シャニPとアイドルがいちゃいちゃするだけの話   作:馬鹿とオタク

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夏葉の家に泊まる話

夏葉「ねぇ、プロデューサー、ちょっといいかしら」

 

事務所でデスクワークをしていると、ソファで読書をしていた夏葉が話しかけてきた。

キーボードに向かってせわしなく動かしていた指を止めて、夏葉の方を見る。

 

P「ん?どうした?」

 

夏葉「明日の撮影のことなのだけれど、この場所ってプロデューサーの家から遠いわよね?」

 

P「え?...そうだな。途中で夏葉を拾ってから行くことになるし、朝はどうしても早くなるかな」

 

夏葉「そうよね...。ところで、プロデューサーは朝には強いほうなの?」

 

P「まあ、普通かな。目覚めは悪くない方だと思うが...」

 

夏葉「そう...。プロデューサー」

 

P「ん?」

 

夏葉「よかったら、私の家に泊まってくれないかしら」

 

ワタシノイエニトマッテクレナイカシラ?

急に言われたことに理解が追い付かず、一瞬硬直してしまう。

 

 

P「...んんん?ちょ、ちょっと待ってくれ夏葉。自分で何を言ってるか分かってるか?」

 

夏葉「ええ、私はいたって正常よ。でもねプロデューサー、一つだけ不安なことがあって...」

 

P「なんだ...?」

 

あの夏葉が不安がるようなこと...特に心当たりは無いな。

夏葉自身仕事にはしっかり準備して臨む方だし、あまり心配するようなことはないと思うが...。

 

 

夏葉「私、朝にとても弱いのよ...!」

 

P「な、なるほど...」

 

普段の夏葉を見ていると、朝から元気にジョギングとかしてるイメージだったが、意外な一面だな。

 

P「意外だな、俺は朝から張り切ってる姿を勝手に想像してたよ」

 

夏葉「恥ずかしいからあまり言わないようにしてたのだけれど、今回ばかりはどうしてもね...」

 

P「...でも、夏葉の家に泊まるのはさすがになぁ...」

 

夏葉「だったら、私がプロデューサーの家に泊まるのはどう?私は構わないわ」

 

P「いやいや、それはもっとダメだ。俺の家はそんなに広くないし、何より来客用の布団なんてものもない。夏葉が構わなくても俺が気にするよ」

 

夏葉「うーん...悔しいけれど引き下がるしかないわね...。でもそれなら、私の家はその条件を満たしているわよ?客間もあるし、来客用のベッドもあるわ」

 

P「いや、それよりももっと前にアイドルの家だろ?...放クラで仕事の時とかはどうしてたんだ?」

 

夏葉「みんなにチェインで起こしてもらっていたの...。でも、プロデューサーが朝忙しいのを知っているからこそ頼むのも悪いわ、それこそ直接起こしてくれたら効率もいい気がするのだけれど...どうしてもダメなの?」

 

P「.........うーん......それは何も思いつかなかった時の最終手段として残しておこう。もうあまり時間はないが、もっといい案が思いつくかも知れないし...そうだ!寮に住んでる誰かの部屋に泊めてもらうのはどうだ?」

 

夏葉「ダメね。私の都合に合わせて早起きさせるのは良くないわ」

 

P「それもそうだな......うーん...」

 

その後、結局小一時間頭を捻ったが夏葉の要望を満たすには「夏葉の家に泊まる」より良い案は出なかった。というか、押しが強すぎたのと、他の案は何かと理由をつけられて断られてしまった...。

 

 

 

 

夏葉「決まりね!じゃあ、行きましょうか!」

 

P「え、行くって...どこに?」

 

夏葉「そんなの決まってるじゃない、私の家よ!」

 

P「ま、待ってくれ。まだ仕事も残ってるし、それに事務所から直で夏葉の家はいけないよ。着替えも取ってきたりしないといけないし...」

 

夏葉「それもそうね...。でも、仕事はそろそろ切り上げたほうがいいんじゃないかしら。見たところ急ぎの用事は無いようだし、寝不足で明日の仕事に支障が出てはいけないわ」

 

確かに、夏葉の言うとおりだ。

つい、できることは全部済まそうとしてしまう。直さないといけないのは分かってるんだが...。

 

