シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話   作:馬鹿とオタク

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ルカとプレゼントを選ぶ話

スタジオの入り口に人影が見えたので、走って駆け寄る。

待たせた人物は嫌そうな顔をしながらこちらを見ていた。

 

P「ルカ、お待たせ!待っててくれたんだな」

 

ルカ「は...?オメェが待ってろっつったんだろ......」

 

P「そうなんだけどさ...ほら、前だったら待っててくれって言っても帰ってたから...」

 

ルカ「じゃあ帰る」

 

P「ああっ...!待ってくれ!」

 

 

 

 

スタスタと早足で歩き始めたルカをなんとか呼び止めることに成功した。とりあえず要件は聞いてもらえそうだ。

歩いて行ける距離で目星はつけているので、何とかルカを誘導しながら一緒に歩いていく。面倒くさそうにしながらも誘導に従ってくれるところに優しさを感じる。

 

ルカ「...それで、何の用だよ」

 

P「実は、プレゼントを選ぶのを手伝って欲しくて...」

 

その言葉を聞いてルカの目が据わる。

 

ルカ「くだらねぇ...んなもん何でもいいだろ......」

 

P「はは...そういわずにさ。目星はある程度つけてあるからそんなに時間はとらせないし、選ぶ手助けをして欲しいんだ」

 

ルカ「......チッ」

 

 

 

数分歩き、着いたのは近くのアクセサリーショップ。

そろそろプレゼントにアクセサリーを選ぶのがキツくなってきたので新たな何かを探さなきゃいけないと思いつつも、ついついプレゼントはアクセサリーに手を出してしまうな...。

しかし、アクセサリーとは結構難解なもので、最近の問題はブランド被り。果穂やあさひなんかの小中学生はもちろん、高一組くらいまではプレゼントとしてあまり考えていないが、そこを超えるとそうはいかない。

 

しかも、それ以降はアクセサリーだけにとどまらずコスメだったりがプレゼントに入ってくる。これらが特に大変で、肌に合う合わない、肌に合っても本人の趣味や他の持っているものと合わないなど、様々な条件が付いてくる。なので買うのは決まって『限定』。この単語が無ければ乗り越えられない冬もあったくらいだ...!

 

そうしてアイドルへのプレゼント事情に思考を巡らせていると、足先に鈍痛が走る。

反射的に飛び上がり、足元を見るとそこには自分の革靴ではなく黒い厚底のブーツがあった。

 

 

ルカ「おい、何ボーっとしてんだよ」

 

P「あ、ああ、すまんすまん。ちょっと考え事をしていて」

 

P「そ、そうだな...!これなんてどうだ?」

 

このままだとルカが帰ってしまうので、なんとか場を繋ごうと手元にあったペンダントを手に取ってルカに見せる。

 

ルカ「......私にどうしろっていうんだよ」

 

P「はは...その、感想とか...」

 

ルカ「...チッ。そもそも、誰に対してのプレゼントだよ」

 

P「そういえばまだ言ってなかったか、このプレゼントな、灯織にあげるんだ」

 

ルカ「...そうかよ」

 

 

ルカ「......」

 

P「お、ルカも選んでくれてるのか?」

 

ルカ「うるせぇな...この方が早く終わるだろ...」

 

口ではそういってるが、ルカが選んでくれたプレゼントを見る限り適当に選んでいるわけではなさそうだ。

 

P「これは...イヤリングか?」

 

ルカが手にしたのはフクロウの顔があしらってあるイヤリングだった。大人過ぎないデザインで、かなりしっくりくるプレゼントだと思う。

デザインも可愛く灯織が好きそうな感じだし...。よし!これにしよう!

 

P「うん、これいいな...!ありがとうルカ、プレゼントはこれにするよ」

 

ルカ「は...?んな簡単に決めていいのかよ」

 

P「別に簡単に決めてるわけじゃないぞ。ちゃんとデザインだっていいと思うし、何よりルカが自分から選んでくれたからな」

 

P「じゃあ、会計してくるからここで待っててくれ」

 

ルカ「......」

 

 

P「すみません、これお願いします」

 

店員「はい~...こちら2点で四千─────」

 

P「えっ」

 

店員「?どうかされましたか~?」

 

2点、という単語と金額に違和感を覚えカウンターに視線を向けると、フクロウのイヤリングの他にゴシックなピアスも置いてあった。

 

ルカ「......報酬」

 

P「...ははっ、了解だ。───すみません、2点で間違いないです」

 

店員「はい~...別々に包装されますか~?」

 

P「はい、それでお願いします」

 

店員「はい~、ちょうど頂戴致します~。先にレシートをお渡ししますね~。─────お待たせしました~。こちら、商品になります~、ありがとうございました~」

 

 

 

P「今日は付き合ってくれてありがとな、ルカ。お陰で良いプレゼントが買えたよ」

 

ルカ「...そうかよ」

 

P「そして...メリークリスマス。今日の報酬だ。改めてありがとう、ルカ」

 

ルカ「......フン...」

 

P「また、時々でいいからこうして付き合ってくれると嬉しいよ」

 

ルカ「......気が向いたらな」

 

P「本当か!ありがとう!」

 

喜んでいる俺の顔を見るやいなや、少し、ほんの少しだけ恥ずかしそうな顔をしたルカは俺に背を向けて歩きだした。

 

ルカ「......帰る」

 

P「送っていくよ」

 

ルカ「いらねー....一人で帰れる」

 

P「そうか...気を付けてな」

 

ルカ「......」

 

 

 

 

店員B「ねぇねぇ...!さっきのってさ、ルカだよね...!思わず隠れちゃった...!」

 

店員A「え~?ルカって...あ~、あんたが好きだって言ってたアイドル~?」

 

店員B「そうそう!うわー...ステージ以外で本物見ちゃったわ...目ぇ洗わんどこ...」

 

店員A「なんか...きm...気持ちいいね~。見てて~」

 

店員B「そう!ルカって見るだけで癒されるんだよねぇ~...!」

 

店員A「へ~そうなんだ~...じゃあ、隣にいた男って誰なんだろうね~」

 

店員B「はっ......」

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