劇中の1シーン程度ですが、ドクロマーク入りのヘルメを持つ兵士がいましたね。ファースト的にはビグロのパイロット、トクワンとザクレロのパイロット、デッパのデミトリーかな。戦後どうなったのか……。
さても今回短め。
中佐の本音は分かるようで分からない的な。
ソドンに戻った俺とデニム。
格納庫のMSラックにザクが架けられるや、技術士官のコワルが嫌そうな顔をしやがった。
装備はともかく、機体が壊れたからな。 旧式ザクだし、いっそ破棄したい気分だろう。 健闘を讃えられはしたが。
「デニム中尉は片腕欠損、ジーン特務曹長は関節部がガタガタですよ。 随分と無茶な動きをしたのですね」
「1番は鍔迫り合いの時か。 だとしてガンダムだ。 五体満足なだけマシだろ。 それも君ら整備のお陰だな。 これからも頼むわ、へへへ」
「煽てないで下さい」
といった軽口を叩きながらも、中佐に呼ばれるがままブリッジに上がる。
怒られるんかな、いや、だとしても頑張った。 褒めてくれるさ。
「ジーンさんッ!」
違った。 罵声だった。 可愛い声だが。
「へへ、どうもコモリ少尉」
「どうもじゃないですよ! 任務失敗じゃないですか! これで中佐はジークアクスを出す気満々ですよぉ! どうしてくれるんですかー!」
ひでぇ。 ザクにしては良くやっただろ。
実戦経験がないからってよぉ。
「だってしょうがねぇでしょ。 ザクでサイコミュ搭載のガンダムを相手にしたんだ、パワーも装備もダンチよ。 寧ろ生きて帰れた事を褒めてくだせぇ」
「そうですよコモリ少尉。 ここは彼の頑張りに免じて許して下さい」
「中佐!」
緑のおじさん、あいやシャリア中佐が治める。
でもね、庇ってくれるのは嬉しいけど、こうなってるの中佐の所為でもあるからな?
「パイロットは大佐でなくとも、機体性能は本物です。 それについていけただけでも、ジーン特務曹長とデニム中尉は凄い働きをしてくれました。 労わってあげて下さいね」
「はい……分かりました」
不服そうな顔でズコズコ下がる少尉。
こういうのも許されるソドンの風紀。 俺への風当たりはキツい気がするがね。
「……どうも。 しかしコモリ少尉の訴えも誤りではないでしょう。 事実、任務は失敗。 恥ずかしながら帰って参りました」
「堂々として下さい。 通常であれば堕とされていたでしょう。 そこを機転や連携を駆使して継戦、あと1歩まで追い詰めた。 これは凄い事ですよ」
「同時に勝てる見込みを度外視にして、俺とデニム中尉を送りましたな?」
「どうでしょうか。 現場経験豊富な貴方の想像力にお任せします」
掴ませてくれないねぇ。
NTだから、俺の考えは盗聴されてるものとしても、実際に命懸けな身としては小言くらい許して貰いたい。 若い連中のようにな。
てか、通常であれば堕ちてたと言う時点で、捕獲は失敗する事前提だったかもな。
「へへ、ならこれは俺の想像ですが。 俺らを発進させた意図は、ガンダムが本物か否かを改めて確かめる為と、その上で手に負えないとなれば、ジークアクスを出撃、更にはオメガサイコミュを発動させる大義名分を得る為、だったりします?」
「そこまで大それたものではありません。 ですが貴方も気になるでしょう? なぜ今になって、それもサイド6に現れたのか。 誰がどのような経緯で乗っているのか。 シャア大佐のガンダムならば、あのゼクノヴァの秘密や、それこそ大佐の行方を知る手掛かりになります……貴方が監視している少女、その周囲の人達についてもね」
最後は少し脅しに感じてしまったわ。
考え過ぎだ。 それに任務対象に情けを掛けるのも変な話だ……手遅れか。
「……焦る必要がお有りで?」
「手元の"カギ"は借り物ですからね。 ならば、ある内に扉を開けたい。 そう思うのは私だけでしょうか」
カギ……ジークアクスがね。
借り物を傷物にする訳にいかんだろうに。
「分かりました。 この部隊を指揮するのはあなたです、シャリア中佐。 例の新型についても、俺がどうこう言える存在ではありません。 時間を下さい、と言える状況でも無いのも把握しました……ですが例の少女から目を離す程に胸騒ぎがするもので。 先にイズマコロニーのアジトに戻らせて貰います。 宜しいですか?」
「勿論です。 元の任務を放棄しろとまで言いませんよ。 寧ろ呼び出してしまったこと、謝らせて頂きます」
表面上の言葉だけじゃ、やはりその真偽のほどは分からんのよ。
「俺のザクの修理は途中までで構いません。 行きと同じく、それで帰りますから」
「伝えておきましょう。 ああ、それと」
中佐が俺の背に言葉を投げ掛ける。
「あまり女の子達に深入りしないように。 情が移ってしまうと、いざという時に辛くなるかも知れません」
相変わらず、柔らかさの中に棘がおありで。
後書き
更新常に未定
そろそろ頻度落とすかも……。