シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話   作:馬鹿とオタク

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にちかと美琴が家に来る話

美琴「プロデューサー、今少しいい?」

 

夜も更けてきたころ、美琴から電話がかかってきた。

時間からしておそらくレッスン終わりだろう。

 

P「ああ、大丈夫だよ。何かあったか?」

 

特にこれと言って急ぎの用事は無い。レッスン終わりの電話だとすると...迎えに来て欲しいとかだろうか。

いや、わざわざ迎えに来て。なんて電話してきたことはいままで無い。

すると、歩けない事情がある...?もしかして足をくじいたとか...?

 

はらはらしながら美琴の次の言葉を待っていると

 

美琴「ううん、大したことじゃないんだけど...」

 

美琴「今日、プロデューサーの家に行ってもいいかな」

 

予想より大事ではなさそうだ。

安心したが、意図が読めない。何かあれば事務所で大体のことは片がつくはずだから。

 

P「ど、どうしてだ?」

 

突然出てきた意図の分からない言葉に動揺しながら、なぜうちに来たいのか尋ねる。

 

美琴「この前、プロデューサーの家にお邪魔したでしょ?」

 

P「ああ」

 

美琴「その時のことを考えてたら、プロデューサーの家に着いちゃったの」

 

なるほど、そういうことか。とはならない。

 

P「ああ...なるほど」

 

P「...って」

 

P「み、美琴、今どこに居るんだ!?」

 

美琴「?プロデューサーの家の前に居るよ」

 

P「わ、わかった。すぐ行くから待っててくれ!」

 

ここからうちまでそう遠くは無いが、そこまで近くも無い。

しかも今は1月だ。レッスン終わりでシャワーは浴びているだろうから汗で冷えることは無いだろうが、湯冷めしてしまわないかが心配だ。

 

湯冷めするといけないから、近くのコンビニか何かで待っていてくれと連絡を入れると

 

「わかった」とだけ返事が来た。

 

心配だ。

 

 

 

特に渋滞にハマったりも無く家に着くと、暗い中照明の下に一人の人影が見えた。

こちらが来たことをすぐに知らせてあげたかったが、夜に大声を出しては近所迷惑なので、急いで美琴の元へと向かった。

 

P「はあ...はあ...美琴、お待たせ」

 

暖かい場所で待っていてくれと言っていたが...どうやら、両手で持っているホットドリンクを見るに、コンビニには行っていたようだ。

 

「ほんっと、どれだけ待たせれば気が済むんですかねー」

 

P「え?」

 

美琴の後ろから、ひょこと緑色の髪が現れた。

 

 

 

 

P「それで...」

 

部屋の暖房を入れ、二人にジャケットを掛けるようのハンガーを渡す。

といっても、長居してもらう必要は無いんだが...。

 

P「どうしてにちかも一緒にいるんだ?」

 

にちか「なんですかー?私がいちゃダメみたいな言い方ですけど────ま、まさか、美琴さんと二人っきりになろうなんて考えてたんじゃ────!!」

 

P「い、いや落ち着いてくれ。電話してきたのが美琴一人だったから聞いただけだ」

 

知らない場所に来たということもあってか、中々に興奮しているにちかをよそに、美琴に目線で問いかける。

 

美琴「うん、だってにちかちゃんとレッスンしてたから...」

 

まあ、同じユニットだから一緒にレッスンすることももちろんあるよな。

 

P「...にちか、美琴が変な方向に行ってるなとは思わなかったのか?」

 

にちか「......ちょっとは気づいてましたけど、駅と逆方向に行ってる訳でもなかったので、美琴さんも遠回りしたい気分の日だってあるのかな...と」

 

まあ、確かに...。それで大人しくついてきたら知らない場所だったわけだが...。

 

P「なるほど...それで、美琴はどうして俺の家に来たかったんだ?何か用事があったのか?」

 

美琴「...」

 

顎に手を当てて考える。用事があれば思いついていそうなのだがまさか...忘れたとか?

 

美琴「ごめんね。特に理由は無いの」

 

にちか「────え"」

 

それもそうだ。にちかは美琴についてきたのだから、しばらく待たされていざ部屋に入ってから何も用事はないなんて言われたらそんな声が出てもしょうがないだろう。

 

P「そ、そうか...」

 

P「今日はもう帰るだけか?」

 

単にレッスンスタジオに予約が入っていて、別の場所を使う予定があるかも知れないので一応確認をとっておく。

 

美琴「私はそうだけど...にちかちゃんは?」

 

にちか「わ、私もです」

 

P「そうか...じゃあ送って行くよ。外も寒いし、湯冷めするといけない」

 

湯冷めうんぬんはもうあまり心配いらないだろうが、暗い寒空の下はいさよならと送り出すわけにもいかない。

 

美琴「わかった、ありがとう。...ごめんね、急に押しかけて」

 

本当だ。おかげで今頃ちゃんと事務所の戸締りをしたか不安になってきた。

 

P「さすがに家の前に居るのは驚いたから...事前に連絡してくれると助かるよ。寒い中待っててもらうのも悪いしな」

 

美琴「うん、わかった」

 

にちか「いや...プロデューサーさんは美琴さんが家に来ることを止めたほうがいいんじゃないですか?」

 

P「あ、ああ...実は前にもすでに説明してあるんだが...」

 

以前にも説明したが...どうやら美琴にはあまり響いていなかったようだ。

 

美琴「...そうだね。今度からは少し控えるようにしたほうがいいのかな」

 

P「善処してくれると助かる...」

 

その後、美琴とにちかとレッスンの調子や、仕事についての世間話を軽くしながら、二人を家に送り届けた。

 

P「美琴は結局何がしたかったんだろうか...。いや、本当に言う通りぼーっとしていただけ...なんだろうか」

 

P「うーん...考えてもしかたない。」

 

 

 

美琴「...プロデューサーが誰かに選んでもらったもの...なのかな」

 

美琴は、プロデューサーの自宅に入ったときにふと、目線を動かすといかにも彼が選ばなさそうなものがいくつか置いてあることに気づいた。

可愛らしいインテリアに、同じく可愛らしいマグカップ。マグカップに至っては事務所で似たようなのを見たことがあるが、プロデューサーのものではなかったはず...。

 

美琴「いつもお世話になってるし、何かプレゼントとか...」

 

と、そこまではいいのだが肝心のプレゼントが全く思い浮かばなかった。

 

美琴「ルカに相談してみようかな...」

 

 

 

にちか「うーん...」

 

にちか「うーーーん......」

 

にちかの脳裏にも、美琴と同じように男性一人の部屋には少しにつかわしくないものがあったことが焼き付いていた。

プロデューサーが美琴と二人きりを望んでいたのかと数刻前に言ったが、それもモノを発見し、プロデューサーが自室に女性を招いたことがあるのでは、と思って出た発言だった。

実際は選んでもらったプレゼントを置いたり使ったりしているだけで、実際に自室に入ったことのある人間なんて数人しかいないのだが、にちかの脳内ではすでに美琴が何度もプロデューサーの家に行っているかもしれない。という結論に至っていた。

 

にちか「誰かにもらったもの...なんだろうけど...」

 

にちか「まさか美琴さん...!?いや、さすがに美琴さんのセンスじゃなさそうだったな~...」

 

にちか「ん~~~~考えても検討もつかない~~~~」

 

はづき「にちか~?お風呂先入っちゃうよ~?」

 

にちか「あ!入るから待ってー!」

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