現代日本寄りの文化と文字、スマホ、運び屋(闇バイト)、配信などの描写がある原作。没入感を高める為、今までのガンダムの作風から一新する為かもですね。賛否両論あると思いますが、アニメでどう続くのか。
さても今回。
カネバンにデバイスを届けて雑談混じりに。
劇中展開に追いついたら更新を止めるかも。
「運び屋がサツにバレてんじゃねえぞ! 危うくこっちまで巻き添え喰らうとこだったじゃねえか!」
「でも今日中って、ねぇ?」
「当たり前でしょ。 こっちは前金払ってんだから」
短気なジェシーの怒声を挨拶に、取り敢えずはニャアンの仕事終わりとなりそうで。
モノを見れば面々は機嫌を直し、ジェシーはひったくるように受け取った。
それをナブがノートPCに繋げ、ケーンと共にコード確認等を行う中、社長のアンキーが俺とマチュを見比べる。
「ジーンさんが付き添いなんてね。 知り合いだったのかい?」
「そんなとこだ。 このマチュ……アマテに関しちゃ、近所に住むチビでな。 勝手についてきやがったのよ」
「おじさん言い過ぎ。 流石に怒るよ」
へへ、ずっと不機嫌な癖してよぉ。
何でか知らんが、ここいらと関わって面倒に巻き込まれて欲しくねぇ。
少しキツく言って追い払っとくか。
「ふーん……? それかアンタ、クランバトルに興味があるのかい?」
急にナニ言ってんのアンキーさんよぉ!?
ビジョンで視えた通りにしたくねぇぞ!
「待ってくれ、マチュは門限気にするようなお嬢様だぜ? 何かあったら、コイツの母親にドヤされるのは俺もなんだって。 MSに乗らせたくねぇよ」
「おじさんのザクには乗った事あるし!」
「操縦まではしてねぇだろうが!?」
そういうの感情のままにベラベラ喋るな。
アンキーとジェシーも興味深そうに見るな。
とはしつつも、操縦桿握ったらNTの能力が開花して、直ぐ使い熟すセンスを見せちゃいそうで怖い。
学徒兵が乗るゲルググ涙目である。 あいや、この世界はガンダムのリバースエンジニアリングがされて、ゲルググは開発されてないんだったか。 ビジョンの所為で記憶が絡まってややこしいわ。
「……そんな」
「あん?」
リアルな涙声に振り返る。
……ニャアンが目を潤わせていた。
「ジーンおじさん、アマテとどういう関係?」
「は? いや、ただの……」
だから近所のガキだって。
NT候補故に監視してますとは言えないので、繰り返しそう言おうとしたら。
「うーん、それはねぇ」
マチュ、ニヤリと悪い顔に。
こういうとき、嫌な予感がするぞ……!?
NTじゃなくても感じる本能的な危機感!
だが俺が声を上げ遮る間も無く、マチュは俺の片腕に抱きついて爆弾を投下しやがった!
「一緒に寝た関係だよ?」
ピシリ。 空間が、凍った。
ナブとケーンはキーボードの手が止まり、大口と目を開けて此方を見て。
ジェシーは何も無い所でひっくり返り。
唯一、アンキーは口角を上げている。
ああ、刻が視える……本当に視えたらどれだけ良かったでしょう。
「…………ぷ、くくく、ジーンさん、アンタ、結構隅におけないねぇ!」
「くそがッ!! ジーンのおやっさんだけは女気ねぇと信じてたのによぉ!」
「……非合法に金を稼ぐ方法は色々あるからな。 援交だとしても、俺らは責められない」
「あぁ、うん。 そうだね。 あ、ごめんね。 なんだか視界が霞むから端末から離れるね……」
「待て! ちょっと待てテメェらあああ!!? 誤解だ! 決して皆が思うような真似はしてねぇぞオラァアア!!」
思わず叫んじまう。
戦時もここまで熱くなった覚えはない。
なんなら、ここまでの修羅場はそう無かった。
「本当……? な、なら私もおじさんと一緒に寝た事あるから……!」
追い討ちのようにニャアンが空いてる片腕に抱きついてマチュを睨む。
アアヤメテ。 おじさんを犯罪者にシナイデ。
「えっ嘘。 ちょっとおじさん、どういうこと?」
「話をややこしくすんじゃねぇ!? てかマチュテメェ、知っててほざいてる顔だろソレ! 俺は知ってんだからな!?」
「うっわ、おじさん必死過ぎてウケる!」
指差してゲラゲラ笑い始めるマチュ。
人の心を弄ぶな! これ、NT覚醒したら土足で踏み込んで来そうで益々怖い!
