魔弾の王と戦姫 竜翼刃の傭兵   作:荒竹@修行中

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今回から台本形式をやめることにします


魔弾の復活

テナルディエ軍の陣地にてザイアンは恐怖していた

2匹の飛竜のうち一匹と地竜を向かわせた

それで戦いはすぐに終わると思っていた

3倍の戦力差に加え3匹の竜という負ける要素のない戦いだった

しかしその結果は竜は飛竜一匹以外は全て死にさらに後ろから2千もの兵が来たという報告

兵の一人が飛竜を出そうと提案するがそれはザイアンの父に対する恐怖で一蹴される

 

 

 

その頃アラシとリウリスはティグルとエレンの隊に合流していた

そしてすぐに先陣に移動し前線で戦っていた

 

(・・・チッ、もう「戦字(ワード)」が使えねえか)

アラシの竜翼刃は「戦字(ワード)」とアラシとアラシの父が呼んでいる言葉によって力を解放する武器だが今現在その力は失われていた

そのため短剣の状態で敵の急所または間接を切り裂き倒すという戦い方をとっていた

 

そしてついにザイアン率いる50の兵と飛竜に追いついた

ザイアンは恨みと悔しさをこめ口を開く

 

「ヴォルン・・・!」

 

ティグルはその言葉に対して

「この期に及んで、逃げられると思うな」

そう怒りの言葉を発した

 

