シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話 作:馬鹿とオタク
雛菜「プロデューサー、これあげる~~♡」
ソファに座って足をぶらつかせながらスマホをいじっていた雛菜が、急に鞄をごそごそと漁りだした。
雛菜は良く美味しかったからといって飴やお菓子をくれるが、新商品を見つけたのか?
P「何をくれるんだ?」
雛菜「これ~!手、だして~?」
一体何をくれるのだろうかと期待が膨らむ。手のひらにすっぽり隠れる程度のもの...予想通りお菓子系だろうか?
いくら考えても答えが出ないことは分かっているので素直に手を出す。
雛菜「大事にしてね~~?」
そういって手のひらに置かれたのは何とも言えない顔をしたクマのストラップ。ユアクマだ。
P「...これは、ユアクマのストラップだよな?もらってもいいのか?」
雛菜「うん~!2つ出たから1つはプロデューサーにあげる~~!」
P「ありがたく頂戴するよ。それにしてもストラップか、どこに付けようかな...」
普段から身に着けるものでストラップを付けられるもの...。
財布?いや、財布はストラップ付けられるようなところないな。名刺入れ...はさすがにダメか。
雛菜「それじゃあ、そのかばんとかどうですか~?」
雛菜が言ってくれたのは仕事で使ってる鞄だ。...もちろんこれに付けることも考えた、が。
P「...最初は俺も考えたんだけどさ、外に付けるのって落とさないか結構心配なんだよな」
雛菜「へ~~~?落とすの~~?」
P「いやいや、もちろん落とさないように気を付けるけどさ。それでも不慮の事故っていうか...何かあったら嫌なんだよ」
雛菜「じゃあ、雛菜がつけてあげる~~!」
P「そ、そうか?じゃあせっかくだし、雛菜に付けてもらおうかな」
雛菜は俺からストラップを受け取ると、すぐに鞄の側面にストラップを付けた。
やっぱり落としてしまわないか不安にはなるが...気を付けるしかないな...。
雛菜「雛菜はやっぱり、見えるところがいいな~。だって、みんなに見てもらいたいから~~!」
P「確かに、見える場所がいいよな。じゃないとつける意味も半分っていうかさ」
雛菜「うん~~!雛菜、色んな人にそのストラップ見てもらいたいし、それに、ほら~!雛菜とお揃い~♡」
P「ははっ、なんか...懐かしいな。こういうの、学生時代を思い出すよ」
雛菜「へ~?プロデューサーも誰かとお揃いやってたの~?」
P「ああいや、俺がってわけじゃないんだ」
P「学生の頃に女の子たちがよくやっててさ、男子の間では特に流行ってなかったから羨ましいとかは無かったんだけど、まさか大人になってからこういうの経験するとはな...って」
雛菜「そうなんだ~。...プロデューサーは、雛菜とおそろいにできて幸せ~?」
P「ああ、幸せだよ。貴重な体験をさせてくれてありがとう、雛菜」
雛菜「やは~~~♡プロデューサーが幸せでユアクマちゃんも幸せそう~~♡」
P「はは、その様子だと雛菜も幸せそうでよかったよ。...そうだ、透たちとはこういうのしてないのか?」
そういえば、雛菜がよく鞄にストラップなんかを付けているのを見るが、他の3人がこういうのを付けているのはあまり見たことが無い...気がする。いや、小糸はお守りを付けてたっけかな。
雛菜「へ~?しないよ~?透先輩たちは別にユアクマちゃん好きじゃないし~」
うん?...俺も別に好きだって言った覚えはないんだが...。
......何か誤解を与えるようなことを言ってしまっていたかも知れない。訂正しよう。
P「...雛菜、すまん。何か誤解しているかもしれないが、俺も実はユアクマが大好きって訳ではないんだ。いや、別に嫌いじゃないんだが、特別好きではないというか...」
雛菜「へ~~~?知ってるよ~~?」
P「え...?でも、透たちはユアクマが別に好きではないからお揃いにしないんだろ?じゃあ...俺にはどうしてくれたんだ?」
雛菜「だって~、プロデューサーが一番雛菜からのプレゼントを喜んでくれるから~!」
P「...!......はは、雛菜がそう思うならそうなのかもな。うん、改めてありがとう、大切にするよ」
雛菜「あは~~、どういたしまして~!プロデューサー、元気でないときはユアクマちゃんを見て元気出してね~!」
雛菜「......ユアクマちゃんで元気が出ないときは、雛菜に電話してもいいよ~?」
と、一息おいてから小さな声で、囁くように言った。
最近仕事が忙しいから気にかけてくれているのか。奔放そうに見えて、本当に周りをよく見ているな...。
P「はは、ありがとな。よし!じゃあ早速、ユアクマに元気をもらおうかな」
雛菜「へ~~~!?雛菜じゃないんですか~!?」
あれ、そういう流れだったか?今のはてっきりユアクマに元気をもらう流れだったと思ったんだけど...。
P「はは、じゃあ雛菜にも元気をもらおうかな」
咄嗟に切り替えたが、どうやら雛菜の機嫌を取るには少し...いや、かなり遅かったようで────少し拗ねていた。
雛菜「なんかついでみたいでやだ~!でも、雛菜は優しいからプロデューサーを元気にしてあげる~!」
鞄にストラップを付けてくれた後、ソファに戻って談笑していた雛菜だが、スクッと立ち上がって目の前に来た。
そして両手でグーを作り両脇を締めて、スウッと息を吸うと
雛菜「プロデューサー、えいえいお~!」
お~の掛け声とともに右手を突き上げた。確かに、これは元気がもらえるな。
雛菜「じゃあ、雛菜はお仕事行ってきます~!プロデューサーも頑張ってね~!」
それだけ言うと、スキップしながら事務所を出て行った。
......あの笑顔はやりたかったことを全部やりきったって感じだったな。
P「よし!元気ももらったし頑張るか!えいえいおー!」