シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話 作:馬鹿とオタク
P「ちゃ~う、ちゃうちゃう♪ちゃ~みんぐ...?」
コーヒーを入れてデスクに戻ると、ふとソファの上に置いてあるものに目が入る。
P「これ、倉庫にあった資料...誰かが持ってきたのか?」
段ボールいっぱいの少し昔のアイドルの資料。
そういえば、あさひからアイドルの資料が見たいってチェインが来てたっけ...。
あさひは一体どこに...。
P「い、いない...」
どうやら用は済んだようで、すでに事務所を後にしているようだった。
仕方ない、片づけておくか。
えーっと...。確かこの辺だったはず。
あそこか、ちょっと高いな。あさひはどうやってあそこから降ろしたんだ...?
うーん...背伸びすれば届くか。
P「よい...しょっと」
思えば、これが間違いだった。あさひがどうやって降ろしたかなんて、考えればわかることだった。視界の隅に移る脚立を見た瞬間に後悔した。
棚の上に荷物を載せた瞬間、体に衝撃が走る。
P「~~~~~~っ!」
声も出せないほどの激痛に悶えながら床に倒れる。おそらく、ぎっくり腰だ。
前に社長がぎっくり腰になって大変だったってはづきさんが言ってたが、これはまずいぞ────!
P「っは、だ、だれか」
大きな声が出せない。あまり大きな音も立っていないから、事務所の誰かが気づくのも考えられない。
とりあえず、何とかして倉庫から出ないと...這って行けば出られるか?
少しでも動かしたくない気持ちはあるが、声を出せない以上助けを求める方法は────そうだ!携帯!
どこかポケットに...な、無い。デスクの上に置きっぱなしだったのか...。
何とか体に鞭打ちながらドアの前にたどり着いたが
P「ど、ドアノブ...!」
律義にドアを閉めていた数分前の自分を恨むことになるとは思っても居なかった。
どう考えてもドアノブに届くわけはないので、ドアを叩いて誰か助けが来てくれる方に賭けることにした。
握りこぶしを作り、ドアを数回ほど叩いたところで誰かの声が聞こえた。痛みに気を取られて誰の声かまでは判別できなかったが、バタバタバタという音とともにドアが開く。向こうから押して開けられたため頭にぶち当たるが、大した痛みではない。
樹里「プロデューサー!!だ、大丈夫か!?」
樹里「ぎっくり腰って...おじいちゃんかよ」
P「日頃の運動不足が祟ったんだろうな...」
樹里「...こりゃ、夏葉に報告だな。手貸すよ、ほら」
P「ありがとう、ちょっと痛みも落ち着いてきたみたいだ」
樹里の手を借りながらなんとか事務所に戻ってきた。
ソファに座らせてもらって横になる。
P「すまん、ちょっとソファ使うな」
樹里「おー。なんかして欲しいことあったら言ってくれよな。っていうか、ぎっくり腰ってほっといたら治るもんなのか?」
P「うーん...どうだろう。あんまり治し方って聞いたことないな」
樹里「ちょっと調べてみる。......ぎ、っ、く、り、ご、し...な、お、し、か、た」
樹里「......明日くらいまでは安静にしとく必要があるみてーだな。後は、動けるようになったら病院に行くこと!無理してたら許さねーからな!」
P「はは...肝に銘じておくよ」
樹里「他にも応急処置は......楽な姿勢を取ることと、患部を冷やすことらしい」
P「ああ、それなら冷凍庫に氷枕が入ってたから取ってきてくれるか?」
P「ありがとう、だいぶ楽になったよ」
樹里「おー、そこまで重症じゃなかったみたいだな。けど、ホントに無理すんなよな。今回はたまたまアタシが居たから良かったものの...」
P「居なかったらまだ倉庫の中で這いつくばってただろうな...。いやほんと、樹里が居てくれて助かったよ」
樹里「へへ...ま、なんかあったらアタシならいつでも力になるからさ。ちゃんと頼ってくれないと、今度は助けねーからな!」
とても念入りに、おそらく今回のことに対してだけでなく、今までのことも含めて釘を刺されてしまった。
樹里「そういえば、ぎっくり腰って再発しやすいんだってよ」
P「...まじでか」