シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話 作:馬鹿とオタク
灯織「おはようございます。プロデューサー」
P「おはよう、灯織。今日も早いな」
灯織「はい。早起きは三文の徳と言いますし...プロデューサーはちゃんと睡眠をとっていますか?」
最近、あまり十分な睡眠はとれていない。が、そのまま伝えてしまうと灯織を心配させてしまうな...。
P「あー...ああ、もちろんだ」
少しの時間が経った。
じっと、見つめてくる。穴が開きそうなくらいに。
P「勘弁してくれないか...」
灯織「嘘ですね、こんなに酷い隈ができてる...。もう、私たちのためなのは嬉しいですけど、プロデューサーもちゃんと休んでください...」
P「はは...気を付けるよ」
灯織「プロデューサーは自分のことを気遣わなさすぎです...。はい、これは今日の朝食です。どうぞ」
P「えっ」
灯織「...どうかしましたか?」
別に、灯織が朝食を作ってきてくれたことに対して驚いたのではなくて、
今日作ってきてくれたことに驚いていた。
P「ひ、灯織、嬉しいんだが...その、今日は」
不思議そうにこちらを見つめてくる灯織に狼狽していると、事務所の玄関が開く音がした。
真乃「おはようございます...!灯織ちゃんも、おはよう...!」
灯織「おはよう、真乃」
真乃「灯織ちゃんとプロデューサーさん、何をしてたんですか?ほわっ、それ...」
真乃が、俺の手元にある弁当箱に気が付いた。
そういえば真乃は、真乃の他に朝ごはんを作ってきてくれている人が居るなんて知らなかったはず...。
真乃「灯織ちゃん...も?」
灯織「そういえばプロデューサー、真乃はこのこと知っているんですか?」
P「いや、知らないはずだ。多分...灯織くらいじゃないか?知ってるのは」
灯織「そうなんですね...」
それを聞くと、灯織は真乃の方に向き直った。別に内緒にしていたわけではないが、少し後ろめたい気持ちがあったのかも知れない。
灯織「...真乃」
真乃「...?」
灯織「ごめん...実は隠してたことがあって...」
真乃「...その、お弁当のことだよね。他にも誰かいるのはなんとなく分かってたけど...灯織ちゃんも作ってきてたんだ」
灯織「うん...隠しててごめん!隠すつもりは無かったんだけど、こうなってしまったことは事実だから...」
おそらく、真乃が驚いた理由は別だ。
もちろんそれにも驚いているんだろうけど、
P「...灯織。今日、何曜日だ?」
灯織「...?どうしたんですか?今日は水曜...日...」
灯織の顔から血の気が引いていく。そう、次に灯織が朝ごはんを作ってきてくれる予定の日は木曜日。
そして水曜日はこの場にいる人物の反応から察せられる通り、真乃だった。
灯織「も、もしかして...今日のプロデューサーの朝ごはん当番は...」
真乃「う、うん...。実は、水曜日は私がプロデューサーさんに朝ごはんを作ってきてたんだ...その、今日も...」
灯織「そ、そうだったんだ...。本当にごめん...」
真乃「う、ううん...!灯織ちゃんも...プロデューサーさんのため、なんだよね...」
ほんの少しの間黙りこくってしまった真乃だったが、すぐに灯織の方に向き直った。
真乃「あ、あの!もしよかったらなんだけど、みんなで朝ごはんを食べるのはどうかな...?」
P「そうだな!...灯織も朝ごはんを作ってきてくれてるのは嬉しいんだけど、正直一人で食べきれる気がしなくてどうしようか困ってたところなんだ。灯織もそれでいいか?」
灯織「は、はい!プロデューサーと真乃がそれでいいなら...」
よかった...。灯織から朝ごはんを受け取ったときは、真乃が来るまでの間に食べきってしまって何事もなかったかのように二度目の朝ごはんを迎えることも視野に入れていたが、真乃のおかげで最良の結果になったと言っていいだろう。
二人が朝ごはんをテーブルの上に広げだす。
あれから様々な種類の朝ごはんを作ってきてくれているが、傾向としては灯織は米系で真乃はパン系が多い。
今回は...
P「おにぎりとサンドイッチか。うん、どっちも美味しそうだ」
真乃のサンドイッチが6個、灯織のおにぎりが3個だから分けるのも問題なさそうだ。
真乃「灯織ちゃんのおにぎり、とても美味しそう...!」
灯織「前に真乃とピクニックに行ったときに食べたお弁当も美味しかったけど、このサンドイッチも美味しそう」
P「ははっ、二人とも、俺に遠慮しないで食べてくれていいからな」
灯織「はい。...ですが、その前に」
真乃「うん、その前に」
二人は目を合わせると、それぞれの朝食に向き直って灯織はおにぎり、真乃はサンドイッチを手に取り、俺の方に差し出してきた。
灯織「プロデューサー、どうぞ」
真乃「ぷ、プロデューサーさん、私のもどうぞ...!」
P「あ、ああ、ありがとう。頂くよ」
二人から受け取ったところで、両手に熱い視線が注がれていることに気がつく。正確には、右手のサンドイッチと左手のおにぎりを真乃と灯織がじっと見つめていた。
P「そ、そんなに見つめないでくれ...はは...」
真乃「ご、ごめんなさい...。味付けがちょっと不安で...」
P「ははっ、そんなに心配しなくても大丈夫だ。じゃあいただきます。......うん、すごく美味しいよ。おにぎりもサンドイッチもすごく美味しい」
灯織「ぷ、プロデューサー、あの...」
P「ん?どうした?」
灯織「...いえ、その......美味しく作れていたみたいでよかったです」
真乃「...わ、私も灯織ちゃんのおにぎりもらってもいいかな...?」
灯織「もちろん、私も真乃のサンドイッチもらってもいい?」
真乃「うんっ...!」
二人ともそれぞれの料理を褒めあい、その後はみんなで楽しく朝食を済ませた。
灯織「(やっぱり聞けない...)」
灯織「(私と真乃、どっちの方が美味しかったかなんて...)」