地底スタートの幻想郷生活 修正版   作:四国の探索人

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第5話 火力と拳

鬼を倒したユウスケの周囲には、妖怪たちのざわめきが広がっていたが、彼を逃がす気配はまったくなかった。緊張感が漂う中、ユウスケは次の一手を考えていた。

 

その時、「ちょっと待った!」という大きな声が、不意に響き渡った。妖怪たちはその声の主に道を開け、注目する。

 

「鬼の勇儀だ。」と一人の妖怪が囁く。

 

コツコツと下駄の音を響かせながら、片手に豪華な盃を持った女の鬼が堂々と現れ、ユウスケの前に立つ。

 

「私は鬼の星熊勇儀。さっきの戦いを遠くから見させてもらったぞ。人間が弾幕を出せるとは珍しい。」その声は威厳があり、圧倒的な存在感を放っていた。

 

ユウスケは少し戸惑いながらも、まっすぐに彼女を見返す。

 

「地霊殿に戻りたいんですが。」

 

勇儀は楽しそうに微笑んだ。

 

「あそこから来たのかい。そうは言われても、今の人間がどこまでやれるか気になるんだよ。私を相手に、もっとド派手な技を見せてくれたら、見逃してもいい。」

 

ユウスケはその言葉を噛みしめ、自らを奮い立たせた。「分かりました。」

 

勇儀の目が輝く。

「よしっ!じゃあやるか。先手はやるよ。好きに攻撃しな。」勇儀は構えるが攻撃してくる様子はない。

 

ユウスケは自信満々に挑みかけた。

「生成"ショットガン"!」ショットガンを構え、動かない勇儀を狙い撃つ。しかし、弾が炸裂した瞬間、彼女はほんの少し体を傾けただけで、深刻なダメージが入ることはなかった。

 

「痛っいなあ。同種に殴られた程度かな。次はこっちから行くよ。」勇儀の表情には余裕があり、彼女は力強くこちらへと走り出した。

 

ユウスケは焦りを感じ

「生成"鉄の壁"!」と叫び、勇儀の四方に鉄の壁を生成して逃げ場を遮った。しかし、心の中では次の策を考えていた。グレネードを投げ込むことも頭に浮かんだが、それを思いつく暇もなく、勇儀の声が響く。

 

「ちょっと力いるな、これ。」星熊勇儀は鉄の壁を片手で握りつぶし始めた。その力強さに、ユウスケは驚愕する。

 

「嘘だろ!鉄だぞそれ!」ユウスケはその光景に目を奪われ、次の一手を急がなければならなかった。

 「生成"ホーミングミサイル!!"」すぐさま、ユウスケの手元に現れたミサイルが、勇儀に向かって放たれる。

 

 勇儀はミサイルを見て驚き、すぐに身を翻して避ける準備をした。しかし、彼女の予想以上にミサイルは追尾性が強く、逃げようとしてもなかなか逃げきれない。ユウスケは目に見える反応に喜びつ、彼女の回避を観察していた。

 

 勇儀は次第に焦りを感じ、逃げ惑う。ミサイルが追いかけてくるのを見て、彼女は何とか地面を掘り返し、壁を作ることに決めた。彼女は土を抉り取り、素早く大きな土の壁を築き上げた。

 

 ミサイルはその壁に向かって突進し、爆音と共に着弾する。壁は衝撃に耐えるために壊れるものの、勇儀はギリギリでその攻撃を防ぐことができた。土の壁は崩れ落ちて周囲に土煙が上がり、その瞬間にあたりは一面の灰色に包まれる。

 

 勇儀はユウスケの応答に満足そうに微笑み、

 

 「やるじゃないか、名前は?」と尋ねた。

 

「ユウスケ。」彼は自信を持って答えた。

 

「ユウスケ、その調子で面白い攻撃をしてくれ。」勇儀の言葉に励まされ、ユウスケは心を奮い立たせながら次の攻撃を練ることにした。

 

「生成"戦車砲!"」彼は複数の戦車砲をその場に出現させ、勇儀に向かって一斉発射する。戦車砲の轟音が周囲に響き渡り、砲弾が次々と勇儀の方へ向かって飛んでいく。

 

勇儀はその迫力に負けじと素早く身をかわし、周囲の土を巻き上げながら逃げるが、何発かは彼女の横に着弾してしまう。衝撃が大地を揺らし、土煙が舞い上がる中、勇儀は自らが一発被弾したことを悟った。

 

一瞬、彼女はダメージの重大さに驚いたが、すぐに意識を集中させ、攻撃の姿勢に入る。

「これで終わりだと思ったか?」勇儀はその流れを生かし、再び反撃を開始する。

 

 勇儀は真っ直ぐにユウスケの元へ走っていく。しかし、ユウスケは怯まずに戦車砲を撃つ。だが、勇儀は拳を固めて衝撃波を発生させ、その瞬間に砲弾を爆発させてしまう。ユウスケはその光景に驚愕し、反応が遅れてしまった。

 

勇儀はあっという間にユウスケの目の前まで迫り

「これで終わりだ。」と凄まじい迫力で宣言する。

 

「生成"220mm装甲"!」ユウスケは厚めの盾を生成して防御に回るが、勇儀の一撃はその装甲をも変形させ、彼に到達してしまう。幸い、威力は減衰していたものの、その衝撃はユウスケにとって戦闘不能に陥るには十分なものであった。

 

倒れ込む瞬間、ユウスケは力を振り絞り

「"生成戦車砲"零距離射撃を喰らえ、、、。」と叫ぶ。彼の最期の技が発動し、目の前に戦車砲が出現し、勇儀に向かって撃ち出される。

 

勇儀はその大きな攻撃の反動から完全に回避することができず、直接その攻撃を食らってしまう。しかし、驚くべきことに、星熊勇儀はそれでも戦闘不能に至ることはなく、起き上がってきた。

 

ユウスケは力尽きて倒れ、彼女に連れ去られてしまう。

「なかなか良かったよ。」勇儀は微笑みながら言い、彼を引きずり去るのだった。戦いが心に刻まれたま、彼女は次なる目的地へ向かう。戦闘は終わったが、ユウスケの挑戦は彼女の心に残ることになる。

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