P「そうだな...じゃあ、今日はここまでにしておくよ。そういえば、明日は一日中かかる予定だからカトレアも預けておかないといけないんじゃないか?」

 

夏葉「カトレアは樹里と凛世にもう預けてあるわ。すっかり樹里と凛世にも懐いてしまって...」

 

P「ははっ、それは少し寂しいな。...よし、じゃあ俺は荷物をまとめたりしなきゃいけないし、一旦家まで送って行くよ」

 

夏葉「あら、その必要はないわ。プロデューサー、今日は私の車に乗って頂戴!」

 

今日は車で来てたのか、夏葉の車すごい高そうな外車だから緊張するんだよな。

だからと言っていつも送って行くのは社用車だから乗らない理由も無いし、仕方ないか...。

 

P「...じゃあ、今日は夏葉に送ってもらおうかな」

 

 

 

 

 

 

夏葉「プロデューサー...今日はごめんなさい」

 

P「ん?どうして?」

 

夏葉「その、私のわがままを押し通してしまって...」

 

P「あぁ...なんだ。別に怒ったりしてないし、大丈夫だよ」

 

P「...夏葉はいつもより効率的だったり、より良くなる方法を提案してくれてるよな?それに......信頼できるパートナー、だろ?夏葉にここまで言わせたんだ。俺も夏葉を信じるよ」

 

夏葉「プロデューサー......ありがとう」

 

P「ただ、アイドルの家に泊まるってのがな...緊張するというかなんというか...」

 

夏葉「あら、そんなことを気にしていたの?大丈夫よ、自分の家のようにくつろいでもらって構わないわ!」

 

夏葉の張り切りようがすごいが、こうも言われると緊張で俺が寝坊したりしないか心配になってきた...。

 

 

 

 

 

 

P「じゃあ、荷物まとめてくるよ。少し待っててくれ」

 

夏葉「私も手伝うわ。一人よりも二人の方が早く終わるでしょ?」

 

P「え、いや、さすがに悪いよ。それに、家から持っていくものなんて着替え位だしすぐに戻ってくるから待っててくれ」

 

前は押し切られる形だったが美琴を家に入れちゃったからな...。何度も住人以外が出入りしてると怪しまれるし、待っててもらった方がいいだろう。

 

夏葉「...わかったわ。何か手伝いが必要だったら連絡して頂戴、すぐに駆け付けるわ!」

 

P「ああ。じゃ、行ってくる」

 

 

 

 

夏葉「遅いわね...」

 

 

夏葉「もしかしてプロデューサーに何かあったの...?」

 

 

夏葉「......。一旦連絡した方がいいのかしら...」

 

 

 

 

 

 

あれ、夏葉わざわざ外で待ってくれていたのか。

 

P「お待たせ。じゃあ行こうか」

 

夏葉「プロデューサー...!ずいぶんと時間がかかっていたようだけど何かあったの!?」

 

P「え...?いや、まだ俺が車出てから20分くらいしか経ってないぞ?」

 

夏葉「あら?そ、そうかしら?ごめんなさい、私早とちりしてたみたい。じゃあ、さっそく行きましょうか!」

 

夏葉が時間を確認してないなんて珍しいな...。まあ、誰にでもそういう時はあるか。

 

 

 

 

 

 

P「お邪魔します」

 

前にも訪問したことはあるが、いつ見ても夏葉の家は広いな...。

 

夏葉「いらっしゃいプロデューサー!自分の家のようにくつろいでくれて構わないわ!」

 

P「ああ、荷物はどこに置いたらいいんだ?」

 

夏葉「どこにでも好きなように置いてくれていいわよ」

 

P「じゃあこの辺に置かせてもらうな。よいしょっと...」

 

夏葉「帰宅してすぐで悪いのだけれど、早速夕食か入浴にしましょうか。プロデューサーはどちらが先がいいかしら?」

 

P「俺か?俺のことは気にしないでくれ。ここは夏葉の家だし、夏葉はどっちが先なんだ?」

 

夏葉「私はいつも夕食を先に頂いているわね、入浴は時間をかけてたっぷり入るようにしているの。プロデューサーにはそういうのはあるかしら?」

 

