夏葉「プロデューサーの家を買ったわ!」
P「...?夏葉、今なんて?」
夏葉「あら、聞こえなかったかしら。プロデューサー、あなたの家を買ったのよ!」
P「いや、本当にごめん、もう一回聞いても意味が分からなかったんだが...」
P「まず一つ聞かせてくれ、俺の家って...アパートだよな?それを買ったのか?」
夏葉「それ以外に何かあるかしら?プロデューサーの今住んでいるアパートを丸々買ったのよ」
P「それは...どうして...?」
夏葉「あら、決まってるじゃない。あなたのためよ」
P「俺のため...?」
夏葉「ええ、あなたの普段の業務内容から、もっといい家に住むべきだと判断したわ!でも、別の家に引っ越してなんて言っても、あなたのことだから素直に納得してくれないでしょう?そこで、あの家を買って、大規模な改装工事をすることにしたの!」
P「な、なるほど。でも、俺以外の住人はどうしたんだ?他にも人が住んでたような気がしたんだが...」
夏葉「...?あのアパート、プロデューサー以外は誰も住んでなかったわね」
P「いや、そんなはずは...でも最近、確かに人をあまり見かけなかったような...」
夏葉「それでねプロデューサー。大規模な改装工事には、一度家から出てもらう必要があるの。それで...私の家に────」
瞬間、バン!とドアが勢いよく開く。
音の方を見ると、千雪が仁王立ちしていた。
千雪「話は聞かせてもらいました!」
P「ち、千雪!?」
千雪「プロデューサーさんは寮に来るべきだと思います!」
夏葉「あら、理由を聞かせてもらえるかしら」
千雪「寮には空き部屋がありますし、夏葉ちゃんの家より事務所に近いんです!」
P「でも千雪、それは難しいんじゃないか?寮は男子禁制だし...」
千雪「じゃあ私の部屋でいいです」
P「もっとダメだろ!」
夏葉「本性を現したわね。プロデューサー、千雪は危険よ。二人になったとたんどんな搦め手を使ってくるかわからないわ」
P「いや、搦め手なんてそんなことしないよな?千雪」
千雪「......」
P「(するんだ...)」
夏葉「とにかく、プロデューサーは私の家で暮らしましょう?大丈夫よ、改装が終わるまでの少しの間だけだから」
千雪「夏葉ちゃんだって、その改装工事はいつ終わる予定なの?まさか...終わらないなんてことはないんだよね?」
P「そ、そうだ夏葉、その改装工事っていうのはいつ頃終わることになってるんだ?」
夏葉「......」
P「(こっちもダメそうだな...)」
夏葉「ぷ、プロデューサーは何も心配する必要は無いわ!ちゃんと改装工事が終わり次第連絡するから!」
P「や、やっぱり俺は終わるまでホテルかどこかに寝泊まりすることにするよ...」
夏葉「ダメよプロデューサー!それじゃあ私が家を買い取った意味が...」
千雪「買い取った意味が...ってなんのこと?まさか、プロデューサーさんと同棲するために家を買い取ったわけだったり...?」
夏葉「そ、そうよ!でも、ダメとは言わせないわ!私は私の持てる力をすべて使って欲しいものは手に入れると決めているの!」
千雪「果たして、それでプロデューサーさんは夏葉ちゃんの方に振り向くと思う?」
夏葉「な、なんですって!?」
千雪「プロデューサーさんは、もっと安心感を求めていると思わない?例えば...そう!実家のような...!」
と、キャットファイトを繰り広げる二人を尻目に、今日は近くのホテルで寝ることを決意した。
いつの間にか改装工事は中止になっていて、とうの夏葉は、「プロデューサーのことは別の方法で手に入れて見せるわ!」と言っていた。