GQuuuuuuX格付けチェック・シロッコ様専用控え室 作:睡眠欲
これと戦い続けてネリネリした文です。今回は脳内シロッコもOK出してくれました。
「そろそろレイ主任がサイド7に着くころか」
ジャブローで地上試験、ルナツーにて宇宙試験、そして最終目的地のサイド7でコロニー内試験を実施し終えたRX計画の血と汗と涙の結晶、
地球連邦軍初のMS運用を前提に設計された艦であるペガサス級は竣工順が2,1,3番艦となったが、すべて無事就航した。併せて試作MS開発一旦完了し、運用・試験フェーズへ移行した際にRX計画への推進貢献を以て、特務大尉へ昇進したシロッコはペガサス級2番艦「ホワイトベース」に技師長として配属された。
これで初期からアムロ・レイと関われるぞと意気込んでいたのも束の間、運用・試験フェーズの1つであるV作戦のキックオフとしてテム・レイ特務少佐がペガサスの技師長として配属され艦ごとサイド7に向かった。
そして自分は今黄色いテストカラー塗装のザクに乗り、目の前のサイド7帰りの
「ヴェルツ大尉、前よりも動きが見違えたな。
「特務大尉の乗るザクとミッチリ実機訓練したら誰でも掴みますよ。観測された実機ザクのデータよりも鋭くて速いんですから、むしろテストパイロット交代した方がいいんじゃないですかね。」
管制室のメインモニターは黄色いザクと01ガンダムが2重螺旋を描きつつドッグファイトを続ける様を映し、2機に取り付けられた交戦用訓練装置から送られる観測数値がサブモニターに映る各種グラフや室内に並ぶ研究員とパソコンの群れをリアルタイムで動かす。
「私を買いかぶり過ぎだよ。それに大尉の
シロッコの軽い説明とは裏腹に黄色いザクの鋭い挙動はヴェルツに冷や汗をかかせた。デブリ群からマシンガンを連続で3点射するザクは、ガンダムに回避機動を強いらせる合間に死角へ消え、再び視界に収めてた時点で突貫を仕掛けていた。案の定反応に遅れるガンダムは懐に入り込んだザクのヒートホークに対処できず撃墜判定を貰い、模擬戦は幕を閉じた。
コックピットで休憩していたヴェルツ大尉は気づかない。勿論試験宙域やルナツー防空識別圏を司る各管制室も。しかしシロッコに電流が走る。
「バズーカの受領と推進剤の補給を一片に済ませるぞ。管制室、こちらスクール01、至急補給用のサラミスを送られたし。模擬弾頭、通常弾頭の両方を求む。」
「スクール01、こちら管制室。先程サイド7にてジオンのムサイによる襲撃を受電した。補給用サラミスを1隻送った。サイド7=ソロモン要塞間航路へ急行せよ。繰り返す。サイド7が襲撃を受けた。サラミスにて合流しサイド7=ソロモン要塞間航路にてムサイを迎撃せよ。敵はムサイが1、ザクが推定4。」
「了解。これよりサラミスと合流する。ヴェルツ大尉、初の実戦が来たようだ。これまでの訓練を活かせよ。」
「了解!」
サラミスにて補給を行い束の間、最悪の知らせがサラミスに届いた。赤いザクによる襲撃、02ガンダムがガンキャノンを撃破、ペガサスが無断出向しムサイの後に続いた、等。考えうる限り最悪の通信である。
「つまりV作戦が全て水の泡になった、ということですな。」
「そう思ってくれて良い。我が方の新鋭艦と新鋭モビルスーツ、どちらもジオンに渡すわけにはいかん。第2艦隊も追撃する。」
ワッケインとのやり取りで眩暈がするもシロッコは了承し、そしてその時は来た。最大望遠で捉えた画像には曲線主体で構成された船体を持つムサイ級軽巡洋艦、ムサイに続いてスフィンクスの如き角ばった船体を持つペガサス級1番艦ペガサスが映る。
「現実と思いたくないが致し方ない。01ガンダムはバズーカ2本、シロッコで出るぞ。ヴェルツ大尉はザクで援護せよ。」
接近する1隻のサラミス、そして同型と思しき黒白のガンダムに続く黄色いザク。
「ドレン、ミノフスキー粒子を戦闘濃度で散布しておけ。デニムとスレンダーのザクはムサイの直掩。迎撃は私が出る。」
「シャア少佐、ご武運を!」
「ガンダム、出る!」
センサーがトリコロールの
「相手はビームライフルだぞ。ランダム機動で回避しろ。今だ!」 「はいッ!」
光線が黄色いザクへ走るも1射目は虚空へ当たり、2,3本目も同じく虚空へ消える。その合間に両手のバズーカよりガンダムへ同時に1射、急加速して奥のペガサスへ同時に3連射、計8発の弾頭が各ターゲットへ向かう。
「狙いは木馬か!小癪なマネをするッ!」
最初の2発はバルカンで迎撃し、ビームライフルで立て続けに木馬へ向かう6発を迎撃する。合間に此方へ近づきつつバズーカを投げつける
「連邦にも出来る奴がいる!だが機動性は互角の筈だ!」
「新型モビルスーツを奪取とは、わかるがさせんよ!」
「ええい、ままよ!」
加速の勢いを殺さぬように切り結んだサーベルを中心に軸回転を行ったシロッコはそのままムサイへ接近し直掩のザクに近づく。その背中をシャアは見逃さず、ビームライフルを向ける。
「背中を見せるとは、ここで仕舞いだ!」
「当たらなければどうという事はない!」
シャアの狙い撃ったビームは、AMBACで回避したシロッコの先、スレンダーのザクに直撃し明るい光球を生み出した。
「何ッ!」
「フッ、甘いな!」
更に急加速したシロッコはデニムのザクを切り払い2つ目の光球を生み出した。後はヴェルツ大尉のザクとサラミスで
「冗談ではない!」
シャアはビームライフルで黄色いザクへ1射、すかさず回避先へ2射目を放ち撃破した。モビルスーツの掩護が無い艦の末路はルウム戦役にてジオンの手により実証された。シロッコはサラミスに向かう他ない。
「やるではないか。」
「こいつがシャア!?」「奴は私を知っているだと!」
そのまま再度軸回転を行い離脱したシロッコはサラミスへ撃沈失敗を伝え、ルナツー方面へ姿を消した。
「連邦が開発したガンダム、今後の戦略にまで響くな。そしてシロッコ、奴は何者なんだ。」