仮面ライダー列伝   作:人見知り

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メモリの設定、解釈違ったらごめんなさい。
暴走も色々あるし、刻印系もいろいろあるなぁと書いてから思った。




7ページ AtoZ / 運命のガイアメモリ

 

街中に悪魔の声が響く。

 

『風都市民諸君に告ぐ。

俺は仮面ライダーエターナル。

ガイアメモリに命運を握られた、哀れな箱庭の住人達を、解放するものだ』

 

 

悪魔は己の力を誇示する。

 

『最新型ガイアメモリと、巨大光線兵器エクスビッカーを我々は所有している。

もはや如何なる武力も干渉できない。

この風都タワーを拠点に、我々は、風都を自由の楽園へと変える!』

 

 

そして、悪魔は囁く。

 

『ところで市民諸君。この街にあと1本、我々が望むガイアメモリが残っている。それが揃えば、我々の戦力は完全無欠だ。

見つけたら、風都タワーまで持参してくれ。

該当者には、報酬金として十億出そう。我々の同志として迎えて安全も保障する。

――以上だ』

 

 

悪魔の囁きに唆された愚者達が騒ぎ出した。

……その先は地獄とも知らずに。

 

 


 

 

アナタ達は森の中で放送を聴いていた。

事務所が知られている以上、戻らない方が良く、仮面ライダー達に戻る体力もないからだ。

 

「最後の1本...それが逆転の鍵になるかもしれんな」

 

「でも見つけ出すのは難しいよ。

今の放送で街はきっと大騒ぎだ。

それより、別の方法を「フィリップ、まさかあのサイクロンの女と会いに行くつもりか」

っ!」

 

翔太郎師匠の指摘に、フィリップ師匠は怯んだ。

 

「駄目だよ、フィリップ君!

あの人は、私達を利用してメモリを集めたんだよ」

 

「しかし、彼女が僕を助けてくれたのも事実だ!

それに正しい心がまだ残ってるかもしれない。

Wとアクセルのメモリを作った人が悪じゃないと信じたいんだ!」

 

「まさかあの女がシュラウド本人だと?」

「……あぁ」

 

フィリップ師匠は頷く。

 

"似てますかね?

子供がいてもおかしくはないかもですけど……?"

 

「落ち着けよ、相棒。

いつものお前らしくもない。

証拠が無ければ意味はない、だろ。

女に甘いハーフボイルドは俺だけで十分だ」

 

アナタは首を傾げ、翔太郎師匠がそう声をかける。

 

 

「……相棒でも、立ち入って欲しくない事があるって言ったよね、翔太郎」

 

フィリップ師匠はそのまま翔太郎師匠を殴った。

 

「僕らしいってなんだ!?自分自身のことさえわからないのに……

君になにがわかる!?

僕の……それがわかるのは……僕の……僕の……本当の親だけだ」

 

その言葉と共にフィリップ師匠はそのまま森の中へと消えていった。

 

「フィリップ……」

 

その出来事に、翔太郎師匠は呆然としていた。

 

 

 

 


 

 

 

アナタは残された最後の1本を探した。

飛び散ったメモリの分布と、聞き込みした層の行動範囲から候補を絞り、自力で探した。

 

マリアという人に立ち向かえていたら違ったのだろうか、フィリップ師匠を引き止める手はなかったのだろうか。

そんな事から逃げていたのもあるだろう。

 

そして、仮面ライダージョーカーと出会うのだった。

 

 

……運命の時は近い。

 

 


 

 

 

「死ぬなよ…照井。

お前も無理はしなくていいからな」

 

「知らないのか?俺は死なない」

"…はい!"

 

アナタは照井刑事の後ろに乗せてもらい、風都タワーに向かう。

 

 

これはアナタから言い出した事だ。

 

 


 

 

話は、仮面ライダージョーカーがヒートドーパントを倒した頃に遡る。

 

"師匠。自分はあの時、決断出来ませんでした……"

「いきなりどうした?」

 

変身と解いた翔太郎師匠は訝しげにアナタを見る。

 

"自分があの時、マリアさんを止めていれば、

フィリップ師匠が捕まる事も、街が危険に晒される事もなかったのに……"

 

「なるほどな……

気負いすぎだ。俺たちや照井があんな状況だったんだ。お前だけじゃどうにもならねぇよ。

ヤケを起こさなかっただけでも充分だ」

 