ザイアンはティグルの怒りの感情など気にせず部下から槍と長盾を奪い一人で前へと進み出る

瞳に憎悪をたぎらせ笑いを浮かべる

「所詮は卑しい狩人の血筋というわけか、国を裏切りジスタート軍を招きいれながらよくも涼しい顔をしていられるものだ」

「俺を悪党呼ばわりすす前に自らを省みてはどうだ、罪のない民を苦しめ家を焼き財貨を奪う・・・山賊とやっていることはなんら変わりが無い」

ザイアンはその声に気圧され意味を呑んだ

「民だと?民がどうだと言うんだ。やつらは雨後の茸のようなもの!?」

ザイアンがそう嘲笑と侮蔑を言おうとした瞬間にアラシはベルトにかけてある投げナイフをザイアンの頬目掛けて放った

それは頬をかすめその先の兵の頭に突き刺さりそのままその兵は絶命した

「ちょっと黙ってろよ、敗戦の将のくせにそういった言葉が出るなんてほんとおめでたいな。貴様は人の上にたてる器じゃねえよ、七光りのゴミが」

アラシはそう淡々と侮辱の言葉を放つ

ザイアンは頬を押さえながらアラシを一瞥した

そしてすぐさま言葉を発した

「小貴族の配下風情が・・・いや、その成りは傭兵か・・・金で動く卑しい存在か、ははは!」

ザイアンは自分に植え付けた恐怖への怒りをこめて侮辱する

下種だな、とエレンはつまらなそうに呟く

アラシはそれ以上なにも言わず竜翼刃に手をかける

ティグルもこれ以上言葉を重ねても無駄だと知った

「・・・俺は俺の領土を荒らし領民を苦しめたお前たちをゆるすつもりはない」

「貴様・・・ぬけぬけと・・・」

ザイアンはそれ以上言葉が出てこないのか槍をティグルに向け叫ぶ

「勝負をしろ、ヴォルン!俺と貴様の一騎打ちだ。俺を追ってきてよもや逃げるとは言わないだろうな!」

「・・・はぁ?なんだお前。どうせお前は死ぬんだしよ・・・潔く殺されろよ」

「黙れ傭兵風情が!ヴォルン!出て来い!」

「血迷ったか」

呆れたエレンはそう言い配下の騎士らに号令をかけようとするがティグルが腕を伸ばして押しとどめた

エレンは少し驚いた顔をしていた

「まさか、やる気なのか?」

ティグルは何も言わず強くうなずいた

「・・・いいだろう。これは・・・お前に戦いだ」

「ありがとう」

エレンを見ずに礼を言い一歩前に馬を進ませる

「ま、お前なら確実にお前ならあのゴミに負けるはずがないし、ちゃちゃっとやっちまえ」

アラシは当たり前のようにザイアンを罵りながら激励した

「・・・うん、ティグルなら大丈夫・・・でもいざとなったらアラシと私が助けるから・・・安心して」

リウリスもそれに続きティグルを応援する

「・・・ああ、そうだな」

ザイアンは前に出たティグルの姿に対して胡乱げな顔で問うた

「武器はどうした?剣でも槍でもそこにいるやつらから借りて来い」

「これが、俺の武器だ」

家宝である漆黒の弓を突き出すティグルにザイアンは睨みつける

「ふざけているのか?弓なんぞで何が出来る。せいぜい不意打ちでしか俺を傷つけることが出来なかったそんな者で」

(・・・相手の力量すら見極められない・・・こいつは本当にあのテナルディエの息子なのか?)

アラシは呆れと驚き両方の感情を感じていた

「試してみるか?」

ティグルは矢を弓につがえ居放つ

矢は風を裂いてザイアンの頭部に向かっていくが盾に防がれる

かまわずティグルは二発目を放つがそれも盾に防がれる

「ははは、無駄だ無駄だ!」

(・・・まてまて、まさかとは思うが・・・)

アラシは驚いていた

 

ティグルは三射目を放った

それも盾に防がれる

「もういい所詮弓しか使えない貴様には一騎打ちは無理だったな、ここで貴様の首をとって全てを終わらせてやる!」

勝ち誇ったようにザイアンは叫んだ

(・・・仮にティグルを倒せたとして・・・それで自分らが勝てると思ってんのか?・・・まあ自分の状況を分かってないくらいだから当然か)

アラシはティグルの勝利を確信しながらも見据える

(・・・ティグル・・・人間やめてるね・・・)

リウリスはティグルのやった行動を見てそう思った

 

ザイアンが槍を構え突撃しティグルが矢をつがえ弓を引き絞る

エレンはさすがにその光景に目を瞠った

剣も兵も届かないと分かっていながらもアリファールを握りしめ声をあげかけた

 

刹那二人は交差する

 

ザイアンの槍はティグルの頬をかすめておりティグルの頬から血が出ていた

そしてティグルの矢は先ほどまでと同じく盾に突き刺さっていた

呻き声があがる

声を発したのはザイアンだった

彼は馬をとめてうずまくる

顔は苦悶にゆがみ脂汗にまみれていた

ティグルの矢は盾をつらぬき鏃がザイアンの腕を貫通していた

それにより槍がはずれティグルの頬を掠めるだけとなったのだ

 

ザイアンは今担ってやっと気づいた

 

―ティグルの放った矢は全て盾の同じ場所に命中してありそれゆえに分厚い盾を貫けたのだと―

 

同時に戦慄した

ザイアンは盾を固定させずティグルの放った矢に対して動かしていた

最後の矢の時はさらにすれ違い様だった

(俺が・・・盾をどう動かすが呼んでいたのか・・・!?)

 

「相変わらずおっそろしい腕だ・・・」

アラシはかつて一度自分の持っていた短剣をピンポイントに撃ち落とされたことを思い出した

 

ティグルは矢をつがえる

するとザイアン配下の騎士がザイアンを守るべく突撃した

その瞬間にエレンはアリファールを振りかざして騎士に突撃を命じる

 

そしてザイアンはアラシに向かって声を張りたてた

 

「そこの傭兵!今すぐヴォルンを殺せ!そうすれば褒美は思いのままだ!」

ザイアンはアラシが傭兵であり金で動くと思い込みそう叫んだ

 

その言葉が逆にアラシを激昂させると思わずに

 

「寝言は・・・永眠()て言いやがれ!」

アラシは怒り走り出す

「な、何!?」

ザイアンは驚き恐怖する

 

アラシを阻もうと二人の騎士が突撃してくるが

 

