シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話 作:馬鹿とオタク
円香「────おはようございます。......?」
P「......」
P「おぁっ...ま、円香、来てたのか」
どうやら居眠りをしていたようだ。沈みかけていた意識から戻ってきたとき、円香がドアの前に立っていた。
円香「......先ほど来たばかりです」
P「あぁ、そうだったのか。おはよう」
円香「...朝から居眠りとは関心ですね。遅くまで頑張っているアピールお疲れ様です」
P「い、いや...これは違くて...」
円香「そうですか。では、体調管理の出来ない大人アピールお疲れ様です」
これは...どう弁解しても勝てなさそうだな......。
P「はは...すまん...。ところで今日は早いな。打ち合わせの時間までまだ結構あるだろ?」
円香「そうですね。早く来ることに何か不都合でも?」
P「あぁいや、そういうわけじゃないんだ。ただ早いなーって思っただけで、これといって意味は無いよ。遅れて来るより全然いいしな」
円香「そうですか」
しばらく座ってスマホをいじっていた円香だったが、突然、何かを思い出したかのように立ち上がった。
たいていこういう時は俺に何か言いたいことがある時だろう。
円香「そういえば」
P「ん?」
円香「浅倉が、あなたと花火に行ったと言う話を聞きました。念のため聞いておきますが、仕事で、ですよね?」
P「あー...いや、仕事で、じゃないんだ」
円香「...は?担当アイドルをオフで連れまわしてたってことですか?」
P「...そう、なるかな...?で、でも、透から誘ってきたわけだし...」
円香「関係ないでしょ。それに大人なんだから断ることだってできたはずです」
P「そ、そうだよな。すまん、俺の対応が良くなかったな」
円香「...分かればいいんです」
そう言っておきながら、もう一度透に同じお願いをされて断れる自信はない。
その時はまた謝るしかないかな...。
円香「まだ終わってないですけど」
P「え、ま、まだあるのか?」
円香「当たり前です。まさか、自分の蛮行が1つだけだとでも?」
P「ば、蛮行...」
円香「はい、蛮行という他ありません。......その鞄」
P「鞄?あぁ...ストラップのことか?」
円香「はい、そのストラップのことです。...雛菜が執拗に自慢してきました。はっきり言ってどうでもいいのですが。いい大人が女子高生と、しかも担当アイドルとお揃いなんてどういう神経してるんですか?」
P「うっ...返す言葉もない...でも、これは外せないよ。雛菜からもらったものだし...」
円香「は?誰も外せなんて言ってません。付けていればいいじゃないですか」
P「え?い、いいのか?てっきり今すぐにでも外せって言われるのかと...」
円香「...私を何だと思ってるんですか?別にあなたがどうなろうと知ったことではありません。...ですが、雛菜に何かあってからでは遅いので、せいぜい節度をもった大人の対応を心がけてください」
P「...そうだな、気を付けるよ」
さすがにこれ以上は無いだろう、と少し安堵する。
円香「もしかして、さすがにこれ以上は無いだろう、なんて考えていませんよね」
P「ま、まだあるのか!?」
円香「胸に手を当てて考えてください。...まあ、あなたの幸せな頭では思い出せもしないかも知れませんが」
言われた通り、胸に手を当てて考えてみるが...最近円香にこれといって何かしたという記憶がない。
いや、この流れだと円香じゃない...?となると他の誰かか?...あてずっぽうだが、これか?
P「...最近、灯織にお弁当を作ってきてもらっている......?」
円香「は?なんですかそれ?そんなの聞いていませんが」
P「え。ああ...いや、忘れてくれ...これじゃなかったか」
円香「弁当?まさか、アイドルに弁当を作ってきてもらってるんですか?信じられない」
円香は驚いた。というか、若干引いているようにさえ見えた。
P「わ、忘れてくれ...!...それで、結局正解はなんだったんだ?」
円香「はぁ...。小糸です」
P「小糸?」
円香「まさか...本当に覚えてないつもり?」
P「うーん...恥ずかしながら......」
円香「夏祭り」
まさか...この前小糸と仕事帰りに夏祭りに行ったことか?
いや、でもあれは...。
P「い、いや待ってくれ!あれは円香にも声掛けただろ!?それはノーカンじゃないか!?」
円香「は?なにそれ」
P「え」
円香「もしかして、一緒に行かなかったから...なんて甘い考えではありませんよね。そんなことは絶対にありえないので」
P「じゃ、じゃあどうしてなんだ?」
円香「決まってるでしょ。浅倉や雛菜ならまだしも、小糸をわたあめで釣って仕事でもない私情で連れまわすなんて......犯罪者」
P「待ってくれ!べ、別に犯罪じゃないだろ!」
というか、わたあめを食べたことまで知ってるのか......一体どこまで話したんだ小糸。
円香「...まあいいです、小糸も一応喜んではいたので。それに...」
P「そ、それに...?」
円香「それよりも気になることができたので。...弁当?その口ぶりからして、他にも色々アイドルを手籠めにしているんでしょう?」
話を逸らせていたように思えたが、そんなことなかったようだ。
P「手籠めなんて...そんなことしてないさ。...確かに、甘えすぎてたかもしれないが...」
円香「失礼、手玉にとっていた。と言った方が正しかったですか?」
P「い、いやそんなこと...なんか、今日はやけに厳しいな...!」
円香「...この程度で厳しいなんて、気が抜けているのでは?...はぁ、これ以上問い詰めるのはやめておきます。それでは」
P「ま、待ってくれ円香!この後の打ち合わせまでには...!」
円香「...別に、コンビニに行ってくるだけです」
円香「......オフに二人で出かける。...お揃いのストラップ。...挙句の果てには手作り弁当?」
円香「......ありえない。馬鹿馬鹿しい」