GQuuuuuuX格付けチェック・シロッコ様専用控え室 作:睡眠欲
地球連邦政府とサイド3ムンゾ間で依然自治権交渉が継続中
「こんばんは。夜のニュースです。グリニッジ標準時1月2日23時現在、ジオン公国と地球連邦政府との間で続けられている交渉は、難航を迎えております。連邦政府はジオン公国の独立宣言に対し、承認しない旨を発表しました。しかし、ジオン側からの明確な応答はなく、緊張が高まっております。」
「このような状況の中、各サイドや月面都市では、住民の間に不安が広がっています。特に、サイド1、サイド2、サイド4、そして月面都市グラナダでは、連邦軍の駐留部隊が増強され、緊張が高まっています。各サイドの市民からは不安や物価についての声が挙がっています。」
「最近、軍の動きが活発になっていて、不安です。子供たちの安全が心配です。」
「戦争なんて起こしてもいい事なんて一つもないんですから、早く決着つけて物価が元に戻ってほしいです。」
「経済面でも影響が出始めており、一部の生活必需品が不足する事態となっています。」
「最近、商品の入荷が遅れていて、棚が空になることが増えました。お客様にもご迷惑をおかけしています。」
「このような状況を受け、連邦政府は、全ての市民に対し冷静な対応を呼びかけています。また、万が一の事態に備え、最寄りのシェルターへの避難計画確認や非常用物資の準備を進めるよう、各自治体に指示を出しています。」
「この交渉に伴いサイド3宙域境界ではジオン艦隊と連邦艦隊の睨み合いが続いています。現地のカレン・メイさん、聞こえますでしょうか。」
「はい。聞こえています。現在私はサイド3の宙域境界にいます。連邦宇宙軍第7艦隊がこの宙域にてジオン側艦隊と対峙しています。両陣営とも、相手側へ主砲を向けており、緊張状態が伝わって――――――――」
「……回線が切断された模様です。現在、復旧を急いでおります」
地球連邦政府とサイド3ムンゾ間で以前自治権交渉が継続中
「……たった今、ジオン公国政府より、地球連邦政府に対し宣戦布告したとの情報が入りました。同時に、ジオン外務省は在ズム・シティ地球連邦大使館に対し、宣戦布告文書を直接手交した模様です。」
「繰り返します。ジオン公国は本日宇宙世紀79年1月3日、地球連邦政府に対し宣戦布告しました。続いて速報です。地球連邦政府は国家安全保障会議を緊急招集。また、サイド1、サイド2、サイド4、月面都市グラナダでは、全ての軍部隊に戦闘準備態勢が発令されたとの情報も入っております。」
「こちら、現地のカレン・メイです……ジオンの艦隊の奥から何かが連邦艦隊へ高速で接近し、艦隊を一方的に攻撃しています!あちこちで爆炎が確認できます!!」
北米大陸ニューヨーク、地球連邦政府本部ビルにて地球連邦政府大統領アンドリュー・ハーシェルが記者団を前に姿を現すと、張り詰めた空気が走った。
「本日、宇宙世紀79年1月3日、ジオン公国は地球連邦政府に対し、宣戦布告を行いました。これは、我々が長年にわたり築き上げてきた人類統一の理念と平和への努力に対する明白な挑戦であり、断じて容認できるものではありません。」
台本から目を上げ、視線をカメラに向けた。その奥には、地球に生きる老若男女、コロニーで生活するあらゆる人々の姿が見えていた。
「初代首相リカルド・マーセナスが宇宙世紀の幕開けに際し述べたように、我々は“人類という種に帰属する我”として、国家や民族の壁を越え、一つの種として、一つの共同体として歩んできました。その理念は、いまなお我々の礎です。今回のジオン公国の宣戦布告は、この理念を根底から覆し、再び分断と対立の時代へと引き戻そうとするものです。これに対し地球連邦政府は、全人類の平和と繁栄を守るため、必要なあらゆる手段を講じます。」
「この戦いは、領土や権益を巡る旧来の争いではありません。人類が築いてきた統一と平和の秩序を守るための戦いであり、暴力による分裂を否定する戦いであり、未来へ誇れる世界を残すための戦いです。」
「我々は、全力を尽くしてこの危機を乗り越えることを誓います。この地球圏に住む全ての市民の皆さん、どうか冷静さを保ち、連邦政府のもと団結してください。我々の結束と勇気が、必ずやこの試練を乗り越える力となるでしょう。」
この日、地球連邦政府は分離独立勢力としてジオン公国の反乱に対し鎮圧することを明示し、地球連邦軍の臨戦態勢が発令された。宇宙港では民間船舶の出向が全面停止され、駐留艦隊の各艦推進器が灯り、通信制限が地球圏を覆った。人類は未だに争い続ける定めを持つことを実感したのである。