P「俺もどっちかといえば夕飯が先になることが多いかな」

 

夏葉「あら、一緒ね。じゃあ夕食にしましょうか」

 

P「そうだな。......そういえば夏葉夕食は自炊してるんだったよな、手伝わせてもらってもいいか?」

 

夏葉「もちろんいいわよ!一緒に作りましょう!」

 

 

その後、夏葉と一緒に夕飯の支度をした。

レシピにアレンジを加えるのは以前から変わっていないようだったが、試行錯誤の結果、美味しいアレンジを何度も発見しているようで、得意げに語ってくれた。

今日も夏葉アレンジのチキンソテーはすごく美味しかった。

 

 

P「じゃあ、食器は俺が洗っておくよ」

 

夏葉「あら、その必要はないわ。食洗器があるの」

 

P「え、それにしても軽く洗ったりとか...したことないか?」

 

夏葉「ないわね...。でも、心配しなくても大丈夫よ。今まで汚れてたことは一度もないわ」

 

すごいな...。普通しつこい汚れとかは軽く洗ったりする必要があるはずなんだが...。

......問題は次だ。食事はあまり危惧してなかったが、次はそうもいかない...。

 

P「風呂は...どうしようか。夏葉が嫌だったら外で入ってくるとか、シャワーだけとかで...」

 

夏葉「誘ったのは私なんだから、嫌なんて言う訳ないじゃない。それにシャワーだけなんてダメよ、入浴は健康の基本なんだから。疲れを取るには、しっかりとお風呂に入らないといけないわ。アナタは普段どうしてるの?」

 

P「え?あー...浴槽にはできるだけ浸かるようにしてるけど、たまにめんどくさくなっちゃってシャワーとかの日もある、かな」

 

夏葉「あら、じゃあ今日はちょうどいいわね。お風呂は私の方が時間かかるでしょうし、先に入ってもらって構わないわ」

 

P「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えてお風呂先にいただくな」

 

夏葉「ええ、お湯は張ってあるから、私に構わずちゃんと疲れをとって」

 

 

 

アイドルの家...風呂...。

いや、こういうのはあんまり考えすぎないようにしよう。

 

P「いや、風呂広すぎだろ...」

 

 

 

 

 

 

 

夏葉「.........私、プロデューサーと並んで料理をしてたのよね。これじゃまるで...」

 

 

 

 

 

 

 

あまりのスケールの違いに意識を持っていかれてそれどころではなかった...。

 

P「夏葉、お風呂ありがとう」

 

夏葉「...!え、ええ、プロデューサー...ゆっくりできたかしら?」

 

P「ああ、まるで高級ホテルのお風呂みたいだったよ」

 

夏葉「そ、そう?満足してくれたようで嬉しいわ!じゃあ、私も入ってくるわね!」

 

P「お、おう...。夏葉、あんなに慌ててどうしたんだろうか...。あ、ドライヤー...まあだいぶ乾いてるし、今日くらいいいか...」

 

 

 

 

 

P「結構長風呂なんだな...。夏葉もゆっくり入るって言ってたし、もう少し待って上がってこなかったらさすがに心配だし声を掛けてみるか...」

 

夏葉「お待たせ、プロデューサー」

 

P「あっ...ああ、そ、そういえば風呂に向かうとき慌ててたみたいだったけど大丈夫か?」

 

夏葉のルームウェアだろうか。あまりに無防備すぎる...。

一瞬見とれて反応が遅れてしまった、動揺したのを気づかれてないといいが......。

 

夏葉「あら、そうだったかしら?私はいつも通りだったと思うけれど...」

 

P「あれ、見間違いだったか?」

 

夏葉「きっとそうね。ええ、見間違いだわ」

 

何か違和感はあるが、本人が問題ないと言っているんだったら大丈夫か。

夏葉が肌ケアを始めたので、終えるのを待つ。寝室の場所を聞こうと思ったが、こういうのはスピードが重要と聞いたことがあるので、邪魔するのは良くないだろう。

 

ケアが終わったのを見計らって声を掛ける。

 

P「夏葉、ちょっといいか?」

 

夏葉「ええ、何かしら?」

 

P「すまん、寝るところを聞いてなかったから教えて欲しいんだが...」

 