そう言ってアナタを顔を見る。

 

「と、言っても納得しねぇよな。

なら、悪魔と踊る前に三つ数えろ。

自分自身と、

信じる者と、

愛する者。

そのすべてに恥じないかどうかを、な」

 

「まっ、これもおやっさんの受け売りだがな」

 

そう言って翔太郎師匠はアナタの肩を叩いた。

そして、アナタは敵の足止めを決意した。

 

 


 

 

風都タワーの前は、悪魔の甘言にのった人でごった返している。

 

ジョーカー

 

翔太郎師匠は仮面ライダージョーカーに変身すると、

バイクを乗り捨て、ルナドーパント製マスカレイドドーパント達を跳ね飛ばした。

 

照井刑事とアナタはバイクから降りて、それぞれの剣を持ち、

交戦する仮面ライダージョーカーに続いて、刃を振るった。

 

袈裟斬り、斬り上げ、逆袈裟、水平斬り。

どう振るっても、手ごたえはない。が、

斬ったマスカレイドは消えていく。

 

どうやら、このコピー達にはこの剣がよく効くようだ。

 

"ぐあっ"

アナタは剣を振り抜いた背中を蹴られた。

 

あくまで強いのは剣であり、アナタは弱い。

それを再認識し、アナタは剣を振い続けた。

 

 

 

 

「左!上を目指せ!」

「照井!おまえ大丈夫なのか?」

「俺に質問をするな!」

 

 

 

師匠は上に向かった。

 

NEVERの2人はドーパントになっているが追わない。

大道の実力への信頼か、不安要素を潰すためか。

後者なら参戦した甲斐がある。と、アナタは気合いを入れ直すのだった。

 

 

 


 

 

「あっ」

ルナドーパントが驚きと元に変身を解除した。

否、解除され、メモリが2本とも風都タワー上層へ飛んでいった。

 

それを隙と見たアナタは、ルナドーパントだった方に斬りかかる。

その刃は男の背中を深く切り裂いた。

 

 

 

 

 

けれど、

 

「痛いわね!」

背後に回られ、鞭で首を絞められる。

 

『風都の諸君、朗報だ。〜〜〜』

 

大道の放送が始まった。

意識が薄れ始めたアナタには、あまり聴こえない。

 

『さぁ諸君、地獄を楽しみな」

「GAME OVER」

 

トリガードーパントだった男がアナタに向けて引き鉄を引く。

アナタは死にものぐるいで、ルナの男を投げた。

 

技として成立しておらず、通常なら即座に相手から技をかけられる程度のものだ。

 

けれど、今回はそれで充分だ。

「くふっかはっげへっ」

銃弾は全てルナの男に当たった。

締め付けが緩んだ隙に、アナタは脱出した。

 

"ゴホッ"

「無理はするな」

"この程度……無理ではないですよ"

 

 

そんな会話をしてると、上空からメモリが飛んできた。

あちらには、トリガーとルナが、

こちらには、ベクトル、ドラゴン、そして、ブリザード。

 

 

「どうやら、仲間がやってくれたらしいな

さぁ、思い切り…振り切るぜ」

 

 

アナタはトリガーの相手を仮面ライダーアクセルに任せて、ルナの男を追う。

 

 

 


 

 

 

最終決戦。

風都タワー最上部に向かった仮面ライダーエターナルを追う仮面ライダーダブル。

 

ダブルを引き摺り下ろさんと、ルナドーパントは手を延ばす。

 

そんな時、

 

ベクトル マキシマムドライブ

 

紅色に光るスタッグフォンがルナドーパントの手を弾いた。

 

 

「痛いわね!」

ルナドーパントがスタッグフォンを目で追うと

 

"邪魔はさせない"

 

アナタが追いついた。

 

「こっちの台詞よ!」

 

ルナドーパントは邪魔者を排除せんと、再度腕を延ばす。

アナタは気にせず、傷のついたロストドライバーを身につける。

 

"変身"

ブリザード

 

猛烈な吹雪にルナドーパントの腕は弾かれた。

 

吹雪を突き破り飛び出したのは、

氷のように淡い水色のライダーだった。

 

そのライダーは行手を阻む腕を冷気で凍て付かせる。

 

「アッ冷たァい!痛い!やっぱり冷たい!」

 

ブリザード マキシマムドライブ

 

アナタはそのまま拳を振り抜く。

"ブリザードストレート!"

