シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話   作:馬鹿とオタク

24 / 41
円香が不機嫌になる話

円香「────おはようございます。......?」

 

P「......」

 

P「おぁっ...ま、円香、来てたのか」

 

どうやら居眠りをしていたようだ。沈みかけていた意識から戻ってきたとき、円香がドアの前に立っていた。

 

円香「......先ほど来たばかりです」

 

P「あぁ、そうだったのか。おはよう」

 

円香「...朝から居眠りとは関心ですね。遅くまで頑張っているアピールお疲れ様です」

 

P「い、いや...これは違くて...」

 

円香「そうですか。では、体調管理の出来ない大人アピールお疲れ様です」

 

これは...どう弁解しても勝てなさそうだな......。

 

P「はは...すまん...。ところで今日は早いな。打ち合わせの時間までまだ結構あるだろ?」

 

円香「そうですね。早く来ることに何か不都合でも?」

 

P「あぁいや、そういうわけじゃないんだ。ただ早いなーって思っただけで、これといって意味は無いよ。遅れて来るより全然いいしな」

 

円香「そうですか」

 

 

 

 

しばらく座ってスマホをいじっていた円香だったが、突然、何かを思い出したかのように立ち上がった。

たいていこういう時は俺に何か言いたいことがある時だろう。

 

円香「そういえば」

 

P「ん?」

 

円香「浅倉が、あなたと花火に行ったと言う話を聞きました。念のため聞いておきますが、仕事で、ですよね?」

 

P「あー...いや、仕事で、じゃないんだ」

 

円香「...は?担当アイドルをオフで連れまわしてたってことですか?」

 

P「...そう、なるかな...?で、でも、透から誘ってきたわけだし...」

 

円香「関係ないでしょ。それに大人なんだから断ることだってできたはずです」

 

P「そ、そうだよな。すまん、俺の対応が良くなかったな」

 

円香「...分かればいいんです」

 

そう言っておきながら、もう一度透に同じお願いをされて断れる自信はない。

その時はまた謝るしかないかな...。

 

円香「まだ終わってないですけど」

 

P「え、ま、まだあるのか?」

 

円香「当たり前です。まさか、自分の蛮行が1つだけだとでも?」

 

P「ば、蛮行...」

 

円香「はい、蛮行という他ありません。......その鞄」

 

P「鞄?あぁ...ストラップのことか?」

 

円香「はい、そのストラップのことです。...雛菜が執拗に自慢してきました。はっきり言ってどうでもいいのですが。いい大人が女子高生と、しかも担当アイドルとお揃いなんてどういう神経してるんですか?」

 

P「うっ...返す言葉もない...でも、これは外せないよ。雛菜からもらったものだし...」

 

円香「は?誰も外せなんて言ってません。付けていればいいじゃないですか」

 

P「え?い、いいのか?てっきり今すぐにでも外せって言われるのかと...」

 

円香「...私を何だと思ってるんですか?別にあなたがどうなろうと知ったことではありません。...ですが、雛菜に何かあってからでは遅いので、せいぜい節度をもった大人の対応を心がけてください」

 

P「...そうだな、気を付けるよ」

 

さすがにこれ以上は無いだろう、と少し安堵する。

 

円香「もしかして、さすがにこれ以上は無いだろう、なんて考えていませんよね」

 

P「ま、まだあるのか!?」

 

円香「胸に手を当てて考えてください。...まあ、あなたの幸せな頭では思い出せもしないかも知れませんが」

 

言われた通り、胸に手を当てて考えてみるが...最近円香にこれといって何かしたという記憶がない。

いや、この流れだと円香じゃない...?となると他の誰かか?...あてずっぽうだが、これか?

 

P「...最近、灯織にお弁当を作ってきてもらっている......?」

 

円香「は?なんですかそれ?そんなの聞いていませんが」

 

P「え。ああ...いや、忘れてくれ...これじゃなかったか」

 

円香「弁当?まさか、アイドルに弁当を作ってきてもらってるんですか?信じられない」

 

円香は驚いた。というか、若干引いているようにさえ見えた。

 

P「わ、忘れてくれ...!...それで、結局正解はなんだったんだ?」

 

円香「はぁ...。小糸です」

 

P「小糸?」

 

円香「まさか...本当に覚えてないつもり?」

 

P「うーん...恥ずかしながら......」

 

円香「夏祭り」

 

まさか...この前小糸と仕事帰りに夏祭りに行ったことか?

いや、でもあれは...。

 

P「い、いや待ってくれ!あれは円香にも声掛けただろ!?それはノーカンじゃないか!?」

 

円香「は?なにそれ」

 

P「え」

 

円香「もしかして、一緒に行かなかったから...なんて甘い考えではありませんよね。そんなことは絶対にありえないので」

 

P「じゃ、じゃあどうしてなんだ?」

 

円香「決まってるでしょ。浅倉や雛菜ならまだしも、小糸をわたあめで釣って仕事でもない私情で連れまわすなんて......犯罪者」

 

P「待ってくれ!べ、別に犯罪じゃないだろ!」

 

というか、わたあめを食べたことまで知ってるのか......一体どこまで話したんだ小糸。

 

円香「...まあいいです、小糸も一応喜んではいたので。それに...」

 

P「そ、それに...?」

 

円香「それよりも気になることができたので。...弁当?その口ぶりからして、他にも色々アイドルを手籠めにしているんでしょう?」

 

話を逸らせていたように思えたが、そんなことなかったようだ。

 

P「手籠めなんて...そんなことしてないさ。...確かに、甘えすぎてたかもしれないが...」

 

円香「失礼、手玉にとっていた。と言った方が正しかったですか?」

 

P「い、いやそんなこと...なんか、今日はやけに厳しいな...!」

 

円香「...この程度で厳しいなんて、気が抜けているのでは?...はぁ、これ以上問い詰めるのはやめておきます。それでは」

 

P「ま、待ってくれ円香!この後の打ち合わせまでには...!」

 

円香「...別に、コンビニに行ってくるだけです」

 

 

 

 

 

円香「......オフに二人で出かける。...お揃いのストラップ。...挙句の果てには手作り弁当?」

 

円香「......ありえない。馬鹿馬鹿しい」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。