「アラシの・・・邪魔はさせない」

リウリスが飛び出し一人を一瞬で両断しもう一人にカタナを向ける

アラシはザイアンの目の前に立った

「・・・さぁて七光りのバカゴミクズ息子、死ぬ覚悟は出来てるんだろうな?」

アラシは逆手もちの竜翼刃を構えとどめを刺そうとする

が次の瞬間にザイアンは飛竜に飛び乗り逃走を図った

 

「チッ・・・」

アラシは舌打ちをする

(このままじゃ・・・逃げられちまうな)

ザイアンは飛竜に乗って雲の上まで飛んでいった

「クソが・・・完全に兵を見捨てていきやがった!」

アラシはすぐさま飛流を追おうとする

 

 

だがその瞬間

 

 

黒き光と風と纏った一撃が地上から放たれた

 

 

それはザイアンが乗る飛竜と一撃で貫いた

 

 

「・・・・・・・え?」

 

飛竜はそのまま落下し沼に落ちる

ザイアンの姿はなかった

アラシはその謎の一撃がとんだ位置を確認しに走る

そこにはティグルとエレオノーラがいた

ティグルは弓を空へと構えエレオノーラはアリファールを空に向け突き立てていた

それはどう見てもティグルとエレンが放った一撃としか考えられなかった

周りのテナルディエ軍の兵士が武器を落とす

その音がアラシを含む複数人を正気に戻した

 

「・・・ティグルヴルムド=ヴォルンがザイアン=テナルディエを討ち取ったぞ!」

 

エレンの声にジスタートの兵たちが勝ち鬨を上げた

 

 

「「「「「うおおおおおおお!!」」」」」

 

 

 

こうして戦いはエレン率いるジスタート軍が勝利を収めるという結果に終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れの風を受け黒竜旗(ジルニトラ)が翻る

ジスタート軍はティグルとエレン、エレンの側近である女性の騎士リムアリーシャの三人を戦闘にティグルの屋敷があるセレスタの町へと帰還しつつあった

アラシとリウリスはその少し後ろで馬に乗って歩いていた

 

 

「ひとまずの勝利、というところですね」

「ひとまず、か・・・」

その通りであった

既に動き出してしまった流れは少なくともエレンやティグルには止められない

後継者を失ったテナルディエはティグルを許さないだろう

 

「・・・なんだかめんどくさいことになった」

「そういうなって、というかティグルに仕えるようになってからは一応こういった事も覚悟していたろ?」

「・・・」

アラシとリウリスはそう会話していた

「それによ、やっぱ俺達傭兵は戦う事が仕事なんだよ」

「・・・・・・そうかも」

「だからよ、これからある戦い・・・本気でやるぞ」

「うん、わかってる」

「たぶんこれからテナルディエとの戦いになる・・・覚悟しておけよ」

「・・・常に戦いに覚悟はもっているから」

「おう、それなら良い」

 

 

 

 

ジスタートの軍を夕暮れの太陽が見送っていた

 

 

 

 

 




作者「というわけで第5話完結です、あとがきは台本形式でやりますよ」
エレン「前4話と比べて描写が良くなっているな・・・読み返したのか?」
作者「はい、これで誤字脱字もへると思います」
リム「・・・登場はしましたけどほとんど喋ってませんね」
作者「・・・まあアラシ君の視点ですからね、リムアリーシャさんはティグル君とのかかわりのほうが圧倒的に多いですし」
リム「まあ、そうですが」
作者「でも次話か次々話ではちゃんと出番がありますよ」
ティグル「それにしてもアラシはザイアンに対してかなりひどく当たっているな」
アラシ「個人的にあいつの事は嫌いだからな、ああいった七光りのゴミは俺の一番嫌いな人種なんだよ」
ティグル「な、なるほど・・・」
作者「ま、そういうわけでして、アラシ君は結構いろんな人に噛み付くキャラですよ、それではまた次回もよければ見てください」


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