夏葉「そういえばまだ教えてなかったわね。こっちよ、ついてきて」

 

 

 

夏葉「ここがプロデューサーの寝室になるわ、...もう寝てしまうの?」

 

P「ああ、といってもしばらくは起きてるつもりだから、明日のことで聞きたいことがあったら聞いてくれ」

 

夏葉「そうね......。じゃあ、明日持っていくものの最終確認をするから、プロデューサーも一緒に見てくれるかしら」

 

P「ああ、わかった」

 

 

 

夏葉「これで最後ね...。他に何か必要なものはあるかしら」

 

P「いや、大丈夫かな。じゃあ、俺は戻るから─────」

 

夏葉「ちょっと待って!明日のスケジュールの確認ももう一度しておきたいのだけれど...」

 

P「ああ、もちろんいいぞ」

 

夏葉「最初から行くわね。まず─────」

 

 

 

 

P「──────うん、これで最後だな」

 

夏葉「これでバッチリね。他には...」

 

そして夏葉の次の言葉を待っていたが、中々出てこない。何か言おうとして忘れたとかかな?

 

P「夏葉?もしかして口に出す前に忘れちゃったのか?」

 

夏葉「違うの。......もう少し」

 

P「もう少し?」

 

夏葉「もう少し、あなたとこうしていたいと思っていたのだけれど、引き留める理由を何も思いつかなくて...。ごめんなさい、今日はわがままばっかり言ってしまって...」

 

P「なんだ、そんなことか。それならそうと言ってくれればいいのに」

 

P「そのくらいのわがままだったら、いつでも叶えるよ。......まあ、今日は少し厳しいけどな」

 

夏葉「───────......ええ、そうね。ごめんなさい、今日はもう休むわね」

 

P「ああ、俺も部屋に戻るよ。おやすみ」

 

夏葉「...おやすみなさい、プロデューサー。また明日」

 

 

 

 

 

『そのくらいのわがままだったら、いつでも叶えるよ』

 

夏葉「プロデューサー、実はアナタならそういうと思ってたのよ。...でも、心のどこかで別の答えが返ってくるんじゃないかって...私、まだまだプロデューサーのこと信頼しきれてなかったわね...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやというほど聞きなれた機械的な音に顔をしかめつつ起き上がる。

 

P「ん...んん...。あれ、ここは......そうか、夏葉の家か」

 

P「とりあえず、夏葉を起こそう......」

 

 

 

 

夏葉の部屋のドアを2回ノックして、返事がないことを確認してから部屋に入る。

部屋の入り口からベッドの方を見ると、夏葉のオレンジの髪が掛け布団の間から覗かせていた。

近寄って声を掛ける。

 

P「夏葉ー。おはよう、朝だぞー」

 

夏葉「......ん、んぅ......」

 

P「夏葉ー、起きてくれー」

 

夏葉「...んんん......んー...」

 

P「夏葉ー、おーい」

 

夏葉「んん...ん、ぷろりゅーさー...?...」

 

P「俺だぞー、起きろー」

 

夏葉「ううん......今起きるから.....ちょっとまっれちょうらい...」

 

 

すると、脳が少し覚醒を始めたのか、めちゃくちゃ眠そうだが夏葉の体が起き上がり始めた。

倒れそうになる夏葉の体をいざとなったら支えられるように構えながら部屋の外に誘導する。

 

しばらくすると少しずつ覚醒し始めたのか、眠そうなままだが支度を始めた。

 

 

 

 

俺が支度を終えるころには夏葉も大体覚醒していて、その後1時間弱くらいで夏葉も支度を終えた。

 

夏葉「待たせたわね。プロデューサー!さあ、行きましょう!」

 

P「ああ、今日の撮影も頑張ろう!」

 

 

その後、予定していた撮影は、無事大成功を収めた。

 

 

 

 

スタッフA「...そういえば、今日の283さんとこのプロデューサーさんと有栖川さん、同じ匂いしなかった?」

 

スタッフB「え、全然気にしてなかったけど...マジで?」

 

スタッフC「有栖川さんファッションとかにも精通してるし、香水とかじゃない?」

 

スタッフA「うーん、そうかな...。でも、香水ってあんな匂いするのも......まああるか」

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