シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話   作:馬鹿とオタク

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冬優子と映画を見る話

ディレクター「ふゆちゃんお疲れ様!今日もすっごく良かったよ!」

 

冬優子「ありがとうございます♡ディレクターさんにそう言ってもらえてふゆ、とっても嬉しいです♡」

 

ディレクター「うんうん、また今度も頼むよ!じゃ、僕はこの辺で」

 

冬優子「お疲れ様でした~♡」

 

 

 

冬優子「はぁ~......」

 

部屋に入った途端、冬優子が大きなため息をつく。

疲れがたまっているんだろう。メディアの前では疲れを微塵も見せないがテレビにラジオ、舞台に映画など最近ひっぱりだこで、流石に限界が来ているように見える。

 

P「お疲れ様、冬優子。ディレクターさんもすごく褒めてたぞ」

 

冬優子「当たり前でしょ?ふゆを誰だと思ってんのよ」

 

P「ははっ、それもそうだ」

 

冬優子「それにしても、流石に疲れたわ......。......明日はオフだったわよね?」

 

P「...ああ、久しぶりのオフだ。ゆっくり休んでくれ」

 

冬優子「......はぁ。ふゆじゃなくてあんたよ、あんた。ふゆが自分のスケジュール管理を怠る訳無いでしょ?」

 

珍しくスケジュールを聞くなと思っていたら、俺のことか。

明日の予定は...特には無いな。

 

P「お、俺か?...そうだな、明日の予定は特にないけど...」

 

冬優子「あらそう。じゃあ明日、あんたの一日ふゆに頂戴。先に言っとくけど拒否権無いから」

 

P「は、はは...了解だ。何か予定は立ててあるのか?」

 

冬優子「ええ。__駅に10時集合だから、遅れないでくださいね♡」

 

P「__駅...となると映画か?......冬優子」

 

冬優子「あーはいはい、わかってるわよ。最近あんたと出かける用事が映画ばっかりだって言いたいんでしょ?」

 

P「それに...冬優子の言う映画って────」

 

冬優子「『勉強のため』。ええ、もちろん。ふゆは自己研鑽は怠らないって、プロデューサーのあんたが一番知ってるでしょう?」

 

P「あ、ああ、もちろんそれは分かってるつもりだ。でも、たまにはちゃんと休むのも大事だからな」

 

冬優子「大丈夫。別に焦ってるとかじゃないから......それに、明日見たら分かるから」

 

P「────......?」

 

 

 

P「なあ、冬優子。これって────」

 

冬優子「ええ、今日のは勉強のためなんかじゃないわ。100%趣味よ」

 

いつもならスマホで発券していたのだが、今日は違った。

冬優子からチケットを渡され、久々に固い紙のような感触を指先に感じていると、映画のタイトルが普段見ているものとジャンルが違うことに気づく。

これは...冬優子が持っていたストラップのキャラが出ているアニメか。

 

冬優子「何よチケットじろじろ見て...」

 

P「ああいや、このアニメって冬優子が持ってるストラップのキャラのだよな?」

 

冬優子「あら、よく覚えてるじゃない。そう、それが最近映画化されたんだけど......アニメ映画だからって舐めてると痛い目みるわよ」

 

P「いや、そんな目では見てないぞ。ただ、これは全く知らない俺が見ても楽しめるかな...」

 

冬優子「別に続きものって訳じゃないから、ある程度のキャラ紹介とかは省かれているでしょうけど楽しめるはずよ。SNSとかで安易にネタバレ踏みかねないから早く見に来たかったのよねー」

 

P「はは...。......まだ少し時間があるみたいだけど、どうする?」

 

冬優子「ここの建物の中にオフィシャルショップがあるからちょっとそこに寄らせて、あと物販ね」

 

P「おお......了解だ」

 

 

 

P「いやー......すごかったな」

 

パステル調の可愛いキャラクターたちに癒される話かと思っていたら、優しさで泣かせに来るシナリオだとは......。

満足感に満たされながら映画館を出たところで、俺と同じように目元が赤くなった冬優子が口を開く。

 

冬優子「ちょっと」

 

P「ん?」

 

冬優子「あんた。あんたの家この近くだって言ってたわよね」

 

P「え?あ、ああ...」

 

冬優子「案内しなさい」

 

P「え?い、いや、流石にそれは────」

 

冬優子「いいから、早く」

 

今までに見たことのないくらいの鬼気迫る冬優子の表情に、一体断ったら何をされるのだろうと思い、冬優子を家に案内する。

ここから10分ほどのところで、家に着くまで終始無言だった。

 

P「ふ、冬優子......?体調でも悪いのか...?」

 

冬優子「......逆よ、絶好調といっても過言ではないわ」

 

P「じゃ、じゃあ一体どうして...」

 

冬優子「興奮して大声でも出して、ファンに見つかりでもしたらどうすんのよ────!」

 

P「あ、ああ、そういうことか......ははっ」

 

冬優子「あんたもあの映画の良さが分かってたみたいだし?目元、赤くなってるわよ」

 

P「それを言うなら冬優子だって腫れそうなくらい赤くなってるぞ」

 

冬優子「と、に、か、く!あんた、配信系のサブスクとか入ってる?」

 

P「?ああ、この前冬優子がオススメしてくれてたやつに入ったままだな」

 

冬優子「ちょうどいいわ!今からアニメ一気見して、見終わったら映画も含めた感想会するわよ!あんたも沼に浸からせてあげるんだから!」

 

P「は、はははっ。了解だ。ちょっと待っててくれ、何かつまめるものとか持ってくるよ。お昼も食べてないしな」

 

 

その後、結局つまめるものが見つからず近くのコンビニ買ってきて、アニメを見て感想会で盛り上がった後、日も沈んできたため遅くなる前に冬優子を家に送り届けた。

次の日、あれだけ赤くなっていたにも関わらず一切の目の腫れを見せない冬優子は、ここしばらくの疲れがある程度はとれたようでとても上機嫌だった。

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