ。
家族同然の相手を心配するあまり無駄が削ぎ落とされて、こうなっているのだろう。
"分かりました。お引き受けします"
アナタは、よくあるペットの窃盗だと判断して引き受けた。
……確かにこれは、この街ではよくある事件ではあった。
アナタは思い知る事になる。
この世界もまた'仮面ライダーの物語'であるという事を……
容疑者は、那須名という老婦人だ。
依頼人達に、何度か飼い猫を窃盗しようとするところを見られている。
聞き込みを行なっても、良い話を聞かない。
曰く、うちの子を拐おうとした。
曰く、うちの子を拐ったに違いない。
曰く、猫泥棒呼ばわりされた。
先程は、ペットショップで猫用の餌をリュックサックいっぱいに買っていた。
しかも、毎日買いに来てるらしい。
ここまで状況証拠が揃っているのに、警察が動いていないのは、
決定的な証拠が無いからだ。
自宅からは異臭も無いし、鳴き声も無い。
容疑者のお隣さんから依頼を受けた同業者の話だが、
'窓のカーテンは開けっぱなしだが、猫の姿を見ていない'との事だ。
警察もパトロールは強化してくれているからか、被害が増えていないのは幸いだが、
連れ込む現場が押さえられないのも事実だ。
依頼人の3匹より前にも、10匹以上が拐われているらしい。
エサを定期購入しているのであれば生存はしているのだろうが、
音も臭いも遮断できるような部屋が広いはずが無い。
急ぐべきと判断したアナタは、ズルをする事にした。
スタッグフォンを那須名老人に付けさせて、玄関を開けさせたのだ。
そして今、アナタは玄関から侵入した。
那須名老人はアナタが侵入した事に気がつかないまま、廊下の物置に入った。
「nya〜n」
物置の中から小さく鳴き声が聞こえる。
小さいと言うより、物置よりさらに遠くから聞こえている感じだ。
物置を覗いてみると、地下への階段がある。
「nya〜n」「nya〜」「nya〜u」
猫の鳴き声が聞こえてくる。
「美味しそうな果物があるから食べな」
那須名老人の声も聞こえる。
唐突な話だが、猫は繊細な生き物だ。
と、言うより人間はなんでも食べると言うべきか。
チョコやミント、ネギなど
人以外には毒となる物は意外と多い。
そんな事を思い出したアナタは、慌てて部屋に踏み込む。
"お邪魔します!"
中では、那須名老人が一匹の猫にインベスの森の果実を、
4匹の子猫にナニカのジュースらしきモノを与えていた。
「うちの子を盗もうたってそうはいかないよ!
出ていけ!」
那須名老人は鬼の如き形相で怒鳴り立てる。
すぐ側で人が怒鳴っている状況下で、
猫たちは果実とジュースに夢中となっている。
そんなほんの少しの異様さが始まりだった。
「「「「「nyaGyAaaa」」」」」
猫たちの身体から蔦が生い茂り、包み込む。
蔦が役目を果たしたかの如く消えたとき、
現れたのは小さな下級インベスだった。
"なッ!"
改めて考えれば当然だろう。
ガイアメモリのようなモノの中身を摂取したのだ。
怪物にならない訳がない。
「ダメだ!もう食べるな!もう食べないでおくれ!」
那須名老人が叫ぶと、元猫たちは顔を上げ、こちらに寄ってくる。
「あぁ、お前たちは言う事を聞いてくれるんだね」
那須名老人が元猫たちを抱きしめてようと屈むと、
それらは、老人の腕を切り裂いた。
「ぎゃあ!」
悲鳴をあげる老人をよそにインベス達は、
リュックを漁る。
リュックをバラバラにしてやっと果実が無い事を理解したのか、インベス達は階段へと向かおうとする。
アナタはもう戻せないと判断した。
ブリザード マンゴーアームズ knight of hammer
アナタは変身すると、インベスにマンゴーパニッシャーを叩きつける。
1匹、2匹と叩き潰す。
「「Gnya」」
残りの2匹の姿が、両腕以外元に戻る。
「やめておくれ!」
老人が縋り付いてくるが、引き倒して武器を振う。
「「Gya〜」」
老人に飛びかかろうとしていた2体は、避けられずに直撃をくらって潰れた。
「あぁ……」
老人は崩れ落ちるのだった。
その後、アナタはケージに詰め込まれた猫たちを発見した。
とても衰弱しており、獣医に「あと1日遅かったら手遅れだったかもしれない」と言われるほどだ。
そのおかげか不法侵入についてのお咎めは、お叱りのお言葉で済んだが、
あまり気分の良い結末ではない。
あの那須名老人は、あの時の傷が悪化して死亡したそうだ。
家族を束縛しすぎた結果、誰も帰って来なくなり、愛猫すら目の前で亡くした。
その結果だと聞いている。
猫のインベス化について警察に言いはしたが、「忘れるように」と言われたきりだ。
苦虫を噛み潰したような表情から、知りつつも手出しできない案件だとは想像がつく。
猫たちが生きていた事は救いだ。
今は、それを喜ぶとしよう。
人間の子供→猫に変更して、このシナリオです。
英断では?
冗談はさておき、こんななんで募集アームズの使用は見送りです。
多分あまり気持ちの良い出番ではないですし、出番は先にもまだまだあるはずですし。
タイトルがダブル寄りなのは、探偵としての色が濃いからです。
推理要素は迷ったけど、無しにしました。
本筋はインベスの真実なので。
次回は、募集したアームズで戦闘します。
何なのかは、お楽しみに
お好きな果物をお選びください。
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オレンジ
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ぶどう
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リンゴ