GQuuuuuuX格付けチェック・シロッコ様専用控え室 作:睡眠欲
「無事か大尉」「コアポッドのおかげで何とか」
RX計画用の改造鹵獲ザクには
「こちらワッケインだ。シロッコ特務大尉、結論を言おう。残念ながら追撃は失敗した。敵は巡航速度を増速したためか、会敵予想ポイントに我々が到達する前にソロモン方面へ撤退した。今回の襲撃によりサイド7からの報告ではペガサス級1、RX-78-02が鹵獲され、他試作機は大破との報告が挙がっている。」
「実行したのは赤い彗星ことシャア・アズナブル率いる特殊部隊と断定された。証拠に奴が乗り捨てた赤いザクを我が軍が回収したのが決定打だ。」
「02の迎撃直後で申し訳ないが、貴官はサイド7へ行き、現地RX計画関連の一切を回収しルナツーへ帰還せよ。その為にホワイトベースをそちらに向かわせた。01ガンダムはホワイトベースにて継続運用せよ。」
「
各々が次の任務を拝命し、そしてサイド7への道中にてサラミスとホワイトベースは合流した。着任の挨拶の為ブリッジに向かうと熟練士官のパオロ艦長が座るであろう席にいたのは神経質な顔つきを持つ退屈そうな男がいた。
「シロッコ特務大尉、02ガンダムの迎撃ご苦労だった。本艦着任早々で申し訳ないが、技師長としての配属と兼任で臨時パイロット候補も引き受けて貰えないだろうか。赤い彗星と互角に渡り合った腕を技師長だけに留めておくのは忍びない。」
「承知した。だがあくまでメインはヴェルツ大尉であることは変わりなく。そこは頼みますよダニンガン艦長。」
まさかのジャマイカンが艦長とは。そもそもジャマイカンの一年戦争時の所在など知る由もない。しかも中佐。グリプス戦役で艦隊指揮まで行うならば一年戦争では艦長で不思議はないが、完全にノーマークだった。ここまで変わるならばもうどうでもよい。
どうせア・バオア・クー攻略戦の最後あたりにジオンと終戦協定を結ぶ以上はコロニー内試験、即ちジオン本国制圧も想定した運用洗い出しなぞ大した意味は無い。だが02ガンダムそのものが盗まれたとなれば話は変わる。アムロの02はシャアが乗り、喪われるはずの01が健在な時点で原作などもう関係ないのだ。歴然とした現実である。
アムロ・レイの活躍データが手に入らないということは、ガンダムの性能任せで生き延びる運用データと、成長後の洗練された白兵戦用モビルスーツの運用データ、双方のデータが手に入らないという事だ。なんとかせねばなるまい。
サイド7にて到着したサラミスとホワイトベースは早速サイド7駐屯地並びにRX計画関連生存者の協力の元、回収任務を開始した。そしてシロッコは現場監督としてあのパーツはそのコンテナ等、指示出しをしていた。
「もしや私がアムロ・レイの代わりをする必要があるのか…?」
事前にガンキャノンが拙い動きながらも襲撃された各種試作機をかき集め、重機の群れがコンテナにパーツ群をまとめあげ、何台ものトレーラーとリニアレールによりコンテナは宇宙港に鎮座するホワイトベースへ運ばれる。そんな風景を眺めつつ本来の展開とのギャップについて思いを馳せた。
そして先程からヴェルツ大尉の01ガンダムが新たに加わり分別作業がどんどん進む。先に動いていたガンキャノンは02ガンダム迎撃の際にコックピットを狙い無力化されたものを修復したらしい。正規のパイロットではないせいか足取りもゆっくり慎重なようだ。
「アレを操縦しているのは誰だ…?正規のパイロットではないようだが。こうなれば鹵獲したシャアザクも無いよりマシか。」
戦闘やモーションの各種データを吸い出され単なる鹵獲ザクへと価値が下がった赤いザクの使用申請はすんなり通った。サイド7駐屯地司令はどうも柔軟な対応ができるらしい。モビルスーツ3機による回収作業は手早く終わり、ガンキャノンへの通信を入れる。
「こちら赤いザクのパイロット、シロッコ特務大尉だ。荒削りの操縦から正規パイロットではなさげだが何者か。」
「こちら民間人のセイラ・マスです。避難が遅れた際にテム・レイという方の救護を実施した結果、今ガンキャノンの操縦しています。」
駐屯地司令は思考が柔軟というわけではなく、固さが無い様だ。あまりに追い詰められすぎて現地徴用も許可したらしい。ジャブローにはない現地の気風。軍人が守るべき民間人の徴用を許可するなど、これでは人に品性を求めるなど絶望的だな。連邦の反撃序盤で前途多難である。