ちょっとやりすぎ283プロ   作:馬鹿とオタク

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プロデューサーがお薬でおかしくなる話

 

P「ただいま戻りましたー...」

 

結華「Pたんおかえり~!今日はどこにお出かけで?」

 

事務所に帰ってくると、本を読んでいたであろう結華が出迎えてくれた。

 

P「結華、来てたのか。今日はちょっとな...社長の伝手で他事務所に勉強させてもらいに行ってもらってたんだ」

 

結華「え!?それってどこどこ!?教えて教えて!!」

 

「他事務所」という言葉に三峰のセンサーが反応する。他のアイドルと関わることなんてほとんどないし、気になるよな。

今日行ってきたのは346プロダクション。

というのも、最近283プロも担当するアイドルの数が増えてきたので、数多くのアイドルなどの芸能人を擁する346プロからノウハウを学んでこいと言われたのだった。

 

P「346プロさんだよ。結華も知ってるよな?」

 

結華「えぇーー!!すごい!すごいよPたん!346プロと言ったら────」

 

と、事務所の名前を聞いたとたんに飛び上がって興奮し始めた結華。

これは長くなるぞ────

 

 

しばらく結華から最近のライブなど346プロの活動を熱弁してもらい、ほどほどに満足してきたかな(というか正気に戻ってきた)というところで俺の右手に視線が落ちる。

 

結華「っとと、その右手に持ってるのは...?」

 

P「ああ、うちのアイドルたちに...って差し入れを頂いたんだ。と言っても人数分は無いから、早い者勝ちだけどな」

 

P「中は...これは、クッキーか?」

 

結華「っぽいね。ロゴとか無いけど...どこのだろ?」

 

個包装の中に2つずつクッキーが入ってる。....確かに結華の言う通りロゴも無いし、一体どこのクッキーなんだろうか。

 

P「さあ...?今度会った時に聞いてみよう。...よし、早速一つ食べないか?」

 

結華「さんせーい!じゃ、三峰はこれもらいまーす♪」

 

P「じゃあ俺はこれにしようかな。飲み物持ってくるよ」

 

結華「あ、三峰も手伝いますって!......はい、コップどうぞ!」

 

ありがとう。と結華から受け取り、棚の中からインスタントコーヒーを取り出す。

棚にはそこそこの種類のコーヒーがあるが、どれがいいかは聞かない。これは俺じゃなくて、結華が注ぐ側になっても同じだろう。

それは、互いに今ハマっている飲み物を知っているから。普段とは別のものが飲みたくなった時は言うが、基本的にはわざわざ聞いたりしない。

 

 

P「よし、じゃあ食べようか」

 

結華「はーい!あ、Pたんちょっとこっち向いてー」

 

P「ん?どうし───っむぐ」

 

さていただきますといったところで呼び止められ、結華の方を向いた瞬間口の中にサクサクとした食感が広がる。

いわゆるあーんと言うやつだ。事務所に誰も居なくて良かった...。いや、誰か居たらこんなことしてないだろうけども。

 

結華「はい、あーん♪...プロデューサーさーん、三峰のあーんのお味はどうですかー?」

 

P「────、とても美味しいよ。結華」

 

結華「────!あ、あはは、面と向かって言われると照れるな~...」

 

P「よかったら、もう一つも食べさせてくれるかい?」

 

結華「えっ!?ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待って!プロデューサー...ホント?」

 

P「...?本当だよ。結華に食べさせてもらうのは、普通に食べるよりもとても美味しく感じられたからさ...駄目かな?」

 

結華「い、いや、駄目じゃないんだけど...なんか、Pたん大丈夫?さくやんみたいな雰囲気になってるけど...」

 

P「咲耶みたいな...?ははっ、照れるな...。咲耶みたいにかっこよくなれてるかな、俺」

 

結華「う、うんうん!十分素質あると思う!だからもうちょっと出力を控えめにしてもらえたり~...」

 

P「...?ごめん、いまいち理解できなくて...そうだ!結華、俺からもお返しさせてくれ。はい、あー...」

 

結華「ちょ!ストップストップ!これ以上は三峰の許容量超えちゃうから!というか!普段のPたんなら自分からあーんなんて絶対にしてくれないし!」

 

 

結華「いや、待てよ...これはチャンスなのでは...?Pたんがおかしなうちに...」

 

P「...?遠慮しなくていいんだよ、結華。ほら、その可愛らしいお口を開けて...」

 

結華「よ、よし......!あ、あー...」

 

 

 

結華「────はっ!そ、それだぁーーー!」

 

P「うわっ!ど、どうしたんだい結華?」

 

結華「そ、そのクッキーでしょ!Pたんをこんな風にしたのは!」

 

P「こんな風って...俺、何かおかしいかい?」

 

結華「じ、自覚ナシ...!とにかく!Pたん、一つお願いがあるんだけど聞いてくれる!?」

 

P「おや、可愛い天使からのお願いだね。できる限りは叶えて見せるよ、言ってごらん?」

 

結華「346プロの人にちょっと聞きたいことがあるんだけど、連絡って取れる!?緊急で今すぐ聞きたくて...お願い!!」

 

P「...わかった、連絡してみよう。いい子に待っているんだよ?」

 

結華「う...うん...」

 

 

 

結華「や、やばい...!なんだかどんどんスパダリ化が進んでいる気がする......お願いだから繋がって...!」

 

 

 

P「待たせたね、結華。ほら、どうぞ」

 

結華「繋がった!!?ありがとうPたん!!───お電話代わりました突然すみません283プロダクション所属アイドルの三峰結華と申します────!」

 

結華「本日プロデューサーが346プロダクション様からお土産としてお菓子を頂いたんですけれども────はい、はい、ですです!プロデューサーがスパダリになっちゃって────」

 

結華「実験の途中で生まれて─────取り違えて─────15分ですね!はい、はい。わかりました、ありがとうございます!失礼します!」

 

結華「15分!そろそろ────」

 

P「結華?どうしたんだ?」

 

結華「うわあっ!...ぴ、Pたん?」

 

なぜか、やけに焦った顔の結華が立っていて、その手には俺のスマホが握られていた。

...え?俺のスマホで何してたんだ?

 

結華「Pたん...?なんだよね?」

 

P「あ、ああ。俺だぞ...?」

 

結華「よかったぁ...!Pたんが戻ってきた...!」

 

P「ど、どうしたんだ急に?俺はここに居たぞ...?」

 

結華「も~...大変だったんだよー?」

 

P「...?よくわからないけど、クッキーを頂こうか。...あれ、コーヒーが冷めてる...?」

 

結華「駄目ーっ!」

 

P「うわっ!ど、どうしたんだ?」

 

結華「そ、その...とにかく!このクッキーは食べちゃ駄目!三峰が預かります!」

 

P「あ...ああ...わかった」

 

そんなに食べたかったのかな...。また今度同じものをもらうことがあったら結華に先に教えてあげよう...。

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