 

猛烈な吹雪の拳は直撃したマスカレイド・・・・・・ドーパントを粉々に打ち砕く。

 

"チッ"

アナタは思わず舌打ちをした。

 

「抱きしめてア・ゲ・ル!」

 

腕を再生させていたルナドーパントが腕を巻き付けんと、周囲を囲んだ。

 

ベクトル

 

 

アナタは即座に紅色のメモリで再変身し、ステップを踏みながらルナの腕に触れまくった。

 

「ジタバタしても……アレ?」

 

ルナの腕の触れられた部分が、見当違いの方向に引っ張られる。

 

アナタはその隙に斜め後方にベクトルを付与、脚力を補助して腕の輪を抜けた。

 

「逃がさないわよ!」

ルナはアナタを追わんと、右足を踏み出し

 

「へっ⁈ぶん」

派手にこけた。

 

よく見ると、足元に無数の→が見える。

先程のステップで仕込んでいたのだ。

絡まった腕が触れる度に、ルナは矢印の方向に文字通り振り回される。

 

 

ドラゴン

 

 

アナタは3本目のメモリで再変身する。

変身した途端、アナタの中で何かが蠢く。

 

"グァァアアアア!"

 

ドラゴンメモリは、暴走の危険を孕む強力なメモリだ。

アナタは特性を知らないが、師匠のファングメモリのようなものと断じた。

 

"ごれでぎめる"

 

アナタは伝説剣列伝のメモリスロットにベクトルメモリを、

ベルトのマキシマムスロットにブリザードメモリを装填する。

 

 

ベクトル マキシマムドライブ

ブリザード マキシマムドライブ

 

ブリザードのマキシマムを発動させ、猛吹雪を力づくで振り回す。

 

「もうっ」

ルナドーパントは、一度変身解除し、腕を解いていた。

ルナ

「マズ」

 

凍てつくまでに変身が間に合わず、

半人間半ドーパントの姿で凍りつく。

 

それを見ながらも、アナタは駆け寄り、剣を振りかぶる。

 

 

人を斬るのか、と問う者もいるかも知れない。

これ以上攻撃するのは冒涜だ、と非難する者もいるかも知れない。

悪党には相応しい最期だ、と正義面して擁護する者もいるかも知れない。

 

 

アナタにとってはどうでもよい事だ。

 

アナタは《ruby》冷めているようで苛烈《rt》ブリザードに選ばれる人間《/rt》で、《ruby》周囲に合わせて加減出来るとしても《rt》ベクトルに選ばれ《/rt》、《ruby》やはり凶暴性を有する《rt》ドラゴンに選ばれる《/rt》人間だ。

 

人々のためになら、力を躊躇なく振るえる。

 

何より、この惨状の一因は己が鈍ったからだ。

同じ失敗をする等、己自身が許さない。

 

 

ルナドーパント…泉京水に刃が触れる寸前にベクトルのマキシマムで、全ベクトルを制御。刃からも力を伝わせ切断した個所を押し除ける。

 

ツインマキシマムに匹敵する斬撃は容易く相手を切り裂いた。

 

「克己ちゃん…」

 

ルナだった男は、そう言い残して塵となる。

 

 

これでアナタの戦い《ruby》は《rt》・《/rt》終わった。

 

 

 

 

 

ゾーン マキシマムドライブ

 

 

風都タワー頂上で1つのマキシマムが発動した。

転がっていたルナメモリが頂上に向かって飛んでいく。

 

"なっ くっ"

 

アナタは驚くも、急いで己のメモリを押さえた。

が、メモリは手をすり抜けて飛んでいく。

 

 

 

メモリは次々とエターナルのスロットに装填されていく。

 

アーチャー マキシマムドライブブリザード マキシマムドライブ サイクロン マキシマムドライブドラゴン マキシマムドライブファントム マキシマムドライブ グラビティ マキシマムドライブ ヒート マキシマムドライブアイリス マキシマムドライブ ジョーカー マキシマムドライブ キッチン マキシマムドライブルナ マキシマムドライブ メタル マキシマムドライブノクターン マキシマムドライブオース マキシマムドライブパワー マキシマムドライブクォーツ マキシマムドライブリモートコントロール マキシマムドライブスカル マキシマムドライブトリガー マキシマムドライブアンブレラ マキシマムドライブベクトル マキシマムドライブ ウェアヴォルフ マキシマムドライブ エクストリーム マキシマムドライブ ヤードマン マキシマムドライブ

