…
……
………
「貴様が…貴様等が奪ったのか!!」
男は真っ黒な光を放ちながら、そう叫ぶ
……メテ…
「「い、嫌ダァァァァァァァァァァ!」」
そう叫びながら次々と武装した者達が首に刃をかけていく
…ヤ…テ……
男の身体は溶ける様に消え、八つの首を持つ異形の怪物が叫ぶ
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
……テ……
「…俺は…」
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魔神戦争後の璃月にて…
「…頼む…」
そう白いロープを羽織った男に頭を下げる男
「………分かった、何とかしよう…"已雲"」
「…すまないな…モラクス」
そう已雲が頭を上げながらモラクスへ感謝を述べる
「……いや…構わぬよ………貴殿…いやお前には…」
言葉を詰まらせながら何かを言おうとするモラクスに
「俺は敵だと言っても…"大虐殺"を起こした犯罪人だ…そんな俺に報酬は不要だ、更に名前なんか…残さないでくれ…」
そう已雲は言い終わると、席を立ち離れ何処かへ行くのだった
已雲が去った後に残されたモラクスは
「……已雲…お前なら……何時か…そう…何時の日か……」
そう寂しげに呟くのだった
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時が経ち…
「……今日も警備に行くかな」
自身の縄張に魔神の残滓が居ないか確認しに、薄暗い洞窟から外へ出る已雲
「………ん?僅かに感じるぞ………コレは…戦っているのか…?」
「だとしたら、急いで向うか…」
札を身体に貼り、宙の飛び急ぎ向う已雲
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残滓を感じた場所には魔物と1人の少女が居た
少女は刃毀れしたナイフを手に持ち、倒れていた
しかし驚いたのは……
「……残滓が幾らか傷を負っている……この傷なこの少女がやった、そう言う事だよな…コレは…」
已雲に気づいた残滓は、已雲と少女を殺さんと鋭い爪を構え飛びかかってくる
『………命令だ、自害しろ』
已雲がそう呟くと、残滓は自身の首を爪で掻き毟りだす
それでも抗おうとする残滓に
「穢らわしい」
そう已雲の背中から出現した透明な蛇が残滓を一口で丸呑みにし戦いが終わるのだった…
已雲は倒れている少女に札を貼り、背負う
「…屋敷の中の薬なら…多少は何とかしてやれるかな…?」
そう呟き、自身が住んでいた洞窟へ少女を背負い向うのだった
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…
…目を覚ますと、知らない部屋だった
「…私は確か……洞窟に居たハズじゃ……?」
私が周りを見回しながらそう呟くと
「おっ、目を覚ましたみたいだね」
そう白髪の男が私を見つめながらそう言う
「ココは…?」
「ココ?んーなんて言えば言いかな……壺の中、かな?」
「壺…?」
「うん、そ、壺。正確には壺の中に仙術で作った空間」
「…今更だけど、貴方は誰…?」
私が名前を聞くと
「んー……已雲って名前だよ、君は?」
「…申鶴」
「申鶴ね……良い名前だね」
そして気になっていた一つの質問を已雲に投げかける
「私はなんでココに居るの…?洞窟に居たハズなのに…」
そう聞くと已雲は、少し悲しそうに
「…落ち着いて聞いて欲しい」
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「君が洞窟で怪物…いや魔物に襲われていたんだ、そこを俺が君を見つけたんだ…」
「君はあの魔物と戦ったんだろ?彼方此方怪我だらけだから、この屋敷の薬を使って治療しようと連れてきた…って訳だよ」
そして説明を終えると已雲は
「……悲しい話だし聞きたくないだろうケド」
『君は……親に生贄にされたんだ』
そう伝えると……申鶴は静かに
「そ、そう…ですか……」
強がっている事に俺は気づいた
(…そりゃそうだよな)
(……俺が出来る事は…)
そんな目に涙を貯めて、我慢している申鶴に優しく
「…君が帰りたいなら送ろう」
「でも」
「もし、帰りたくないなら……俺の元で暮らさないか?」
そう言うと
「………良いの……?」
そう泣きそうになりながら彼女に
「あぁ、勿論、構わないよ?」
俺は手を差し伸べ、そう言う
「…………ッ」
涙を流しながら申鶴は差し伸べた手を握り、頷く
『コレから…宜しくね?』
そう言い、優しく抱きしめるのであった
旅、何処から始める?
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