「まぁなんだ、ジーンさん。 アンタも知らない所で苦労してんねぇ」
「同情するなら助けてくれよ……」
アンキーの声で、一先ず落ち着く。
けれど、この事は暫く引き摺りそうだ……。
そんな時。
ドゴドォンッッ!!!
突然、地下から突き上げる轟音が。
……おいおい、このタイミングかよ。
「なんだ!?」
「外だ!」
皆共々反射的に外に出てみれば。
夜雨の始まりに合わすように、MSの影が2つ、大きく空に舞い上がった。
比較的重力の少ないコロニー中心部まで行くと、互いに肉弾戦の模様を晒していく。
クラバでも似た光景はあるが、互いの反応速度はザクの比じゃねえ。
「ガンダム! ガンダムじゃないか!?」
「あっ、前におじさんと見た赤い奴!」
市街地の光に挟まれる影。
そのシルエットは、前に見た赤いガンダム。
そしてジークアクスだ。
「おいおいおい、こんな所でやんな!!」
それぞれが見上げ、見惚れ、焦る中。
俺はスマホの震えで下を向く。
「ったく、今からどうしろってんだ」
中佐からのお願いメール、実質命令。
援護お願いしますね、だってよ。 今頃に。
俺は舌打ちしつつ、皆が上を見上げてる内に駆け出した。
ビジョンじゃこの後に軍警ザクが来て、難民街を荒らす。 それを見たマチュが怒ってカネバンの、ポメラニアンズのザクを勝手に動かして喧嘩を売ってしまう。
その時はジェシーが軍警に見つからないようにと、ザクを隠そうとしてコックピットにいたと思うが、止める事は出来なかった。
なら俺が先に乗り込んじまえば良い。
2人、いや全員を巻き込まないよう俺が動くしかねぇだろうよ。
「へ、へへへ、無理が過ぎるが……!」
ニャアンが届けたばかりのデバイスを取り、カネバンの格納庫、起立するザクに寄る。
ボディにポメラニアンの横顔なペイントがあるクラバ用ザク、武装は腰に民間が制作したトメノスケ・ヒート・ホークが1本のみ。
「俺のザクまで行く時間が惜しい!」
カネバンの皆に内心謝りつつ、コックピットへ。
座席下の差込口にデバイスを突っ込めば。
グポォン……!
武装可を示す赤目のモノアイが光り輝いた。
俺はそのままシートに座り、周囲の計器を素早くチェック。 コックピットハッチを閉鎖。
「へ、へへへ……ザクがヒートホークでガンダムの間に割り込むとか、正気じゃねぇよ。 けどこんな事でもしねぇとさ、可哀想じゃん、エグザベ君がさぁ」
メインモニター正面に映るシャッター下部にマニピュレータをかけ、持ち上げる。
外は冷たい雨が降りしきる。 ザクはサウンドを拾い鳴らす。 潜って出ればサブカメラに映る、陳列された驚愕顔。
「へ、へへへ……使える物は何でも使えってな。 このザクを足にして、俺の格納庫に手を突っ込んで、もう1本くらい斧を調達するか……!?」
とはいえ、下手に動くのも危険。
ランドセルは吹かせない。 周囲の構造物や人が吹き飛んじまう。 かといって歩き回っても多少被害が出てしまう。 なので仁王立ちし、決定的瞬間を待つ。
「こういう時、慌てた方が負けだってな」
とはいえ緊張する。
相変わらず嫌な汗と強張った顔が出ちまう。
それはザクも同じらしい。
雨に打たれ、丸みのある頭からボディへと、大量の水が流れていくのだった……。
後書き
常に更新未定。
連日ツライさん。