 

エターナル マキシマムドライブ

 

「メモリの数が違う。終わりだぁ!」

 

 

エターナルは刃を振るい、風車を切り落とした。

ダブルは破片に巻き込まれて落下する。

 

 

絶対絶命の時、声が響いた。

 

「仮面ライダーーー!」

 

所長の声だ。

 

「仮面ライダー!」「仮面ライダー...!」「仮面ライダー!」「仮面ライダーーーーー!!」「頑張って仮面ライダー!」 「仮面ライダー!」「「仮面ライダーーーー!」」「お願い!」「仮面ライダー!」

 

街中からも声が響く。

 

"さすが所長…♪"

アナタはこんな状況なのに笑みを溢した。

そして、想いを込めて叫んだ。

 

"頑張れ!仮面ライダー!"

 

 

 

風が吹き始めた。

街中の祈りから生じた風は、ダブルを包み込む。

 

風がダブルと一つになる。

風車を思わせる翼を得て黄金に輝くその姿は、邪神を倒した光の巨人を連想させる。

 

ダブルは、エターナルへ飛翔した。

 

ダブルは風都を滅ぼすほどの光球を蹴散らし、エターナルに届いた。

そして、エターナルは爆散した。

 

T2メモリも次々と輝き砕け散っていく。

 

 

アナタはまるで花火のようだと眺めていた。

 

光の幾つかがアナタに向かい降り注ぐ。

"何?"

 

直撃しそうな光を掴む。

それは、先程使用していた3本のメモリだった。

 

残りの光は、ルナドーパントが倒された場所…アナタのマキシマムを受けた空間に集まり孔を開けた。

 

"ク…ソ……"

 

アナタは抵抗するも、なす術なく吸い込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

吸い込まれた先は、見知らぬ街の上空。

アナタは、世界樹の如き巨大な塔に呆然とするのであった。

 

 

 




これでダブル編終了!
お疲れ様でした。


メモリの相性と性格の件とかは、(作者自身が憶え続ける自信がないので)
次回投稿のリザルトで纏めます。(これから書きます)


メモリは、
北凍武人 様のブリザード、
肘神さま 様のベクトル、
空気の破壊者 様のドラゴン
という結果になりました。

お三方、ありがとうございました。
メモリの能力について、「解釈違う!」等ございましたら、メモリ募集の活動報告にお願いします。執筆中の話数から対応します。
(感想欄だと運対の可能あり)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=322684&uid=257501

ご参加くださった皆様もありがとうございました。
抽選から外れたメモリはせっかくなので、各アルファベットから1本ずつ使わせて頂きました。

ご参加頂いた皆様
A
・アーチャー 肘神さま様
B
・ブリザード 北凍武人様
・婆娑羅(バサラ) 空気の破壊者様
・ボマー 肘神さま様
・バード やみーね様
C
D
・ドラゴン 空気の破壊者様
・ドラキュラ 肘神さま様
・ドラグニル やみーね様
E
F
・ファントム やみーね様
・フェニックス 肘神さま様
G
・ギャンブル 肘神さま様
・グラビティ やみーね様
H
I
・イマジナリー 空気の破壊者様
・アイドル 肘神さま様
・アイリス GMの神埼さん様
J
K
・ナイツ やみーね様
・キッチン 肘神さま様
・カルマ GMの神埼さん様
L
M
N
・ニュー 肘神さま様
・ノクターン GMの神埼さん様
O
・オース GMの神埼さん様
P
・パイロット 肘神さま様
・パワー はっぴーでぃすとぴあ様
Q
・クォーツ 肘神さま様
R
・レストレイント 肘神さま様
・リモートコントロール ひがつち様
S
T
U
・アンブレラ 肘神さま様
V
・ベクトル 肘神さま様
W
・ウェアヴォルフ 肘神さま様
X
Y
・ヤードマン 肘神さま様
Z


今後ともよろしくお願いします。

沢芽市での当面の生活基盤は?

  • 探偵業
  • フリーステージの点検・メンテ
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