マグネットコーティングとか全天周囲モニター、ムーバフルフレームとした技術はどうなってるのでしょうね。
当作ではジーンが絡んで、微小ながら解明、取り入れられてる事にしたい気分。
さても今回。ニャアンとマチュの出会いへ。
遂に三つ巴か。挟まれるおじさんの図……。
コロニーに天気の概念があるっぽいのと、劇中まんまにならぬよう、オリジナル要素を意識してる部分はあります。
マチュとニャアンの出会いは、ジェリドみたいに改札での衝突であり、そこからマチュがニャアンと共にカネバンに行き、ジークアクスの騒動に巻き込まれ、MSに乗り込む流れですが。
当作では少し歪ませてます。ご注意下さい。
マチュから構ってちゃんメールが来た。
何でも送り主不明の変なメールが来たという。
営業とか迷惑系じゃねぇの? ほっとけって。
取り敢えず変なのはお前もだろと揶揄えば、キレ散らかされた返信の後、俺の悪口を羅列してきやがった。
無視してたら、こっちに行くと抜かすから、迂闊にも来んなと拒否してやったぜ。
そしたら行ってやるもんねと返され、以降移動中と思われる。 面倒なガキだぜ全く。
簡単に挑発に乗って感情のままに動く辺り、まだまだガキだ。 同時にソレが許される気楽さが羨ましいね。
こっちは仕事道具の手入れ……ザクの腕の接合部を看てるってのに。
背面ランドセルや脚部スラスター、ノズル類を制御するOS等に問題は無いのがせめての救いか。
つっても今後はザクに合う部品、新型融合炉なんて手に入らなきゃ、ジェネレータ出力は落ちていくわ、動きが鈍くなるばかりかな。
俺も愛機も互いに歳は取りたくないもんだ。
であれば、ガンダム相手の時みたいに無理矢理武装てんこ盛りにして火力で何とかするか、戦い方を工夫するしかねぇ。
とりま、俺は作業アームを動かしてザクの腕を応急処置しつつ、肩のスパイクを取り外し、盾に変えてやった。
ついで、表面に追加装甲モドキにジャンク……マゼラベースの履帯を取り付ける。
体当たりするにも緩衝材として意味はあるだろう。 その辺、黒潮建設のザクは湾岸設備で見られるように、タイヤで盾表面を覆っていたな。
他にも胴体、動力パイプ周りも履帯をスカートみたいに付けて、申し訳程度に防御力の底上げを試みた。
ビーム兵器相手にゃ意味も無いが、軍警のバカを相手にするなら意味も出てくる。 何よりこれ以上の正規パーツの損耗は避けたい。
戦時のザクタンクみたいにしちゃ、宇宙で仕事にならんぞ。 モビルポッドのボールやオッゴじゃあるまいに。 あいや、ガンタンクは宇宙でも頑張っていたような気がするが。 存在しない記憶が出てきやがる……うっ頭が。
「おじさーん、いますかー? いるよね? じゃなきゃメールの意味ないし」
へへ、来やがったなメスガキのマチュが。
作業を中断、振り向けば。
「ニャアンもかよ!?」
なんとニャアンまでいやがった。
不機嫌顔のマチュ、その小さな陰に隠れてる。
身長差で全然隠れられてないが。 意味ないだろ。 てか知り合いだったのか?
「お、おじさん……ごめんなさい」
「なんだよ友達だったのか?」
「ううん。 会ったばかり。 駅の改札でぶつけられて、スマホ壊されたから捕まえたの。 弁償してよね?」
「それは私の所為じゃないし……アンタが落として、軍警の奴らが踏んだんでしょ」
「落としたのは誰の所為でしょうねぇ? あとさ、そういう君はコレ落としたよね。 違法物のデバイスでしょコレ」
そう言うや、マチュはインストーラデバイスを掲げて見せた。 俺にも見えるように。
ああ、俺のザクに刺さってるのと同じ奴だ。 だからマチュは何かを知っている。
「ニャアンだっけ? 可愛い名前に反して物騒なの持ってたじゃん。 なに、テロリスト?」
「違う……ただの、バイトだよ。 それを依頼主に届けるっていう……だから返して」
ああ、なんだ。
ニャアンが運び屋やってたら軍警に追われて、その途中でマチュにぶつかって、デバイス落としたのか?
或いはわざとマチュの荷物にデバイスを入れて、万が一捕まった際のリスクを減らしたか。 小心者のニャアンがそこまで賢く振る舞えるかは疑問だが。
どちらにしろ相手が悪かったな。 感情のまま動く狂犬を怒らせて、噛まれない訳が無い。
「で、2人は何で俺のとこに? 喧嘩の仲裁をして欲しくて来たのかよ」
「それもあるけどさ、おじさんの知り合いっぽいじゃん……連れて来たら、どんな顔するかなって」
なんで急にしおらしくなるんだよ。
へへ、ツヨツヨにグイグイとイッてたさっきまでの余裕はどうしたぁ?
「……コイツ、悪い事してるんだよ? 幻滅したりとか、その、するかなって」
「へへ、悪いが俺もワルだからよぉ。 それくらいで騒がねぇって。 デバイスはこのザクにも入ってるしな、残念だったなぁ!」
ここからは俺のターンか?
メスガキを分からすチャンスだオラッ!
「つうかマチュさ、ここらはそういう連中が蔓延る場所だからな? みんな生きるのに必死なんだよ、それを分かるんだよ」
「……そんなのエゴじゃん」
「へへ、育ちの良いお嬢様にゃ難しい世界って事さ。 これが嫌で平和に生きたいなら、もう俺の所には来ない事だ。 大人しくママのグラタンでも食ってなぁ!」
「〜〜ッ! おじさんちょっとセコいよ!」
「今の顔、俺より滑稽じゃね? まぁそんな訳だからよ、デバイスは返してやれや」
マチュは顔を赤く湯立たせて地団駄。
対してニャアンは少し表情が晴れてきた。
「ありがとう、おじさん」
「互いに誇れない仕事だ、助けもいるだろ。 それよりデバイス届けねぇのか?」
「そ、そうだ。 今日中に届けないと。 雨が降る前には着けるはず……」
ん? ああ、そういう予報だったか。
水が貴重なコロニーでわざわざ散布、天気を再現するのは地球の名残か、精神安定の為なのか分からんね。
「ついて行ってやる。 どこだ?」
「カネバン有限公司」
「思いっきり知り合いじゃねえか」
今日はそういう日なのかね。
「……私もついてくっ!!」
マチュが不機嫌なまま叫ぶ。
このメスガキ、ナニをそこまでムキになる?
「お前は来んな。 遊びじゃねんだぞ」
「聞き飽きたし。 それにそこもおじさんの知り合いなんでしょ。 ならそっちの顔も見てやる!」
若い奴らの考えは分かんねぇんだからもう。
後書き
常に更新未定
某CG作品な無識別型ザクを意識してみたり。
劇中展開に突っ込んできてますが、オリジナル展開も考えたく。とはいえ、やり過ぎるとアニメの展開次第で矛盾が起きそうで、その塩梅が難しいといいますか。もう手遅れ感もある気がしますけども(殴