シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話 作:馬鹿とオタク
P「手伝ってくれてありがとな」
愛依「ぜんっぜん!うちも暇してたし、それに一人でやるより二人でやるほうが早いっしょ!」
今は事務所の倉庫で愛依と二人きりだ。
午前は倉庫の片づけをしようと思っていたところ、ちょうど事務所に来ていた愛依が手伝いを申し出てくれた。
力仕事もあるし、服が汚れたりしたら駄目なので最初は断っていたのだが、力仕事は二人で、汚れはジャージに着替えることで解決した。
P「その辺の段ボールは...冬物か、近いうちは使わないだろうし、こっちに持ってきてくれ」
愛依「はいは~い。お、これちょっと重たいかも!」
P「本当か?ちょっと待っててくれ。よいしょ...何が入って...これ、ストーブか。そりゃ重いはずだ」
愛依「そっち持ってー!いっせーの!」
P「───足元気を付けて...よっと、ここに置いておこうか」
うん、これで大体は片付け終えたかな。
愛依が手伝ってくれたおかげで、予定よりかなり早く終わらせることができた。
予定より早く終わってしまったことだし、掃除もやってしまおうか。
P「手伝ってくれてありがとう。愛依のおかげで早く終わったし、掃除もやってしまおうかな」
愛依「お、じゃあうちも手伝う~!掃除用具とかどこに置いてるん?」
P「ああ、掃除用具はここの外なんだ。ちょっと取ってくるな」
箒とちりとりとはたき...あとは雑巾とかか、水回りは俺だな。
どこまで掃除するか、なんて考えてドアノブに手を伸ばした時、違和感を感じた。
開かない。ドアノブを回すところまではいけるのだが、押しても引いてもビクともしない。
押戸のはずなので、少し強めに押してみる。次は体重をかけて。しかし開かない。
ドアに対する次の策を考えていると、不思議そうな顔をした愛依が近づいてきた。
愛依「どったん?」
P「あぁいや...ドアが」
愛依「どあが?ってドア?え、開かないカンジ?」
P「あぁ、どうやら開かなくなったみたいなんだ。建て付けでも悪くなってたのかな...」
何か原因となるものの記憶が無いか探す。そういえばはづきさんが何か言ってたような...。
あっ。
『最近、倉庫のドアが中から開きづらくなってるので、気を付けてくださいね~』
愛依「え、じゃあうちら閉じ込められたってこと!?ヤバいじゃん!」
P「あ、ああ、とりあえず誰かに連絡を...ってスマホはデスクの上だ。すまん愛依、頼めるか?」
愛依「う、うん!...ってうちも鞄の中だ...!ジャージに着替えるときにしまってたっぽいわー...」
P「マジか...!とりあえず他に方法が無いか探そう!」
愛依「とりあえず窓は...!......降りれそうにないか~...」
以前、あさひが窓から入ってきたことはあるが、あれはあさひの身体能力あってのことだ。
普通に降りようとなるとかなりの苦労がいるし、愛依が怪我するかもしれない可能性を考慮するとその選択肢は真っ先に排除しなければならない。
P「こういうとき、むやみやたらに大声を出すのはやめておこう。体力の消耗にもつながるし、なによりこの暑さだ。熱中症にでもなったらいけない。一番は誰かに気づいてもらうことなんだが...」
愛依「さすがに倉庫にはエアコン無いしね~...。うちはまだだいじょぶだけど、さすがに何時間もここにいるのはキツイかも~...」
P「とりあえず、通りに顔見知りがいたら声を掛けて助けてもらおう。それまでは待つしかないか...」
といっても、そう都合よく誰かが通ってくれるわけもなく数十分が経過した。
愛依も俺もさすがに暑くなってきて、互いに少しずつ疲れが見えてきた。
それぞれ愛依はジャージの上と、俺はネクタイとボタンを数個開けている。(掃除をするという時点でシャツに腕まくりまでしていたので、あまり脱ぐところがなかった)
愛依「結構暑くなってきたね......汗が止まんないや~...」
P「そうだな...もうそろそろ誰か通ってもいい頃なんだが...」
P「愛依、やっぱりもう一回トライしてみるよ。代わりに外を見ててくれないか?」
愛依「おっけ~...さすがにこのままだとうちら溶けちゃうもんね~...」
日が当たらない日陰に居た愛依と、窓を見ていた俺が入れ替わろうとしたとき事件は起きた。
もとより倉庫というものはそこまで広くない。が、入口から窓までの一本道に何か置いていたわけでもない。そう、物理的な障害は何もなかったはず...。ただ一つあるとすれば、太陽の光を浴び続け発症した、軽度の熱中症だろう。
熱中症による軽いめまいでふらついてしまった。それが原因となり躓いてしまった。それだけだったら良かった。
ただ、躓いた先には愛依が居たのだ。
P「うおっ...!!」
愛依「わひゃっ!!」
P「ってて...大丈夫か愛依!?頭を打ったりしてないか!?」
愛依「う、うん...プロデューサーの腕が枕になってくれたおかげでうちは何ともないけど...」
幸い、倒れこむ前に愛依の後ろに手を回したおかげで怪我はなかったようだ。だが、その影響で普通に押し倒すよりも近い距離になってしまったのは仕方がないことだろう。
P「そ、そうか...よかった...」
愛依「ちょっち待って!」
体勢を立て直そうとしている途中で愛依に止められた。衝撃に硬直していると、愛依の手のひらが額に伸びてきた。
愛依「プロデューサーのおでこめっちゃ熱いよ!?これはヤバいって!!」
P「え?あ、ああ、そうだな...」
P「そ、その前に体勢を立て直さないと...」
何とか愛依を押し倒したという状態から解放されるべく、体勢を立て直そうとしたその瞬間、倉庫のドアが外から勢い良く開かれた。
「大きい音がしたんですけど大丈夫ですか!?...って」
愛依「へ...?冬優子ちゃん!やっと人が来たぁ...よかったぁ~...」
P「えっ、あっ、やった...!って冬優子、ち、違うんだこれは...!」
冬優子「あ、あんたたち、何やってんのよ!!愛依はこっち来なさい!あんたはここで正座!!よく見たら今までにないくらい気崩してるし!覚悟しておきなさい!」
その後、冬優子の誤解を解くのにあまり時間はかからなかったが、そこそこ長い期間いじられた...。